漫画『ブラッディ・クロス』が無料!見どころを最終回までネタバレ紹介!

更新:2021.11.11

天使・魔族・混血それぞれの思惑が交錯する聖戦を、美麗な作画で描く『ブラッディ・クロス』。呪いから解放されるため懸命にあがく姿や、次々と変わる戦況が読者をハラハラさせる本作の主要人物の魅力と、最終回までの見どころを、ネタバレを含みつつ紹介していきます。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、気になった方はチェックしてみてください。

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『ブラッディ・クロス』の魅力とは?

『ブラッディ・クロス』は月間少年ガンガンにて2009年から2015年まで連載され、単行本は本編完結全12巻まで発売されています。

◎『ブラッディ・クロス』の魅力

・物語

主人公が天使と吸血鬼のハーフというようにファンタジー要素が強い作品で、登場するキャラクターや敵対する相手も主に魔族、堕天使、天使、悪魔と異種のキャラクター多く登場します。そんなキャラクターたちのもとで起こるそれぞれ思惑や目的とともに起こるバトルシーンには思わず白熱してしまいます。また物語もテンポよく進んでいくため次々と起こる展開にも目が離せません。

・魅力的な主人公

吸血鬼と天使のハーフである主人公はスタイル抜群で美しい外見の持ち主です。そんな外見とは裏腹に強情でクールな性格ですが、素直なところも持ち合わせているのです。また自分の目標のためなら手段を選ばず突き進むという普段は感じられない姿はとても凛々しくかっこいいのです。

・引き込まれる世界観

作者の描くものは線1つ1つが美しく、トーンを使わない独自の画風でほかの作品とは違う魅力を持っています。トーンが使われない分書き込まれる量も多くバトルシーンなどでは特にその魅力が発揮されていて美しい描写となっています。

『ブラッディ・クロス』が無料!見所を12巻(最終回)までネタバレ紹介!

『ブラッディ・クロス』は、作者米山シヲの旧ペンネームである水城葵の名義で「BLOODY CROSS」として2007年に読み切り掲載され、2009年から「月刊少年ガンガン」で連載された作品です。 
 

美麗な作画で描かれる魅力的な登場人物たちの、協力したり敵対したりと二転三転する関係性が読者をやきもきさせます。天使、堕天使、魔族、混血それぞれの生への執着や、神の座を賭けた思惑が複雑にからみ合い、次々と戦況が変わるストーリーに思わず引き込まれてしまいます。

あげればきりがないほど魅力だらけの本作の見どころを、ネタバレ紹介していきましょう。

著者
米山 シヲ
出版日
2009-06-22
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『ブラッディ・クロス』の複雑に絡まる過去、現在に引き込まれる【あらすじ】

『ブラッディ・クロス』の複雑に絡まる過去、現在に引き込まれる【あらすじ】
出典:『ブラッディ・クロス』1巻

天使と魔族の混血である主人公の月宮(つきみや)は、混血であるがゆえに与えられた死に至る「呪い」を解くため、18歳までに純粋な魔族の血を飲まなければなりません。同じく混血の日向(ひなた)と出会い、それぞれの呪いを解く方法を探すうちに、次の神の座を賭けた聖戦(クルセイド)に巻き込まれていきます。

次の神候補のみならず、武力介入してくる新たな勢力の登場によって、聖戦は徐々に複雑化し、最後まで誰が味方か敵か分からない展開に。果たして月宮と日向は、死の呪いから解放されるのでしょうか。
 

 

 

 

 

 

 

『ブラッディ・クロス』の見所1:クール系美少女・月宮がかっこいい!

著者
米山 シヲ
出版日
2012-11-22

主人公の月宮は天使と吸血鬼のハーフ。半分は吸血鬼の血が流れているため、話しているだけで他人の嘘が分かったり、相手の血を吸えば記憶や知識を吸収したりすることができます。

また、吸血鬼の力は戦闘にも役立っており、血を操作して敵を攻撃することや、自分の血で剣を作ることもでき、初対面の日向に戦闘能力A、討伐任務遂行率特Aと言わせるほどの実力を持っています。

しかしこの世界では、天使と他の種族との子供を許さない神が、混血の子供に「呪い」を与えるのです。天使と吸血鬼のハーフである彼女も例外ではなく、18歳までに純粋な魔族の血を飲んで呪いを解かなければ死んでしまいます。

月宮はスタイル抜群で美しい外見とは裏腹に、クールで少々強情な性格で、駆け引きの場ではかなり勝気。その一方で助けてもらえばお礼を言える素直さもあります。

また生きることへの執着が強く、そのためなら手段を選ばない姿がとても凛々しく、かっこいいです。

呪いを解く方法を探す過程で出会った日向や続(つづき)にからかわれるとすぐに殴るなど、やや喧嘩っ早いのですが、意外に餌付けされやすく、おいしい料理やチョコレートにつられる可愛らしい面もあります。

日向を信用していないと言う割には、多少の仲間意識を感じてくれていると期待したり、彼に化けた桃瀬に騙されたりと、心の内で日向を完全に切り離せない様子が読者をやきもきさせます。

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『ブラッディ・クロス』の見所2:トーンを使わない独特な画風!

