『俺様ティーチャー』キャラ人気順ベスト10!恋愛関係もネタバレ【無料】

更新:2021.11.13

普通の女の子になりたいのに……元不良少女が巻き込まれる騒動が面白い! 個性的なキャラがくりひろげる、テンポのよいギャグや喧嘩が魅力的な『俺様ティーチャー』。風紀部に入った元不良少女の主人公が、ハチャメチャな事件に巻き込まれていくドタバタコメディ作品です。 この記事では、本作に登場する個性豊かなキャラクターたちをランキング形式でご紹介!スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、気になった方はそちらもチェックしてみてくださいね。

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『俺様ティーチャー』登場人物を第2弾キャラコン順にご紹介!24巻の見所、恋愛展開もネタバレ

元不良の女子高生を主人公にして、個性的なキャラクターたちの学校生活を描いた本作。作者の椿いづみは、少女漫画家をしている男子高校生の日常を描いたギャグ漫画『月刊少女野崎くん』などを手掛けています。

バトルあり、熱い青春ありと、盛りだくさんの内容で、なかでもギャグセンスが抜群。登場人物たちの突き抜けた言動が、随所で笑わせてくれるでしょう。

本作は少女漫画誌「花とゆめ」で連載されていますが、恋愛重視ではありません。それっぽい描写はあるものの、キャラクターたちの行動が愛だ恋だに振り切れることはなく、男性読者も安心して手に取っていただけるはずです。

この記事では、本作の魅力のひとつである登場人物をピックアップ。「花とゆめ」誌上でおこなわれたキャラクターコンテスト第2弾のランキングを元に、名言や最新24巻までの見どころなどを紹介しながら魅力に迫っていきます。
 

著者
椿 いづみ
出版日
2008-01-18

『俺様ティーチャー』の過激で面白すぎる学園生活にハマる!【あらすじ】

 

黒崎真冬は普通……ではない女子高生。不良番長として、埼玉県を統一した過去を持っています。

しかし喧嘩をしたあげく警察に補導され、退学。母の計らいで地元を離れ、ワケありの生徒が集う緑ヶ丘学園へ転校することになりました。寮がいっぱいだったため、アパートでひとり暮らしを始めます。

不良だった過去を隠し、普通の女子高生として生活していこうと意気込む真冬でしたが、転校前日、不良に絡まれていた男性を助けるためについ喧嘩をしてしまいます。

実は助けた男性は、幼い頃の真冬を知る幼馴染の鷹臣(たかおみ)。しかも彼女が転校するクラスの担任でした。不良だった過去を知っているうえに、また喧嘩をしてしまった事実を知られ、弱みを握られることになった真冬は、この日以降彼の言動に振り回されることになります。

問題児だらけの緑ヶ丘学園で、初めての友達を作ろうと奮闘をしたり、バレしないように変装して喧嘩をしたり、鷹臣の思惑に乗せられて「風紀部」を設立したりと、まったく普通ではない真冬の高校生活です。

 

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10位:口を開くと残念すぎる!雪岡小鞠

著者
椿 いづみ
出版日
2012-12-20

 

クセの強いキャラクターが多い本作。イケメンな男性キャラクターを抑えてランクインした雪岡小鞠(ゆきおかこまり)も、身長140センチと小柄で愛らしい外見からは想像もできないような、強烈な個性の持ち主です。

真冬の所属する風紀部と敵対関係にある生徒会メンバーのひとりで、女性ということもあってか物理的な手段に偏りがちな男性キャラクターとは違った関わり方をしてきます。

小鞠は可愛らしい笑顔を見せますが、ほとんど言葉を発しません。しかし無口な性格というわけではなく、口を開くと残念な発言しか飛び出さないことを揶揄された結果、無口となってしまったのです。

口を開かなければ可愛いと言われたことから、最小の労力で最大限の効果を得ようとし、ニコニコと微笑むだけの怠け者となってしまいました。

ただ彼女が笑顔でいれば、人が察して行動に移してくれたため、不便を感じていませんでした。しかし風紀部に入った渋谷亜希(しぶやあき)を引き抜こうとした際に拒絶され、初めて挫折を味わいます。ただここから小鞠は、少しずつ自分の言葉を声に出すようになるのでした。

