玉置勉強のおすすめ漫画5選!エロさもグロさも規格外な『東京赤ずきん』など

更新:2021.11.12

エロティックからグロまで幅広い作品を手掛けている玉置勉強。美しくてスタイル抜群な美女がたくさん登場するのも特徴です。今回はそんな彼の作品のなかから特におすすめの5つをご紹介します。

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玉置勉強とは

 

1973年生まれ、東京都出身の漫画家です。高校を卒業後、多摩美術大学に進学、美術学部デザイン科を卒業しました。

デビューしたのは1994年。当時は成年向け作品を多数手掛けており、細部まで克明に描写されたエロティックな表現で人気を集めました。1998年の『恋人プレイ』で、一般向け青年漫画誌にも進出。

ゲームのキャラクターデザインやライトノベルの挿絵など、漫画以外の活動にも幅を広げています。

彼の特徴は、シンプルながらもその卓越した画力でしょう。デッサン力が高く、動きも自然です。作品で取り上げている題材は、どれも個性的で中毒性のあるものになっています。可愛くてエロい女性の魅力をたっぷり堪能することができるでしょう。

 

玉置勉強の真骨頂!グロさトラウマ級!

誰もが知っている童話「赤ずきんちゃん」。もともとのお話も、おばあさんと赤ずきんちゃんが狼に食べられてしまうという少々怖い内容ですが、本作はとても小さい子に読ませることはできません。

グロテスクにロリとエロが掛け合わさり、玉置ならではの描写が光ります。
 

著者
玉置 勉強
出版日
2004-06-24

舞台は近未来の東京。暴力と犯罪が蔓延し、混沌とした空気が漂っています。

退廃した街で、主人公の赤ずきんは、狼に食べられるために生きていました。さまざまな人に襲われ、彼女自身も時には銃を持って何人もの人を殺します。たとえ身を八つ裂きにされたとしても死ぬことができないのは、たったひとつ、目的があるから……。

赤ずきんは「再生能力」を持っていて、身体を傷つけられても再び元通り動くことができます。その設定を生かすため、本作はとにかく身体がズタズタになるのです。なかには特殊な性癖を持った敵もいるため、血まみれどころか、内臓が飛び出ることもしばしば。興味本位で手に取ってしまうと、耐性が無い人はトラウマになってしまうかもしれません。

またエロティックな方面にも振り切れており、一般向けの作品でここまでやって大丈夫かと心配になるほど……。

ただ、ストーリー自体はSFファンタジーなんです。赤ずきんはなぜ狼に食べられないといけないのか、物語の根底にある謎に引き込まれるでしょう。

玉置勉強は日常系も書ける!アラサー女子のリアルなひとり暮らし

26歳独身女性のひとり暮らしライフを描いた本作。フリーのデザイナー兼イラストレーターをしている主人公の生活っぷりが、かなり赤裸々に綴られています。

主人公には彼氏もお金も無く、もんもんとする日々。女性のひとり暮らしを覗き見したい男性読者だけでなく、女性読者も共感できるのではないでしょうか。
 

著者
玉置 勉強
出版日
2010-07-24

主人子の理香は、デザイン会社から独立したものの、依頼される仕事は足元を見たものばかり。ひとり暮らしのアパートで缶チューハイを飲みながら「彼氏がほしい」と叫び、妹の結婚話に焦っています。

顔もかわいくスタイルも悪くない、しかも職業柄おしゃれな生活をしていそうなものですが、部屋の中には出し損ねているゴミ袋が溜まり、物も散乱しています。要は、ごくごく普通の女性。気が置けない友人の家に来たような感覚で、肩の力を抜いて楽しむことができる作品です。
 

やりきれない想いは音楽にぶつけろ!女子高生の青春ブルース

坂井音太原作、玉置は作画を担当している作品です。不思議なタイトルですが、表紙にはギターを抱いた美少女の姿。ロックバンドやアイドルを扱った作品は他にもありますが、本作は珍しく「ブルース」を題材にしています。

