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『ワンパンマン』好きにおすすめの漫画5選!

更新:2020.12.1 作成:2017.10.31

『ワンパンマン』といえば、特殊能力が乱れ飛ぶ手に汗握る戦闘と、容赦のないサイタマの圧倒的存在感が魅力のバトル漫画です。今回はど派手なアクションシーンに注目して、『ワンパンマン』好きにおすすめできる作品を5つご紹介していきます。

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男なら拳ひとつで決着を付けろ!壮絶な闘いを見逃すな!

冴えないサラリーマンの山下一夫、56歳。彼はある日の夜、繁華街の裏で行われる十鬼蛇王馬(ときたおうま)という青年のストリートファイトを目撃しました。

巨漢相手に1歩も怯むことなく、むしろ相手を翻弄して倒す姿が、枯れた山下に壮絶な男の生きざまを意識させます。

後日、山下は自身が勤めるグループ会社の会長・乃木英樹(のぎひでき)に唐突に呼び出され、そこで「拳願仕合(けんがんじあい)」なるものの存在を告げられました。それは企業同士が雇った闘技者を競わせ、勝った方のスポンサーに巨額権益が与えられるという、企業の代理戦争でした。

山下は乃木の雇った選手の世話係に任命されます。そしてその選手こそが、数日前に出会ったストリートファイター王馬だったのです。

かくして山下と王馬の2人は「拳願絶命トーナメント」に身を投じていくことになりました。

著者
出版日
2012-12-18

本作は、2012年からWebコミックサイト「裏サンデー」やアプリ「マンガワン」で連載されている、サンドロビッチ・ヤバ子原作、だろめおん作画の作品です。

色濃いバトル描写に反して、設定は非常にシンプル、難しいことはありません。企業間の代理戦争で、腕自慢の男たちが己の意地を懸けて取っ組み合いをおこなう、ただそれだけです。

男と男が、肉体と肉体でぶつかる……シンプルがゆえに、その殴り合いに誤魔化しは効きません。正面きっての殴り合いには、パンチやキックの威力に説得力が必要となります。そして、本作の戦闘描写はハードルを上げても問題がないほど、迫力と説得力があるのです。

主人公は冒頭で圧倒的な存在感を発揮した十鬼蛇王馬で、ヒロインは山下和夫。これは冗談ではなく、公式に、56歳のうだつの上がらないサラリーマンがヒロインとして設定されています。

妙な戦いに巻き込まれ、主人公を応援し、時に喜び時に悲しみ、時に手を差し伸べる……確かに要素だけ抜き出せば、間違いなくヒロインです……。

ちょっと他の作品では見られないような、ぶっとんだ設定の個性的なファイターが多々登場します。小難しいことは考えず、頭を空っぽにして楽しむのにうってつけの作品です。

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もしヒーローになりたい子どもの願いが叶ってしまったら……!

老齢と揶揄される伝説のヒーロー「メガリス」に憧れる、小学生の織井蓮悟(おりいれんご)は、ある日謎の存在に拉致されます。彼は「ロッカールーム」という空間で、「変態」と呼ばれる変身能力を与えられました。

異形のヒーローとなった蓮悟は、わけがわからないまま正義感に突き動かされて力をふるうのですが……ただの万引き犯を、なんと殺傷してしまいました。

強すぎる力を得た小学生。メガリスの引退によって混沌としていく社会で、蓮悟に向けられる視線はあまりにも厳しいものでした。

著者
亜画々屋 ぺらも
出版日
2016-12-07

本作は2016年から「good!アフタヌーン」で連載されている亜画々屋ぺらもの作品です。

男の子なら誰しも1度は憧れる、正義のヒーローになるという夢。主人公の蓮悟は、数奇な運命によってその夢を叶えました。それだけ見ればめでたいことのように思えますが、現実は非情です。

正義のヒーローにはさまざまな重責が伴います。ただ単に強大な悪に立ち向かえばいいというものではありません。悪を倒すのは大前提で、そのうえでさらに被害を最小限にし、人々を守る必要があります。

そして何より、授かった力を正義のためだけに使い、その力は安全に制御しなければなりません。

しかし、大の大人でもついカッとなってしまうことがありますよね?それが倫理感の乏しい子どもだったら……?

