『ちょこっとヒメ』は、ヒメと名付けられた子猫と個性的な友達や飼い主たちがくり広げる、ほのぼの日常系4コマ漫画です。特徴はペットの動物たちがそれぞれ擬人化されていること。表情豊かで癒し効果抜群です。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、気になった方はぜひ試してみてください。
『ちょこっとヒメ』はほのぼの日常系4コマとなっていて、漫画単行本完結の全7巻まで発売されています。
・ほのぼのとした日常
本作は日常系4コマ漫画となっていて、ある日拾われてきた猫と飼い主と過ごす、ほのぼのした日常模様が描かれています。何気ない日常風景に思わず和まされます。
・動物好きにはたまらない!
本作は人間たちには普通の犬猫として見えている彼らが擬人化した姿で登場します。日常4コマ作品ですが動物好きには特に楽しめる作品となっています。言葉が通じない人間と動物の意思疎通や、何気ないやり取りに共感できる部分がこの作品では多く見つけられると思います。動物の姿だけではなく擬人化姿もとても可愛いので同時に癒されます!
『ちょこっとヒメ』はカザマアヤミによる4コマ漫画です。「月刊ガンガンWING」で2006年から連載を始め、同誌の休刊にともないウェブコミック配信サイト「ガンガンONLINE」へ移籍。単行本は全7巻で、各話数は「匹め」と表現されており、「92匹め」で完結しました。
登場する動物たちは擬人化されていて、可愛い仕草やいらずらをする様子は逆にリアリティを増しています。犬や猫を飼っている方が共感できるのはもちろん、そうでない方も癒されること間違いなしです。
この記事ではそんな本作の魅力をお伝えしていきます。
- 著者
- カザマ アヤミ
- 出版日
- 2006-08-26
とある家にもらわれてきた1匹の子猫。「今日からここがあなたのおうちよ」と言われ、移動用バッグから出されますが、見知らぬ場所なうえに飼い犬たちに囲まれてパニックを起こしてしまいました。
家の外に逃げ出すと、そこは車や人間の足、散歩をしている犬など怖いものだらけ。おまけにお腹もすいてきます。
「もうダメだあ」と半べそをかいているところを、偶然とおりかかった渡辺という少年に拾われました。少年の家に連れていかれ「ヒメ」と名付けられた彼女の新たな生活がスタートします。
本作の主人公は、メスの子猫。迷子になって悲鳴をあげていたところを渡辺少年に拾われたため、「ヒメ」と名付けられました。渡辺のことは「にいちゃん」と呼んで懐いており、彼に近づく女(メス)はライバルとみなして警戒しています。
ヒメは渡辺家にもらわれたばかりのころは怖がりで、大きな人や動物にビクビクし、お散歩にも行けずにいました。しかし本来好奇心旺盛な性格なため、周りの環境に慣れてくると思い切って家から出ることができるようになります。
これまで小さな部屋しか知らなかったヒメにとって、家の外は新たな体験ばかり。ご近所の「しろこ」や「くっきー」というお友達ができると、3匹でさまざまな場所へ出かけるようになります。彼女の世界が広がって成長していく姿も見どころだといえるでしょう。
「はじめてのとおく」という話では、渡辺たちとお花見をしに遠くの草原に行きます。広い青空に桜の花びらが一面に舞うシーンは開放感があり、ヒメの世界観が変わったことがわかるでしょう。
彼女たちペットは擬人化されているので、嬉しいときは頬を染め、悲しときは涙目になるなど、本当に表情豊か。作中で人間の年齢に換算すると小学3年生くらいと説明されていますが、それくらいの歳の子どもが無邪気に過ごしている様子におもわず抱きしめたくなってしまいます。
またヒメの友達で真っ白なペルシャ猫の「しろこ」も個性的なキャラクターです。物腰が上品でお嬢様のような性格。毛並みも左右対称になっていないと気に入りません。ただ油断をするとついつい猫らしい仕草をしてしまいます。
本人はヒメのお世話をやいてあげているつもりですが、たびたびツッコまれる側にまわってしまう彼女の愛らしさにも注目してみてください。
- 著者
- カザマ アヤミ
- 出版日
- 2009-06-22
『ちょこっとヒメ』は猫のヒメと飼い主の渡辺の生活を中心に描かれた作品です。そのなかで、ヒメの友達のしろこ、くっきー、千鳥、楊貴妃、クレオパトラ、小野小町らとの交わりも見どころになっています。
なかでもメス犬のくっきーは人気のキャラクター。ヒメがまだ渡辺に拾われる前に、捨て犬として現れました。その後は渡辺の同級生の家にもらわれていきます。
マイペースな性格で、かなりの天然ボケ。叱られていても小首をかしげてすり寄っていくので、怒っているほうもついついほだされてしまうのです。
動物好きにはたまらない仕草や表情を随所で見せてくれ、作中でもトップ級の癒し効果を持っているキャラクターだといえるでしょう。
魅力的なペットが数多く登場する本作ですが、彼らの飼い主たちも個性あふれる人物ばかりです。
まずヒメの飼い主である渡辺は、かなりの親バカ。常に可愛いヒメのシャッターチャンスを狙っていて、写真を撮っては友人に自慢しています。学校にいてもヒメのことを考えるとついボーっとしてしまい、自分の世界に。本屋に参考書を買いにいっても、いつの間にか手元にあるのは大量の猫関連の本です。
本来は「マニュアル人間」と呼ばれるほど真面目な性格で、作品前半では常にマニュアル本の「Q&A」を見ながらお世話をしていました。ただ後半では自らトイレへのこだわりなどについて説明書を作る姿も見られます。
3匹の土佐犬、楊貴妃・クレオパトラ・小野小町を飼っている老人の山田を尊敬していて、よくヒメについても相談をしています。
またしろこの飼い主で、渡辺と同じアパートに住んでいる陽太も忘れてはいけません。しろこを愛しすぎているがゆえに、嫌がる姿を見たくなってしまい、目をハートにしながらついしっぽをにぎったり強く抱きしめたりしてしまいます。
ただ他人がしろこを弄ると嫉妬で腹黒い性格が出てしまうという嫉妬深いところも、飼い主あるあるかもしれませんね。
- 著者
- カザマ アヤミ
- 出版日
- 2009-12-22
擬人化されて表情豊かになったペットたちの仕草に夢中になってしまうこと間違いなし。絵柄もほんわかしていて、作品全体に癒される空気が漂っています。
そんな本作は、スマホの漫画アプリ「マンガUP!」で無料配信中です。ペットを飼っている方はもちろん、そうでない方もぜひ1度読んでみてください。