異世界召喚・転生ファンタジーラノベおすすめランキングベスト12!

更新:2021.11.7

これから紹介するのは異世界が絡んでくるファンタジーライトノベル。作品をお読み頂きまして、異世界召喚・転生にいいイメージを持っていただけると望外の喜びです。

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12位:萌えから始まる異世界交流!?

主人公の加納慎一は、幼馴染への告白失敗を機に自宅に1年間引きこもる事になりました。そんな彼でしたが両親の我慢も限界に達し、とうとう社会復帰をする事になり、復学・就職・離縁の3択を迫られた慎一は就職する道を選びます。しかし就職した先が普通の企業ではなかったのです。

就職したのは異世界と交流するための企業で、慎一が選ばれた理由は彼の持つある特殊な知識にありました。実は慎一はオタク文化に広く深く精通しており、その幅広い知識を使い異世界と交流を持とうとする計画の主軸として選ばれたのです。こうして半ば強引に異世界に連れて来られた慎一の物語が始まりを告げました。

著者
榊 一郎
出版日
2011-12-02


異世界の設定はもちろんのこと、どうして異世界と交流を持つようになったのかの経緯に関してもしっかりと説明があり読みやすいです。

また、交渉や戦闘に関しても読ませる内容になっていますし、政治的な側面も丁寧に描写してくれています。魔法や伝説上の生物などのファンタジー要素と現実でも起こり得る文化交流を見事に融合させた一作です。萌えによる異世界との交流、そして異世界の文化改革を丁寧に描く本作、是非一度読んでみてください。

11位:世界を救った勇者と魔王の娘による後日譚!?

ある日異世界に飛ばされた鳳沢暁月は、冒険の末、魔王を倒す事に成功。無事に冒険を終えた暁月は異世界を後にし、現実世界へと戻りました。そこではBABELという異世界から帰って来た人々のための組織があり、帰還者の保護や管理をしており、異世界から帰って来た暁月と彼によって保護された魔王の娘ミュウは現実世界で生きていく事になりました。

しかし魔王である父を倒されたミュウは暁月を憎んでおり、その反面助けてくれた事に感謝もしています。複雑な状況と人間関係、そして現実世界で起きる新たな事件、勇者暁月の壮大なる日常の始まりです。

著者
上栖 綴人
出版日
2010-05-01


魔王を倒したり、世界を平定したりする事が目的の作品が多い中で全てが終わった世界で勇者はどう生きるのかを描いていて、それぞれの思惑や陰謀が渦巻く中を圧倒的な力を持つ暁月がどのように振舞うのかが見所になっています。

またこの世界には異世界がいくつも存在しておりその分異世界からの帰還者も数多く存在するのです。そんな世界で痛快に動き回る主人公暁月の活躍を楽しんでください。

10位:異世界で魔王になる

まるでゲームの世界に入り込んだような体験ができるオンラインゲーム「ユグドラシル」。とうとうそのゲームのサービス終了が決まりました。サービスの終了日、モモンガという名前の1人のプレイヤーは最後の時間を思い出に浸りながら過ごす事に決め、かつての仲間との仮想空間内での冒険やイベントでの出来事などを振り返りながら所属していたチームの本拠地で終わりを迎えようとしていました。

しかし、終了時刻を迎えても終わりが来ません。それどころかゲーム内のキャラクター達が自分の意思を持って動き始めたのです。予想外の事態に見舞われたモモンガですが、彼は自身もゲームキャラクターなってしまった事に気づきました。そして彼はゲーム時代に培った技術と知識を用いて一大勢力を築き暗躍を始めるのでした。

著者
丸山くがね
出版日
2012-07-30


ここは一体どこなのか、ゲームとは一体どんな関係があるのか、謎が渦巻く世界を知略と暴力で駆け抜ける魔王なりきり型ファンタジーです。

自分達で自由に遊べるようなゲームの雰囲気や少しずつ手探りで謎を解明していく様子に読み手はどんどんその世界に引き込まれていき、さらに元の世界に戻ろうとする意志が希薄な主人公の様子も一風変わった世界観を作っています。多人数参加型のオンラインゲームをした事がある方は共感できる仕掛けもあり、ゲーム好きにはたまらない作品です。

9位:仲間のために命を懸けろ!

