『ガンパパ島の零戦少女』に少女&メカ萌え!

更新:2021.11.25

美少女×戦闘機!?コアな組み合わせによって独特の魅力を生み出している作品『ガンパパ島の零戦少女』。今回は少女好きも戦闘機好きもおススメな本作の魅力をご紹介します。

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『ガンパパ島の零戦少女』が面白い!少女&メカ萌えな魅力をネタバレ紹介!

著者
本 そういち
出版日
2008-07-23

可愛らしい女の子と戦闘機という斬新な組み合わせによって、ディープな嗜好にも対応した漫画作品『ガンパパ島の零戦少女』。天真爛漫なお嬢様を中心とした魅力的な少女たちが数多く登場することはもちろん、彼女達が駆る戦闘機の本格的なミリタリー知識も随所に散りばめられた本作は、どちらが好きな人であってもたまらない内容となっています。

今回はそんな本作の魅力をご紹介していきます。少女、もしくは戦闘機にピンと来た方はぜひチェックしてみて下さい。

『ガンパパ島の零戦少女』は可愛いのにかっこいい!【あらすじ】

『ガンパパ島の零戦少女』は可愛いのにかっこいい!【あらすじ】
出典:『ガンパパ島の零戦少女』1巻

戦闘機が大好きなお嬢様である「朝子(あさこ)」は、その中でもお気に入りである機体「零戦」に乗り込み、大空へと羽ばたくことに。

彼女が零戦のコックピットに乗り込むと、なんと零戦自ら話しかけてきて、操縦の手ほどきをしてくれることになりました。慣れないながらも持ち前のセンスで初飛行を楽しむ朝子でしたが、大空を飛行中、視界の端に朝子と零戦を見上げる少女「ケララ」の姿が……大空を翔る少女たちの物語が、今始まります。

少女萌え成分①:素直なお嬢様の朝子が可愛い!

少女萌え成分①:素直なお嬢様の朝子が可愛い!
出典:『ガンパパ島の零戦少女』1巻

先述した通り、個性豊かな少女たちがたくさん登場するのが本作の大きな魅力となっています。

その中でも、まずは本作の主人公でもある朝子の魅力についてご紹介していきましょう。朝子は物語の冒頭から元気一杯に振舞う、天真爛漫なお嬢様。そして、そんな彼女が心から愛するものが、日本における戦闘機で最も有名な機体「零戦」です。

その想いの強さは、使用人に申し付けてわざわざ本物の零戦を用意させるほどのものとなっています。さらに、彼女は零戦についての知識もしっかりと勉強しており、操縦経験はないものの、知識のみでおおよその操縦方法を把握することが出来ているのです。

そんな彼女は、なぜか会話をすることが出来る「ゼロ戦さん」の力を借りながらですが、見事に大空を駆け巡り、まぶしい笑顔を浮かべるのでした。好きなものに対して正直で、全力で楽しむ彼女の姿は、とても魅力的であるといえるでしょう。

また、本作では複数のライバル達と戦闘機によるレースが行われることとなるのですが、彼女の姿勢は他のライバル達に対しても正々堂々、真っ正直であるため、嫌味がなく、好感の持てるものとなっています。彼女と一緒に深く考えず、大空の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

少女萌え成分②:ツンデレ?ケララもいい!

少女萌え成分②:ツンデレ?ケララもいい!
出典:『ガンパパ島の零戦少女』1巻

純粋な性格が魅力である朝子に対し、ライバルキャラとして登場するのが「ケララ」です。

彼女も朝子と同じく使用人を抱えるほどのお嬢様ではあるのですが、その性格はまったく異なります。彼女は自分より目立つもの、優位に立つものを許すことが出来ない性格で、初登場時は自分より遥か上空を飛ぶ朝子に対し、敵意を露わにするのです。

