漫画『食戟のソーマ』で創真は誰とくっつくかネタバレ考察!結局えりなか?

更新:2021.11.9

多彩な料理がずらりと誌面を彩るグルメ漫画『食戟のソーマ』。料理バトルがメインの本作ですが、実は主人公・創真とヒロインとの恋模様も気になるところなんです。果たして創真の恋の相手は誰なのか、過去の展開やキャラの言動から考察してみます。最新27巻のネタバレを含むので未読の方はご注意ください。

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漫画『食戟のソーマ』の魅力をネタバレ紹介!【アニメ化】

 

まずは本作のご紹介、魅力についてご紹介します。

名門料理学校「遠月学園」を舞台にした『食戟のソーマ』は、幸平創真(ゆきひらそうま)を主人公に、料理に青春をささげる高校生たちの姿を描いたグルメ漫画です。発行するや瞬く間に販売数を伸ばし、2015年にはテレビアニメ化されてさらに人気を博しました。

本作の最大の魅力は、作中で活躍する登場人物たちにあります。

主人公の創真は、家業の定食屋を手伝いながら「父を超える料理人」になるため修行し続ける料理バカです。料理に邁進するがゆえ、勉強や恋愛などの悩みを抱えている様子は見受けられず、どちらかというと料理以外については鈍感でマイペース。しかし、不思議と人を惹きつける魅力を持っています。

 

食戟のソーマ

2013年04月09日
附田祐斗・佐伯俊・森崎友紀
集英社

 

そんな創真が「遠月学園」に通いはじめるところから物語はスタートしますが、そこで出会う人々がひとクセもふたクセもある個性的な人物ばかりなんです。

遠月学園総帥の孫である、薙切えりな(なきりえりな)を筆頭に、同じ寮で生活をともにする同級生や卒業生、さらには、学園内でも卓越した料理の腕を持つ生徒たちのみで構成される最高意思決定機関「十傑」に在籍する人たちまで、とにかく個性が際立ちます。

さまざまな人物と出会い、切磋琢磨していくことで、料理人として成長していく創真の姿から目が離せず、ページを捲る手が止まらなくなりますよ。

さらに、「おいしさ」を示す表現として「服がやぶける」という描写が登場するところも本作の特徴であり、見どころの1つです。

 

漫画『食戟のソーマ』はグルメバトルもいいけど、恋愛展開も見逃せない!【最新27巻ネタバレ注意】

 

本作の醍醐味といえば「食戟」と呼ばれる料理バトルです。死力を尽くして最高の1皿をつくる「食の戦い」の手に汗握る展開は魅力的です。

しかし、その裏でひっそり繰り広げられている恋模様も見逃せません!

まず、遠月学園を牛耳る女子生徒・えりなとの関係について。当初は創真を目の敵にしていたえりなでしたが、彼との関わりが深くなっていくにつれ、刺々しかった態度が軟化してきています。「顔を見るだけでもうんざり」と思っていた心境が「2人で同じ空間にいても平気」なほど変化していくのです。孤高の立場だったえりなが、彼に心を許している証拠でしょう。

また、えりなの父が運営する「中枢美食機関」との食戟中においても、えりなの創真への深い信頼がうかがえますので、チェックしてみてください。

 

著者
佐伯 俊
出版日
2017-09-04

 

さらに、創真と同じ寮で生活をともにする田所恵(たどころめぐみ)とは、「一緒に進級」することや「一緒に試験に合格すること」などを目的に、互いに励まし合い影響し合う関係でした。しかし、互いに対する信頼の深さからは、いつ恋愛関係になってもおかしくない空気を感じられます。

最新27巻ではセカンドバウトの決着がつき、サードバウトが開始した展開ですが、ほとんど恋愛展開には進展なし。唯一あげるとするならば、創真とアリスたちがトランプで遊んでいるところを楽しそうにえりなが見ているところくらいでしょうか。以前だったら考えられないような光景、そしてバウト対決の休憩としてほっこりする場面です。

そんなえりなは創真を信じてこのあともバウト対決に参加させ、さすがの指示を出していきます。その途中で恵も彼女への信頼感を育んでいる表情を見せ、おそらく恋愛展開ではライバルになるであろうふたりですが、仲間として協力する様子に心が温まります。

そんな本作に登場するヒロインたちと創真の間には、料理を介して通じ合う想いが垣間見えます。今回は、本作の女性キャラクターのうち、創真と恋愛関係になる可能性があるヒロインを6人ご紹介しましょう。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ1:至高のツンデレ【薙切えりな】

 

遠月学園総帥の孫娘である薙切えりなは、史上最年少で「十傑」の第十席という名誉ある地位を獲得したヒロインの1人です。将来は薙切家を背負って立つ身として、幼少より冷酷な父・薊(あざみ)の英才教育を受けてきました。

「神の舌」と呼ばれるほど優れた味覚を持ち、料理の腕前も一級品。そして全国屈指のお嬢様というスペックの持ち主である彼女は、高飛車でわがままです。父からの「自分が認めた料理以外はクズ」という、一種の洗脳ともいえる教育を受けており、「よい食材、正しい調理法こそ至高であり、その他については一切認めない」という頑なさを持っています。

