世界的に有名なアクション漫画である本作。その物語の分岐点となったサイヤ人編で活躍したのが、彼です。悟空を除いたほとんどの戦士を1人で倒したこの中ボス格の敵が、いかなるキャラクターか、今回はご紹介しましょう。
彼は本作のサイヤ人編にて、中ボス格の敵として登場したキャラクターです。
フリーザ軍の一員で、ベジータに付き従う中級戦士。サイヤ人は極端な血統至上主義であり、上級は王族のみであることを考えると、彼はエリートということになります。先に地球へやってきたラディッツとは仲間ですが、彼を弱いと吐き捨てるなど、上官に当たるベジータ以外への仲間意識は希薄です。
年齢は50歳以上。詳しい身長などは不明ですが、発達した筋肉の大柄な男性です。サイヤ人は生涯髪の毛が伸びないそうですが、彼はスキンヘッドでハゲています。
初登場時、東の都に落下した時にはスカウターと戦闘服を身に付けていました。
声優は初代が飯塚昭三。『ドラゴンボール改』以降は、稲田徹が担当。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 2002-12-04
サイヤ人編は、とにかく驚愕の連続でした。
あれだけ強かったラディッツを、彼は弱虫扱いします。そしてその言動に違わず、「クンッ」と指の一振りで東の都を壊滅させ、対峙した天津飯を為す術もなく瞬殺。あっさりと左腕を切り捨てて見せ、チャオズの自爆にも無傷のシーンは、後のフリーザ戦にも通じる絶望感がありました。
公式資料によると、彼の戦闘力は4000とされていますが、単純な攻撃能力はともかくとして、そのタフネスは数値以上のものがあります。8000まで上がった悟空の連続攻撃でも倒れず、かめはめ波に当たってもダメージが少ないという凄まじさ。体の頑丈さは作中随一。
名称は不明ですが彼が「最高の技」と自称する、口から放つ気功波は圧巻です。「カパッ」という擬音があることから、顎を外しているのかもしれません。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 2003-04-04
彼の強さの項目でも触れましたが、天津飯との戦いは壮絶の一言でした。
チャオズの超能力を意に介さない彼は、天津飯の左腕を苦もなく切断しました。窮地を察したチャオズは天津飯のために自爆しますが、なんと彼は無傷。
天津飯は命懸けで気功砲を撃って消耗しきり、死亡しました。それでも彼にはかすり傷程度しか付かなかったのです。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 2003-01-06
サイヤ人との前哨戦で、サイバイマンと戦ったヤムチャは、勝利するも自爆されて重傷。その無念を晴らすべく、クリリンはナッパに挑みました。
しかし、力の差は歴然。クリリンは躱すのが精一杯で有効打を与えられません。そこで繰り出したのが気円斬です。これまでの経緯からナッパは完全に侮っていましたが、ベジータの忠告で辛くも回避、クリリンを戦闘不能にしました。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 2003-10-03
誰もが凶行を止めることが出来ず、ピッコロも死亡し悟飯も戦闘不能に。あわやというところで、ついに界王の下で修行していた悟空が間に合いました。
あれほど強かったナッパを悟空は容易くあしらいます。スピードで翻弄して彼の頭の上にも乗って見せました。
終始圧倒されたナッパはせめてもの意趣返しとして、悟飯とクリリンに襲いかかるのですが、界王拳でパワーアップした悟空によって倒されました。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
悟空に重傷を負わされた彼。その後ベジータに助力を扇ぐのですが、その醜態に呆れて見限られました。助け起こす振りで放り投げられ、ベジータの気功波を浴びて爆死。
地球を襲い、絶望感を植え付けたサイヤ人ナッパの最後は、仲間の裏切りで幕を閉じました。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1989-05-01
彼は劇中、サイヤ人編の強敵としてベジータと地球にやって来ました。当初から強大な悪役として荒々しく描かれた彼には、キャラクター性を反映した数々の名言と名場面があります。そんななかからベスト5をご紹介したいと思います。
第5位:
「ピーピーうるさいヒヨコたちにあいさつしてやろうかな……」
(『ドラゴンボール』18巻より引用)
地球到着後、都市部に落下したナッパとベジータは、異様ななりのために人々の好奇の視線に晒されました。この後、挨拶と称して彼は東の都を壊滅させました。
第4位:
「ふははははっ!!!
ちょっとあいさつがていねいになりすぎちまったかな!!」
(『ドラゴンボール』18巻より引用)
廃墟と化した街をバックに、高笑いする彼。ベジータも窘める程度で、大量死など気にも留めていない様子でした。この行為によって人を人とも思わない、残忍なサイヤ人を印象付けたのです。
第3位:
「くっくっく……
くだらねえことしやがって……
まだオレたちの恐ろしさが、よくわかっていないようだな……」
(『ドラゴンボール』19巻より引用)
彼は、ラディッツとは桁違いの強さを誇りました。通常攻撃はまったく通じず、天津飯の危機に対してチャオズは決死の自爆を敢行しました。ところが命と引き替えにしても、多少煤けさせただけで無傷だった、という恐ろしい場面です。
第2位:
「ふう……おどかしやがって……!」
(『ドラゴンボール』19巻より引用)
チャオズの死に怒った天津飯は、左腕を切断されても命懸けで気功砲を連打しました。しかし、この死力を尽くした攻撃も戦闘服が傷付いた程度で、彼にはダメージがありませんでした。地球人とのレベル差をまざまざと見せ付けたのです。
第1位:
「ち……カカロットが5000なんて、ぜったい機械の故障だぜ……」
(『ドラゴンボール』19巻より引用)
遅れて来たヒーロー、悟空の登場。スカウターの数値で、彼は動揺しました。この後、悟空の戦闘力はみるみる上がり、8000を越えてさらに驚くことになります。
いかがでしたか?ナッパの活躍はサイヤ人編だけという短いものでしたが、濃い見た目も相まって何かと印象的な敵キャラクターでした。