自称「引きこもり絵描き」のイラストレーター・松竜。『クイーンズブレイド 戦闘教官アレイン』などの挿絵イラストを手掛けています。可愛らしい「萌え絵」が特徴的な彼がイラストを手掛けたライトノベル4作品をご紹介します。
松竜は新潟県出身のイラストレーターです。可愛らしい「萌え絵」が特徴の松竜は挿絵だけでなく、人気キャラクターなどのアンソロジーも手掛け、コミケなどのイベントでも注目を集めています。 『IX』や『天使のレシピ』、『クイーンズブレイド 戦闘教官アレイン』など数々の作品の挿絵を担当。時代とともに絵のタッチは少しずつ変化していますが、松竜が描く女の子はどれも可愛らしく、より女の子が魅力的に感じられます。
五行算法の達人が集まる武人軍団「五行鏢局」。そこに燕児という男装の少女がいた。 ある日、遠い昔に滅んだとされる神々「震人」と関係のある少年、九郎との運命的な出会いをきっかけに、燕児自らの出生に関係する事件へと歯車が動いていく……。
- 著者
- 古橋 秀之
- 出版日
古代中国のような世界観で物語が進む『IX(ノウェム)』。五行算法の使い手である趙五行をはじめとした武術の達人に囲まれて育った燕児は少女でありながら、男装をし、なおかつ武術の天才という顔を持っています。 燕児は九郎との出会いをきっかけに事件に巻き込まれていき、戦闘の連続です。その戦闘描写はとても巧みで、全員が闘うことができる超人で個性的な登場人物が魅力的です。
挿絵として描かれた松竜の絵は登場人物をより魅力的に描いており、戦闘シーンを想像するだけで面白みを感じることができます。
続編を匂わせる終わり方となっていますが、1巻で終わってしまっている非常に惜しい作品です。続編を期待する人が続出の名作です。
高校2年の春、「恋」という強力な呪いを掛けられた「俺」。呪いを掛けた女の子と目が合うと、失敗をしないように行動を考え、実行しなければならなくなる……。
羽根を失くした人達による少し不思議な恋愛模様が描かれた短編連作の物語。
- 著者
- 御伽 枕
- 出版日
『天使のレシピ』は恋愛をテーマにした物語。電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞しています。短編小説のため、登場人物は毎回違いますが、すべて同じ学校を舞台としており、学校内で起きる恋愛模様はどこか不思議です。
恋心などの感情が見えない羽根として描写され、登場人物の間で巻き起こる恋愛模様の中でどこかで落としてしまった恋心など(羽根)を天使が拾い上げ、本来の姿に戻すという形で基本的に物語が進んでいきます。ただし、物語によっては天使がほとんど関わらないものもあります。
ラノベでの恋愛小説は未成年同士が主なため、ピュアな恋愛物語であることが多いです。しかし本作では甘酸っぱく初恋を思い出させるような甘い恋模様を描いた物語だけでなく、恋愛に一歩深く踏み込み、アダルティな側面を感じさせるような物語まで様々なラブストーリーが描かれています。
キスがしたくてたまらない呪いを掛けられてしまった女の子が彼氏とのキスで満足できず、キスがしたいという欲求を鎮めてくれる男子にキスをしまくり、彼氏に詰め寄られるというような物語など、登場人物は必ず呪いが掛けられているのが特徴です。
挿絵として描かれている松竜の天使は美少女で「天使のような可愛らしさ」のある少女で、パケ買いをする人が続出しました。
ラノベの定番の恋愛小説にちょっと飽きてきたと感じている人におすすめの1冊です。
憎き叔父との対決と最愛の妹を命がけで守ることを両親の墓前で誓った桃原誓護と妹の祈祝。
そんな2人の前に現れた謎の教誨師アニコット。 彼女はなぜ現れたのか、彼女の正体は何なのか。そして哲護達は平和な暮らしを取り戻すことができるのか。スリリングで幻想的な物語が今始まる……。
- 著者
- 海冬 レイジ
- 出版日
海冬レイジのミステリーファンタジー「グリモアリスシリーズ」の第1作目です。
教誨師(グリモアリス)は煉獄から遣わされた使徒で、裁きから逃れた罪人を地獄へと送るために現れます。 教会で起きた事件を処理するために降りた教誨師のアコニットはそこで桃原誓護を出会います。
アニコットは他のグリモアリスと同じように人間である誓護を小馬鹿にしていました。しかし、誓護が魔書である星帝蔵書グリモワールの1つである「絶対の楯」と「魔刃の書:アイギス」を手に入れ、能力を見出されたことで、哲護の能力を認めるようになります。それからは2人で協力しあいながら様々な事件を解き明かしてきます。
本書では主人公とヒロインが特に際立ち、2人のお互いに対する信頼や信条が垣間見えるため、ミステリーは一見解きやすさを感じさせますが、その先は決して予想することができません。
松竜のイラストはツンデレなアコニットや主人公である病的なシスコン誓護が特徴的に描かれ、魅力を引き立たせています。
解けそうで解けない、そんなもどかしさを感じる幻想ミステリーファンタジーの決定版です。
目を覚ますとそこは真っ暗で、自分は拘束されていた。目を凝らすと目の前に腕を組んで仁王立ちをしている少女・撃路崎真咲がいた。
密室での濃密プレイが希望な彼女と主人公の恋の行方はどうなるのか……。
- 著者
- 相生 生音
- 出版日
- 2010-11-10
撃路崎真咲はどこかポンコツで一生懸命なお嬢様。主人公を巻き添えにして、超ハイスペックのヒロインを倒すべく奮闘するという物語です。
残念な作戦を立てては失敗するということを繰り返しながらもめげずに挑み続けるその姿はとても可愛らしさを感じさせます。
へっぽこで残念な女の子はキャラクターとしてはありがちですが、個性がとてもあり、主人公との掛け合いは必見です。
また松竜が描く撃路崎真咲は気が強く、へっぽこな特徴を良くつかんでいます。
密室で巻き起こる様々な事件は必見です。
いかがでしたか?物語に出てくる女の子を綺麗に描く松竜のイラストはファンタジーやラブコメにぴったりです。可愛らしい女の子が出てくる物語を読みたいという人はぜひ一度チェックしてみてください。