可愛らしい見た目に反して、内面はかなりオヤジっぽく、趣味はイケメンウォッチ。作中で本格的に登場した際も、「いい尻しとるのぅ」とインパクトの強い名言を残しました。

生徒会長の華房雅(はなぶさみやび)が卒業した後はあまり姿を見せていませんが、女子寮の寮長を務めているらしく、そちらでの活躍が描かれる機会を待ちましょう。

 

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9位:オーラを隠すためにサングラス!華房雅

著者
椿いづみ
出版日
2016-06-20

真冬たち風紀部と敵対する生徒会の会長で、鷹臣が賭けをしている相手である、緑ヶ丘学園理事長の息子が華房雅(はなぶさみやび)です。

名前からして華やかな印象を受けますが、彼と目が合い微笑まれただけで虜になってしまうオーラとカリスマ性を持っているため、生徒会のメンバーも普段はサングラスをして接しています。

序盤は理事長である父親と組み、なにやら裏で手を引いている様子を見せていましたが、実は生徒会副会長の百地から彼らを守っていました。生徒会長という立場上、周りの目を気にしていた華房にとって、真冬はヒーローのような存在なのです。

また何かしら心に問題を抱えている生徒を生徒会に入れ、百地から守るとともに成長を促します。とある事情で隠れていたものの生徒会メンバーに見つけられ、その際に言った「見つかっちゃった」からは彼らに対する愛情が感じられます。

卒業した後は東京の大学に通っていますが、出番が無くなったわけでもなく、鷹臣を陥れようとしている妹の藤子と接触するほか、真冬や生徒会メンバー由井のよき相談相手として登場。今後の活躍も期待できそうです。

8位:自称・忍者!由井忍

著者
椿 いづみ
出版日
2011-03-18

 

生徒会の刺客として登場し、内部崩壊させるために風紀部に入部してきた由井忍(ゆいしのぶ)。幼少の頃から忍者に憧れており、忍術を駆使して諜報活動をおこなっていました。

中学生の時に出会って以来華房に絶対的な忠誠を誓っており、彼の命令であれば大概のことは実行に移します。常に華房第一の由井でしたが、風紀部として活動していくなかで、真冬や部員の早坂と友情をはぐくんでいきます。風紀部を崩壊させようと暗躍しますが、その一方でたえず胸の痛みを抱えていました。

他者の気持ちにも自分の気持ちにも鈍感な彼は、誰かに指示されることを良しとしてきました。しかし真冬と早坂から本当の気持ちを問われ、ようやく風紀部のメンバーと一緒にいたいという思いに気づくのです。その後は正式な風紀部の一員として活動しています。

「よい心掛けではないか 褒めてやろう」(『俺様ティーチャー』より引用)

こちらのセリフは、同じく華房のお目付け役をしている北条若菜(ほうじょうわかな)を認めた時のもの。なかなか感情を表さない由井が笑顔を見せた、貴重なシーンです。風紀部に入りましたが、華房のことも慕っていることがわかるでしょう。

実は運動神経抜群で、成績も優秀というかなりのハイスペック。空気の読めない発言のせいで印象は薄れますが、忍者としての情報収集能力や推察能力もなかなかのものがあります。真冬が変装した姿「ラブリーウサちゃんマン」や「夏男」の正体にも気が付いているような素振りを見せていました。

24巻では真冬の地元にも同行しており、彼女の子分たちとも由井なりの方法で交流しています。

 

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7位:「舞苑のMはドMのM」!舞苑誘人

著者
椿 いづみ
出版日
2009-06-19

 

真冬が埼玉で番長をしていた時、彼女の下には頼もしい子分がたくさんいました。ナンバー2の寒川航平(かんがわこうへい)、そしてナンバー3が舞苑誘人(まいぞのゆうと)です。

真冬が転校してからは、寒川がトップとなり、舞苑が彼を支えるナンバー2のポジション。ただ学年は真冬や寒川よりひとつ上で、「先輩」と呼ばれています。

舞苑の特徴といえば、そのドMっぷり。「舞苑のMはドMのM」「舞苑(マゾ)の世界に誘う人」と公言しています。不良同士の喧嘩の際も、わざと殴られたり、縛られたいがために捕まってみたりと、ひとりズレた行動をしています。

「あなたの右手だけが必要です」(『俺様ティーチャー』3巻より引用)

