『神のみぞ知るセカイ』が面白い!ギャルゲー漫画の可愛すぎるキャラを攻略! 

更新:2021.11.25

「週刊少年サンデー」にて連載されていたラブコメ漫画『神のみぞ知るセカイ』。ギャルゲーの要素が多く組み込まれており、一風変わったラブコメを楽しめます。魅力的な女の子がたくさん登場し、きっとあなたも恋してしまうでしょう。

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漫画『神のみぞ知るセカイ』の魅力とは?

『神のみぞ知るセカイ』は、多くの女の子との疑似恋愛を楽しむシミュレーションゲーム、いわゆるギャルゲーをコンセプトにしており、多種多様なヒロインとの恋愛を楽しめます。ヒロインの豊富さと、それぞれに対する攻略の違いが特徴です。

「ヒロインを攻略する」という展開としては同じものをくり返しているのですが、彼女たちのキャラクターがまったく異なっているので、飽きずに楽しめます。攻略数はなんと17人!そのすべてから目が離せません。

著者
若木 民喜
出版日
2008-07-11

本作の魅力はなんといってもそのヒロインたち。恋愛観や想いなど、全員に個性があって、魅力的なキャラクターにしあがっています。男性の読者のみならず、女性でも楽しめ共感できるよう、それぞれが色濃く描かれているのです。

さて今回は、『神のみぞ知るセカイ』の個性溢れるヒロインたちを、多少のネタバレも交えてご紹介していきます。きっと気になる女の子が見つかることでしょう。

 

漫画『神のみぞ知るセカイ』あらすじ

ヒロインの紹介をする前に、『神のみぞ知るセカイ』のあらすじに触れておきます。

舞島学園高校に通う男子高校生・桂木桂馬(かつらぎけいま)は、ギャルゲーと2次元の女の子をこよなく愛する、いわゆる「オタク」と呼ばれる少年。「落とし神」とも称される彼のゲームの腕は一級品で、彼の手にかかれば落とせない2次元のヒロインはいないといわれるほどでした。

そんな彼のもとに、「攻略してほしい女がいる」とのメールが届きます。さらに追伸で「ムリなら、絶対に押さないように!!」と付け加えられており、桂馬はその挑発まがいなメールに返信してしまいます。すると、凄まじい衝撃とともに、ひとりの少女が彼の前に現れました。

著者
若木 民喜
出版日
2008-10-17

その少女の名は「エルシィ」、自称地獄からきた悪魔だという彼女は、桂馬に「駆け魂」なるものの収集を依頼します。その方法は、駆け魂に憑りつかれた女の子の心を恋愛で満たしてあげるというものでした。

現実の女の子は攻略対象外だと突っぱねる桂馬でしたが、先のメールの返信ですでに契約が完了しており、契約を履行しなければ自分とエルシィの命がないことを聞かされます。こうして、彼は渋々エルシィの駆け魂集めに協力するのでした。

落とし神の、現実世界でのギャルゲー攻略が始まります!しかし、事は単純ではなく、世界と地獄を巻き込む大事態にまで発展して……。

キャラ1:エルシィ

桂馬の目の前に突如現れた少女。その正体は人間界に蔓延る「駆け魂」を捕獲するために、地獄の冥界法治省極東支局から派遣されてきた「新悪魔」です。地獄時代の学校の成績は落ちこぼれで、300年間掃除係の仕事をしていました。しかし人材の枯渇ゆえに、上司である「ドクロウ」の命で人間界へとやってきます。

