菅野文が手掛ける『オトメン(乙男)』は、2006年から2013年まで「別冊花とゆめ」で連載され、2009年にテレビドラマ化もされた人気作です。今回は、乙女チックな趣味を持つ3人の「オトメン」の魅力をご紹介していきます。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、そちらもチェックしてみてください。
『オトメン(乙男)』は、2006年から2013年まで「別冊花とゆめ」で連載されていた作品です。タイトルとなっている「オトメン」という言葉は、2009年の新語・流行語大賞の候補に選ばれるなど、もはやその人気は社会現象ともいえるほどでした。
本作には、乙女チックな趣味や特技を持つ、魅力溢れるイケメンが数多く登場します。可愛いモチーフが好きな男子、少女漫画家の男子、メイクが趣味な男子、花を愛する男子……どのキャラクターもとても個性豊かです。
今回は、そんなオトメンたちのなかから3人をピックアップして、その魅力をご紹介します。気になったらぜひ実際に作品を読んでみてください。
- 著者
- 菅野 文
- 出版日
- 2007-01-19
「オトメン」とは、乙女的な趣味・嗜好を持っている男子、または乙女心を持っていると同時に男らしさも兼ね備えている男子のことを指します。
本作では、そんなオトメンたちが数多く登場します。主人公の正宗飛鳥は、柔道や空手の有段者であり、高校では剣道部主将を務める、まさに男の中の男。しかし実は、少女漫画や可愛い物が大好きで、家事や裁縫を完璧にこなしてしまう「オトメン」だったのです。
ある日、正宗の通う銀百合学園高校に、都塚りょうという美少女が転校してきます。正宗は、可愛らしくも美しい彼女に一目惚れをしてしまい……。
オトメン正宗と都塚、2人の恋の行方が気になる、ハイテンションドタバタ学園ラブコメディです。
本作の主人公でもある正宗飛鳥(まさむねあすか)は、銀百合学園高校に通う2年生。身長180センチで、血液型はA型、9月6日生まれの乙女座です。
白銀の髪と凛々しい表情は、クールな印象を感じさせます。柔道・空手・剣道などさまざまな武道を極めており、イケメンで成績も優秀です。学校内でも「男の中の男」と絶大な支持を得るほどの、完璧な男らしさを誇っています。
けれど、実は少女漫画や可愛い小物、スイーツなどを好んでおり、乙女チックな趣味・思考を持っている「オトメン」でした。
幼少期、実の父親が「実は女性として生きてみたかった」と衝撃の告白をし、家族の前から姿を消してしまいます。それがきっかけで母親の浄美に「男らしく生きる」ことを強要された正宗は、人一倍「男らしい」教育を受けることとなってしまったのです。
- 著者
- 菅野 文
- 出版日
- 2008-08-19
母親の期待に応えられるようにと、男らしく育った正宗ですが、その一方でやはり乙女的趣味は捨てきれずにいました。そんななか、転校生の都塚(みやこづか)に一目惚れしてしまったことで、彼の乙女化は加速していきます。
見た目は絶世の美少女である都塚ですが、実はその性格は男顔負けの豪快さ。正宗とは対照的なヒロインだったのです。
都塚は「オトメン」である正宗自身を理解し、受け入れてくれました。周囲の友人たちにも理解者が多く、正宗にとって彼らと過ごす日々はとても大事な時間となっていきます。
本作のラストでは、「オトメン」に対する理解の無い母親との対峙や、都塚への想いの結末が描かれています。「オトメン」という性質は、もはや正宗自身の個性であり魅力である、ということが最終回ではしっかりと描かれているのです。
強くてイケメン、可愛くて繊細、すべての要素を兼ね備えた正宗飛鳥の魅力を、ぜひその目で確かめてみてください。
正宗のクラスメイトの橘充太(たちばなじゅうた)は、身長178センチ、血液型はA型で、3月9日生まれのうお座です。
きちんとセットされたヘアスタイルはオシャレな印象を与え、人懐こい微笑みは親近感を覚えます。そんな橘は、本作のタイトルでもある「オトメン」という言葉を生み出した人物でもあるのです。
周囲からは、女癖が悪くプレイボーイと噂されており、当初は都塚を狙う正宗のライバルのような存在として描かれていました。しかし実際は、正宗と都塚をくっ付けるために2人に接近していたのです。
その後、正宗の良き理解者兼友人となり、彼と都塚の恋の行方を見守る立場となるのでした。
- 著者
- 菅野 文
- 出版日
- 2010-02-19
橘には、周囲に秘密にしていることがあります。実は彼、学生業のかたわら、少女漫画『らぶちっく』の原作者「幸花ジュエル」という漫画家をしているのです。
過去に偶然、正宗の乙女的な部分を目撃したことにより、インスピレーションを受け、彼をこっそりと自身の作品の主人公アスカのモデルにしていました。
常日頃からありったけの情熱を注いで正宗を観察している橘は、彼以上に乙女な人は居ないと断言しています。正宗自身には打ち明けてはいませんが、この観察は、少女漫画家である橘にとって必要不可欠なことなのです。
そんな事情もあり、少女漫画家という生業をひた隠しにしてきた橘ですが、最終回では衝撃の告白をすることになります。それは友人である正宗自身を思っての行動であり、自身の強い信念が成せる決断だといえるでしょう。その驚きの告白は、ぜひ本作でご覧ください。
金原高校に通う多武峰一(とうのみねはじめ)は、剣道部主将と生徒会長を務めています。身長は177センチ、血液型はA型、11月11日生まれのさそり座です。
サラサラの黒髪とフレームの細い眼鏡の奥に見える切れ長の瞳が、読者に理知的な印象を与えます。
銀百合学園の剣道部主将である正宗のことをライバル視しており、何かにつけて対抗してくる多武峰ですが、実は趣味・特技がメイクというオトメンでした。その技術はとても高く、プロ顔負けの腕を誇ります。
剣道で初めて正宗に負けた日に、厳しい父親に叱責され、自身のメイク趣味を捨てようと決意。しかし、多武峰にとってメイクは大事な趣味で、完璧には捨てきれずにいました。
- 著者
- 菅野 文
- 出版日
- 2010-09-17
そんな時、正宗も自分と同じように乙女チックな趣味を持ち、そのことに苦悩しているという事実を知ります。それがきっかけで、彼は正宗に徐々に心を許すようになっていくのでした。
物語のラストでは、正宗の友人たちとともに、多武峰も衝撃的な告白をすることになります。プライドが高くツンデレで俺様な彼ですが、実は友人思いで正義感に溢れる一面を持っていることが明らかになります。
そんな多武峰の普段とのギャップに、思わずキュンとしてしまうこと間違いありません。
今回ご紹介したキャラクター以外にも『オトメン(乙男)』には、たくさんのオトメンが登場します。ぜひ実際に本作をご覧頂き、お気に入りを見つけてみてくださいね。