『勤しめ!仁岡先生』は、生徒が大嫌いな先生と、先生が大好きな生徒が織りなす波乱万丈な学校生活を描いた4コマギャグ漫画です。この記事では個性豊かな先生や生徒たちを最終回のネタバレを含めてご紹介していきます。無料の漫画アプリで読めますよ。
『勤しめ!仁岡先生』は尾高純一が描く学校が舞台の4コマ漫画です。
主人公である仁岡隆志(におかたかし)は、自分が大嫌いな子供たちに対して正当に意地悪をすることを目的に、教師としてある学校に赴任します。しかし、彼自身の意外としっかりした性格や眼鏡を外すと顔が可愛いことを理由に、女子生徒や女性教員から好意を抱かれてしまい、告白されることに……。
- 著者
- 尾高 純一
- 出版日
- 2006-10-21
生徒のことが大嫌いな教師と、先生のことが大好きな生徒たちの少し変わった日常を描いた物語が描かれる本作。
この記事ではそんな『勤しめ!仁岡先生』の魅力や見どころを、キャラクターごとにネタバレを含めてご紹介していきます。
本作の主人公である仁岡隆志(におかたかし)は、中学生の頃にクラスメイトから仲間外れにされていた経験から子供が嫌いになりました。中学校の教師として赴任したのも、特に嫌いな中学生を滅ぼすという野望があったからです。
ここまで教師としての適性が欠けている人はどこを探しても彼ぐらいでしょう。しかし、生徒のことが嫌いと言いつつも、ピンチの時には教師として生徒を守る一面も垣間見れます。子供が嫌いなだけで人としてはしっかりとしているのです。また、怖そうな振る舞いをしているけれど眼鏡を外すと顔が可愛いなど、ギャップ萌えの要素を多く含んだキャラクターといえます。
本作の一番の見どころとなっているのは、先生は生徒たちが大嫌いなのに生徒たちは先生のことが大好きというところです。
最終回では仁岡が突然いなくなってしまい、違う学校に異動してしまったのではないかと心配する生徒や、暴動を起こす生徒が現れます。彼が突然いなくなってしまった理由などが気になる方は、ぜひ最終巻をご覧ください。
自称不良のメインヒロインです。成績優秀でクラス委員長を務めていて、可愛いという理由からほかの生徒からの人望も厚いです。仁岡に対しては好意を抱いていて、アニキと呼んでいます。
不良のような仕草をしてはいるものの、仁岡が煙草を吸うことを健康に悪いからと反対したり、夏休みには清掃活動に参加したりと、これほど不良らしくない不良少女は彼女くらいしかいないでしょう。
見た目の可愛さから、クラスメイトにはこけしちゃんと呼ばれていることを本人は知りません。可愛い女の子が背伸びをして、悪ぶっているような姿に癒しさえも感じてしまう、そんなところが一番の魅力なのです。
最終回では誰よりも先に仁岡がいないことに気がつき、ほかのメンバーと探し歩きます。校長の話を聞き、異動であることを確信して校門前で暴動を起こすなど、自称不良少女として仁岡のためにできることを必死に頑張っている姿は、彼女の魅力そのものとなっていて見逃せません。
浅井のクラスメイトである上原は、浅井や今江のように不良であることをアピールすることはありません。しかし、教師に対して暴力を振る場面や、勉強が大嫌いで授業に対してあまり積極的ではないことから、不良としての要素をもっとも満たしているキャラクターになっています。
好意を抱いているわけではありませんが、仁岡の周りには面白いことが集まるという理由から常に付きまとっています。本作では女性キャラクターのほとんどが仁岡に対して好意を抱いており、その多くが何かしら変わったアプローチをしていることから、一番普通の女の子に見えるところが上原の最大の魅力です。
最終回では仁岡がいなくなり、数学の授業が自習になることを喜んではいましたが、心のなかではいつも構ってくれる仁岡がいなくなることを寂しく思っているなど、なんだかんだで仁岡のことを慕っているようです。
浅井と同じクラスの根暗な少女です。成績は浅井よりも良く、常に学年1位の実力の持ち主です。しかし、見た目や性格から友達が少なく、孤高という言葉が似合う立ち位置となっています。
その言動もさながら、容姿に至っても仁岡に似ているため、隠し子なのではないかという噂もありますが血の繋がりなどはないようです。
ただでさえ個性的なキャラクターが多いため、少し控えめに見えてしまうことがあるのが前田の特徴です。しかし、ジャージに対する熱い思いは仁岡にも負けておらず、ほかの生徒にはない魅力を秘めたキャラクターといえるでしょう。
体育担当の女性教師です。仁岡とは反対に生徒のことが大好きな先生というポジションで登場したキャラクターですが、生徒にも好みがあるようで可愛い生徒限定で愛でています。生徒のことを滅ぼそうとしていた仁岡とは当初は対立という立場でしたが、彼の素顔があまりにも可愛いことを知り、彼に惚れてしまいます。
浅井たちと同じように仁岡大好きキャラのひとりになりさがった彼女ですが、先生という立場を利用して彼に近づくこともたびたびあり、浅井たちとのアプローチの違いが特に見どころです。
最終回では、仁岡がいなくなった本当の理由を知っているにもかかわらず、仁岡がいない現状に泣きわめいていたところを生徒に見られて、余計に混乱させる原因にもなっています。
浅井の幼馴染の親友です。クラス替えで離ればなれになってしまったことを理由にしばしば対立することもありますが、基本的には仲良し不良組となっています。
門限を必ず守り、 授業にはしっかりと参加するなど、浅井と同様にどのあたりに不良要素があるのか分からないキャラクターです。
また、仁岡のことが大好きでダーリンと呼び慕っています。ただ、自称不良でありながら仁岡と手を繋ごうとしただけで赤面するなど、とても純情な女の子なのです。
浅井と少しポジションが似ているようにも見えますが、不良としてのふるまい方や喋り方などが特徴的になっていて、本当はよい子なのに不良に憧れている女の子のような雰囲気を醸し出しています。浅井とは違った癒しキャラとして確立しているところが最大の魅力です。
最終回でも、仁岡がいなくなったことを浅井から聞きつけ、暴動に参加します。先生のためならと奮闘する姿をぜひ最終巻でご確認ください。
今江のクラスの委員長です。委員長という立場に強いこだわりを持っており、生徒会長よりも委員長を選ぶほど、その執着には凄まじいものがあります。隣のクラスの委員長である浅井をライバル視することもあります。
黒髪三つ編み眼鏡という、委員長のお手本のような恰好をしていますが、実は伊達メガネとカツラを被っており、素の姿で校内に現れた時には謎の女子として学校を騒がせたこともあるほどです。それほど委員長キャラにこだわっている生徒です。
不良として振る舞う浅井とは真逆の立ち位置となっているため、新たな要素を秘めていることが彼女のもっとも大きな魅力になっています。そして、なぜそこまで委員長にこだわるのか、気になる方はぜひチェックしてみてください。
- 著者
- 尾高 純一
- 出版日
- 2013-11-22
この記事で紹介したキャラクター以外にも個性あふれる登場人物が多数存在します。また、キャラクターたちのかけ合いによってさまざまなストーリーが展開されるため、4コマ漫画なのに飽きることなく読み進められること間違いなしです。見逃せない内容が盛りだくさんの全8巻、ぜひご覧ください!