漫画『ULTRAMAN』(ウルトラマン)の見所を全巻ネタバレ紹介!

更新:2021.11.11

ウルトラマンの世界から広がったオリジナルストーリーが描かれている、漫画『ULTRAMAN』。ウルトラシリーズのオマージュがいっぱい詰め込まれた作品です。懐かしい登場人物の名前も多く出てきますので、特撮シリーズのオールドファンも楽しめるでしょう。現在、Netflixでアニメ版が配信されています。2期の制作も決定しており、ますます注目を集めていくでしょう。 スマホアプリで無料で読むこともできます!

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漫画『ULTRAMAN』の見所を11巻まで全巻ネタバレ紹介!【無料で読める!】

1966年よりテレビ番組がスタートした、特撮ヒーローモノ「ウルトラマン」。新たなストーリーになって、2011年に漫画『ULTRAMAN』として帰ってきました。2017年現在、単行本は11巻まで発表されており、累計発行部数は240万部を突破しています。

2019年4月からNetflixでアニメが配信されました。フル3DCGアニメーションの映像で再現されたキャラクターは迫力があります。2期も制作が決まっています。

最新情報は、ULTRAMANアニメ公式サイトでご確認ください。プロモーションムービーも視聴できますよ。

もともとはウルトラスーツを着て等身大で戦うという内容になる予定でしたが、編集部の意向で、初代ウルトラマンの続きの物語という設定になりました。そのため1960年~1970年代に夢中になっていた世代へのアプローチもしっかりとされていて、幅広い年齢層が楽しめる作品になっています。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2012-09-05

特に「エース編」ではウルトラシリーズへのオマージュと思えるシーンが数多く登場。たとえば主人公の早田進次郎とエースの北斗星司が、ウルトラスーツの姿で出会うシーンでは「はじめまして兄さん」という大きなワンカットが描かれていて、ウルトラ兄弟を完全に意識しています。

またエースキラーの罠にはまり、進次郎と諸星弾の2人のウルトラマンが十字架にはりつけにされる場面も、テレビシリーズで有名な十字架にウルトラ兄弟が吊り下げられるシーンを彷彿とさせ、当時を知っている読者はニヤリとしてしまうでしょう。

さらに諸星弾については、テレビシリーズでウルトラセブンのモロボシダンは宇宙人が仮の姿になったもの、という設定を引き継ぎ、地球人ではなく異星人であることを告げる場面が描かれています。

ちなみに、本作の鍵になる謎の異星人ベムラーは、テレビシリーズ「ウルトラマン」の第1話でウルトラマン誕生のきっかけになった怪獣の名前と一緒です。

作者は原作のウルトラシリーズにかなり精通していて、当時のファンのツボも押さえているので、ともすれば親子2世代・3世代で盛り上がることができる作品になっています。

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漫画『ULTRAMAN』はあなたに新しい世界を魅せる【あらすじ】

漫画『ULTRAMAN』はあなたに新しい世界を魅せる【あらすじ】
出典:『ULTRAMAN』1巻

本作は、初代ウルトラマンのアフターストーリーとして、早田進の息子・進次郎がウルトラスーツを装着し、異星人と戦う物語です。

初代ウルトラマンとゼットンの戦いの後、異星人同士は同盟を組み、侵略者との戦いは終わったかに見えましたが、その40年後に新たなる陰謀が始まるのでした。

進次郎は、自らの並外れた身体能力の高さを周りに隠して生活していましたが、ある事件をきっかけに謎の異性人ベムラーに命を狙われ、それを父に助けられたことで人生が一変するのです。

新世代ウルトラマンの誕生!早田進も現役で戦う【1巻ネタバレ注意】

物語の舞台は、初代ウルトラマンが宇宙恐竜ゼットンを倒してから数十年後の世界です。元科学特捜隊(以下、科特隊)の早田進は防衛大臣となり、幼い息子の進次郎と「光の巨人記念館」を訪れていました。

実はその記念館、解散した科学特捜隊の基地を改装したもので、早田はこの場所でかつてともに戦った仲間である井出と再会するのです。

その直後、不注意で進次郎が3階の高さから落下。周りを騒然とさせますが、早田は何事もなくただ泣いているだけの我が子を冷静に抱きしめました。

びっくりして泣いているだけだから大丈夫だ、と説明する早田ですが、普通なら死んでしまうかもしれないレベルの落下事故です。実は過去にも同じようなことがあり、早田自身も怪我をしない息子に疑問を抱いていたものの、ぞの理由は分かっていないのでした。

