不良漫画でありながら本気の格闘技を描いた、名作格闘漫画『ホーリーランド』。 この記事では、クセモノ揃いなキャラクターたちの強さランキングを徹底考察していきます!喧嘩と格闘技の腕がモノをいう世界で、頂点に立つのはいったい誰だ!? テレビドラマ化もされた本作は、スマホの漫画アプリで無料掲載中なので、この機会にぜひご覧ください!
2000年~2008年までヤングアニマルで連載された本作。ドラマ化までされ、時が経った今読んでも、のめり込んでしまうほど素晴らしい作品です。
強さとは何かを格闘技と精神力から教えてくれる本作。キャラの強さをランキング形式で発表しながら魅力を紹介していきます。
- 著者
- 森 恒二
- 出版日
主観で作成したランキングですが、路上での強さ、格闘技のレベルの高さ、精神力を総合的に見て順位をつけました。それぞれのキャラクターがもつ人格的な魅力にも注目です。
主人公であるユウの成長と、強さとは何かを訴え続けた本作を感じとってみてください。
神代ユウは居場所を求め、夜の街を徘徊していました。イジメにより学校に居場所を見出せず、自殺まで考えていた彼でしたが、ある時ボクシングの本を読み、基本動作であるワン・ツーを覚えます。
強くなりたいと考えたわけではありませんでした。しかし延々と同じ動作の訓練を続け、絡んできた不良を追い払うことができるまでになります。
彼は、いつしか「不良(ヤンキー)狩り」と呼ばれ、街の不良たちの話題になっていきました。
ユウの相談役になったり、作中色んな人に頼りにされたりするおっさんキャラで、人格だけでいったらトップクラスと名高い土屋ですが、レスリングという格闘技の特性上、フィールドによって強さが大きく変化します。
街での戦いはどうしても路上、コンクリート上での戦いになることが多く、大体の戦いにおいて、怪我を恐れて基本姿勢を低く保てません。そのためどうしても他キャラクターと戦う際に負けてしまうこと多いのですが、砂浜や草地であれば強さが向上することが予想されています。
「トゥルー」と呼ばれる麻薬を街に撒いていた、ドラッグキングと呼ばれる男の用心棒キャラ。
極め技を好んで使い、素人よりも格闘家との戦いをメインに考えるあたり、同じく用心棒の竜よりも節度と格闘に対する真摯さが見られます。
それほど目立った戦いがなかったとはいえ、路上での戦闘力は高いと考えられるでしょう。
不良ばかりを相手にしていたユウが、初めて戦った格闘家。普段の性格は温厚で、ずんぐりした体格とのんびりした印象があり、どこか憎めないキャラです。
ユウとの一戦では、ユウの運の良さもあり敗れますが、コンクリートを味方につけた柔道の危険度と、柔道着よりも普段着の方がつかみやすいことも考えると、かなり高度な戦闘力だと考えられます。
しかしながら序盤のキャラで戦闘回数が少ないため、あくまで予想でしかありません。
子供の頃から父親に仕込まれていた空手の達人。その性格上、絡め手などを使わず真正面から相手を倒すことを好むため、持っている技術を活かしきれていないことがあります。また小柄なため、体格が弱点になることも多くあるのです。
しかし、危険とされる技をフルに使ったショウゴの実力はかなり高く、本気で相手を仕留めるために相手を研究し、冷静な判断ができる精神状態で挑めば、その戦闘力はかなり高いでしょう。
最後はドラッグキングにそそのかされて悪い道へと進み、少年院に入ってしまいますが、最終話では少年院から出る様子が見られました。
- 著者
- 森 恒二
- 出版日
- 2003-03-28
ユウと同じ高校に通う、ボクシング部の先輩です。
『ホーリーランド』では、戦いの臨む際のメンタル面も、戦況に大きく影響します。山崎はユウとの一戦のみしか描かれていないうえ、ユウに軽く痛い目を見させようというスタンスで戦いに臨んだため、その本来の実力は見ることができません。