著者
米山 シヲ
出版日
2014-03-22

 

『ブラッディ・クロス』ではスクリーントーンがほとんど使われていないため、他の作品とは違った印象の作画になっています。トーンを使わない分書き込みの量が多く、それでいて見やすいように計算されているのです。

背景ひとつとっても細かく繊細で、白と黒のみでこんなにも美しい建物を描けるのかと驚いてしまいます。戦闘シーンでもその画力の高さは発揮されていて、武器の演出や血の一滴にまで臨場感があり、迫力満点に描かれています。

また、美男美女揃いの登場人物ですが、かっこいい系、さわやか系、綺麗系、かわいい系などきちんと描き分けされているため、ついつい目移りしてしまうでしょう。

 

『ブラッディ・クロス』の見所3:耽美な世界観、他キャラクターも魅力的!

『ブラッディ・クロス』の見所3:耽美な世界観、他キャラクターも魅力的!
出典:『ブラッディ・クロス』1巻

登場人物全員がイケメンや美女というだけではなく、みな話し方や仕草にも品があり、粗暴なキャラクターが居ません。そのため、敵に対して口汚く罵るような場面もなく、尋問シーンでさえどこか品のよい口調が多くみられます。

登場人物だけではなく、神の遺産や服装、建物や背景などこの作品に登場する物ひとつひとつが美しく魅力的で、耽美な世界観をより華やかに彩っています。

そんな『ブラッディ・クロス』は月宮以外の登場人物も個性的。紹介していきましょう。

まず1番最初に月宮と出会う混血の天使、日向は、何を考えているのか分からない性格で、駆け引きがうまいかなり狡猾なキャラクターです。しかし、おとり役を買って出た月宮を助ける優しさもあります。

また、月宮から「万年発情期」と言われるほどのセクハラ魔でもあり、彼女に過剰なスキンシップを試みてはしょっちゅう殴られています。 
 

呪符を用いて敵を攻撃・拘束するだけではなく、封印の解除や移動も可能。烙印に細工をしたり、式神を使って盗聴や追跡をしたりすることもできます。

彼には実は呪いから解放されて生き残ること以外にも思惑があり、武力組織の「アルカナ」と繋がっていて……謎の多い男です。

尚(なお)は、天使と人間との混血です。正義感が強いのか悪人を嫌い、前向きでノリがよい性格。生きるための多少のしたたかさもあり、自分が信じれば必ず運命を変えられるという強い意志を持っています。戦闘スタイルや能力は日向と似ていて、呪符だけではなく武器も使用します。

最初は月宮のことを悪人と思っていましたが、呪いの発作で苦しんでいた際に彼女が神の遺産を譲ってくれようとしたことがきっかけで、月宮にアプローチをするようになりました。

その好意の示し方がまた個性的で、ダウジングで勝手に家を探し出したり、2度目の対面でプロポーズしたりと、とても熱烈なのです。日向同様、月宮に過剰なスキンシップをするところもあります。ちなみに両性愛者です。

また、謎の組織「神葬」に尚たちを潜入させる際に登場した香撫(かなで)は、殺伐とした状況に萌える自称ドMで、陥れられるのが自分だろうが他人だろうが興奮する人物。非常に頭が切れる策士で、かつての仲間であっても人質にとるなど、少しドライな面もあります。

香撫はふわふわしたゴスロリチックな可愛らしい見た目ですが、車の運転が荒かったり、戦闘では銃火器をぶっ放したりと、ワイルドな面もあります。

『ブラッディ・クロス』の見所4:最終回が美しい!【12巻ネタバレ注意】

著者
米山 シヲ
出版日
2015-09-19

 

聖戦を乱した「アルカナ」を粛清するため、「神葬」は本部に乗り込み、純血の天使である続と、堕天使である皐(さつき)は最後の聖戦へ。また月宮は、前巻でアルカナに捕まってしまった日向の救出へと向かい、それぞれが最後の戦いへ動き出します。

続はまず、アルカナの代表の和泉と対峙。時を止める力を使われ手も足も出ない彼の目の前で、神座の扉が開いてしまい窮地に立たされます。その後和泉が聖戦に乱入した理由を話すのですが、それが誰にも責められるものではなく、切ない気持ちにさせられます。

また、正規の方法で神座を開いた皐は、もうひとつの扉からきた続と最後の戦いへ。10巻で皐が堕天した経緯と神になりたい理由が明かされ、最後の戦闘の最中に続の皐に対する思いが明かされたことで、両者が幸せになる方法はないのかと、読者の胸を締め付けます。

そしていよいよ最終回。11巻から続いた怒濤の展開もついに終わりを迎えます。月宮によってアルカナの拘束を解かれた日向は、ある事情で月宮とともに聖戦そのものの破壊をすることになります。しかしそれを知った皐に魔法陣の半分を破壊されてしまい、自分の命を削りながら修復することになるのです……。

テンポよく次々とくり広げられる手に汗握る展開に目が離せなくなり、残りのページが少なくなるにつれ、驚いたり切なくなったり心配したりと、いろんな感情がごちゃ混ぜになっていきます。

そこからのラストシーンは、美しい作画で綺麗にまとめられています。少し物悲しくて切なくもあり、あったかい部分もあって、この戦いを現すのにふさわしく納得させられるでしょう。

本作の登場人物たちはそれぞれに抱えている事情があるため、敵だからと言って一概に悪だと決めつけることができない奥深さがあります。それがキャラクターひとりひとりをより際立たせ、読者を感情移入させるのです。

 

マンガUP!で無料で読んでみる

コミックスでは全12巻にわたる『ブラッディ・クロス』。スマホの漫画アプリ「マンガUP!」で無料で読むことができるので、少しでも気になった方はぜひ読んでみてください。

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