QP:flapperがイラストを描くおすすめラノベ5選!輝く可愛さ!

更新:2021.11.10

ポップな色彩に、輝く髪をもつ美少女。QP:flapperは可愛さとセクシーさと萌えを得意とするイラストレーターです。特に、ファンタジー小説のイラストは見る者を虜にする魅力があります。 そんなQP:flapperが挿絵を手掛けるラノベを厳選してご紹介しましょう。

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QP:flapperとは

QP:flapper(キューピーフラッパー)は、小原トメ太とさくら小春によるイラストレーターユニットです。有名ソーシャルゲームのキャラクターデザインのほか、ライトノベルの挿絵などを手掛けています。

輝くような髪の少女を描くことを得意とするQP:flapperのイラストは、ポップな色遣いとファンタジックな世界観が特徴だといえるでしょう。今回は、彼らがイラストを手掛けるライトノベルをご紹介します。

同居人は元疫病神の美少女?QP:flapperが描くあどけないキチに注目!

「〝ごえん〟使いのトガミマサト! おまえはこれからわたしが幸せにしてやるぞ!」(『ラッキーチャンス!』1巻より引用)

高校生霊能者の外神雅人(とがみまさと)はある日、不気味な気配を放つ黒い霊体が女子更衣室に入っていくのに気づきます。学校を守るためにと女子更衣室に飛び込んだ彼は、そこで不思議な出会いをすることになるのです。

著者
有沢 まみず
出版日
2007-12-10

とにかく不運で、食事もろくにとれないほどに貧乏な高校生の雅人が、「福の神」と名乗る少女のキチと出会い、共同生活を送ります。

しかしこのキチが問題です。なんと彼女は元疫病神であり、福の神には転職したばかりなのでした。雅人を幸せにしてやる!と強気で言うキチですが、人間界や人間の常識についてよく知らないため、たびたび空回りしてしまうのです。

それでも彼女は、疫病神として災厄を振りまいていた過去に負い目を感じ、雅人のことを幸せにしようと頑張るのでした。

『ラッキーチャンス!』の挿絵では、美少女のキチが天真爛漫に振る舞う様子や、羞恥心がないことからあられもない格好で雅人の前に姿を現す場面がピックアップされています。また、日本最強といわれる「ごえん使い」という霊能者である雅人が能力を発揮シーンも必見です。

女装メイドは英雄令嬢を守る!QP:flapperが描く凛々花が可愛い

「なんで僕は女装なんかして――メイドに化けて、このお嬢様を――騙しているんだろうか?」(『ボクの可愛い国家令嬢』1巻より引用)

眩いほどの金髪をなびかせ、華奢な身体を白いワンピースで包んだ「お嬢様」の瑞鳳院凛々花(ずいほういんりりか)。そんな彼女の「メイド」として仕事をすることになったのは、男子高校生の黒鉄鋼(くろがねはがね)です。

著者
鏡 遊
出版日
2012-08-18

日本を侵略する外敵「マレビト」を人知れず迎え撃つ英雄「国家令嬢」と、成り行きでその専属メイドになった女装少年のドタバタコメディー。国家令嬢とは日本の防衛に必要不可欠で、国家が保護している重要人物です。

しかし、その国家令嬢のひとりである凛々花には、わがまま放題なうえに人見知りという欠点がありました。そんな彼女を専属メイドの少女「はがね」が手なずけていたのですが、「はがね」はある事件以来意識不明に陥ってしまいます。

信頼できるパートナーを失い、手の付けられなくなった凛々花をなんとか働かせるため白羽の矢が立ったのが、はがねと瓜二つの少年、鋼。こうして彼の苦労だらけのメイド生活が始まったのでした。「君が女装しないとこの国が滅びかねないんだ」などと脅す周囲の人たちや、凛々花の無理難題に四苦八苦する鋼の姿が読者を笑わせます。

QP:flapperによる挿絵では、外ではキラキラと輝く髪を揺らして異能力を行使する一方、プライベートではだらしない引きこもり生活を送る凛々花の姿を見ることができます。また、鋼のクラスの委員長が披露する健康的でセクシーな姿も魅力的です。

可愛い顔と抜群のプロポーションを持つ少女たちの影で、必死にメイドとしての仕事をこなす苦労人、鋼の奮闘を見守ってあげてください。

目覚めてしまった快楽は果てしなく……。

「もっと……もっと殴ってくださあぁああいっっ!」(『えむえむっ!』1巻より引用)

中学3年生のある日、放課後の教室で同級生の美少女から左頬を思いきりひっぱたかれた砂戸太郎(さどたろう)はその瞬間、「痛み」に目覚めてしまったのです。心と体を一瞬で支配した未知の快楽におぼれた彼はその時から、ド変態として忌み嫌われるようになったのでした。

著者
松野 秋鳴
出版日

女性に虐げられることに超絶的な快楽を覚えることを知ってしまった高校1年生の主人公、砂戸太郎。彼はなんとかしてその「ドM」体質を治そうと奮闘します。彼が体質を治そうと考えたのには、ひとつの理由がありました。それは、名前も知らない清楚な少女への片思いです。