目覚めよという声を聞き、主人公ハルヒロが目を覚ますと、そこには見た事もない世界が広がっていました。混乱するハルヒロは、名前以外の記憶を失っている事に気づきます。そして周りを見渡すと、そこには自分と同じように何も分からないままこの世界に放り出された人々がいたのです。

どうしようもないまま彼らと行動を共にしたところ、案内人と名乗る人物が現れ街と呼ばれる場所に連れて行かれました。そこでこの世界についての簡単な説明を受け、いくつかの情報を得ると同時に重大な選択を迫られます。この世界「グリムガル」で生きるために、義勇兵となってモンスターと戦うか、街の中でひっそりと生きるかを選ぶ事です。

選択を迫られたハルヒロは中々決断できないまま時間だけが過ぎていくのですが、ハルヒロと一緒に行動した人々の中にいち早く決断した人物がいました。その人物はレンジと言い、自分の仲間に欲しい人達に目をつけると交渉を始め、交渉が上手くいき彼をリーダーとしたチームが出来上がると、彼らは残った人々を置いてどこかに去っていくのでした。

同じように異世界に来てしまったにもかかわらず、チームメンバーに選ばれなかったハルヒロ達は残ったメンバーで仕方なくチームを組み、嫌々ながらも戦いに挑む事になりますが、そこにはゲームとは違う過酷な現実があったのです。

著者
十文字 青
出版日
2013-06-22


この作品の凄い所は本当に何の能力も持っていないところで、ゴブリンという普通のゲームなら経験値稼ぎにすらならない敵キャラクターでさえ強敵として描写されます。戦闘は常に命懸けで時には仲間の命すら失う事もありました。

格好良くもない、圧倒的でもない、だからこそファンタジーをテーマにしていながらも、恐ろしく現実味がある物語になっています。丁寧に描写された過酷な物語を楽しんでください。

8位:死んだ数だけ世界を救え!

主人公はナツキ・スバルという普通の高校生で、彼はコンビニから帰る途中突如異世界に召喚され、そこでスバルは命の危機に見舞われます。そこをパックと言うネコの姿をした精霊に救われ、スバルはパックとその主人エミリアに恩返しをするため行動を共にをする事にしました。

しかし何者かの襲撃に合いスバル達は殺されてしまいます。物語はそこで終わったはずでした。

著者
長月 達平
出版日
2014-01-23


死んだはずのスバルとエミリア。ですが彼らは生きていました。さらに召喚された時点に時間が戻っており混乱に拍車をかけます。それからも何度か同じ事が起こったスバルは自身が死んだ瞬間に戻る「死に戻り」という能力を得た事に気が付きます。

ここからスバルの命を捨てながら命を拾うという矛盾した戦いの日々が始まり、スバルは死に戻りという時間が巻き戻り生き返るという能力のみで決死の戦いに挑み続けます。ただの高校生だったスバルには戦闘能力もなく、また時間自体が戻る副作用で彼以外に時間が戻った事は認識できません。つまりまともに戦う事もできず、誰も記憶しない、感謝される事もない、何も無かったを実現するためだけに戦うのです。

彼の苦しみは理解されず、彼の功績は無かった事にされ、それでも大切な人を救うために戦いを続けるスバルの冒険を是非見てください。

7位:異世界作家生活ライトノベル

ライトノベル業界で細々と食べている主人公、長谷部チカラ。彼は異世界からやって来たシーナに、異世界で、小説の講義をしてくれませんかと頼まれます。異世界でラノベを書けば必ず儲けられると考えたチカラは、異世界に旅立つことをすぐに決めます。
 

著者
森田 季節
出版日
2016-05-25


チカラが指導することになる生徒たちは個性あふれるキャラクターばかりです。主人公を尊敬し師事するユサ、小生意気で毒舌なドワーフのミクニ、137歳の高齢ソーサラー(見た目は幼女)シヴァ、生徒外ではオタク娘のシーナや、友人である売れっ子作家の堀松ひらなど。

長谷部チカラが講義をしている内容は意外とガチ。基本的な創作のスタイルのことから、作品を書くための心構えまでキチンと説明されています。これは作者の実体験が如実に表現されているということでしょう。

ラノベを題材にしていることもあるせいか、パロディネタが非常に多く、クリエイターとしてためになることもチラホラと説明されています。ハウツー本を読むのならこの本を読んでみてはいかがでしょうか?

