小説『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』の魅力全巻ネタバレ紹介!アニメ化!

更新:2021.11.12

累計発行部数が100万部を超える人気ライトノベル「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」シリーズ。王道なストーリーと予想外な展開が混在する本作の魅力を、全巻分ご紹介していきます。

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『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』とは

 

2014年に1巻が発売されて以来、常に人気を保ち続け、発行部数が累計100万部を超える人気シリーズです。

著者は『ゆうれいなんか見えない!』など多くのライトノベルを執筆している、むらさきゆきや。文章とストーリー構成に定評のある小説家です。

本シリーズは、主人公が反則級の強さを持っていて異世界に転生してしまうという、まさに王道のような物語。かわいさとエロさを兼ね備えたヒロインも登場し、ライトノベルファンなら1度は読んでおきたい作品になっています。

 

魔王の奴隷はエルフ少女と獣ミミ少女!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』1巻

 

主人公の坂本拓真は、MMORPG「クロスレヴェリ」で、「魔王」という異名がつくほどの最強プレイヤーでした。

そんな彼がある日目を覚ますと、なんとゲームの世界に!しかも目の前には、彼を召喚獣として奴隷化しようと取り合う2人の少女がいて……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2014-12-02

 

拓真は、MMORPGと呼ばれる大規模多人数同時参加型オンラインRPGの、「クロスレヴェリ」というゲーム内で、見た目も能力も魔王級のプレイヤーです。しかし現実世界では、コミュ力皆無の冴えない男。

そんな彼が、ある日突然ゲームの中の世界に召喚されてしまうところから、物語は始まります。

彼を召喚したのは、エルフの女王シェラと、豹人族でケモノ耳のレムという2人の少女。彼女たちは、より強いものを召喚できたほうが王になれるとし、拓真は自分のものだと取り合っていました。

召喚獣として従えるため、奴隷化の魔術を拓真にかけようとするのですが、彼はゲーム内の容姿やスキルをそのまま受け継いでおり、2人の魔術を跳ね返してしまいました。その結果、奴隷となったのはシェラとレム。

しかし拓真の性格はコミュ障のままなので、いきなり2人の少女が奴隷になるシチュエーションには内心困惑しかありません。戸惑いながらもゲーム内の名前「ディアヴロ」と名乗り、力のある魔王を演じながら過ごすことになりました。

全編をとおしてライトノベルの王道らしい、異世界モノとラブコメを楽しむことができます。1巻の時点ですでに拓真=ディアヴロに勝てそうな敵はいません。

ただ彼の本来の性格はゲーム内のキャラクターとは正反対なので、それを知っている読者はニヤニヤしながら読むことができるでしょう。

ヒロインのシェラとレムは、お色気たっぷりというよりも、かわいらしい妹といった感じ。このほかにも個性豊かなキャラクターが数多く登場してストーリーを賑やかにしてくれます。

 

シェラが囚われの身に⁉エルフVS魔王!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』2巻

 

ひょんなことからMMORPG「クロスレヴェリ」の世界に召喚され、魔王として過ごしている拓真。奴隷になったシェラとレムを守りつつ、世界を救うために活躍していました。

そんなある日、エルフの王国から警告が届きます。エルフの女王であるシェラを返さなければ、戦いを挑むという内容で……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2015-05-01

 

ゲーム内では最強プレイヤーだった拓真の本性は、気が弱くコミュ力も皆無。召喚されてからは、魔王の演技をして過ごしていました。

彼の奴隷となっているシェラは、エルフの女王ですが実は家出中。ただ彼女には婚約者がいて、シェラを返さなければ拓真たちに戦争をしかけると言ってくるのです。

この婚約者がまたかなりゲスな男で、道中でシェラをさらい、それを拓真たちが助けに行く……と王道の展開は続きます。

先が読めてしまう方もいるかもしれませんが、言い換えればその分安心して読めるということ。シェラにスポットが当たるので、彼女のファンの方は楽しめるはずです。

 

幼女魔王クルム登場!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』3巻

 

シェラを巡るエルフ王国とのいざこざもひと段落し、拓真は相変わらず2人の少女と過ごしています。異世界での生活もそれなりに充実しているようです。

ある日彼の前に、エデルガルトと名乗る魔族が現れました。エデルガルトは、レムの封印されている魔王クレブスクルムを復活させようと持ち掛けてくるのですが……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2015-09-02

 

3巻のメインはレム。彼女の中には、かつて人類を滅ぼすほどの力を持っていた魔王、クレプスクルムが封じられていました。エデルガルトはそれを復活させようと持ち掛けてきたのです。