後日、井出に呼び出されて再び「光の巨人記念館」を訪れた早田は、衝撃的な事実を知らされることになります。

科特隊の日本支部は無くなったわけではない、「光の巨人記念館」は基地をカモフラージュした仮の姿、半年前に起きた航空機事故は異星人により墜落させられていた……。

早田にとっては不可解な話ばかりです。

彼自身は、かつてウルトラマンが活躍していた時の部分的な記憶喪失や、自身の異常な身体能力の高さに悩んでいました。しかし井出から異星人の映像を見せられた時、自分こそがウルトラマンだったことを思い出したのです。

どうやら井出はその事実を知っていた様子で、異星人が現れ地球を襲い始めた今、ウルトラマンの因子を持つ早田に協力してほしいと頼んできました。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2012-09-05

12年後。ごく普通の高校生になった進次郎ですが、その身体能力の高さはビルの屋上から隣のビルの屋上へジャンプして渡れるなど、常人のものではありません。しかしある日、人助けをしようとしたところ、力の加減がわからず相手を骨折させてしまいました。

悩む進次郎に、突如異星人ベムラーの影が襲い掛かります。なす術もなく危機一髪という時、助けが入りました。

ウルトラマンスーツを着た父の進が、目の前の敵と戦いはじめたのです。

異星人の力は強大でしたが、ウルトラマンとしての最高の技「スペシウム光線」で難を逃れます。

「覚えておけ 私の名はベムラー 始まりの敵だ」(『ULTRAMAN』1巻より引用)

敵はこの言葉を残し、その場を去っていきました。

いつの間にか気絶していた進次郎がベッドから起き上がると、そこには井出と、新たな異星人の姿が……。井出はさまざまな秘密を知っている様子です。

異星人ベムラーが宿敵になりそうなこともわかり、今後の展開に期待が高まる1巻です。

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ULTRAMANの宿命、戦いが意味するものとは?【2巻ネタバレ注意】

井出と一緒にいたのは、かつての最大の敵だったゼットン星人の末裔であるエドという異星人でした。ウルトラマンを倒すほどの強敵が、なぜ科特隊の本部にいるのか、進次郎は大きな疑問を抱きます。

実はかつての戦いの後、文明を持つ異星人同士は同盟を結び、そこに地球も7年前から加盟していました。それによって人間は、怪獣や異星人の脅威から守られていたのです。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2013-03-05

 

しかし近年、ベムラーの攻撃や異星人の移住などによって事態が変わり、地球が再び危機に直面しているということでした。

これまでは進次郎の父が密かに敵と戦い、なんとか大ごとにせずに事を収めていましたが、年齢的に限界にきていると井出は話します。そしてエドは進次郎に対し、ウルトラスーツを着てULTRAMANになってほしいと頼むのです。

当初は戸惑っていた進次郎ですが、しだいに助けた人から感謝されることに喜びを感じるようになります。

しかし、凶悪なエイダシク星人が人間を捕食する姿や、異星人を抹殺しなければならないという事実には、困惑するのでした。

また本巻から、科特隊に所属する諸星弾という青年が登場します。テレビシリーズのウルトラセブンだったモロボシ・ダンと同じ名前に、ワクワクする読者も多いはずです。

 

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異星人の街、ジャックとレッドとの出会いと諸星との確執【3巻ネタバレ注意】

エイダシク星人を抹殺した進次郎は、いくら相手が凶悪な敵であっても、傷つけることに心の痛みを感じていました。

そんな彼を、諸星がある場所に連れて行きます。

高層ビルに入り扉を開けると、そこには異星人たちの住む街が広がっていました。そこで暮らしている情報屋のジャックとレッドの争いに巻き込まれた進次郎は、予期せぬ戦いをすることになるのです。
 

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2013-09-05

3巻では、ULTRAMANとして戦うことに悩み苦しむ進次郎の姿が描かれます。自分の人間離れした力が他者を傷つけてしまうことを再認識し、葛藤するのです。

そんな進次郎をなかなか認められない諸星や、初代ウルトラマンとして息子に語りかける早田進の優しさが印象的でしょう。

「帰ってきたウルトラマン」のジャックやレッドキングなど、人気のキャラも着々と増えていき、物語を盛り上げていきます。

レッドキングとの再戦、そして新能力の覚醒【4巻ネタバレ注意】

本巻は、通称「セブン」と呼ばれるウルトラマンスーツを着た諸星のアクションシーンから始まります。進次郎とは違う容赦のない攻撃で、敵を徹底的に叩きのめしていきました。

しかし、いまだ戦うことに迷いのある進次郎は、ジャックとレッドに襲われてしまいます。するとその時、彼の中のウルトラマン因子が活性化し、進次郎の浮遊能力が覚醒したのです。