6位:先が読めない面白さ

不慮の事故によって、高校生で生涯を閉じることになった佐藤和真。そんな和真は天界で、女神アクアに異世界へ転移しないかと誘われます。異世界への転移には「望むものを1つだけ持っていける」と言われ、なんと女神であるアクアを指定する和真。平凡で運だけが良い冒険者となった和真は、アクアを引き連れ冒険へ行こうとしますが、無一文のためアルバイトを始めます。そんな中、おかしな魔法使いを仲間に入れてしまったことで、和真たちは魔王軍と闘う羽目になってしまい……。

著者
暁 なつめ
出版日
2013-09-28

怠惰で享楽的な主人公からは、冒険者として活躍する「勇者」らしさは感じられません。けれど周囲からは「なんだかんだ言って最後には助けてくれる」と頼られる一面もあります。

そんな和真が、襲いかかってくる敵や降りかかる問題をどう解決していくのか、波乱ばかりのパーティはどうなっていくのか……。本作には、先が読めない面白さがあります。普通の冒険ものに飽きた人におすすめの1冊です。

5位:田舎に突然やって来た異世界の女騎士、平和な世界にどう対応しますか?

平家町に住む瀬田麟一郎は、自身が住む町が田舎であることに不平を持っていました。そんなある日、田んぼの様子を見てくると出かけた途中、二人の人間を見つけます。それは、銀色の鎧を着た人間と、金色の髪を持つ人間の二人でした。
 

著者
伊藤 ヒロ
出版日
2014-09-24


麟一郎に拾われた女騎士クラウゼラことクラウと、王女ポーリリファことポー姫は日々を平々凡々と過ごしていました。生活に慣れていくと、ポー姫は段々と田舎に対して不平を持つようになってきます。

テレホタイム(夜23時から翌朝8時まで)にしか無料で使うことが出来ないインターネット、娯楽の少ない田舎町での生活によるストレスの増大、そして軽トラに乗せられて連れて行かれた、タイトルにもなっているジャスコでの買い物がきっかけとなり、ポー姫は暴動を起こすことを決めます。

この物語は長文タイトルと呼ばれる、作品名が非常に長いライトノベルです。これは物語の内容を簡単に説明するために作られたもので、手に取った際に内容が分かるようになっています。

パロディや軽い文体に長文タイトルとわかりやすさを追求したライトノベルです。

4位:異世界で商売始めちゃう系ライトノベル

気がつけば異世界へと紛れ込んでいた主人公は、その際に無料でご飯をおごってくれたおばちゃんに恩を返すことを決意しました。現代日本と異世界を行き来し、商品を仕入れ、借りた家をCマートと名付け商売を始めることになります。
 

著者
新木 伸
出版日
2015-12-22


現実世界では、仕事に疲れ果て、精神を病みかけてしまった主人公。異世界ではみんなが笑顔になれればそれでいい、と採算度外視で物を売ります。ただ登場する人物たちがみんないい人なのも手伝ってか、金銭的に困るということはありません。

やがて主人公は店の前で行き倒れていた美少女エルフを店員に雇います。彼女は金銭面の管理や文字の通訳などをかって出て、大いに役に立ちます。主人公はそんな彼女を邪険に扱いますが、これも愛情のしるしでしょうか。エルフは主人公の前で平気で裸になったりしますから、年頃(年齢不明)の主人公には刺激が強すぎるのかもしれません。

『異世界Cマート繁盛記』で一番特徴的なのは、登場する人物たちがみんな心優しい人格者であるということ。悪人などは一切出てきません。けして優しいばかりではない現実から、優しさに満ち溢れた異世界へやって来た主人公は、幸福を感じ、徐々に成長をしていきます。

3位:現実世界から異世界に召喚された主人公、しかもその職業は四天王!?