高校に入学したチョコという少年。軽音楽部に入部しましたが、客受けばかりを気にしている他のメンバーに早くも嫌気が差していました。いらいらをくすぶらせて廊下を歩いている彼の耳に、ギターの音色が聞こえてきます。

音の鳴る方へ行くと、そこいいたのは長い黒髪の少女。まれという名の彼女がつま弾くリゾネーターギターの音色に衝撃を受けたチョコは、その日から彼女がいる第二音楽室に足しげく通うようになるのでした……。

著者
["坂井 音太", "玉置 勉強 "]
出版日
2012-01-19

ブルースとは、1800年代後半にアメリカ南部で生まれた楽式。黒人の民俗音楽の一種で、ジャズの元になったものでもあります。

憂鬱な気分や不幸をテーマにし哀愁が漂うブルースと、女子高生という組み合わせは異色に感じますが、思春期の彼女たちはそれぞれに悩みや不安を抱えています。そんな気持ちをブルースに乗せて発散させているのです。

まれも対人恐怖症で、知らない人がたくさんいるとギターの弦すら触れなくなってしまうらしく、誰かとバンドを組んでライブをすることができないという事情がありました。そんな彼女が言葉にできない気落ちを乗せた演奏シーンは、圧巻のひと言です。そしてチョコ少年と出会ったことで、彼女も徐々に変化していきます。

タイトルは、リゾネーターギターの鳴る音を擬音で表現したまれ独自の言葉。ぜひ高校生たちの魂の叫びを聞いてみてください。
 

微エロ!ひきこもり男子と父親の愛人の同居生活

不登校で家に引きこもっている高校生の太郎。彼のもとに、父親がある人物を連れてきました。24歳で智奈子というその女性は、なんと父親の愛人。仕事で家を留守にしがちな父親が、保護者として彼女を家に住まわせはじめたのです……!

父親の愛人と息子の俺も怪しい関係に、という展開にはなりませんが、やはり若い男女が突然の同居をすることになるので、ドギマギ。少し気まずく曖昧な関係の日々が続きます。
 

著者
玉置 勉強
出版日
2014-02-24

序盤で得られる情報は少なく、2人とも互いのことがよくわからないながらも同居生活をはじめることに、妙なリアリティが感じられます。

また、読みすすめていっても、太郎が引きこもりから脱却するわけではなく、智奈子も愛人から昇格することもありません。2人とも曖昧で不確かな関係にすがり、現実から逃げ続けるです。

どこか気だるい雰囲気と、うっすらと感じるエロスを堪能してください。
 

玉置勉強が描くスイーツコメディ

甘いものは別腹。ダイエットという文字を横目に摂取する甘味は、精神的にも肉体的にも女子の原動力になります。しかしスポーツ選手となると、体が資本。厳しい食事制限の話などもよく耳にするでしょう。

本作の主人公・伊勢裕香は女子プロサッカーチームの頼れるキャプテン。普段は自分にもチームメイトにも厳しい彼女ですが、練習が終わった後に向かうのは……。

著者
玉置 勉強
出版日
2017-06-12

チームの大黒柱として存在感を発揮している裕香。厳しくも的確な指示を飛ばし、監督やコーチからも信頼されています。

そんな彼女がみんなに秘密にしている楽しみは……パフェの食べ歩きでした。

誰よりも早く練習に来て、誰よりも早く帰る彼女が向かうのは、喫茶店やカフェなど。大好物のパフェを食べて、サッカーの連携などにたとえてひとりで食レポをしています。パフェ自体の描写もさることながら、食べている彼女の表情が本当に幸せそうでたまりません!

サッカーに詳しくなくても大丈夫。純粋なメシ漫画として楽しめる、甘い一冊です。
 

玉置勉強はエログロのイメージが先行しがちですが、日常系の作品も多め。ぜひ読んでみてください。

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