一方、1巻から少しづつ進行していた、アイドルの佐山レナを巡る連続殺人事件が大詰め。彼女のライブステージで、衝撃的な結末が待ち構えていました。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2014-03-05

この事件は、レナのブログに酷い書き込みをした者が次々と殺されるというもの。犯行の手口から犯人は異星人と推察されていて、警察だけでなく科特隊も動いていました。

警視庁の刑事である遠藤は、実はレナの父親。科特隊とも関わりを持っていて、ベムラーから犯人は次にレナ自身を狙っていることを聞き出しました。

遠藤は、容疑者にあがっていたイガル星人を捕らえるのですが……。

4巻でも、相変わらず進次郎と諸星は相性が悪い様子です。どうやら諸星は、進次郎がウルトラマンの血を継いでいるのが気にくわないようでした。

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アイドルを巡る連続殺人事件の衝撃の結末【5巻ネタバレ注意】

佐山レナのライブ会場には、謎のゼブラの異星人・アダドやベムラーが現れ、進次郎と諸星のULTRAMANチームと激しい戦いが始まります。

レナに危機が迫った時、あのイガル星人が飛びだし助けに入りますが、それはアダトの罠でした。

イガル星人は滅びた星の王族の末裔。地球にひとりぼっちで移住してきて、その寂しさを紛らすかのようにレナのファンになり、サイトを通じて3人の人間と交流を持ったそうです。

レナのブログに悪意のある書き込みをした奴を懲らしめてやろうとしたところ、話がエスカレートして、書き込みをした人間を特定して制裁を加えるために凶悪な異星人を雇ってしまったのでした。

つまりレナにまつわる一連の事件は、異星人と地球人の共犯による連続殺人事件だったのです。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2014-11-05

アダドは事件の真相の説明が終わると、その場でイガル星人を抹殺。自分が星団評議会直属の移民管理をするエージェントであることを明かします。

これにより多くの異星人が地球に移住していることが明らかになりますが、それこそがアダドの目論見でした。

ウルトラシリーズらしいエピソードであり、異星人だけではなく人間が事件に関わって犯罪がおこなわれていたことで、人の心の恐ろしさを表現しています。

また本巻の後半では、進次郎の高校の後輩として北斗星司が登場。ついにエースの物語がスタートします。

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エース登場!新しいULTRAMANは高校の後輩?【6巻ネタバレ注意】

進次郎がULTRAMANであることを知る北斗星司は、自らもウルトラスーツを着て戦いはじめます。

「はじめまして兄さん」(『ULTRAMAN』6巻より引用)

まったく血縁関係のない2人なので、会話はこう続きます。

「あの 俺ひとりっこなんだケド」

「いや別に本当の兄弟って意味じゃなくて」(『ULTRAMAN』6巻より引用)

ウルトラ兄弟へのオマージュですが、なかなか強引な展開に笑わせてくれます。しかし北斗は進次郎のことを好意的に思っているわけではなく、むしろ諸星と同じように、すべてを与えられて言われるがままにULTRAMANをやっている人として、進次郎を見ていたのでした。

北斗はベムラーが墜落させたとされている、あの航空機の事件に大きく関わっていました。彼の身体は義足と義手を用いており、その技術は地球のものではなく、異星人の天才技師ヤプールによって作られたものだったのです。

また航空機の事故は、ベムラーは犯人ではなく、逆に守ろうとしていたのではないかという疑惑も出てきました。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2015-07-04

北斗も並外れた身体能力の持ち主ですが、正義の名のもとに悪人から恐喝をしていたところを見られ、進次郎に咎められます。ここで彼が抱いている複雑な思いが爆発し、2人の戦いが始まってしまいます。

北斗はスーツを転送できる装置を用いて着用していますが、進次郎は擬似装置。ウルトラマンの姿に見えるものの生身なので、勝負は明らかでした。

そこに諸星が現れ北斗と相まみえます。諸星の強さは異常で、実力の差は歴然。そして彼から衝撃的な事実が告げられました。

「元より僕は地球人じゃない」(『ULTRAMAN』6巻より引用)

本巻では、進次郎の普通の高校生らしさと真面目っぷりも存分に楽しむことができます。事件以来レナと親しくなっていた進次郎は、彼女の前でカッコ良い姿を見せようと奮闘。ウルトラマンを呼ぶふりをして擬態装置(つまりは生身)で人助けをするなど、恋する男の子の心情がしっかりと描かれています。
 