現実世界から魔界へと召喚された知の山田。そう、彼は「雷」「雪」「焔」「知」をそれぞれ司る魔界の四天王の一人となってしまったのです。

よくある異世界召喚モノとは違って、原因不明とか、突然のタイムスリップなどというわけではありません。主人公は、魔王復活→勇者がそれを倒す→世界に平和が訪れる。という作戦のために天界から送り込まれたのでした。
 

著者
大楽 絢太
出版日
2011-11-19


知の山田の他に四天王メンバーは三人います。

雷のアーディンブルグはきわどい格好をしてツンツンした態度を取る美少女。雪のヴォルフォルカは胸が大きいおどおどした少女ですぐに自殺してしまうのが特徴。焔のイグナレスはクールで知的、と思いきや何事もコインで決め、テキトーなことばっかり言っている変なやつ。

そんな彼らが平々凡々な日常を過ごすギャグ・コメディです。

2位:デスゲームに挑む!絆の力で進むアクションストーリー!

「これは、ゲームであっても遊びではない」(『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』より)

この言葉から始まるのが『ソードアート・オンライン』です。完全なるバーチャルリアリティを体感できるゲーム、「ソードアート・オンライン」にログインしたプレイヤーたちはログアウト、つまり現実世界への帰還ができなくなってしまいます。ゲーム内での死は現実世界での死。その言葉を告げられたプレイヤーは必死でこのゲームの攻略を目指します。

著者
["川原 礫", "abec"]
出版日

主人公キリトはソロプレイヤーとして孤独にこのゲームに挑んでいます。彼はこの世界の中でも高いレベルと「二刀流」という珍しいスキルを持った強者。そして孤独な彼の側に寄り添う女流剣士・アスナとの交流が彼を真に強くしていくのです。

過去の経験から他者と関わることを避けていたキリト。そのことをアスナに告白した際に彼女が返した言葉がこの台詞です。

「わたしも……背負うから。君が背負っているもの、全部一緒に背負うから。約束する。これからは、絶対にわたしが君を守るからね……」(『ソードアート・オンライン1 アインクラッド』より)

アスナはキリトの過去も想いも受け止めます。そんな彼女に対してキリトも「俺も、君を守るよ」と返しました。守る者のために強くなる。ふたりの優しいやりとりが胸に染みます。はたして彼らは絆の力でこのデスゲームを攻略できるのでしょうか?

1位:異世界召喚ライトノベルの元祖

作品の舞台は異世界、ハルケギニア。そこに召喚をされた主人公、平賀才人はルイズという少女の使い魔(使用人のようなもの)としての生活を求められます。最初のうちは反発し、険悪になっていきます。

ある日、才人は何気ないことから貴族の少年ギーシュと決闘をすることになりました。「平民では貴族に勝てない」。そんな常識があるハルケギニアで、才人は左手に刻み込まれたルーンの力を用いて、ギーシュを倒します。

第一巻の時点ではルイズとの関係はそれほど進展しません。あくまでも使い魔と主人という関係は崩れません。ただ、圧倒的な力を持った才人はあらゆる少女たちに注目され、好意に似た感情を寄せられることになります。

そんな才人に対し、「私がご主人様だってこと忘れちゃダメ!」と嫉妬をするのがルイズです。巻を追うごとにルイズは才人にデレていくのですが、その道程は山あり谷あり、ただのハーレムラブコメではありません。
 

著者
ヤマグチ ノボル
出版日
2004-06-22


この作品において難儀な点は、メインヒロインであるルイズは魔法が使うことが出来ないということです。先に「平民は貴族には勝てない」という常識があると書きましたが、魔法を使えるから貴族は平民に勝つことができるのです。ではルイズはどうなのか?

もちろん生身で戦えばルイズは才人に勝つことは出来ないでしょう。ですが才人はルイズに対して下克上をするという気にはなりません。見栄っ張りで意地っ張りでプライドが高くて高慢ちきで弱々しいルイズを、守ってあげたいと思うようになるからです。異世界ファンタジーラノベ史上最も魅力的なヒロインと言っても過言ではないでしょう。

異世界召喚モノの元祖と言ってもいいライトノベルを今一度読んでみませんか?

お付き合いいただきありがとうございます。異世界に移動すると一口に言っても様々な世界観がある事が分かって頂けたと思います。何もない所から始める冒険譚や、話術で切り抜ける世界、果ては冒険が終わった後の世界と作品の数だけ世界は広がっています。この機会に新たな世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

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