 

著者
出版日
2013-06-04

 

しかし、薊から離れることによって徐々に洗脳状態が解かれ、本来の明るい性格を取り戻していくようになると、その魅力が爆発します。

当初のえりなは、創真が作る料理に魅了されながらも素直になれず「君では遠月で生き残ることはできない」などと嫌味を言ってしまうツンデレな態度を取っていました。そのように、創真の姿が目に入るとついひと言行ってしまう様子が、いずれ彼とくっつくのでは? と読者に予感させる形にもなっています。

今までは「顔がちらつくだけで気分が害された」とまでいっていた彼女が、創真の人柄に触れ、

「今はそんなにいやでは…ないわね……」(『食戟のソーマ』より引用)

と、好意的になっていく様子は、たまらなくキュートです。

最新26巻(2017年9月現在)までの時点では、創真に対する絶対的な信頼をも見せ、ともに進級することを望むほどに態度が軟化している様子がうかがえるので、えりなが彼を好意的に感じていることは間違いないでしょう。

今後、彼女が自身の気持ちを恋心だと自覚したら、創真の最も近くで互いに切磋琢磨し合える良きパートナーになりそうです。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ2:ホスピタリティあふれる頑張り屋【田所恵】

 

田所恵は創真の同級生で、同じ寮で生活している女の子です。

あがり症のため、学園の授業ではなかなか実力を発揮できずにいましたが、芯の強い部分も持ち合わせている頑張りやでもあります。当初は、創真の自信家なところを倦厭し、なるべく近づかないようにしていましたが、新学期最初の授業で創真のアシストしてからは、何かと彼と行動をともにするようになりました。

また、創真のサポートをするようになってからはめきめきと料理の腕前を上げていき、元来持っていた料理の才能や、料理を食べた人物の心を癒すホスピタリティの才能を開花させていくことになります。

 

著者
出版日
2013-08-02

 

本作の中では、才能あふれる実力者たちとは対照的に、一つ一つ着実に成長していく堅実な姿が描かれています。

創真の料理を間近で見て、その実力に尊敬の念を抱くと同時に、人あたりのよい彼に好意を寄せることは必然といえるでしょう。

さらに、創真には時々思わせぶりな言動が見られます。恵が退学を言い渡されたときにも、彼女の退学の取り消しを賭けて「食戟」するという体の張り方をしており、彼女の立場からすると、彼を好きにならない方がおかしい!というシチュエーションが満載です。

恵にとっては、創真は頼れる友人で、好意を寄せる相手でもあります。彼女が創真の相手となれば、きっと「お嫁さん」のように尽くしてくれることでしょう。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ3:実は女の子らしい肉のエキスパート【水戸郁魅】

 

肉料理のエキスパートで、「ミートマスター」の異名を取る水戸郁魅(みといくみ)は、本作ヒロインいち抜群のプロポーションの持ち主です。

勝気な性格と男勝りな言動に隠されていますが、実は真面目で素直な性格をしています。実家の「強くあれ」という教育方針のもと、女性らしい「しとやかさ」を排除するように強制されていましたが、創真に好意を抱くようになってからは、女性らしい一面をのぞかせるようになりました。

 

著者
出版日
2013-09-04

 

業界屈指の肉の卸売業を営む裕福な家庭に育ち、肉に関するあらゆる知識の持ち主で、その実力は創真からもしばしば頼りにされるほどです。何だかんだと言いながら、好きな男子に頼られると断れない郁魅の女心にキュンとしてしまいます。

ミートマスターな彼女の名前をもじって付けられた「肉魅(にくみ)」というあだ名を嫌っている郁魅ですが、創真との「食戟」を経て、彼にはあだ名で呼ばれても照れるだけという、女の子らしい一面がとってもキュートです。

さらに「にくみって可愛いじゃん」などととびっきりの笑顔でのたまう創真には、郁魅でなくともキュンとしてしまうこと請け合いです。そのくせ、郁魅を意識している訳でもなさそうな雰囲気を漂わせている創真は、天然の女たらしですね。

郁魅は、本作のヒロインの中で最も自分の恋心を隠さずに表現しているキャラクターであり、創真の一挙手一投足にドギマギしているところに、彼女の女の子らしさと素直さが表現されています。

真っ直ぐで純真な郁魅が恋の相手なら、創真が主導権を握りつつ、互いに良き友人のような恋愛模様が繰り広げられるのではないでしょうか。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ4:真面目で可憐な少女【新戸緋沙子(秘書子)】

 

長年えりなの側近を務める新戸緋沙子(あらとひさこ)は、古くから続く漢方医の家に生まれ、東洋医学の知識を盛り込んだ料理を得意とする薬膳料理のエキスパートです。

えりなの秘書として常に後ろにつき、優秀な従者としての信頼も厚く、周囲からは「秘書子(ひしょこ)」と呼ばれていますが、本人は気に入っていないようです。

 

著者
["佐伯 俊", "森崎 友紀"]
出版日
2016-09-02

 