しかし、その技術の高さは本物で、ユウにも「山崎さんのストレートは最高だ」とまで言われています。ユウに敗れた後、路上でも喧嘩をしたようですが、その辺の不良ではまったく相手になりませんでした。
街でドラッグ「トゥルー」をバラ撒いていた大学生です。見た目の細さとは裏腹に、柔法・剛法を用いた多彩な攻撃と、相手を倒すためならば平気で急所を狙うそのスタンスが脅威と呼べるでしょう。
冷静な判断力を持っているという点で、作中ではかなりレアなキャラともいえ、メンタル面での安定感もあります。
最後はユウに敗れますが、その格闘技のレベルの高さから、強さに対する周りの評価は高いです。
基本的な性格は熱血と正義の漢といったところで、そのさっぱりとした性格が特徴的です。
作中、唯一武器を持つ格闘家のため、かなり強さの評価が難しいキャラではありますが、彼が1番最強なのではと考える人も多いほどに、その実力は折り紙つきです。
ユウが対剣術相手に考えた回し蹴り戦法に敗れはしたものの、リーチの長さと間合いの取り方、足の動かし方とどれを取っても一流で、誰と戦っても勝てるだけの戦闘力を持っています。
- 著者
- 森 恒二
- 出版日
- 2005-04-28
元々路上の出身で、路上の喧嘩を経てプロの格闘家となっており、そういった意味では作中で1番先をいっている人物です。
その実力はもちろん高く、他の格闘家が路上という場所で本来の実力を発揮できずユウに敗れるなか、ヨシトだけは路上でもその真価を発揮します。
ユウとの初戦では彼の精神が不安定だったこともあり、ヨシトが圧勝しました。その後の2戦目では不運もありユウに敗れるも、相手の実力をすべて引き出して戦おうとする節もあり、それがなければ2戦目でも圧勝していたかもしれません。
『ホーリーランド』のもうひとりの主人公です。
「路上のカリスマ」と呼ばれ、自身も自分のあり方に悩みながら、ユウをさまざまな場面で導きます。基本格闘技は「ボクシング」ですが空手にも精通していて、キックも使えるうえ、他格闘技に対する知識も深いです。
1番の特徴は冷静な判断力と、相手への分析力。路上で培ってきたストリートファイトの経験値も高く、フィールドでの立ち位置、戦いへの臨み方、相手を誘導する技術が素晴らしいため、路上での戦いは間違いなくトップクラスでしょう。
最終巻では、ユウとの戦いが描かれています。
『ホーリーランド』の主人公です。「不良(ヤンキー)狩り」と呼ばれる元引きこもりの高校生で、基本格闘技はマサキと同じく「ボクシング」ですが、元々本を読んでワン・ツーを覚えたり、強敵と当たるたびに相手への対抗策を考え別の格闘技を取り入れたりする、形に捉われない格闘技の持ち主です。
彼の1番の強さは、真面目な性格と研究力にあります。メンタル面にムラがあるせいで敗れることも多いのですが、敗れた後自分の何が悪かったかじっくり考えたうえで相手を研究し、次の戦いで同じミスをすることはありません。
また、普通であればトラウマになってもおかしくないような敗れ方をしても、必ず立ち上がるその精神力も、路上での戦いにおいて特筆すべき点でしょう。
最終巻では、憧れだったマサキとのタイマンが描かれています。ユウはマサキに勝つことができるのでしょうか……?勝利の行くすえは、ぜひ漫画で確認してみてくださいね。
- 著者
- 森 恒二
- 出版日
- 2008-07-29
強さとは何かを描いた不良格闘漫画『ホーリーランド』。トラウマを抱えながらも必死に生きる登場人物たちの物語は、時間が経っても色褪せることはありません。無料の漫画アプリ「マンガPark」で掲載されているので、これを機会にぜひ読んでみてください。