性格はよくいえば天然で無邪気、悪く言えばアホのひと言。頼みごとをしても空回りすることが多く、いつも桂馬を困らせます。

その反面、愚直さから状況を打開することもしばしば。ただ、基本的にポンコツであることが多いので、桂馬からは「バグ魔」や「ヘッポコ」と呼ばれることもあります。

また、嫉妬深い一面もあり、桂馬が攻略以外で女の子と親しくしていると対抗意識をむき出しにすることも。ただ、それが恋愛感情からくる行動なのかは不明です。

著者
若木 民喜
出版日
2010-12-17

人間界では桂馬と常に一緒に行動できるように、彼の父の隠し子という設定で桂馬の家に住み、学校でも同じく桂馬の妹として、「桂木エルシィ」の名で周囲と馴染みます。

桂馬の母は夫に怒りを見せながらもエルシィのことを受け入れ、実の娘のようにかわいがるのです。

意外にも家事が得意であり、なかでも掃除と料理の腕はピカイチ。しかし料理は地獄の料理なので、人間には見た目が受け入れられず、桂馬には邪険に扱われることがほとんどです。桂馬から冷たい扱いを受けると落ち込むといった一面を見せます。

さて、こんな悪魔とは思えない少女ですが、彼女の魅力はそのポンコツ具合です。いつでもどこでも場を和ませてくれる彼女の存在はまさに「癒し」。桂馬には強く否定されますが、妹にいたらつい甘やかしてしまうような頑張る姿を見せます。

しかし、そんなヘッポコな姿を見せてもやはり彼女は悪魔です。最後の最後にあっと驚くその正体を我々に見せてくれます。

 

キャラ2:ハクア・ド・ロット・ヘルミニウム

エルシィ同様に、駆け魂狩りのため地獄から人間界へと派遣されてきた新悪魔。エルシィとは学生時代の同期であり友達です。エルシィとは違い、成績は非常に優秀であり、悪魔学校を首席で卒業しました。

しかし、人間界に来てからは駆け魂狩りの成績が奮わず、桂馬とともに順調に駆け魂狩りを行っているエルシィに対して劣等感を抱きます。加えて、周囲からの見えない期待の重圧や、学校で学んだ知識と実践での差に苛まれ、自信を喪失してしまいます。

著者
若木 民喜
出版日
2011-04-18

そして、その弱みを駆け魂に付け込まれ、操られてしまうのです。そのまま暴走してしまいそうになるも、ハクアを想うエルシィの気持ちの籠った言葉を聞いて、駆け魂の支配から逃れました。

この一件から桂馬とも知り合ったハクアは、以後ちょくちょく桂木家へとやってきます。エルシィを理由に訪ねてくるも、鋭い洞察力や思考力を持った桂馬のことも気にしており、いつしかそれが好意へと変わります。

しかし、その好意はエルシィ同様にまったく相手にされず、お風呂やトイレで起こるラッキースケベといった展開でも桂馬は眉ひとつ動かしません。また、エルシィより嫉妬の感情を露わにすることが多く、他ヒロインとよく衝突します。

その性格はひと言で表すと「ツンデレ」。そして、それが彼女の最大の魅力でもあります。テンプレートのツンデレキャラで、桂馬によく手を出してしまいます。しかし、それが愛情の裏返しだとわかっていれば可愛いものです。

他にも、いい意味でまっすぐすぎる面や、意外にも家事ができたりと多くの魅力を所持しています。そんな彼女に読めば読むほど惹かれてしまうのでご注意ください。

さて、エルシィに続いて2人目のヒロインですが、残念ながら彼女ら新悪魔の2人は攻略対象ではありません。そのため、他のヒロインのように桂馬と恋愛はしませんが、その代わりに出番が多いです。

桂馬の相棒であるエルシィはもちろんのこと、ハクアもエルシィに匹敵する出番と役割が与えられます。前述のとおり桂馬に好意を抱いているうえに、物語に大きく関わるので攻略対象外でありながらもヒロイン扱いさせてもらいました。

 

キャラ3:鮎川天理

小学生時代の桂馬のクラスメイトであり、家も隣同士だったといういわゆる「幼馴染」。10年前の地震で家が半壊したので引っ越しましたが、再び桂馬の家の隣に戻ってきて、彼とは違う舞島市立美里東高校に通います。