特に言葉よりも先に手が出てしまうタイプである真冬を気に入っていて、彼女の身の安全を心配する素振りを見せつつこう言い放ちました。

とにかくマイペースな性格をしていますが、よく緑ヶ丘学園周辺にも出没しており、番長の桶川や早坂などと交流するなど、意外な交友関係を築いています。またコメディ要員でありながら、実は的確なツッコミもできるという希少なキャラクターなので、随所に登場するのも納得です。

 

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6位:これぞ、俺様!佐伯鷹臣

著者
椿 いづみ
出版日
2008-05-19

 

真冬が不良の道を歩むようになった要因ともいえるのが、幼いころ隣の家に住んでいた佐伯鷹臣(さえきたかおみ)です。真冬の初恋の人で、現在は彼女のクラスの担任教師。ちなみに偶然ですが、アパートでは隣の部屋に住んでいます。

彼の性格をひと言でいうと、「俺様」。とにかく口が悪く、なにかと真冬をこき使う姿はおよそ教師には見えません。そもそも元不良で、真冬が埼玉を統一する少し前、東西南北に分かれ抗争をくり返していた高校を統一したという伝説を持っています。

傲岸不遜、傍若無人を絵に描いたような人物ですが、意外と面倒見は良く、1度懐に入れた人間には甘いという一面も。

また物語上でも重要な役割を担っています。もともと不良だった彼が教師になったのには、とある理由がありました。そのために緑ヶ丘学園で働かなければならず、目的を達成するために風紀部を立ち上げたのです。

当初は、給料5年分をかけて学園の理事長と賭けをしている、と真冬に説明していました。その内容は、入学希望者を倍に増やすこと。風紀部を作ったのも、その活動で不良を撲滅するためだとしています。

しかし実際は、鷹臣の祖父がだまし取られた緑ヶ丘学園そのものを取り戻すために、理事長と賭けをしていたのです。彼の祖父は病に侵されていて、彼は3年以内に目的を達成しようと動いていました。

態度からはわかりづらいですが真冬のことはずいぶんと気に入っており、一時は巻き込まないように自分から遠ざけようとします。幼いころから自分をまっすぐ慕ってくれている彼女に対しては、特別な感情を抱いているのではと感じる描写も多々ありますが、明らかにはなっていません。

「もっと欲しがんねぇと何も手に入んねぇよ」(『俺様ティーチャー』より引用)

こちらは、あるきっかけで関わることになった、豪邸に住む令嬢と執事にかけた言葉。相手のことを想いすぎて本音を言葉に出さない彼らの態度に、本当は学園を取り戻したいのに「もう十分、無理しないで」と言う祖父の姿を重ね、鷹臣が気持ちをぶつけました。彼視点のエピソードやモノローグは少ないので、貴重な場面だといえます。

23巻で真冬たちが進級した際、新入生として入学してきた華房藤子による策略を回避するためか、突然教師を辞職。真冬に緑ヶ丘学園を託し、姿を消しました。24巻での登場はありませんが、大人しくしているタイプではないだけに今後の動向が気になるところです。

 

5位:主人公・真冬の初めての友達!早坂香

著者
椿 いづみ
出版日
2008-09-19

 

不良として過ごしてきたため、子分や仲間はたくさんいても「友達」がいなかった真冬。彼女の初めての友達となったのが、緑ヶ丘学園で出会った早坂香です。

彼は真冬が転校してきた当初、教室内で少々浮いており、一匹狼の不良と認識されていました。しかし真冬が隣の席になり、強引に関わろうとしていくことで、頑なだった態度が徐々に軟化していきます。

喧嘩バカで、売られた喧嘩はだいたい買うというスタンス。ただ真面目すぎる性格ゆえ、相手の攻撃をよけることを良しとせず、拳を真正面から受けるバカ正直っぷり。武器を使うことも許さず、受け身もとりません。

真冬が不良だとバレないように変装している「ラブリーウサちゃんマン」「夏男」の正体には一切気づいておらず、むしろその強さに憧れを抱いています。真冬のことは完全に普通の女の子と認識しており、鈍さにおいては作中でトップであることは間違いありません。

「俺だって盾くらいにはなれるんだよ!」(『俺様ティーチャー』4巻より引用)

このセリフは、大人数を相手に喧嘩をしている夏男にかけた言葉。自身の実力の及ばなさを認めつつも、逃げずに立ち向かっていく男気をみせています。

初登場時から「早坂」と名字のみで、下の名前や家族構成などは謎のままでしたが、生徒会の百地と対決するなかで過去が明るみに出てきました。

早坂は自身の義姉を、父親の愛人の子供だと勘違いしており、家族仲が悪い状態。母親が死んだショックで現実を直視しないようにしていて、不自然に鈍かったのも辛い出来事は脳が無意識のうちに回避していたからでした。