実際の飲食店で業務を体験する試験「スタジエール」では、「洋食の三田村」に創真とともに派遣されます。スタジエールの目的は、派遣先で「実績を残すこと」。2人は、派遣期間中に洋食の三田村を完全予約制に変更することで顧客満足度をアップさせ、さらにシステムを構築することで合格となりました。

その際、えりなとの関係にほころびが出ていることを創真に感付かれ、心情を吐露することに。理由を聞いた創真からはこう促されました。

「これからは薙切の後ろじゃなくてさ、”隣”に立って歩ける自分に変わっていけばいいんじゃねーの?」(『食戟のソーマ』より引用)

この言葉をきっかけに、彼女はえりなの元へと戻っていくことができたのです。

スタジエールの後は創真に対する態度も柔らかくなっており、またえりなに対しても、「もしかしたら薊から遠月を救えるのは創真かもしれない」と答えるなど、1人の料理人として信頼を置いています。

普段はまじめて硬い雰囲気の緋沙子ですが、スタジエール以降は、創真に対しても微笑むなど、たまらなくか可愛い姿を見せます。「洋食の三田村」でのエプロン姿も、創真が思わず褒めてしまうほど似合っていて、その可憐さは群を抜いていました。

しかし、緋沙子の一番はあくまでもえりなであるため、創真との恋愛関係になる可能性は、ヒロインの中で最も低いのではないでしょうか。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ5:No.1を目指す北欧系美少女【薙切アリス】

 

薙切アリス(なきりありす)はえりなの従妹で、日本人の父とデンマーク人の母の間に生まれた美少女です。マイペースな性格から、つかみどころのないキャラクターです。

遠月学園に編入する前には、美食に関する総合研究機関である「薙切インターナショナル」で学んでいたため、最先端理論による「分子ガストロノミー」を得意としています。幼少期から実績を残し、10歳になるころには特許を45も取得。20店舗もの料理店とメニュー研究の契約を結ぶなど数々の実績を残していることから、十傑入りに最も近い存在とされています。

 

著者
佐伯 俊
出版日
2014-02-04

 

えりなとは5歳まで同じ屋敷で過ごしており、彼女からはよくいじめられていたため、成長してからも不仲です。しかし本当は、屋敷を出た後にもえりなに手紙を書くなど、「仲良くしたい」という気持ちを感じさせるような、いじらしい姿も見せました。

創真については、えりな同様に不遜な対応をしたり罵声を浴びせることもありますが、彼女自身は一切悪意がないので嫌味に感じることはありません。むしろ、同期でありよきライバルとして創真に期待している様子もうかがえるので、互いに切磋琢磨し合える関係といえそうです。

創真と恋愛関係になるとしても、積極的に意見交換し合える良きパートナーとなりそうですが、彼女の付き人である黒木場リョウ(くろきばりょう)との関係も気になるところなので、現状では恋愛相手になる可能性としてはあまり高くないかもしれません。

 

漫画『食戟のソーマ』ヒロインキャラ6:ひたむきに頑張る幼馴染【倉瀬真由美】

 

倉瀬真由美(くらせまゆみ)は、幼稚園時代からの創真の幼馴染です。幼少期よりずっと彼に対する好意を持っていますが、容姿に自信がなく内気な性格のため、思いを打ち明けられずにいます。

真由美の活躍は、創真が連休を利用して地元へ帰郷してきた時に見ることができます。

2人は、駅前の再開発と新規オープンのから揚げ専門店「もず屋」の勢いに押されて寂れてしまった商店街に活気を取り戻すため「商店街ならではのから揚げ」を作ろう!と試行錯誤することになるのです。

真由美は、「創真の役に立ちたい」という一心で、味見役やチラシの製作といった自分なりのやり方で彼をサポートし、見事商店街を盛り返すことに成功します。

 

著者
附田 祐斗
出版日
2013-04-04

 

この時の彼女は「片想い男の子と一緒に何かを成し遂げる」という、恋愛漫画の王道シーンを体現しているのですが、商店街の盛り上げという目的の前で、なかなか関係は発展しません。しかし、ひたむきに頑張る真由美の姿は、読者の応援したい気持ちを駆り立てます。

また、彼女の一方的な好意ばかりではなく、実は創真も「委員会の仕事を遅くまでやってた」こと、「水やり当番欠かさずにやってた」ことなど、彼女のいいところをしっかり分かっていた、という事実が発覚します。

この些細な気持ちからが両想いに発展し、めでたくハッピーエンド!となりそうですが、そうはならないのが本作のじれったいところで、料理バカな創真らしいところです。

真由美はあまり出番がないので、今のところ創真と恋愛関係になることは考えにくいですが、今後彼をめぐる恋愛模様に、真由美が絡んでくることを期待しながら注目してみるのもいいかもしれません。

 

創真は結局誰とくっつくのか? 本命としてはえりな、対抗で恵、大穴で真由美という予想をしていますが、果たしてどうなるのか。料理バトルと同様に、目が離せない展開が続く『食戟のソーマ』を、ぜひ堪能してみてください。

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