桂馬のゲーマーっぷりを気にしておらず、むしろ彼がゲームをしている姿を見ているほうが安心するそう。

重度の対人恐怖症と引っ込み思案で、いつもおどおどしており基本的には無口です。その希薄な存在感から、再会した桂馬には忘れられていました。

著者
若木 民喜
出版日
2011-09-16

しかし、その弱気な性格からは考えられないほどの深い愛情を桂馬に向けています。そのきっかけは小学1年生のときのことでした。桂馬と天理は、校内行事で行われたキャンプで遭難してしまったのです。そんな危険な状況下でも冷静に対処をして、自身のできることを懸命にやる桂馬から、天理は強さと憧れを感じました。

ただ、この遭難で天理は大量の駆け魂と、「女神」なるものに出会い、女神をその身に宿してしまいます。これが後に重要な役割を持つのです……。

幼馴染と書きましたが、桂馬本人は天理のキャラの弱さからそのことを否定しています。しかし、読者からすればそんなことはなく、どこか達観した部分を持ち、桂馬の幸せを第1に考え無欲の献身とも捉えられるその行動は、本作中でもっとも深い愛情のようにも見えるのです。

よく幼馴染はかませ犬とも言われますが、天理はいったいどうなるか。彼女の迎える真のエンディングには思わず涙を流してしまうかもしれません。

 

キャラ4:高原歩美

少々怒りっぽいものの、明るくて活発な桂馬のクラスメイトです。友達が多く面倒見もよいので、エルシィともすぐに親しくなりました。

陸上部に所属しており、専門はハードル走。本気で走るときには髪を横でくくる癖があります。実力はあるものの、偶然顧問の前でいいタイムが出て大会出場選手に選ばれたと本人は思っており、以降タイムが伸びずに悩んでいたところを駆け魂に憑りつかれます。

著者
若木 民喜
出版日
2012-07-18

先輩からのいじめや、タイムが伸びないことに自信を無くし、大会を目前にしてケガをしたフリをして辞退しようと目論見ますが、桂馬にはすべて見抜かれていて……。

桂馬の記念すべき1人目の攻略相手です。

本来であれば、駆け魂が抜けた後は攻略の記憶が改変されてしまい、彼との思い出を維持することができません。そのはずなのですが、歩美は桂馬との思い出を覚えているような節があります。

それはいったいなぜなのか?物語の核心に迫れば答えが見えてきます。

キャラ5:青山美生

 

青山中央産業の社長令嬢である美生。意地っ張りで高飛車な性格をしており、桂馬や他の生徒のことを庶民と見下します。

しかし社長令嬢として振る舞ってはいるものの、実際は1年前に父親が亡くなり会社は他の者に渡ってしまったため、現在は庶民。むしろ庶民以下の貧しい生活を強いられています。

その現状でも、父の教えであった「社長令嬢としての誇り」を守り続けてこのような振る舞いをしているのです。

桂馬は美生を追跡することでその秘密を早々に暴き、それ以降彼女のもとから去った運転手の代わりとして美生に付きまといます。美生も最初は邪険にしていたものの、桂馬との接触を重ねるうちに年相応の笑顔が増えてきました。

そして、ついに桂馬はエンディングへの糸口をつかみます。美生の家に送られてきたとあるパーティーへの招待状。2人で出席するのですが、美生はそこで他のパーティー主席者から嘲笑われる惨めな仕打ちを受けてしまいます……。

2人目の攻略対象は、元セレブのツンデレお嬢様。金髪ツインテールとまさにツンデレのテンプレです。いくら邪険にされてもめげない桂馬のハートの強さには感服いたします。

 

