可愛い女の子たちが、御朱印集めをしながら友情(愛情?)を育む作品『朱にまじわれば』の魅力を紹介していきます。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください。
御朱印集めに熱心な女子高生たちの、仲睦まじい百合展開が読める作品『朱にまじわれば』。これまでにないジャンルを題材にして、可愛い女の子たちのちょっとドキドキする描写が魅力です。
この記事では、そんな本作の魅力と全巻の見どころを紹介していきます。
朱にまじわれば (1)
2017年01月25日
アメリカからやってきた女子高生のドロシーは、日本語が喋れないため、転校した高校でうまく周囲とコミュニケーションをとることができずにいました。
そんなある日、担任の鏡島(かがしま)が持っていた御朱印帳を発見し、興味を持ちます。御朱印を受け取るために神社に出向くドロシーでしたが、そこで同じクラスの同級生、里音(りおん)と出会い、2人で御朱印を集める活動を始めることになるのでした。
御朱印集めという一風変わった趣味を題材にした本作ですが、連載に至るまでにはかなりの苦労があったようです。
作者である川崎順平が、本作を連載するまでに至るエピソードを描いた回顧録『朱にまじわってみれば』によると、まず神社やお寺に取材の許諾申請をおこなった際は、なんと1社ずつ個別に打診しなければならなかったそうです。また取材に対する反応もさまざまで、そもそも神社によっては漫画自体を快く思っていないケースもあったとか。
さらに、御朱印集めはまだまだニッチなジャンルであることは否めず、売上が伴わないという想定から単行本を紙媒体では出版しないと告げられてしまうなど、実に波乱に満ちた立ち上がりでした。
そんな本作の連載ですが、作品そのものが持つ魅力によって読者からの支持を得ることができ、無事に電子書籍として単行本が出版されることとなったのです。
実際に御朱印自体に興味を持ったという読者の反応や、取材に協力的だった神社やお寺の後押しがあったからこそだと回顧録では語られていますが、それ以上に、作者の御朱印の魅力を伝えたいという想いが作品の節々から感じることができるので、その想いの強さがさまざまな苦労を乗り越えて単行本の発売に至った理由ではないでしょうか。
御朱印集めの素晴らしさが随所で描かれる本作ですが、主人公のドロシーを中心とした百合展開も、大きな魅力のひとつだといえるでしょう。
ドロシーは基本的には明るくて元気な女の子ですが、日本語を喋ることができない状態で来日したため、周囲とうまくコミュニケーションをとることができませんでした。
同級生の里音と一緒に御朱印集めを始めたことをきっかけに、徐々に日本語や日本文化を学んでいくのですが、その過程で2人の絆はどんどん強いものとなっていくのです。
最初は言葉も通じなかった彼女たちが、それでもお互いの気持ちを理解して関わろうとする姿は、まさに親友。しかしあまりに仲が良すぎるためか、徐々にその関係が怪しい方向に進んでいき、物語の終盤ではプレゼントの受け渡しをする際に顔を赤らめるといった、まるで恋仲のような描写もあります。
このように、可愛らしい女の子同士が思わずニヤニヤしてしまうようなやり取りをするさまを読めるのも、本作のよいところといえるでしょう。
また、百合っぽい展開はこれだけに留まりません。なんと2人の間に割って入るようにひとりの女の子が登場し、まるでドロシーへのあてつけのように里音にアプローチをかけていくのです。彼女は夜宵(やよい)といって、来日前のドロシーがアメリカでケンカ別れをした女の子でした。
夜宵の登場によって、彼女たちはまるで想い人を巡る三角関係のようになってしまい、先の読めない展開になっていくのです。
朱にまじわれば (1)
2017年01月25日
1巻ではアメリカから来日したドロシーが、高校で同級生の里音と出会い、御朱印集めを通じて徐々に絆を深めていく過程が描かれています。父親の事業の関係で日本へ来たドロシーは、日本語が喋れないため周囲と馴染めず、悶々とした日々を送っていました。
そんなある日、彼女は担任の鏡島が持っていた御朱印帳が、自身がアメリカで友達と「願いや想いを集める魔法のノート」として共有していたものと同じであることを知り、御朱印集めに関心を持ちます。
さっそくひとりで神社に出向いたドロシーでしたが、そこで同級生の里音と出会い、その日をきっかけに彼女ととともに御朱印集めをすることになったのです。
そんな1巻の見どころは、ドロシーと里音が初めてケンカをすることになる場面です。ドロシーが拙いながらも少しずつ日本語でのコミュニケーションを図れるようになってきた頃、あるきっかけで2人は気持ちがすれ違い、御朱印集めの最中にケンカ別れのようになってしまいました。
ドロシーはアメリカで親友とケンカ別れをしてしまった時の事を思い出し、もう同じことはくり返すまいと、自分の想いと謝罪の言葉を伝えようと里音を探します。しかしなかなか見つからず、気持ちだけが焦っていくのです。
一方の里音も、感情に任せてドロシーを怒鳴りつけてしまったことを後悔し、彼女に会うために走り出します。
なかなか会うことができない2人の様子と、お互いを思いやる姿に、読者は切ない気持ちにさせられるでしょう。
果たして2人の関係は修復するのか、それとも……結末は1巻を読んでご確認ください。
朱にまじわれば (2)
2017年07月24日
ドロシーのアメリカの親友にして、三角関係の三角目である、夜宵の登場する2巻です。彼女は、御朱印集めに励むドロシーと里音の前に現れました。
感動の再会かと思いきや、夜宵はドロシーそっちのけで里音に対して熱烈なアプローチをおこない、3人の関係はややこしいものとなります。
そんななかでも、里音は夢だったアイドルデビューを目指し、オーディションへの出場を決めるなど、積極的に活動を始めるのでした。
どうやら夜宵は、アメリカで御朱印を一緒に集めようと約束したドロシーが勝手に日本に旅立ってしまったために、ドロシーに対して親密には接さないようにしているようです。
夜宵のあてつけのような態度で再会後の印象が最悪に近い2人ですが、両名ともに、相手に対する本当の気持ちは隠しているようにも見えます。
果たして彼女たちは昔のように親友としてやり直すことができるのか、それとも自然消滅してしまうのか、2人の今後の関係が気になる内容になっています。
女の子たちの仲睦まじい様子にニヤニヤしながら、御朱印集めが学べる漫画『朱にまじわれば』は、スマホの漫画アプリで無料で読むことができます。可愛い女の子が好きな方はもちろん、御朱印集めに少しでも関心をお持ちの方は、ぜひご一読ください。