少女への告白を考えていた太郎は、万が一付き合えた時のことを想像して、不安になっていました。ケンカの流れで愛しの彼女に叩かれてしまうことがあった場合、快楽で足元にすがりつき「もっと」とねだってしまうかもしれないのです。

憧れの少女と付き合う前に懸念事項をすべて解決しておきたいと考えた太郎は、学内の「第二ボランティア部」を訪れます。噂によるとその第二ボランティア部は、生徒たちの悩みを解決したり願いを叶えたりすることを主な活動内容としているようでした。しかし、藁にもすがる思いで部を訪れた太郎を出迎えたのは、「神」を名乗る勘違い少女です。
 

こうして、第二ボランティア部部長で自称「神」の美少女・石動美緒(いするぎみお)と、砂戸太郎を「ドM」に目覚めさせてしまった部員の結野嵐子(ゆうのあらしこ)による激しい体質改善レッスンが始まることになったのです。そんな今作のイラストでは、変態な主人公は控えめに、美少女たちは前面に押し出されています。

特に口数の少ないの嵐子の、困ったようなおっとりした表情が目を引き、それでいて主人公を自然に虐げる姿は魅力的です。他にも、活動的で口の悪い先輩美緒がメイド姿で太郎を責める様子など、変態性が明るく表現されています。

異能力バトルは「萌え」で制す⁉︎ 

「自分が最強だと思うな。他人もまた、最強の一人なのだ」(『ロック・ペーパー・シザーズ 1時、止めてから本気出す』より引用)

反則級の異能力をもつ子供ばかりが住む学園都市「升々学園」において、異能力者であるということは、特別でもなんでもありません。

それぞれの力に相性があり、勝てる相手がいれば勝てない相手がいるという、まるでジャンケンのような関係で都市は成り立っていました。

著者
木村 心一
出版日
2013-10-19

主人公の和馬が、学園の美少女である千里からの「奪われたモノを取り戻してほしい」という願いを叶えるために奮闘します。しかし、升々学園に集められた異能力者はみな最強で、ひと筋縄ではいきません。そこで和馬が選んだ方法が、相手の「萌え」という感情を利用し、隙を作るというものでした。

彼の特技は他人の萌えポイントを把握すること。相手の趣味にあわせて美少女たちにメイド服を着せたり、ネコ耳をつけさせたりと、あの手この手で萌えさせます。少女たちもこの作戦に恥ずかしがる様子ものなく協力してくれるのですが、どんなに間抜けな作戦でも真面目に取り組む姿がギャグを生み、読者を楽しませてくれるでしょう。

登場する異能力の名前には、「民衆を導く自由の女神(ドラクロア)」や「最後の晩餐(ダ・ヴィンチ)」、「愛は全てを征服する(メリージ・ダ・カラヴァッジオ)」など、絵画の作品名に、者の名前がふりがなとして当てられている特徴があります。こういった設定から美術史に触れるきっかけを作るのもよいかもしれません。

異能力バトルものでありながらも萌えを中心に置く本作では、イラストがギャグ要素の重要部分を担います。さらに、豊満な胸をさらけだす少女たちや、細身ながらも肉感的な脚は、見る人の心をぐっと掴むものだといえるでしょう。

この未来は違う未来?QP:flapperの実力が光るSFシリーズ!

「一言で言えば、私はこの時代の人間じゃないの」(『僕たちのパラドクス』1巻より引用)

平和に暮らしていた男子高校生の高崎青葉(たかさきあおば)は、ある日犯罪現場を目撃してしまいます。犯人は美しい見た目をした少女であり、彼女は男性を斬り捨てると、優しく微笑んだのでした。

著者
厚木 隼
出版日

青葉が未来から来た少女ハルナ・キリシマを目撃するところから物語は始まります。何かしらの原因で未来に戻れなくなり、さらに青葉に衝撃的な現場を見られてしまったハルナは、今後自分が追っている事件の解決に協力するよう彼に頼みました。実はハルナの正体は、未来の警察機関「時空監査法院」の監査員でした。

時空監査法院とはタイムマシンが開発された未来における、時空を超えた事件や犯罪、タイム・パラドックスに対処する機関のことです。青葉が目撃したのは、ハルナによる殺人現場ではなく、凶悪な時空犯罪者を処刑した場面だったのです。

そんな彼女と関わることで、歴史における重要人物となってしまった青葉。彼はハルナとともに事件を解決し、過去と未来の平和を守ることができるのでしょうか?

本作は2巻へと続きますが、こちらは1巻の続編というわけではありません。1巻は「明るい未来」から来たハルナと青葉が出会う物語で、2巻は「地獄の未来」からきた霧島榛名(きりしまはるな:ハルナと同一人物)と青葉が出会う、パラレルワールドの物語となっています。

本シリーズのイラストの魅力は、それぞれの未来から来たハルナの描き分けに見ることができます。同一人物なので、顔の特徴はすべて同じなのですが、進んだ未来・生きてきた環境の違いにより表情や雰囲気がまったく違うのです。

シリーズをとおし、絶妙に描き分けられた2人のハルナを、ぜひ実際に見てみてください。

コメディタッチからセクシーな絵柄まで、魅力的な美少女を描くQP:flapper。その色づかいはポップでありながらも繊細で、ため息が出てしまいます。イラストをきっかけに、いろいろな小説を手にとってみてください。

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