キャラ6:中川かのん

知らない人はいなであろう大人気アイドルであるかのんは、めったに登校してこないものの、桂馬と同じクラスに在籍しています。

桂馬はある日、屋上でゲームをしていると見知らぬ女生徒に話しかけられます。「誰だお前?」と聞き返すと、突如スタンガンで攻撃されました。

桂馬に話しかけたのが、大人気アイドルの中川かのん。これ以降、彼女は自分を知らないという桂馬につきまといます。

著者
若木 民喜
出版日
2011-06-17

桂馬だけのために2回も屋上でライブをおこないますが、彼はおいしすぎるイベントを拾うのは危ないと、完全スルー。ライブ中にゲームをしたり眠ったりと、興味のないフリを続けました。すると、かのんの姿が急に透明になってしまいます。

それは彼女の悩みに駆け魂の力が反応した結果でした。かつて地味で目立たなかった彼女は、周囲から忘れられることに強いトラウマを抱いており、それが駆け魂によって顕在化したのです。

桂馬はかのんの悩みが聞き出せたことで攻略は半分完了したと判断します。そして、これからは積極的に会いにいこうとするのですが、逆にかのんにつきまとわれるようになりました。かのんは何か落ち込むことがあるたびに桂馬を呼び出し、彼に慰めてもらいます。

こうして順調に攻略を進めていたところ、1万人もが動員されるライブの直前、かのんが失踪したとの情報を耳にして……。

3人目の攻略対象は少し病んでる大人気アイドルです。作中でのビジュアルはトップクラス。しかし彼女の魅力は顔などではなく、真のアイドルとして光り輝く姿です。その輝きは凄まじく、3次元に興味のない桂馬ですらも眩しいと評するものでした。

そして、彼女も桂馬との思い出を覚えているようで……。

 

キャラ7:汐宮栞

桂馬は学園の図書館で、無口でコミュニケーションに難のある図書委員の少女と出会います。頭では多くのことを思っているものの、それを言葉に表せない不器用な少女です。

こうした自分の不器用な面が嫌な彼女は、しだいに本の世界に住むようになり、周囲から心を閉ざしてしまいました。しかし本心では人と話したいと思っており、そこを駆け魂に付け込まれてしまいます。

著者
若木 民喜
出版日
2012-07-18

桂馬は本を侮辱することで栞と接触を図ります。本が大好きな彼女は桂馬に小さな声で「ばかぁー」と言い、ファーストコンタクトが完了。桂馬はその日から何度も図書館に通い、徐々に栞との会話を増やしていきます。

接触をくり返しながらも攻略の糸口が見えないでいたある日、栞があるプリントを見て絶望している姿を見かけます。それは、図書館への視聴覚ブース導入にともなう蔵書処分のお知らせでした。それを見た桂馬は、エンディングへの道筋をたてます。

視聴覚ブース導入に反対の栞は、図書館での籠城をはじめて……。

4人目の攻略対象は無口な文学少女。桂馬に勇気をもらった彼女は、それ以後少しづつ人に考えを伝えるようになりました。それこそが本当に彼女が求めていたものであり、人に触れられるるようになった彼女が図書館から旅立つ日も近いでしょう。

そして彼女も、歩美やかのん同様に桂馬のことを覚えている節があるのです……。

 

キャラ8:春日楠

古式武術春日流羅新活殺術の伝承者である楠。武の道を極めた彼女は軟弱なものを否定しますが、その実、可愛いものが大好きなのでした。桂馬はそんな彼女に、弟子として近づきます。

弟子として過ごす日々が続いていたある日、桂馬は彼女が猫を可愛がっている姿を見つけます。そして、軟弱なものが嫌いなのは、軟弱なものが好きなことの裏返しだと気づくのです。