蓮悟は正義のヒーローでありながら、力を制御しきれていません。変身のたびに凄惨な巻き添えを引き起こしてしまいます。そしてその成果は、世間からの評価に直結します。未熟な子どもであるからこそ、とても危ういヒーローなのです。

一方で彼と敵対するヴィランは、悪役であるにも関わらず、どこか規律を守って統率が取れています。犯罪者を集めて特区を築いたり、蓮悟を敵と認めながらも自分たちのために成長を促したりもします。

蓮悟に力を与えたのは何者なのでしょうか。そしてヴィランの目的は?何から何まで異様なこの物語、まだ幼い蓮悟は、正義の道をまっすぐ突き進むことができるのでしょうか。

有形無形、有象無象、あらゆる物を取り返す無敵の奪還屋!

「奪還屋」の美堂蛮(みどうばん)と天野銀次(あまのぎんじ)は、新宿の路地裏のさらに奥にあるスラム街、「裏新宿」を根城にしていました。

「奪(と)られたら奪(と)り還せ」を信条にして、依頼さえあれば、物でも人でもなんでも取り返す男たちです。

危険な裏世界の裏稼業に従事する2人は、やがて自分たちの出生の秘密や、裏新宿の謎に立ち向かっていきます。

著者
["青樹 佑夜", "綾峰 欄人"]
出版日
1999-08-17

本作は1999年から「週刊少年マガジン」で連載されていた青樹佑夜原作、綾峰欄人作画の作品。2002年にはテレビアニメ化もされました。

物語は短編形式で非情にシンプル。依頼をこなしつつ、毎回バトルや激しいアクションをおこなうというものです。強力無比なのに1日の寝食に困っている、など笑いから人情話までバラエティに富んでいます。そして軽快なテンポで読者を引き込みつつも、徐々に大きな事件が展開されていくことになるのです。

本作の魅力は、そんなストーリーを突き進む主人公2人。チンピラ風でガラの悪い美堂蛮と、爽やか好青年の天野銀次という組み合わせで、デコボココンビ具合がアクセントになっています。

そして忘れてはならないのが、チート級の能力の数々です。相手に幻覚を見せる「邪眼」という力や、電気ウナギのように発電する力などを駆使して襲い来る敵を撃退します。敵対する者たちも怪物クラスの強敵ばかりですが、その上をいって見せるのが無敵の奪還屋です。

少年の心をくすぐる、お洒落でクールなバトル漫画となっています。

地球を救うと誓った少女は、地球を滅ぼすと言った。

大学生の雨宮夕日がある朝起きると、突然現れた喋るトカゲに「指輪の騎士」になって戦ってほしいと頼まれました。どうやら地球が悪の魔法使いに狙われているらしいのです。

小市民的な夕日は素っ気なく断って日常生活を送ろうとしますが、そんな彼に魔法使いの手下である「泥人形」が容赦なく襲いかかりました。

泥人形から夕日を救ったのは、本来であれば指輪の騎士が守らなければならない「姫」である朝日奈さみだれです。さみだれは剛胆にも、魔法使いを倒して自分が地球を砕くと宣言。彼女の圧倒的なスケールに一目惚れした夕日は、絶対の忠誠を誓いました。

正義の騎士と悪の魔法使い、そして人知れず世界滅亡を目論む姫と、たったひとりの騎士の戦いは、こうして幕を開けます。

著者
水上 悟志
出版日
2006-01-27

本作は2005年から「ヤングキングアワーズ」で連載されていた水上悟志の作品です。

身勝手な欲望で地球破滅を標榜する、魔法使いアニムス。それに対抗するのが、アニマと名乗る精霊です。アニマは姫と12人の騎士を選び、彼らの力でアニムスを止めようとしています。