エースキラー登場!残酷で凶悪な傭兵軍団【7巻ネタバレ注意】

諸星に破れ傷心状態の北斗。彼が話す携帯電話の先には、南夕子という女性がいました。「ウルトラマンA(エース)」のヒロインと同じ名前にピンとくる方も多いのではないでしょうか。

ベムラーが絡んでいた謎の航空機墜落の真相が少しづつ明らかになり、その黒幕が星団評議会であることもわかってきました。

北斗は墜落事故の真相を背広姿の謎の異星人から聞き、犯人たちが潜伏していると思われる場所を知ります。しかしそれは北斗の命を狙う罠で、そこには最強の殺し屋が待ち受けていたのでした。

殺し屋の名はエースキラー。雇われの傭兵ですが、その凶暴さと戦闘力は半端ではありません。 

北斗を心配したヤプールに事態を聞いた科特隊は、進次郎と諸星を敵の潜伏先に向かわせます。しかしそこには謎の遺体が多数あり、おまけに強力な爆弾によっていきなりのピンチに陥ってしまいました。

著者
["清水栄一", "下口智裕"]
出版日
2015-12-29

エースキラーの残酷な戦い方に手も足も出ない進次郎と諸星を、敵方の部下であるネペンテス星人は十字架にはりつけにして見せしめにします。

さすがに我慢ができなくなり飛び出した北斗ですが、敵はあまりにも強く、歯が立ちません。そこへジャックとレッドが応援に駆け付け、「ウルトラの父」のごとく早田進も登場し、戦いはクライマックスになるのです。

迫力満点のバトルがくり広げられる7巻。エースキラーの傭兵たちの桁外れの強さに、圧倒されながらも必死に戦っていく姿はまさにウルトラマンワールドと言っていいでしょう。

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北斗星司のギリギリの戦い!進次郎の新たな覚醒【8巻ネタバレ注意】

ボロボロになり、もはや戦意喪失状態だった北斗ですが、進次郎の必死の叫びに我に返って再び戦いはじめます。彼の胸には、南夕子への想いもありました。

たびたび危機に陥りますが、エースキラーの片腕を奪い、とっておきの最後の切り札を使って倒すのです。

自分たちを率いてきたエースキラーを失ったネペンテス星人は、植物のような触手を突起させて仇を討つべく北斗を狙います。

すると進次郎は、自らの意志の力でリミッターを解き放ち、スペシウム光線の一撃でこの長い戦いを終わらせました。

著者
["清水栄一", "下口智裕"]
出版日
2016-07-05

本作でも特に力の入ったバトルシーンが続出する8巻。常に手に汗握る展開で、北斗の逆転の一撃と進次郎の覚醒が見れる迫力の一冊です。

後半では舞台がアメリカに移り、タロウ編がスタート!

ニューヨーク在住の若きカメラマン、東光太郎は、異星人の姿をカメラに捕らえていました。真実を撮りたいと熱く語る彼に、友人のデイブは「いくらお前が正しいと思ったコトでもそれを実行するなら必ず 代償は払うコトになるぞ」と苦言を呈します……。

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タロウ登場!ヒーローになりたかった青年の悲劇【9巻ネタバレ注意】

前巻で光る目の異星人に襲われ瀕死の怪我を負った光太郎ですが、目が覚めるとなぜか怪我が治っています。それだけでなく、驚異的な身体能力が覚醒しており、彼は自らがヒーローになることを思いつきました。

自分で考えたデザインのコスチュームを着て、ヒーロー気取りで悪人を倒す光太郎でしたが、それが「暗黒の星」の異星人の目に留まってしまい、悲劇に見舞われます。

著者
["清水 栄一", "下口 智裕"]
出版日
2016-12-29

光太郎は目立ってしまったことでULTRAMANと疑われ、「暗黒の星」に目をつけられた結果、親友のデイブを目の前で殺されてしまうのです。

絶望が彼を襲った瞬間、光太郎は覚醒。絶大な力をもつ炎の超人の姿となり、大爆発を起こして異星人を倒すのでした。

目が覚めた彼の目の前にはアダドとレッドがいて、味方になるよう話してきます。デイブを失った光太郎は、自分には「光」の文字を拝する資格はないとして、「タロウ」と呼び捨てにしてほしいと言うのでした。

夢のULTRAMAN全員集合!壮絶バトル開始の予感【10巻ネタバレ注意】

「暗黒の星」によるニューヨークでのテロを阻止するため、進次郎と井出が動き出します。

「暗黒の星」たちは声明で、散布した細菌兵器によって人々は超人化現象を起こし街で大暴れするようになる、しかもその人たちは薬の被害者のため罪にならない、と告げてきます。

