彼女は本作に置いて、永遠のヒロインです。どれだけの男が彼女を想ったことでしょう。一体どうして、彼女はここまで魅力的なのでしょうか。その秘密に迫ってみました。また本作はアプリから無料で読めるので、記事で興味を持った方はぜひご利用ください!
彼女は本作の主人公・ケンシロウの恋人で、第1部のヒロインです。しかし、作中の大半で悪役に捕らわれており、物語に大きく関わってくるのは後半になってからとなっています。
- 著者
- 原 哲夫 (著), 武論尊 (著)
- 出版日
彼女は慈愛に満ちた母性的な性格でありながら、悪に屈しない気丈な一面も備えた、神秘的な女性です。ファンからは理想のヒロイン像として挙げられることも少なくありません。
身長は168cm、体重57kg。現在の平均身長からするとやや高いでしょうか。劇中では女性らしく肉感的に描かれることが多いです。
彼女は魅力的な女性であるためか、『北斗の拳』の劇中で多くの男達から懸想されています。それも文字通りに、命懸けで。
まずは恋人のケンシロウ。彼は彼女ただ1人のために徒党を組んだ悪漢に立ち向かい、数多の死闘を演じました。
そして彼のライバルであるシン。横恋慕した挙げ句、核戦争後のごたごたに紛れてケンシロウから彼女を奪い取ります。
暴君として恐れられるラオウも、例外ではありません。何がなんでも彼女をものにしようと奔走し、最後には自分の傍に居さえすればよいと豪語しました。
さらに意外な人としては、ラオウの弟・トキも密かに彼女を想っていました。とはいえ彼は常識人なので、弟弟子のケンシロウの恋人に手出しすることは1度もありませんでしたが。
ユリアを愛した男達のなかでも、彼らは別格といえるでしょう。
シンはケンシロウから彼女を略奪愛した後、彼女を守るためにKINGを組織し、彼女が安全に暮らすことだけを目的としてサザンクロスの街を建設しました。彼とって彼女以外は踏み台同然で、如何なる労力も犠牲も平気で支払ったのです。愛が重い。
そして、ラオウ。
「くどい!! だれを愛そうが、どんなに汚れようがかまわぬ。
最後にこのラオウの横におればよい!!」
(『北斗の拳』14巻より引用)
惚れた相手に1度は言ってみたい台詞です。
彼は彼女のためにケンシロウと戦い、その挙げ句、彼女を殺そうとしました。奥義「無想転生」開眼のためという理由がちゃんとあるのですが、行動だけを見るとただのヤンデレ。やはりこちらも愛が重いです。
彼女はラオウによって殺されたはずでした……が、実はそれは見せかけで、実際には仮死状態に置かれたうえで、しかも彼のおかげで延命までされていたのです。彼女はいつの間にか、トキと同じ不死の病に冒されていました。それを知ったラオウが、せめてもの想いで延命処置を施していたのです。
彼女は亡くなるまでの数年間、ケンシロウと2人だけでひっそりと過ごしました。最期は、彼に想いを寄せるリンの幸せを願い、一緒になるよう告げてこの世を去ります。
死後もその魂はケンシロウ達を見守っており、『北斗の拳』最終章では彼女の意志が働いていたことが示唆されています。
彼女は南斗最後の将にして、慈母星の宿命を負った女性でした。おそらくその性質から多くの男達を惹き付け、また最後にはケンシロウを優しく導いたのでしょう。
いかがでしたか?ユリアがいかに男から愛される存在か。少しでも理解の助けになれば幸いです。