しかも、一度好敵手として認識した相手に対しては執拗に対抗しようとし、とにかく自分が上位であるとはっきりするまでしつこく意識するようになります。

そんな想いからか戦闘機の操縦でも朝子に勝ちたいと考えたようで、ガンパパ島の所有権を持っているケララの父親の権力を使い、朝子の父親が大統領を務めるガンパパ島の所有権を賭けた戦闘機レース大会まで開催して、朝子がレースに参加せざるを得ない状況を作り出しました。

このように、非常に迷惑な性格である彼女ですが、ただ意地悪なだけの女の子というわけではありません。まず、自分が勝ちたいと考えた事に対しては、真剣に取り組むのです。本人は努力ではないと否定していますが、冒頭では戦闘機の操縦もおぼつかなかった彼女が2度目の登場以降は見違えるような操縦スキルを身に付けている事からも、相当な努力家であることがうかがえます。

また、朝子に対しては敵意を持ってはいるものの、好敵手として認めてはいるようで、レース中も朝子を倒すのは自分であり、その勝負を邪魔するものは積極的に排除する、という行動に出る事もあるのです。そんな様子からちょっとツンデレ要素が垣間見える辺りは、愛らしさを感じることが出来るでしょう。

メカ萌え要素①:ゼロ戦さんの解説がわかりやすい!

メカ萌え要素①:ゼロ戦さんの解説がわかりやすい!
出典:『ガンパパ島の零戦少女』1巻

本作の中でも最も特別なキャラクターとなっているのが、「ゼロ戦さん」です。その名前の通り、なんと朝子が駆る零戦が喋れるようになったのが彼で、戦闘機とは思えないちょっと軽快な口調で話す愉快な性格となっています。

そんな彼ですが、やはり戦闘機に関する知識は豊富で、作中でも随所で自分や他の戦闘機に関する知識を披露します。喋れるようになって初めて朝子と会話をした際も、朝子が自分を操縦する能力があるかを試すという形で、操縦に必要な機構の説明をするのです。

その内容が実にマニアックで、戦闘機マニアであればたまらない内容となっています。また、操縦を始めてからも朝子のフォロー役として、随所で操縦に関する手ほどきをしていきますが、操縦桿の押し込み方や、計器類の確認の仕方など、操縦中に気を付けるべき細かい部分までしっかりと押さえた解説を繰り広げるのです。

その説明が実に分かりやすく、基本的には朝子に説明するという形で話してくれるため、戦闘機について詳しくない読者にとっても理解しやすい内容となっています。本作を楽しむ上で、ゼロ戦さんの存在はとても重要な役割を担っているといえるでしょう。

著者
本 そういち
出版日
2008-12-27

メカ萌え要素②:戦闘機の描写が超本格的!

メカ萌え要素②:戦闘機の描写が超本格的!
出典:『ガンパパ島の零戦少女』2巻

本作で主役となるのは人間だけではありません。ゼロ戦さんもそうですが、少女たちの駆る戦闘機の数々も、描写に余念がありません。

まず、本作では零戦も含め、ライバル達の駆る各国の代表的な戦闘機が登場します。そして、ガンパパ島の権利を賭けたレース中では、戦闘機同士が戦う空中戦が始まる事になるのです。

その戦闘機同士が大空を舞台に競い合う際は、戦闘機毎の性能や特性による優劣などもしっかりと描写されています。しっかりとした知識に基づいた空中戦は説得力があり、事前知識がなくてもすんなりと読むことが出来ることでしょう。

また、戦闘機の数々は作者の高い画力によって描かれているためとても美しく、大空に浮かぶ名機のかっこよさはとても満足感の高いものとなっています。1話毎のタイトル表紙や見開きなど、ここぞというところで魅せる絵の爽快感はたまらないものとなっていますので、ぜひご一読下さい。 

 

著者
本 そういち
出版日
2009-07-10

『ガンパパ島の零戦少女』は戦闘機好きな方はもちろん、あまりメカには詳しくないという方にもお読みいただける作品となっていますので、ぜひチェックしてみてください。

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