わかりやすい正義と悪の構図で、ここまでならよくある設定ですが、正義と悪の2大勢力に伏兵が混じっているところが本作のポイント。地球を自分のものにしたいから、地球を壊すとさみだれは言います。そのために魔法使いと戦う彼女は、正義の姫どころかまるで悪の魔王の物言いです。そして主人公の夕日も、それを止めるどころか協力する始末。

戦闘シーンは文字どおり命懸けで、騎士は「掌握領域」と呼ばれる固有の念動力で戦います。アニムスの泥人形は非常に強力で、死傷者が出ることも。戦いはどんどん過酷になっていき、さらにさみだれと夕日は密かにどんでん返しを狙っているため、作中には得も言われぬ緊張感が漂っています。

型破りな本作ですが、実際はシリアスとほのぼの日常が入り乱れる不思議なファンタジーです。物語には伏線がちりばめられており、戦闘以外でも考察をしながら楽しめるつくりになっています。まさに隠れた名作といえるでしょう。

絶望の淵に立たされた人類を救うのは、ハラペコ少女クー!?

10年前、「ソラリス」と呼ばれる巨大なひとつ眼の球体が、地球に出現しました。それ以来、ソラリスから怪物(デミ)が降り注ぎ、地上は荒廃の一途を辿っていたのです。

しかしそのような壊滅した世界でも、人々はかろうじて文明を繋いでいました。

瓦礫と化した下層都市の片隅で、災害孤児を養う主人公の芹沢レム。ある時レムは、不思議な少女クーと出会います。幼児のような言動をするクーですが、彼女は軍隊が総出でかかっても危険な怪物を、ひと口で噛み砕いてみせました。

果たしてクーは、人類の希望なのでしょうか?それとも……?

著者
シヒラ 竜也
出版日
2014-09-19

本作は2014年から「ウルトラジャンプ」で連載されていたシヒラ竜也の作品です。

まず驚くべきは、謎の美少女クーのビジュアル。彼女の愛らしさはずば抜けています。そして、可憐で儚い少女なのに、超巨大生物をひと口で消し去る圧倒的な戦闘力というギャップがあるのです。

一体どういうからくりか、この小さな女の子が、煮ても焼いても食べられなさそうなモンスターをひと口で捕食してしまいます。

クーは最初、言葉を発しませんでした。しかしレムの持っていたスマートフォンを食べたことで、少しずつ言葉を口にするようになります。怪物を倒す力といい、なんでも食べてしまうところといい、どうやら彼女は人間ではなさそうです。

一方でレムの方もキャラとしては負けていません。口も態度も悪いですが、困っている子どもを放っておけないお人好し。元は軍関係者であり、クーほどではありませんが対人戦闘においてはかなりの実力者です。

また、絶望的な世界観も見どころのひとつです。社会はシェルターのある比較的安全な「上層都市」と、瓦礫と化した「下層都市」の2つに分かれています。下層都市の上に君臨する上層都市、そしてあらゆる意味でそれらの遥か上にソラリスが存在するのです。

突如地球に現れた正体不明の侵略者は、どこからやって来て、何の目的があるのでしょうか。怪物が落ちてくる条件である、「ソラリスを見上げる」ということも、何かの鍵となりそうです。

謎の多い作品ですが、まずはとにかくドーナツひとつで幸せそうな顔をするクーの愛らしさと、パワフルな戦いっぷりをご堪能ください。

いかがでしたか?今回ご紹介した作品には、何かのために戦う登場人物が多く出てきますが、そのあり方も目的も誰ひとり同じ者はいません。それが正義でも悪でも、懸命に戦う姿には心打たれます。あなたはどの作品の誰に共感しますか?