橋本あおいが描くのはBLだけではなんです。BLに別要素をプラスしているため、より魅力的なストーリーとなっています。そんな橋本あおいのおすすめ漫画ベスト5をご紹介します。
橋本あおいはBL漫画家です。作品の特徴は、とにかく絵の綺麗さにあります。登場人物の描写は、線が細くしなやかです。
性描写もとても綺麗で、白抜きしてしまうのがもったいないと思ってしまいます。短いページ数の中にしっかりと詰め込まれたストーリーも魅力的です。思わず表紙買いしてしまうような綺麗な絵を描き、丹念に描き込まれている物語をぜひ堪能してください。
バーFragileのバーテンダー青葉高史(あおば たかふみ)は誰にも落とせません。そつなく仕事もこなし、口説いても軽くあしらわれるのがオチです。そんな青葉を口説き続ける外資系会社の社長、一瀬(いちせ)は今日も凝りもせず青葉を口説きます。
苦労してようやく青葉を手に入れたと思ったのに、付き合う前とは打って変わって、一瀬は冷たすぎる対応を取られます。果たして2人が真の恋人と呼ばれる日は来るのでしょうか?
- 著者
- 橋本 あおい
- 出版日
- 2013-11-30
今作は大人びた作品かと思いきや、案外泥臭く好きな人を追いかける恋愛漫画です。クールで紳士な一瀬も、好きな人の前ではかっこ悪くなってしまいます。
それほどまでして、青葉を好きな一瀬をだんだんと応援したくなってしまうのです。青葉が気になりすぎてバーに通い詰める一瀬がまた可愛らしい……。
今作は特に性描写が綺麗です。橋本あおいが力を入れているのがわかります。大人のまっすぐで不器用な恋愛が楽しみたい方におすすめです。
両親が洋食屋を営む遠藤高匡(えんどう たかまさ)と、両親がラーメン屋を営む浅川恵(あさかわ めぐむ)は23年間の腐れ縁の幼馴染です。9年前に1度だけキスしたことはあるけれど、理由はわからないままで、なぜあんなことをしたのか遠藤も浅川もわかりません。
何事もなかったかのように振舞ってきたのに、最近浅川の様子がおかしく、遠藤は困惑を隠せません。2人の恋が少しずつ始まっていきます。
- 著者
- 橋本 あおい
- 出版日
- 2011-12-29
橋本あおいの作品の中では珍しく、性描写が少なくなっています。幼馴染で、距離が近い分、大切なことが見えなくなってしまった2人からは目が離せなくなるでしょう。積年の疑問や思いは2人の間できちんと収集がつくのか、必見です。
鈍感で無意識にモテる遠藤に振り回されてしまう浅川が可愛いらしく描かれています。料理人同士の恋なので、恋愛漫画としてはもちろん、食事の話がふんだんに出てきますので、思わずおなかが空いてしまうでしょう。
同じ年の幼馴染の間に繰り広げられるBL漫画が読みたい人におすすめです。
涙もろいサラリーマン、深田 陽生は年下のサラリーマン藤井啓介(ふじい けいすけ)に口説かれ、強制的に飲みに連れていかれるような毎日が続きます。
自分のどこがいいのかわからないと嘆きながら、少しずつ藤井のことが気になっていく深田は、同僚の女の子から藤井のことが好きだと相談を受けてしまい……。藤井の気持ちを知りながらも、深田は彼女に協力することになります。深田は自分に素直になれるのでしょうか。
- 著者
- 橋本 あおい
- 出版日
- 2010-10-30
一枚上手の年下×泣き虫ツンデレ年上の王道カップリングです。素直になれなくていつも馬鹿にされている深田を思わず抱きしめてあげたくなってしまうでしょう。藤井を怒らせて、距離を置かれて初めて自分が藤井のことが好きだと気付く深田は、素直になれず悶々としています。
いじらしい深田の背中を押したくなるような描写です。サラリーマン×サラリーマンの特権、スーツ萌えがあちこちに散らばっています。藤井にネクタイを引き抜かれるシーンは胸キュン必至です。
北條高宗(ほうじょう たかむね)と南海吉彰(みなみ よしあき)は20年以来の友人であり、ようやく恋人へと昇格しました。
学校も一緒で、現在は会社も一緒の2人は一緒に住もうと考えます。付き合ったはいいものの、果たしてどちらが受けで、どちらが攻めなのか、喧嘩します。似たもの同士の2人だからこそできるドタバタBLコメディーです。
- 著者
- 橋本 あおい
- 出版日
- 2016-05-30
親友×サラリーマンで描かれる本作。ずっと友人だったからこそ、付き合ったとは言えどうすればいいのかわからないことばかりで、困惑している2人がとても可愛く見えます。相手のことを思うがゆえに怒ったり泣いたり、まさに愛情というものを表現している作品です。
どちらが攻めになるかの攻防戦は思わず吹き出してしまうほど。可愛くて少しエッチな2人の恋の行方が描かれています。年齢の設定は高めですが、若く描かれているので、おじさん受けが苦手な方にもおすすめです。
桜橋樹(さくらばし いつき)は内気な大学生です。湯之口新(ゆのぐち あらた)がDJを務めるラジオを聞くことのみを趣味としています。
ある日突然、湯之口に遭遇した桜橋はなぜかそのままお茶をすることになったのです。初対面にもかかわらず、自分の悩みをしっかり受け止めてくれる湯之口。そんな彼に心を開いていく桜橋が抱く気持ちは、徐々に憧れから恋する気持ちに変わっていき……。
- 著者
- 橋本 あおい
- 出版日
- 2016-02-25
淡くて切なくて、美しい恋愛ストーリーです。橋本あおいが描く繊細な線がそのまま動き出したように綺麗な登場人物たちを楽しむことができます。
不純物一切なしのラブストーリーに思わず涙してしまうでしょう。健気で純朴な桜橋がとても可愛いです。湯之口が応援したくなるのもわかります。
憧れが恋に変わる瞬間を見逃さないでください。懸命に湯之口を追いかけるその姿はまさに青春です。
ただのBLじゃなく、+αで楽しむことができる、橋本あおい作品をぜひ読んでみてください。