saitomがイラストを描いたおすすめラノベ4選!むっちりした絵が魅力!

更新:2021.11.10

クールでありながら色気がある画を描く、イラストレーターのsaitom。魅力的な女の子と緻密な機械とのギャップに、コアなファンも多く、また自身の画集を出すなど人気のイラストレーターです。今回はsaitomが挿絵を担当した、特に人気の高いライトノベル4選をご紹介しましょう。

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女子とメカの融合を得意とするsaitom

saitomは成年誌やライトノベルの挿絵を中心に活動する、北海道出身のイラストレーター兼漫画家で、齋藤将嗣という名前でも活動しています。また「猫マル商店」という個人サークルも立ちあげています。

大手ゲーム会社への勤務経験があり、小説のイラストだけでなく、ゲームやアニメのキャラクターデザインなど多岐にわたる活動をしていることでも有名です。

作風は、繊細かつ緻密なメカの描写を得意とする一方で、ツィッターで「エロ漫画家」と自ら称しているとおり、胸と太ももを強調したセクシーで萌える女の子も描きます。そのメカと女の子のギャップがsaitomの人気の理由のひとつとなっているのです。

saitomが初めて挿絵を描いたゾンビ系ラノベ

『オブザデッド・マニアックス』は、著・大樹 連司、イラスト・saitomでガガガ文庫より刊行された作品。saitomがライトノベルの挿絵を初めて担当した作品でもあります。

主人公はゾンビオタクの高校生・丈二。彼は常日頃から現実を悲観し、大好きなゾンビ映画を見ながら、クラスメイトや先生がゾンビに襲われる妄想ばかりをくり広げているネクラ少年でした。

そんなある日、丈二は担任に無理やり紋浪島での臨海学校に参加されられます。そこで彼が見たものは、自分の妄想のようにゾンビに人々が襲われている光景でした。

著者
大樹 連司
出版日
2011-06-17

ゾンビオタクだった丈二の妄想が現実世界で起きるこの作品。ゾンビ映画のタイトルや対処法など、とにかくさまざまなゾンビ話が登場します。

実在する映画名なども多数登場するので、ゾンビ好きの方には必読の一冊となるでしょう。一方、ゾンビに関する知識があまりない方でも、対処法など普通なら知りえない知識が身につきますよ。

メカものに定評のあるsaitomのイラストは、ゾンビに対する武装の繊細さに存分に発揮されています。エロカッコいい女の子もたくさん堪能できるでしょう。

カッコ可愛い作画と相まって、ラノベらしく読みやすい作品でありながらも、シリアスな問題提起も起こる深く考えさせられる一冊です。

物理法則を越えた世界を描く空想科学SFラノベ

『特異領域の特異点―真理へ迫る七秒間』は、著・範乃 秋晴、イラスト・saitomで電撃文庫より刊行された作品です。

舞台は地球。「特異点」というものが発見された後の世界です。特異領域理論を学ぶための最高機関である世界国家第一大学に通う賢悟は、天才科学者のなかでも抜群の頭脳を持つとされている天川理璃からのメッセ―ジを受け取りました。

「SOS。硫黄島。天川理璃」

賢悟は親友の清十郎、彩世、そして他律型人工知能ロボット・カナとともに硫黄島へ向かい……。

著者
範乃 秋晴
出版日
2011-08-10

この作品では「特異点」という科学的で物理的な言葉がポイントとなります。もちろん、これは現代社会からかけ離れた空想科学です。少し込み入った説明や考え方も必要となりますが、理系が苦手な方でも読み進めることができます。

主要人物として登場する、他律型人工知能ロボットのカナは、主人公に適切なツッコミを与えるなどストーリーに欠かせない癒しの存在です。saitomのイラストによって、良い意味でロボットらしくない、愛らしくて憎めない少女として描かれていますよ。

科学、SFが好きな方には特に手に取っていただきたい一冊です。

複数作家による共同プロジェクト「クオリディア・コード」シリーズ千葉編

複数の作家が共通の世界観をベースとして物語を描く「クオリディア・コード」シリーズのひとつ。著・渡航、イラスト・saitomでガガガ文庫より刊行されました。

舞台は正体不明の敵・アンノウンとの戦いが続く、防衛都市・千葉。戦闘科のスナイパーだった千種霞は成績不振により、天然少女の榴ヶ岡蓮華とともに生産科への異動を命じられます。生産科には、戦闘科だけが優遇されている現在の環境に不満を持つ上司、釣瓶朝顔がいて……。

著者
渡 航
出版日
2016-07-20

さがら総、橘公司、渡航という3人のライトノベル作家が集まって、同じ世界観を持つ作品を複数の出版社から刊行する「プロジェクト・クオリディア」のひとつです。ほかにも東京編、神奈川編があり、TVアニメ化、コミカライズなどもされています。

正体不明の敵、アンノウンが現れる防衛都市・千葉が舞台の本作は、主人公が花形である戦闘科から生産科への異動を命じられたことに端を発する物語です。

「クオリディア・コード」シリーズの世界観をご存知の方はアクション系のストーリーを想像される方も多いかと思いますが、本作はどちらかというと社会人としての苦悩を描いたサラリーマンの日常のようなストーリーであり、戦闘シーンはあまり登場しません。霞は所属する生産科のことを「ブラック企業」と揶揄しています。

戦闘シーンは少なめですが、ライトノベルに欠かせないサービスシーンは各所に健在です。霞が刺激的な娯楽を……と生産科に提出した企画「千葉fruitコレクション」にはクスッと笑ってしまいますし、天然系巨乳の蓮華がお茶をこぼして服を濡らしてしまったり、女子たちの水着シーンがあったりと、saitomの魅力たっぷりな女子の姿が堪能できます。

他の「クオリディア・コード」シリーズとはひと味違う『どうでもいい 世界なんて』をぜひ手に取ってみてください。

saitomがカラーイラストを手掛ける未来の日本を描いたサバイバルラノベ

『アウトロー・ワンダーランド』は、トークアプリ風読み物アプリ「ストリエ」で書籍発売と同時に連載を開始した話題作です。saitomはカラーイラストを担当しています。

舞台は、弱者の救済に失敗して福祉が崩壊し、路上生活者が急増してる未来の日本。ネットカフェ難民のセイガクは、埼玉のとある街でアウトローと呼ばれる路上生活者たちと出会います。

著者
波摘
出版日
2016-04-28

未来の日本を舞台にして路上生活者の世界に起こる、さまざまなサバイバルゲームを描いた作品です。本作には路上生活者が溢れていて、主人公のセイガクもそのひとり。ストーリーを展開する登場人物たちも、路上生活者です。

しかしアウトローと呼ばれる彼らは、ただ手をこまねいて現状に甘んじているわけではありません。天才スリ師や元教祖など、それぞれの特技や特徴を駆使して、毎日ぶち当たるさまざまな難題に挑んでいるのです。

saitomはカラーイラストを担当。画の数自体は少なくなりますが、saitom特有の女性のセクシーさに加えて、作品に合ったクールで繊細な人物画を楽しむことができますよ。細部まで描かれた美しい作画をぜひ堪能してください。

緻密な機械画と色気のある女の子が両方とも堪能できる、saitomがイラストを担当する作品をご紹介しました。新鋭プロジェクトにも多数参加している彼の作品は、その作品だけでなくそこから派生しているさまざまな世界観をも堪能できるものとなっています。ぜひ気になるものから手に取ってみてくださいね。

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