今回ご紹介する『藤村くんメイツ』は、不良の主人公・藤村が個性の強い美少女たちに振り回される、ハーレムラブコメ漫画です。スマホの漫画アプリで無料で読むことができますよ。ネタバレを含むのでご注意ください。
『藤村くんメイツ』は「ガンガンONLINE」で2009年から2013年まで連載されたギャグハーレム漫画。現在はスマホの無料漫画アプリで配信されているので、気軽に読むことができます。
ハーレム、といっても、ギャグ要素のほうが強いので、エロい描写はほとんどありません。キャラクターのセリフのほとんどがボケがツッコミで、そのテンポの良さが人気の作品です。
そんな目まぐるしいほどのギャグをくり広げる登場人物のなかから、この記事では主人公と4人のヒロインを紹介し、それぞれの魅力をエピソードとともにお伝えしていきましょう。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2010-02-22
学校に行かず、目的もなく、街をうろついていた不良高校生の藤村。そんな彼の前に、学級委員のえりこが現れます。
彼女の突拍子もない言動に振りまわされた結果、2人は友達になることに。翌日から藤村は学校に通いはじめます。
校内でもキャラの濃い面々に翻弄される彼ですが、その一方で苦手だった学校生活を楽しむようにもなっていました。
そんななか、もっと藤村が登校したくなるようにと、なんと生徒会までもが動く事態に。そして驚くべきプロジェクトが始動してしまうのでした。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2012-08-22
作品の最大の魅力は、何といっても個性的すぎる登場人物たちです。藤村以外のキャラが全員ボケ担当で、さまざまなタイプのギャグをくり出し、ページをめくる手が止まりません。
しかし彼らはただふざけ倒しているだけではありません。それぞれに隠された魅力を持っていて、それらを会話の端々から垣間見ることができるのが、本作の人気を後押ししているのでしょう。
ここからは、彼らのことを掘り下げながら作品の魅力を徹底的に紹介していきます。
まずは本作の主人公、藤村。ケンカがメチャクチャ強い、金髪の不良少年です。高校に入学したてのころ、女の子に無理やり絡んでいた先輩の集団を懲らしめて、全員病院送りにしたことがきっかけで、学校中から恐れられるようになってしまいました。
もともと口ベタなこともあり、友達ができずに不登校になってしまいます。
ある日街をぶらついていたところ、同級生のえりこに呼び止められ、「友達になる」と言われたことをきっかけに再び登校するようになりました。
しかしいざ通いはじめると、えりこを中心とする女子たちの言動が病的なまでにクセが強いので、毎回ツッコミ役に回らざるをえません。みんなで旅行に行った際は、その役を放棄して眠りにつこうとしましたが、周りで展開されるカオスな会話を無視することができませんでした。
基本的に女子にはぶっきらぼうな態度をとりますが、たとえばえりこの様子がいつもと違うことに気づいて話を聞こうとしてあげるなど、面倒見のよい一面も。彼のこのようなところに、ヒロインたちは惹かれているのでしょう。
作中で唯一の常識人といえる藤村ですが、不登校だったせいで創立記念日だと知らずに登校するといったおっちょこちょいなところも見受けられます。しっかりもののはずの彼が自滅していくシーンも探しながら読むと、より楽しめるかもしれません。
メインヒロインの宇佐美えりこ(うさみえりこ)は、学級委員。ただし藤村とは別のクラスです。一見物静かですが、口を開けば予想の斜め上の発言を連発する「不思議ちゃん」で、周りの人たちをことごとく振り回しています。
藤村に並々ならぬ好意を抱いており、毎朝自宅まで迎えに行ったり、休日には手料理を作ろうとしたりと、献身的なところが魅力でしょう。ただ想いが強すぎるあまり、自分が写っているポスターを彼の部屋のいたるところに貼るなど、暴走してしまうこともしばしば。
藤村の部屋でエロ本を見つけた時は、彼のことを「淫乱」呼ばわりしましたが、どちらかといえば普段はえりこのほうがきわどい発言をしています。街で藤村の飼い猫を見つけた時は、猫の股間を見て「だだちゃ豆……と名付けよう…2コ入りの…」とつぶやいていました。
妄想癖があり、藤村とのエロいことを考えては頬を赤らめて鼻血を出しています。そんな淫乱なのかピュアなのかわからない彼女に、藤村は常に振り回されているのです。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2010-03-20
占部しづる(うらべしづる)は藤村が通う高校の生徒会長。凛とした顔立ちと堅い口調をしており、しっかりしていそうに見えますが、実は根っからのダメ人間で天然キャラです。天然ゆえに、藤村に助けられた際、彼から好かれていると勘違いしてしまい、好意を抱くようになりました。
藤村と接するにつれ、彼への想いは徐々に強くなっていきます。
「他に彼女がいても構わない。2番目でも3番目でも構わない…! ずっと…私はずっと藤村の事を好きでいるから」(『藤村くんメイツ』8巻より引用)
受験勉強で悩んでいた際、藤村に会って元気を取り戻したときの言葉です。藤村が自分ではなくえりこや他の女子を選んだとしても、彼への強い想いは変わることがないという決意が見受けられます。外見と内面のギャップが彼女の1番の魅力でしょう。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2010-11-22
弓塚すばる(ゆみづかすばる)は藤村の後輩で高校1年生。おしとやかな性格をしています。顔立ちも可愛らしくスタイルもいいことから、「学園のアイドル」として学校中の男子から圧倒的な人気を集めています。彼女が藤村に好意を持っていることが知れわたると、男子全員が藤村への殺意をむき出しにするシーンも。
しかし実は、彼女自身も元ヤン。藤村に惚れたのも、ケンカに負けたことがきっかけでした。舎弟になって「アニキと呼ばせてほしい」と頼んだところ、藤村から「普通にしていればカワイイ」と返され、不良をやめて妹系萌えキャラに転身。
それからは藤村のことを「アニキ」ではなく、「おにいちゃん」と呼ぶようになりました。
そんな彼女の魅力は、何といっても優しいところ。みんなで肝試しをした時は、ペアになったしづるが異様に怖がっていることに気づき、手をつないであげるなど、ライバルである他のヒロインに対しても思いやりをもって接します。
えりこに負けず劣らずの不思議ちゃんなうえ、ヤンキー時代の感覚が抜けきっていないこともあり、穏やかな口調で乱暴な発言をすることがあるので、要チェックです。
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2012-02-22
氷室昌良(ひむろあきら)は生徒会の副会長。しかし生徒会長のしづるがその役割を果たせていないため、実質彼女が生徒会運営の鍵を握っています。
非常に頭がよく、3年生ではありますが飛び級をしていて、実際の年齢は14歳です。彼女の頭脳は主にトラップの作成や設置に活かされていて、とくに落とし穴は校内外を問わずいたるところに仕掛けています。
かなりの毒舌キャラで、とくにダメ人間のしづるのことは完全に見下しており、冷ややかな罵声を浴びせます。
「ダメ発言一回につき一回息の根を止めるのがベストです」(『藤村くんメイツ』8巻より引用)
ケンカが強い藤村でさえ頭が上がらないほど隙のない氷室ですが、クールな表情に隠されたかわいい一面もあり、藤村にデレる貴重なシーンは必見です
- 著者
- 敷 誠一
- 出版日
- 2013-09-21
漫画『藤村くんメイツ』は、ご紹介した4人のヒロインたちと藤村によるギャグ満載の日常を描いた作品です。
このほかにも藤村のクラスの学級委員や、藤村の姉など、まだまだ強烈なキャラクターが登場するので、そちらもお見逃しなく!
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