おすすめBL漫画6選！余韻の残る読後感。心をギュッと掴まれる！
みなさんは漫画を読み終わった後にその作品について深く考えてみたり、もう一度読み返して違う発見を探してみたりされますか？今回ご紹介するのは、ストーリーが深くまるで映画を観たような余韻に浸れるBL漫画です。
海辺を舞台にしたおすすめBL漫画
小説家の卵でゲイの橋本駿と高校生の知花実央は沖縄の離島で出会います。毎日一人で海を眺めている実央のことが気になった駿は声をかけ、そこから二人の距離は縮まっていきますが、突然実央が本島に引っ越すことに。連絡する、と言っていたのに、駿の小説が入賞した時に一度だけ、おめでとうというハガキが届いた他には連絡はありませんでした。
- 著者
- 紀伊カンナ
- 出版日
- 2014-07-25
そして二人が離れてから３年が経った頃、実央が本島から戻ってきます。「３年間考えて、男でも駿が好きだよ」と素直な気持ちをぶつけてくる実央に対して「男が好きなんて何もいいことない」と自分の気持ちに蓋をして生きてきた駿はなかなか気持ちを受け入れられずにいます。
「たまたま同性が恋愛の対象だったってだけなのになんでそれが世間ではおかしい事なんだろな」「大丈夫だよ、男が好きでもおかしくないよ」など心に響くセリフが多く、家族や周囲との溝など現実的な問題にも触れて描かれている作品です。
ほのぼのとした日常BL漫画
東京で小説を書いている花菱美三郎の元へ、北海道で会社員をしている幼馴染で恋人の沢田恵一が引っ越してくるところから物語が始まります。二人は小さいころからずっと近くにいて、美三郎はずっと恵一のことが好きでしたが当の恵一は恋愛対象としては意識していませんでした。そして、ずっと一緒に居ることが当たり前になっていた二人は美三郎の告白をきっかけに高校の時に付き合い始めます。（恵一が東京に来る前のお話は「小樽編」として別冊で出ています）
幼馴染として、恋人として付き合っていた二人ですが、東京に住む祖母から一緒に暮らそうと提案された美三郎は北海道を出ることになります。その後数年間はろくに会わず、それぞれの場所で就職が決まります。美三郎はもう恵一を自分に縛り付けず、幸せに暮らして欲しいと考えて別れを告げようとしますが、恵一は美三郎と一緒に暮らすために東京に来る決心をしていました。そして準備を整えて東京に来る、というところから本編が始まります。
- 著者
- 雲田 はるこ
- 出版日
- 2011-02-01
幼馴染として好きなのか、恋人として好きなのか、ハッキリとした答えが出ないまま高校、大学時代を過ごし、やっと傍にいることが出来るようになりましたが、美三郎が住んでいる「またたび荘」には個性豊かな住人が多く、よく邪魔が入ります。でも彼らは二人を否定せず自然に接しており、小さいながらも平和な空間がそこにはあります。ほのぼのとした日常を描いた、心が温まる作品です。
クロネコと豹のBL漫画！？
人間と猫科人間が共存する世界で、映画やドラマのセットを製作する会社でバイトをしている真悟（性に開放的でクロネコに変身出来る）は人気俳優の賀神（豹に変身することが出来る）に目をつけられセフレとして遊んでいました。そうしているうちに賀神が真悟に本気で惚れてしまい、強引に捕まえて無事？恋人同士となります。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2012-09-29
真悟は過去に何度も猫として飼われては捨てられた経験があり、人を信用することが出来なくなっていました。体だけではなく心まで相手に預ける事に不安を感じてずっと遊びでしか人と関わってこなかった真悟ですが、ただの人間とは違い猫科人間である賀神なら信用できるかもしれない、と少しずつですが心を預けようとします。
恋人になって同棲していてもなお、まだ完全には信用してもらえていないことを感じている賀神は懸命に真悟を愛しますが、真悟との家柄の差や職業的に多くの壁が立ちふさがってきます。二人とも、素直なようで実は言葉が足らずにすれ違ってしまうことが多く、読んでいてとてもハラハラしますが幸せになって欲しいと願わずにはいられない作品です。
子どもと大人の境界線は
東京から京都に引っ越してきた高校生の鷹峯空は、京都で建物のリノベーションの仕事をしている烏丸聖司と出会います。昔から親戚の所を転々としていて「自分の居場所」を持てなかった空は自らの手で居場所を作り出せる烏丸に惹かれていきます。しかし烏丸は大人。まだ高校生である空の気持ちを受け入れてはくれず、それでいて空の居場所がなく寂しい気持ちを受け止めてくれます。
- 著者
- コウキ。
- 出版日
- 2015-05-23
完全に拒絶するわけではない優しさが逆に空を苦しめ、しかしその優しさに強く惹かれるという板挟みの状態にこちらまで苦しくなります。
空のように達観している高校生が憧れる烏丸はとてもかっこよく、しかしそう見える裏には彼の努力が垣間見えます。登場人物としてだけではなく、実際に見習いたいと思うような大人とずっと我慢してきた子どもの物語です。
ちょっとビターなファンタジーBL漫画
雑誌編集部の由比は仕事で知り合った雨森という旅行ライターから「君と恋に落ちる夢を見ている」と告げられます。当然由比はそんな夢など見たこともなく、初対面なので雨森の事は変人だとしか思っていませんでした。しかし、雨森の予知夢通りの出来事が起こり、その中には雨森自身の身の危険を感じるようなものも含まれていました。
彼と恋などしないと思っていても、逃れられない。夢の通りに幸せな日々が待っていると思いきや現実は甘くはありません。
- 著者
- コウキ。(著) ARUKU(原著)
- 出版日
- 2015-12-24
本作はファンタジー要素が強い作品です。ラストはハッピーエンドなのかと言われると必ずしもそうとは言いきれないと思います。モヤモヤが残る方も中にはいるでしょう。しかし、時を経ても相手を思い続ける気持ち、たとえ別人だろうと思い続ける気持ち強く感じ、大切にしたい思いを感じることができます。現実では経験することがないようなお話だからこそ、想像力を膨らませることが出来る物語です。
心温まるおすすめBL漫画
幼稚園の先生をしている高瀬尚央は、体調を崩して公園で倒れていたところを猫好きなキャラクターデザイナーの春日井鈴に拾われます。看病をしてもらい、そのお礼で会っているうちに鈴から告白され、尚央は自分の気持ちに気が付きます。
- 著者
- ナナイタカ
- 出版日
- 2015-03-17
鈴は尚央の気持ちを理解してあげられるとても優しい人で、頑張り屋の尚央をとても大切にしています。また、在宅で仕事をしていてよく体調を崩す鈴を尚央が支える、というようにお互いを支え合う素敵な関係です。彼らのほのぼのとした日常に少し事件が起きて緩急がつくところなどは読み応えがあります。
ドラマのような非日常ではなく（出会いは少し非日常ですが）、一歩踏み出そうとした時には少し怖気づいてしまったり、不安になったりという日常を切り取った心温まる作品です。
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