一時は記憶喪失にまで陥りますが、自分の意志で過去やトラウマと向き合うことができました。ちなみに愛人の子供だと思っていた義姉は、実は従姉で、和解しています。

 

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4位:かわいいもの、甘いもの大好きなギャップ萌え!桶川恭太郎

著者
椿 いづみ
出版日
2010-11-19

 

真冬が緑ヶ丘学園に転入してきた当時、学園の番長を務めていたのが桶川恭太郎(おけがわきょうたろう)です。

岩をも砕く怪力の持ち主で、186センチとかなりの長身。不良であることをひた隠しにしていた真冬の実力も早い段階で見抜きました。彼女が男装した夏男に喧嘩で負けたことで緑ヶ丘学園の番長の名を返上することになりましたが、ちょっとクセのある子分に好かれるリーダーシップとカリスマ性を持ち合わせています。

生徒会周辺で不穏な動きがあるなかで修学旅行に行くことになり、不安な様子を見せる真冬には「俺が残ってるんだぜ」と男らしい姿を見せました。また意外と頭脳派で、独自の情報網で状況を把握するなどリーダーとしての素質を随所で見ることができます。

一見カッコいい桶川ですが、実はファンシーでかわいいものが大好き、おまけに甘党という一面を持っています。髭のついた猫のキャラクター「ネコマタさん」をこよなく愛し、映画を見ては号泣し、ゲームセンターに行けばクレーンゲームでぬいぐるみを取ります。

趣味は文通とモールス信号。実は以前から「イチゴラブ」というペンネームで、「スノウ」というペンネームの真冬と文通をしているのですが、お互いにその事実は知りません。手紙では乙女チックでラブリーな言葉を多用していて、不良の姿とのギャップがものすごいです。

子分だった河内の策略で、補習を受けられずに留年してしまいます。しかしその後必死に勉強し、見事大学受験に成功しました。卒業後も真冬の調査に手を貸すなど、頼りになる先輩として姿を見せてくれています。

 

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3位:面倒見のよいオカン的存在!綾部麗人

著者
椿いづみ
出版日
2011-07-20

 

面倒見のよい綾部麗人(あやべれいと)は、本作のおかん枠。関西弁と、右目にある泣きぼくろ、長い下まつげと常に背負ったギターケースが特徴です。病弱と言われており、実際に真冬を追いかけている最中にせき込む姿が見られました。

家事全般が得意という驚異の女子力を持っていて、得意料理は卵焼き、好物はコロッケだと公言しています。高校1年生の男子としては珍しいスキルですが、彼は不在がちな両親の代わりに、弟3人妹2人を束ねる長男として面倒をみていました。「正座せえ 食事中に行儀悪い事すんなや」というセリフからも、その面倒見のよさがうかがえるでしょう。

敵対関係にあった真冬が鼻をかむのを手助けをしたりと、とにかく他人の世話をすることが日常の一部となっている綾部ですが、喧嘩の実力もピカイチで、真冬を負かすほど。不良だったわけではなく、スイッチが入ると性格が豹変し、力を発揮するようになるのです。

彼が背負うギターケースに入っているのは、楽器ではなく掃除道具。汚いものを見ると発作のように掃除欲求が高まります。兄弟の面倒を見ることに疲れ、ひとりになるために緑ヶ丘学園に入学しましたが、極度の掃除欲求は残してきた弟妹たちへの罪悪感の表れでした。

また自分の居場所が無いと感じ、近寄りがたい雰囲気をもっていましたが、真冬たちと和解することで掃除道具への執着もだんだんと薄れていきます。それからは生徒会メンバーではあるものの、風紀部と対立するのではなく、中立的な立場をとり、両者を見守っています。

また桶川からは、真冬と結婚を前提に付き合っていると勘違いされたり、真冬からは友達認定をされたりと、なにかとトラブルに巻き込まれることが多いので、これからも活躍が期待できるでしょう。

 

2位:真冬に忠誠を誓う人物!寒川航平

著者
椿 いづみ
出版日
2009-06-19

 