気弱で小心者の拓真は、内心ビビッてはいたものの、以前「魔王を排除する」とレムと約束していたこともあり、エデルガルトの提案に乗ることにしました。復活させた暁には、最強の自分が倒してしまおうと考えていましたが、いざ実行してみると、現れたのはなんと幼女!恐ろしい魔王の面影はありません。

しかもどうやら記憶を失っているらしく、ビスケットが大好きなかわいらしい女の子でした。

とはいえ強大な力を持つ魔王なので、拓真はクレブスクルムを相手に戦いを挑むことになります。

3巻にして、魔王対魔王の対決が実現してしまいました。ここまでの早い展開は予想外。今後にも期待が膨らみます。

 

エロとトラブルを運ぶ聖女ルマキーナ登場!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』4巻

 

ゲームの世界に召喚され「魔王」として過ごすことになった拓真。奴隷にしてしまったシェラとレムに、さらにクレブスクルムという幼女姿の魔王をパーティーに加え、異世界で生活を続けていました。

ある時、ルマキーナという聖女を助け、彼女をを魔王領の都市ジルコンタワーまで送り届けることに。しかし彼を待っていたのは、思いがけないトラブルで……?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2016-02-02

 

4巻の注目は、やはり新しく登場したルマキーナでしょう。聖女の彼女は、ある理由から聖騎士に追われていて、そこを拓真たちに助けられました。

彼女の印象は、「エッチなトラブルメーカー」。登場シーンからインパクトのある行動をしており、さらに本巻のラストでは次巻へ続くトラブルを起こしています。一気読みしたい方は、ぜひ5巻も合わせて用意してくださいね。聖女がエロいのはライトノベルの定番。これからの活躍にも期待できます。

またレベル100を超えるキャラクターも登場し、拓真が苦戦を強いられる事態に。ピンチを乗り越えながら戦う姿は、やはりかっこいいです。

 

自作ダンジョンを自分で攻略!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』5巻

 

4巻のラストでとある呪いを受けてしまったルマキーナ。解放するために必要なアイテムは、難易度がMaxのダンジョンにしかありません。

あらゆるトラップや最強のドラゴンなどが存在し、数々の冒険者を滅ぼしてきたというそのダンジョンに、拓真は密かな思いを抱えながら挑みます。

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2016-06-02

 

前巻でルマキーナが受けてしまった呪いを解くため、拓真たちがダンジョンの攻略に向かいます。通常であれば気弱な彼は躊躇しそうなものですが、今回ばかりはそんなことはありませんでした。

実はこのダンジョン、まだ異世界に召喚される前の拓真が作ったものだったのです。

自分で作ったものを自分で攻略するので、本来はプレイヤー泣かせのトラップも拓真はなんなくクリア。問題ありません。その代わりシェラとレムはしっかり苦戦するので、ハラハラ感は存分に味わえるでしょう。

ルマキーナとの物語は次巻以降も続きますが、ダンジョン攻略編はこれで完結。本シリーズの面白さを凝縮したような一冊です。

 

新しい装備でさらに強くなるよ!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』6巻

 

無事にダンジョンも攻略し、ついでに新しい装備も揃えることができました。

一方のルマキーナは、教会の腐敗を正そうと王都へ乗り込みますが、そこにいたのはか弱い信者たち。手を出すことができず、捕えられてしまうのですが……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2016-09-30

 

召喚前にダンジョンを作った際、拓真はずいぶんと協力なアイテムを設置していたようです。新たな装備を身に着け、最強さに磨きがかかってきました。

4巻では強敵に苦戦する姿が見られましたが、これで彼を苦しめる敵はそうそう出てこないのではないでしょうか。

本巻の特徴は、エロパートの過激さ。もちろんライトノベルの範疇ではありますが、読者の予想の斜め上をいく展開にハラハラドキドキです。

 

エルフもダークエルフも登場するエルフ祭り!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』7巻

 

自身の中に残る魔王の魂を消すための魔術を求め、レムはダークエルフのもとへ向かいます。

しかしダークエルフは、他種族に強い敵対心を抱いており、接触を図ろうとしたところ一触即発の雰囲気になってしまい……⁉

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2017-03-02

 

ルマキーナの一件もひと段落したところで、レムはダークエルフに伝わるという魔術の噂を聞き付けます。彼女の中に残る魔王の魂を消すことができるそうで、当初はひとりで行こうとしていましたが、拓真たちがついてきてくれることになりました。

