綺麗な男たちの複雑な恋、それに官能的なシーン…やはりBLにイチャイチャシーンはつきものですよね。しかし、ただイチャイチャしているだけでは物足りない!心の葛藤も丁寧に描く左京亜也の作品をご紹介します。
左京亜也は右京あやね名義で少女漫画も書いています。おなじみの少女漫画雑誌『マーガレット』にて漫画家デビューし、同誌に読み切りや連載作品を掲載し、それ以外にも多数の作品を執筆しています。
そんな左京先生のBL漫画の見どころは、何と言ってもラブシーンの濃厚さではないでしょうか?少女漫画で培った画力と、読者を引きずりこむ構成力によって波がついた物語でその見せ場を盛り上げます。
成人向け同人誌を描いていた幸生は、イベント会場で青年漫画誌の編集である田中にスカウトされ、漫画家デビューをすることに。しかし厳しい漫画の世界では生き残れず、連載打ち切りを言い渡されてしまいました。経験のない幸生はキャラクターが人形のように薄っぺらいと言われ、漫画をより良くするためには実際に経験してみる事が大事だ、と田中に手を出されます。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2011-09-30
あくまで仕事のためにしているだけだと分かってはいるけど、密かに田中に惹かれていた幸生がこれ以上続けていくのは辛いと断ると何故か田中の機嫌が悪くなり…?純情なのにエロ漫画を描いている漫画家・幸生とドS担当編集・田中のお仕事BLです。
お互いに惹かれているのに、仕事の為だ、と口実に頼って触れ合う二人の気持ちが通じ合わない様子がじれったくてもどかしい、そしてそれがいい!漫画家と担当編集としてだけではなく恋人としても支え合う二人、パートナーとしての絆という愛を感じる作品です。
九重は、びっくりしたり興奮すると三毛猫になってしまう猫科人間。猫化のコントロールがうまくできず困っていた所を養護教諭の夏目に助けてもらいます。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2012-01-30
実はこの夏目という人物は実はただの養護教諭ではなく、国から特別な認可を受けて猫科人間を研究している研究者でした。九重は夏目に助けられ、関わっていくうちにだんだんと惹かれていきます。
九重がうまくコントロールできないので猫耳や尻尾がよく出てしまいます。気持ちに反して喉が鳴ったり尻尾が動いたりなど、ネコ耳の良さはたくさんあり、この作品は2重の意味でネコの素晴らしさを余すことなくボリューム満点のエロシーンでお伝えします。萌えもエロも読み応えのある作品です。
黒猫に変身することが出来る真悟と豹に変身することが出来る賀神のお話です。このシリーズは『クロネコ彼氏の○○方』とタイトルが変わって続いており、『アソビ方』→『甘え方』→『愛し方1』→『愛し方2』→『あふれ方1』→『あふれ方2(最終巻)』となっています。素晴らしいタイトルです。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2012-09-29
人気俳優の賀神と撮影のセットの制作会社で働いている真悟は仕事を通じて出会います。二人は遊び相手として関係を持ちますが、賀神が次第に真悟に惹かれていきます。強引に迫る賀神ですが、真悟には猫科人間であるが故のトラウマがありました。その為、心から人を信頼することが出来ず、賀神を受け入れようとしません。
こちらの作品もケモ耳がお好きな方向け。さらにこの漫画は猫と豹の性格の書き分けがたまりません。猫のようにひとり気ままにフラフラしていた真悟に、強引に迫ってくる豹。左京先生の美しいラブシーンでも設定が生かされており合掌です。
同じ大学に進学することになった凜太郎と希は幼馴染。希はアホなワンコ系男子で昔から凜太郎が好きでストレートに気持ちをぶつけていました。対して凜太郎はしっかり者でツンツン気味ですが、すぐに泣いて自分に頼ってくる希が可愛くて仕方ありませんでした。
大学に進学して同居を始めると希のラブコールは加速し、凜太郎に欲情していることを隠さなくなります。凜太郎はそんな希を意識せざるを得なくなり二人の関係に変化が訪れます。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2013-03-30
高校時代はまだ完全に恋愛感情という感じではありませんでしたが、お互いの独占欲は相当強いもの。特に希は凜太郎が誰かと話していると必ず割り込むほどです。慣れ親しんだ空気感を持つ幼馴染から、恋人に関係が変化する最中のソワソワしている感じがとても可愛らしいです。
この作品は1話目だけ少女漫画誌に掲載され、のちにBL漫画誌に移行になりました。なので2話目からラブラブ度が増しており、幼馴染ならではの距離感や赤裸々なお話を堪能出来ます。恋の実っていく様子が甘酸っぱい作品となっています。
日中は喫茶店、夜はバーとして営業しているお店・タマヤ。しかし、日中に喫茶店を経営していた老夫婦が引退することになり、バー経営者の侑は新しく昼に営業してくれる経営者を探していました。
- 著者
- 左京 亜也
- 出版日
- 2016-03-30
そこに名乗りを上げたのが高校時代の初恋の相手の羽田でした。高校時代のトラウマを抱えながらも羽田と共にお店を経営し始めます。羽田は侑の事が好きですが、侑は過去を忘れられず羽田を受け入れられません。
お互いに忘れた時間もあって別々の道を歩いていたはずの2人。変わったところもあるけれどいつまでも初恋の気持ちが消えない…、結局振り出しに戻って好きになってしまう…そんなループする悩みに苦しむ大人の恋物語です。ビターだけど懐かしい恋模様です。
いかがでしたでしょうか?左京先生の作品はそれぞれ登場人物がリンクしている部分をつなげるのも読みどころなのでぜひそろえて読みたいですね。ドラマCD化している作品もありますのでそちらも合わさえて読めば没頭できること間違いなしです!