その姿を桂馬に目撃された楠は猫を捨てようとしました。しかし彼女の体が分離して、その行動は何者かによって邪魔されてしまいます。

著者
若木 民喜
出版日
2009-01-16

彼女は駆け魂の影響で、武の道を極めた男勝りな楠と、可愛いものが好きな女の子らしい楠に分離したのです。

桂馬はこれを機に、楠に可愛いものが好きな自分と闘って克服することを提案します。さらにエルシィもそれに便乗し、2人はデートをすることになりました。

デート当日、楠は普段絶対に着ないヒラヒラした白いワンピースで現れます。エルシィ作のその服を着て、2人は普通にデートをしているような雰囲気になりました。

しかし内なる楠がなかなか現れないことにしびれを切らし、楠は最高に軟弱なことである、1個のアイスクリームをを2人で一緒に食べるという行動をします。すると、内なる楠が完全に姿を現しました。2人の楠の一騎打ちが始まり……。

5人目の攻略対象は武道家の先輩。強く美しい彼女は桂馬と一緒にいたことで、さらなる成長を遂げます。かわいくて強い武道家、彼女ならきっとその目標にたどり着けるはずです。

 

キャラ9:小阪ちひろ

歩美と同様、桂馬のクラスメイトです。普通の作品ならば「モブキャラ」といわれるほど特徴がありません。趣味嗜好もいたって普通で、女子高生らしく普通に恋愛もします。

今回の桂馬はアプローチを変え、ちひろの恋の成就のために奔走します。ギャルゲーと今までの攻略の知識を総動員した彼の手助けによって、ちひろはあれよあれよと想い人に近づいていきました。

しかしいざ告白の日、ちひろは、「やっぱりやめようかな」と言い始めるのです……。

著者
若木 民喜
出版日
2012-10-18

6人目の攻略対象は、どこにでもいるような普通の女の子。適当に友達と遊んで、適当に恋をしているのは自分に自信が持てないからなのです。

しかし、そんな彼女も桂馬と関わったことで本気の恋を知ります。その想いは作中でもっとも純粋なものであり、最後の最後まで目が離せません。普通の女の子だって、いつかスポットライトを浴びる日がくるのです。

 

キャラ10:長瀬純

 

鳴沢教育大学の4年生であり、教育実習のため舞島学園高校へとやってきます。

顔が整っており、やや熱血気味ではあるものの面倒見もよいので、クラスの男女どちらからも人気が出て、すぐに溶け込みました。

さらに、ゲームばかりしていて周囲とまったく馴染んでいない桂馬を心配し、あちらから接触してきます。けれどその行動は、攻略するうえで桂馬がもっとも避けたかった、教師と生徒という関係に納まってしまっているのです。

その関係を対等に戻すための秘策を探りに、純の高校時代の先輩でもあった担任の二階堂に接触します。

そのころ教室では、純の熱血っぷりに生徒たちがついていけなくなり、険悪なムードが流れていました……。

7人目の攻略対象は、綺麗な年上教育実習生。攻略対象のなかでは最年長です。同学年では感じられないお姉さんっぽさを秘めており、ほのかな色気を感じます。

しかし、彼女の魅力はそんなものではなく、顔に似合わぬ熱血っぷりにあります。よい結果を得るために理想を掲げる彼女、いつまでもその清い心を持っていてもらいたいです。

 

キャラ11:九条月夜

「美しいものしか認めない」という彼女は、唯一の友である人形のルナを携えて、いつも屋上で望遠鏡を覗いていました。

こうなったのは両親の不仲をよく目にしていたせいで、醜い現実世界を嫌うようになり、いつしかルナのような美しい人形になりたいと願うようになったのです。その願望が駆け魂によって顕在化し、人形と同等のサイズへと縮んでしまいます。

小さくなってからは、その状態を桂馬に世話させながら快適に過ごしていました。いっそこのままでもいいと考える月夜。しかし、ルナと同じくらいのサイズだったのがさらに縮んできて……。

著者
若木 民喜
出版日
2011-12-16

8人目の攻略対象は、現実に絶望して、自身を守るために心を閉ざした少女です。

しかし桂馬との出会いを経て、少しずつその殻を破って現実へと目を向けます。いつしか、人と人との間に美しいものを見つけることができるでしょう。

そして彼女は、攻略が終わった後でも桂馬のことを望遠鏡で見ていて……。

 