真冬が埼玉を統一し、番長をしていた時、彼女を支えるナンバー2の位置にいたのが寒川航平(かんがわこうへい)です。真冬と同じ高校の1年後輩で、彼女が緑ヶ丘学園に転校してからは、その後を継いで番長となりました。

少し垂れ気味の目と泣きぼくろが特徴。一見すると硬派な印象を受けますが、実際は真冬のことが大好きで犬のような懐きっぷりを見せます。

絶対的に真冬に忠誠を誓ってはいるものの、彼女に依存しすぎていないのが寒川の魅力。番長となった後は、普通の女子高生を目指すという真冬の意思を尊重しています。

真冬が帰省して不良の抗争に巻き込まれた際は、彼女を喧嘩に深入りさせないようわざと突き放すような態度をとりました。

「ここからは俺達の戦いです」(『俺様ティーチャー』3巻より引用)

真冬に頼らないという現番長としての決意や成長が感じられる名言です。

また、真冬に対して好意を持っていることは明らかなのですが、それが憧れなのか恋心なのかは判然としません。「抜け駆け」と言いながら携帯電話の番号を聞くなど恋をしているのかと思えるような言動もありますが、寒川自身が自分の気持ちの方向性を定めていないようです。

本編の舞台は緑ヶ丘学園が中心なため、実はそこまで出番が多いわけではないですが、真冬を慕うそのまっすぐさは読者に強い印象を残しています。24巻では真冬が帰省していることもあり、登場シーンも多め。早坂に対抗意識を燃やしている発言をするなど、積極的な姿を見ることができました。

 

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1位:かっこよすぎる主人公!黒崎真冬

著者
椿いづみ
出版日
2017-07-20

 

数多くのイケメン男性キャラを押さえ、人気投票第1位を獲得したのが、本作の主人公・黒崎真冬です。埼玉県を統一してしまうほど喧嘩が強く、カリスマ性のある元不良女子高生ですが、トゲトゲしい雰囲気はまったくありません。

とにかくポジティブで、少々思い込みが激しく、勉強はまったくできない……普通の女子高生を目指していますが、その妄想が突拍子もなく、とんでもない言動をとることが多々あります。

子分はたくさんいても友達がいなかったため、「友情」「友達」というワードに敏感。携帯電話の登録件数を気にしたり、夏休みに誰も誘いにこなかったことを気にしたりと、思春期の少女らしい姿も見せます。

料理や裁縫など家事は壊滅的。カップラーメンですら不味くしてしまいます。特技はモールス信号。

とにかく漢気のある真冬は、困っている人を放っておけません。物語冒頭から、不良に絡まれている鷹臣を助けたり、友人となる早坂のピンチをこっそり回避させたりと、影に日向にさまざまな人の手助けをおこないます。

彼女にとって誰かを助けるのは当たり前のことで、たとえ自分が不利な状況になろうとも、その拳を振るうのです。

ただ転校先の緑ヶ丘学園では不良であることを隠しているため、2つの仮の姿を持っています。ピンクのウサギのお面をかぶっている時は「ラブリーウサちゃんマン」、男装した姿が「夏男」。もはやバレバレな変装に思えるのですが、周りの人たちもちょっと抜けているので、この姿で数々のピンチを救ってきました。

作中では鷹臣の目的達成を手助けするため、風紀部として学園の平和を影ながら守る活動をしています。生徒会と対立していることからさまざまなトラブルに巻き込まれましたが、22巻で華房が卒業したことにより、一応の終止符が打たれました。

「誰かを大事にしない奴は誰にも大事にされないよ」(『俺様ティーチャー』より引用)

こちらは、風紀部の仲間となった由井に対してのひと言。一緒に3年間過ごした相手を見捨てるような発言をした忍にこう伝え、真冬は窮地に陥っている仲間を助けるために、自ら敵陣へと飛び込んでいきました。 まっすぐで裏表のない彼女の言動は、多くの人の心を動かします。

実は幼いころに鉄棒から落ち、そのショックで一部の記憶を失っている真冬。まだまだ謎が多い状態で、これから新事実が明らかになるのでしょう。

 

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本作に登場するキャラクターは、クセがありながらもまっすぐで純粋。一生懸命に目の前の問題に取り組む姿に、笑いながらも胸が熱くなることでしょう。シリアスな流れになっても笑いを忘れず、ギャグの間に突然重要な展開が発生するなど、気を抜くことができません。愉快で熱い「俺ティー」ワールドを堪能してください。

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