剣術や棒術・槍術などの武器異種格闘技戦を描くバトル青春漫画の『MASTERグレープ』。今回は、3巻までネタバレしながらご紹介していきます。主人公たちの熱きバトルに胸を躍らせてみてください。
男性なら誰もが1度は強くなりたいと思ったことがあるのではないでしょうか。そんな願望をリアルに描いたバトルアクション漫画が『MASTERグレープ』です。
登場人物が剣や棒、槍や杖などの武器を駆使して奇想天外なバトルをくり広げていきます。本格的な武器アクションと多種多様な武術の数々は、読者を圧倒する仕上がりです。
たとえばプロ同士の接近戦では、動作手順が多い銃よりもナイフのほうが有利と言われるなど、格闘技の専門的な知識は作中でしっかり説明してくれるので、格闘系のジャンルが初心者の方にもおすすめできます。
さまざまな武器が登場し、激しいバトルと青春の輝きを描いた物語は、多くの漫画ファンの心を鷲掴みにすること間違いなし。この記事では、本作の魅力を1巻から3巻まで徹底的にご紹介していきます。あなたもこの破壊力抜群のストーリーで、ノックアウトされてみてくださいね。
- 著者
- 出版日
- 2017-02-10
佐倉勇太は、格闘ゲームの腕前がピカイチの中学生。しかしゲームの世界では最強でも、現実の世界では平凡な中学生なのでケンカなどしたことがありません。
そんな彼がゲームセンターの帰り道にカツアゲに遭っていたところ、助けてくれたのが、同い年の梅崎武道と、ひとつ年上の桃山安守哉でした。
この2人との出会いが、佐倉を武術への世界へと導いていきます。
「武器とは、自らの血と肉と共に鍛えあげ、身体の一部として使えてこそ、武器と呼ばれるものになるのです」(『MASTERグレープ』1巻から引用)
梅崎のこの言葉で、佐倉の胸の中に小さな火が点きました。杖術の達人の梅崎と、最強剣士の桃山に憧れた彼は、2人とともに強くなり、漢の道を追求することを決めたのです。
ここから、彼らの成長物語がはじまります。
物語は、佐倉がゲームセンターで梅崎と桃山を倒すシーンから始まります。これまで格闘ゲームで負けたことがない佐倉は、自分のことを無敵だと思っていました。しかし現実の世界では腕っぷしが弱いため、帰り道でヤンキーにからまれ大ピンチになってしまいます。
「最悪だ……今日は人生最悪の日だ」(『MASTERグレープ』1巻から引用)
- 著者
- 出版日
- 2017-02-10
カツアゲされる佐倉を1度は見捨てようとするも、仕方なく助けることにした桃山。竹刀を華麗に振り回し、ナイフを持っているヤンキーすら次々と倒していきます。
しかし人質を取られてしまい竹刀を置くことに。そんな彼を、今度は梅崎が助けることになりました。実はそれまで弱々しく見えていた梅崎も、武術の達人だったのです。
こうして2人に救われたことにより、佐倉は強い漢に憧れるようになります。
「ふたりともどうしてそんなに強いんですか?」
「どうして……何の為に、強くなったんですか?」(『MASTERグレープ』1巻から引用)
佐倉の純粋な質問に、桃山と梅崎が出した答えとは!?彼らの運命を変えることになるシーンは必見です。
強い漢になるために元舞高校に進学し、梅崎とともに武道部に入部した佐倉。そこには最強の剣術家である桃山もいて、部員一同がそれぞれに武術の腕を磨いていました。
そんななか梅崎の前に現れたのが、最強と噂される薙刀の使い手です。梅崎の杖術は薙刀に対して、どのような戦いをくり広げるのでしょうか?
2人の息つく暇もない壮絶なバトルから、目が離せませんよ!
- 著者
- 出版日
- 2017-08-10
入部初日から試合形式で実力を試すことになった武道部の部員たち。梅崎はやる気満々なのですが、素人同然の佐倉は不安で仕方ありません。
主将ですら初日から厳し過ぎると反対するのですが、顧問を務めているシタン先生の言葉で、彼の闘争心に火が点くことになります。
「キミ達……そんな事デ、本当に征隆学園に勝テルのカナ?」(『MASTERグレープ』2巻から引用)
征隆学園というライバル校の登場でますますスピードアップしていく『MASTERグレープ』。白熱のバトルと新たな展開を見せるストーリー展開で、読者の心はくぎ付けになるはずです!
薙刀と戦うことで、新たな才能が開花した梅崎。そんななか、物語はついに因縁の相手である征隆学園との練習試合を迎えることになります。「槍の征隆学園」と評される彼らの実力とは?
さらに、梅崎の前に個人的な因縁がある宿敵が現れることで、物語は一気に加速していきます。乗り遅れることなく『MASTERグレープ』ワールドを楽しんでくださいね。
- 著者
- 出版日
- 2017-10-12
宿敵である征隆学園との決戦を前に、引き締まった表情の元舞高校武道部員たち。佐倉にとっては初試合なので、異様な緊張感が漂っています。
そんな彼らの前で、華麗に刀を振るうひとりの美しい部員の姿がありました。
「竹沢先輩のやっている武道、試合には出ないって言うから何かと思ったら居合いだったんだね」(『MASTERグレープ』3巻から引用)
キレのある太刀筋と凛とした立ち居振る舞いに、佐倉と梅崎は思わず見とれてしまいます。
ただ強さだけを描くのではなく武術の美しさも表現していく3巻。武術の格好良さと迫力あるシーンを、思う存分ご堪能ください。
とにかくアツくなりながら読めるところが魅力的な『MASTERグレープ』。華麗な武術の応酬に心が弾みますし、高校生の成長シーンも胸にグッとくるものがあります。多くの漫画ファンが爽快感を味わえる、おすすめの作品です。