しかしこれは狂言。敵は人間の心を試していたのでした。

著者
["清水栄一", "下口智裕"]
出版日
2017-07-05

これにより先走った人間たちが暴徒となって犯罪を起こし、レナにも危険が迫ります。あわやというところで、ウルトラマンスーツを装着したジャックと仲間たちに助けられるのでした。

10巻では、ULTRAMANが夢の全員集合!進次郎、父の進、諸星、ジャック、北斗、タロウ、そしてレッドやベムラーまでが揃うオールスター戦で「暗黒の星」と全面対決です。

敵方も「黄金の城塞」と名付けられたキングジョーが大暴れするので、まさに豪華キャスト盛りだくさんのバトルが展開されます。

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進と進次郎、ベムラーの共演!?【11巻ネタバレ注意】

進次郎と進の親子共演対決、北斗たちの戦いなど、オールスター登場で大迫力のバトルづくしとなった10巻。そのなかでも諸星の戦いは悲しい展開となってしまいます。

諸星は戦う相手が双子の弟で生き別れになったレイに似ていることに気づき、話しあいを試みようとします。しかし帰ってきた返事は「随分前にこの体は貰ったんだよ」というもの。

あっけらかんとそのことを話し、「運命の再会だな」と揶揄します。そんな彼に諸星は「…じゃあお前はレイじゃないんだな」と確認し、そんな奴ではないと敵が言うと、こう言って静かな怒りを力に変えて戦い始めます。

「そうか…なら安心した 思う存分 貴様をぶっ殺せるからな」
(出典:『ULTRAMAN』11巻)

著者
清水 栄一
出版日
2017-12-05

そう言って弟の腕を容赦無く切り落とす諸星。敵はこの事実で彼を揺さぶることができると思ったのに、あまりに迷いのない攻撃になぜそんなことができるのかと聞きます。

諸星はそこにレイの魂はないと言い、かつては自分がいじめられっ子の弟を守っていたが、最終的には自分がレイに守られる形になって生き別れたことを明かします。

「そんな僕にまだレイを守れる何かがあるとしたら
それは彼の気高い命の尊厳…(中略)
ちゃんと死なせてやるのが僕の務めだ」(出典:『ULTRAMAN』11巻)

そう言って敵の首を切り落とすのです。最後に諸星の目に写っていたのは幼い頃の弟の姿でした……。

そのあとの全員でパワーアップした暗黒の集団と戦う展開は激アツ!進と進次郎、そしてまさかのベムラー3人でのスペシウム光線で戦いは幕を閉じます。

しかしそれは勝利ではなく、悲劇の幕開けという雰囲気です。その詳細については作品でご覧ください。また新たな伏線となる要素が明かされます。

その戦いが終わった頃、星団評議会である話し合いがなされていました。彼らは多くを知りすぎた内部の人物であり、今回の一連の事件を裏引きしていたアダドを処分せねばならないという結論を下したのです。

そしてそのために「あの兄弟を使いますか」と、ある者が言い、どこか地下深くのようなところにいる兄弟を閉じ込めていたゲートが開かれるのです……。

果たして彼らの正体は何なのでしょうか。12巻が待ちきれません!

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アニメ『ULTRAMAN』地上波放送決定!実写PVにスマホアプリまで!

NETFLIXにて全世界に向けた大好評配信中のアニメ『ULTRAMAN』。地上波でも放送されることが発表されました。2020年4月から、TOKYO MXとBS11での放送の予定です。ULTRAMANアニメ公式サイトでは、激しい戦いを感じさせるスーツを纏ったキャラクターのビジュアルも公開されています。

早田進次郎に声を吹き込むのは木村良平。諸星弾は幼い頃から特撮のビデオやフィギュアに夢中だったという江口拓也です。子供の頃からウルトラマンを見て育ったという世代の声優が、作品の登場人物を演ずるところにもロマンを感じられます。

『ULTRAMAN』はアニメ化以外にも嬉しいニュースが豊富。初となる実写映像化として、オリジナル短編PVの制作も予定されています。こちらはクラウドファンディングサービス「Makuake」にて、ファン参加型の企画として制作されるようです。

また、アニメ『ULTRAMAN』の新作スマホアプリも発表されており、その名も『ULTRAMAN:BE ULTRA』。2020年春頃リリースの予定ですので、アニメ放送とあわせて楽しむことができそうです。

2020年も『ULTRAMAN』から目が離せません。

かつて少年だった世代の方も、今まさに少年の方も、一緒に楽しめる作品です。昭和のウルトラシリーズのモチーフたっぷりの展開で、新しいウルトラマンワールドが広がります。

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