キャラ12:生駒みなみ

私立舞島学園中等部の3年で水泳部所属。実力は平凡でありながらも熱心に練習に参加していました。

しかし中学校最後の大会までずっと補欠で、そのまま引退したことが悔しく、そこを駆け魂に憑りつかれます。

桂馬とは深夜のプールで綺麗に泳いでいたという幻想的な出会い方をしており、勝手に美化した想像を頭のなかでくり広げます。そしていつしか桂馬のことばかりを考えるようになり、それが恋心へと変わりました。

桂馬はそこに近づき、「七夕祭り」にみなみを誘って……。

著者
若木 民喜
出版日
2009-10-16

9人目の攻略対象は後輩の水泳女子。塩素で茶色くなった髪とクセっ毛がトレードマークです。部活に真摯に打ち込んでいて、最後の大会まで補欠で終わった彼女の悔しさは、並大抵ではないでしょう。

しかし、彼女はそれでも水泳を嫌になったり、周りにあたったりせずにひたすら泳ぎ続けます。その水泳に向ける強い想いは、いつか実を結んでほしいものです。

 

キャラ13:上本スミレ

鳴沢市立第3高校に通う桂馬と同学年の少女です。実家は小さなラーメン屋を経営しており、父と2人で店を切り盛りしているのですが、最近客足が遠のいています。

実家の手伝いと並行し、いろいろな店のラーメンを食べては研究に勤しむ日々。桂馬とは、近所のラーメン屋で出会いました。

ラーメンを熱心に研究し、新たなラーメンを実家で販売しようと考えていますが、父にそれを一蹴されます。父のためにラーメン屋をどうにかしたい娘と、娘のためにラーメン屋から遠ざけようとする父、2人の心はすれ違っていき……。

著者
若木 民喜
出版日
2010-04-16

10人目の攻略対象は、他校に通うラーメン屋の少女。ラーメンに関することでは少々暴走気味になりますが、それはラーメンと父親のお店をこよなく愛するがゆえです。

親との衝突は、多感な時期の高校生ならよくあることですが、彼女は全力で向き合って全力でぶち当たります。いつでも全身全霊なのがスミレの魅力なのでしょう。

 

キャラ14:榛原七香

 

舞島市立美里東高校に通う2年生で、天理のクラスメイトです。将棋に絶対の自信があり、県大会2連覇の実力を持ちます。しかし、いつも馬鹿にしていた天理に敗北したことで、駆け魂に憑りつかれました。そのリベンジを果たすために天理につきまとっていると、桂馬に出会います。

桂馬は七香と関わりを持つため、将棋を挑みました。ゲームであるならば負けるはずがないと豪語する彼は、見事に七香に勝ちます。続けて、なぜか天理ともガチ勝負がくり広げられ、ここで桂馬は敗北するのです。

こうして、桂馬と七香は打倒天理を掲げて、2人で特訓を重ねていきます……。

11人目の攻略対象は、関西弁の将棋少女。将棋に絶対の自信を持つ彼女は、その自信を裏付けるだけの努力をしています。

自信に満ち溢れる彼女の表情より、必死に努力を重ねる彼女の表情がきっと魅力的にみえるでしょう。

 

キャラ15:五位堂結

クラスは違うものの、桂馬と同じ学校に通う同学年の少女です。厳格な旧家の次女であり、いわゆる「箱入り娘」。そのため、幼いころから母親の監視のもと肩身の狭い生活をしており、自由になりたいと願望を抱いているところを駆け魂に憑りつかれます。

攻略対象であるがゆえ、桂馬は何度も接触をはかります。そして、結も桂馬との接触を重ねるごとに、彼のことばかり考えるようになりました。すると、2人の体の中身が入れ替わる現象が起きます。