しかし他種族に対してトラウマがあり、強い敵対心を抱いているダークエルフ。拓真にも牙をむいてきました。事情を察しつつ、拓真は「魔王」として戦おうと心に決めます。

さらにシェラは、エルフの王女として強制的に結婚させられそうになる展開に。たび重なるトラブルも、3人で力をあわせながら乗り越えていきます。

また7巻では、最強キャラであるはずの拓真の能力をさらに上回るキャラクターが登場。次巻以降に繋がる伏線も張られており、重要な一冊です。

 

新たなる展開と剣聖の登場!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』8巻

 

なんとシェラと結婚し、エルフの王となった拓真。ついに初夜を迎えます。城塞都市ファルトラへと戻り、しばし戦いからは離れて休暇を楽しんでいました。

しかし安らいだのも束の間、拓真はさらなるレベルアップを目指して、とある場所を訪れるのです。そこにいた人物とは……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2017-08-02

 

前巻で強制結婚をさせられそうになっていたシェラ。なんと拓真と結婚し、王妃となりました。拓真はエルフの王です。最強キャラにさらなる肩書きがついた、といったところでしょうか。

初夜を迎えるにあたり、ストーリーはもちろん、イラストも肌色の部分が多くなっています。エロさも堪能できますね。

さらに本巻では、新しく剣聖ササラが登場。表紙にもなっている女の子です。

拓真は、次々と自分の能力を上回る敵が出てくるため、さらにレベルアップする必要があると考え、北の山にいる彼女を訪ねたのでした。

かわいい女の子の剣聖と修行……と王道の展開を楽しめます。

 

魔王軍との戦いに冒険者も領主も参戦!!『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』9巻

 

剣聖ササラのもとでレベルアップした拓真。しかし同じ頃、城塞都市ファルトラが魔王軍の侵攻に脅かされていました。

魔王軍を率いるのは、多くの魔王を吸収したという「大魔王」!拓真が不在のため、冒険者や領主たちが魔王軍に立ち向かいますが……!?

 

著者
むらさき ゆきや
出版日
2018-02-02

 

拓真が剣聖ササラのもとでレベルアップを図っている間に、強敵が侵攻してきてしまいました。

領主ガルフォードと、冒険者エミールを中心に対抗します。エミールは1巻でも登場していて、その怪力っぷりで存在感を発揮していましたが、本巻でも活躍。メインキャラクター以外にもスポットが当たるのは嬉しくなります。もちろん拓真の戦いっぷりにも注目です。

主人公最強系のジャンルは、巻数を重ねるごとにどうしても中だるみをしてしまうことがありますが、本シリーズにおいてそれはありません。戦い方も、個人で戦ったりパーティーを組んで戦ったりとバリエーションがあり、飽きることのない工夫がされています。今後の展開にも期待ができるでしょう。

 

新章開幕!! ディアヴロが大人に…!? 『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』10巻

大魔王との戦いを終えたディアヴロ達でしたが、ホッとしたのも束の間、魔術学院の生徒が行方不明になるという事件が発生。さらに国王陛下から召喚命令が届き……!?

著者
むらさき ゆきや
出版日
2018-06-29

前巻での大魔王編も終わり、本巻では新しい章が開幕します。とはいえ、本格的にエピソードが動き出すというよりも、次の巻への繋ぎといったところでしょうか。そのため本巻は、短めの話が3編収録されています。

前巻の続きから、レムやシェラとそろそろ次のステップに!?と期待を持てそうな展開ではあったのですが、なかなかそこまでいきません。ですが、その辺りは読者にとっては想定の範囲内かも。ディアヴロが大人の階段を上るのはいつのことになるのでしょうか……。

恋愛面では相変わらずですが、本巻での彼は、魔術学院の生徒の行方不明事件の解決に乗り出したり、指輪の材料探しにダンジョンへ出かけたり、どことなく今までのなかでも積極的な様子を見せてくれます。

もともと魔王ではない内面の彼は、極度のコミュ障なわけなので、そんな人物がちょっとでも積極的になる様子に成長を感じ取ることができます。それが、今後の戦いの行方をはじめ、恋愛にもどう関わってくるのかが楽しみなところです。

繋ぎ的な巻であるぶん、次への期待が膨らむ一冊。ぜひチェックしてみてください。

いかがでしたか?王道の展開をみせるシリーズですが、随所に施された仕掛けによってどこまでも楽しく読むことができます。安定感のある文章にも定評があるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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