本来は奥手な性格の結ですが、この状況にはすぐに順応。そして、いつしかこのままで良いと思うようになりました。

しかし当然桂馬はこのままで良いはずがなく、これまでとは逆に、結に桂馬を攻略させるように誘導して……。

著者
若木 民喜
出版日

12人目の攻略対象は旧家のお嬢様。和服が似合う清楚系美人です。娘として大事に育てられたものの、彼女はいつも不満を感じていました。しかし、その不満を1度も漏らしたことがなかったことが、彼女の強い点でもあり、問題点だったのでしょう。

桂馬との出会いを経て、彼女は自分に正直に生きるようになります。その姿こそ、彼女がもとっも魅力的に見える姿なのです。

そして、彼女も歩美たち同様に、攻略後も桂馬を覚えているようです……。

 

キャラ16:春日檜

桂馬の5人目の攻略対象だった、春日楠の姉です。楠とは違い、中学卒業と同時に実家の道場から出ていき、海外で自由奔放に生活していました。女優やアーティストなどさまざまな職を経験し、そのすべてをハイレベルでこなします。

ただ、それは妹の楠から感じていた期待というプレッシャーによるもので、自身が本当にやりたいことはまだ見つかっていません。そこを駆け魂に憑りつかれます。

さらに、日本に帰国して実家に寄ると、立派になった妹の姿を目撃。檜は嫉妬にも似た想いを抱き、駆け魂を成長させてしまいました。

すると駆け魂の影響で、体の一部が大きくなったり、檜自身が巨大化したりする現象が起きて……。

著者
若木 民喜
出版日

13人目の攻略対象は色気たっぷりのお姉さん。何にも縛られない自由な生き方をモットーとしますが、妹からの期待という幻想に縛られ続けていました。しかし妹の本当の想いを知った彼女は、ようやく自由に羽ばたけることでしょう。

色香を伴っているだけある恋愛上級者であり、作中で桂馬が恋に落とせなかった初の人物です。

 

キャラ17:倉川灯

舞島学園高校に通う3年生の少女。ロボットの作成が趣味で、「完全なる人間」を開発することを最終目標に日々の研究に励んでいます。常人とは少々ずれたところがあり、人の感情をうまく理解することができません。

桂馬は人の心を伝えるためにキスをしますが、灯は何の反応もみせません。それどころか、あちらから何度もキスをしてきて……。

著者
若木 民喜
出版日

14人目の攻略対象は不思議系少女、と書きたいところなのですが、厳密には彼女は攻略対象ではありません。

謎が多い彼女ですが、その正体はエルシィやハクアと同じ存在とだけ書いておきましょう。

 

ギャルゲー漫画『神のみぞ知るセカイ』の可愛い女の子たちを見にいこう!

著者
若木 民喜
出版日
2008-07-11

ゲームオタクが挑戦することになったのは、なんと可愛い女の子たちを攻略していくギャルゲーで……という展開からスタートする本作。

ちょっとツンデレな小悪魔系、スポーツ万能なサバサバ少女、萌え要素満点の妹キャラ、良家育ちのお嬢さまタイプなど、さまざまな個性をもった女の子たちが多く登場します。そんな彼女たちとの多種多様な恋愛が描かれているのです。

みな可愛らしい容姿で、オタクだけどモテまくる主人公が羨ましくなるほど。オタクと言えども、なんだかんだでかっこいい一面をもっているのが、モテる秘訣なのでしょう。眼鏡インテリ萌えしてしまう女子にはたまらんです。

男子も女子も楽しめる、学園ラブコメ漫画。自分のお気に入りのキャラクターを追ってみるのも、本作を存分に楽しむポイントです。

キャラ萌え必至ですので、一人で読みながらニヤけてしまわないよう要注意です!


総勢17人のヒロインをご紹介をしましたが、この他にもまだまだ出てきます。それぞれの魅力はこれだけでは伝わりきらないので、ぜひ『神のみぞ知るセカイ』を読んでみてください。きっと、あなたも恋する女の子が登場するでしょう。

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