漫画『ザ・ファブル』が面白すぎ!17巻まで全巻ネタバレ!岡田准一で映画化

更新:2021.11.14

漫画家・南勝久が描く殺し屋の日常漫画。第41回講談社漫画賞一般部門を受賞し、2019年には映画化も決定するなど、評価も人気も高い作品です。「このマンガがすごい!2020」オトコ編でも入選しています。 今回は、そんな『ザ・ファブル』の、既刊17巻分の見所をご紹介します!

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漫画『ザ・ファブル』が面白い!2019年、岡田准一で映画化【あらすじ】

漫画『ザ・ファブル』が面白い!2019年、岡田准一で映画化【あらすじ】
出典:『ザ・ファブル』1巻

殺しのプロ中のプロであり裏の世界で恐れられている存在、殺し屋・ファブルは、ある仕事終わり、ボスから突然休業を言い渡され、一般人として大阪で暮らすことになりました。そうして与えられた名前は佐藤明。明は殺しの「プロとして」一般人になりきり生活することを決め、普段は何をされても反撃しないヘタレな男として暮らすことにします。

しかし、彼の周りを暗躍する裏の世界の住人達。普通といえるのかわからない殺し屋の日常漫画です。
 

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漫画『ザ・ファブル』1巻の面白さをネタバレ紹介!

殺しのプロ・ファブル。裏世界ではその名前を知らない者はいないというほど恐れられている殺しのプロ中のプロですが、ある日、組織のボスから、少し殺し過ぎたという理由で休養を言い渡されます。

一般社会に身を隠すことになったファブルは、仲間の女・洋子とともに大阪で暮らすことになるのですが、殺しのプロに穏やかな生活が待ち受けているわけもなく……。

著者
南 勝久
出版日
2015-03-06

殺しの天才であり殺しのプロ中のプロ・ファブル。本作は、息を吸うように人を殺すファブルが一般人として普通の生活を送る物語です。裏世界や殺し合いなどシリアスな場面もあるのですが、多くは殺し屋が普通の生活を送るというギャップが面白おかしく描かれています。

ファブルのボスと繋がりのある組織・真黒組のいる大阪へ渡ったファブルと仲間の女は、そこで「佐藤明」と妹の「佐藤洋子」という偽名と身分証明書を用意してもらい、一般人としての生活を始めることになりました。

始まりである本巻では、明と洋子が大阪での新生活を始めるところからスタートしますが、そこで待っていたのは、協力者である真黒組との対立でした。もっともこの時点では、激しい殺し合いをするわけではなく、ファブルのことをよく思っていない真黒組の若頭を始めとした一部の人間が、明を監視するというところから始まります。

殺しの天才である明は、本気を出せばヤクザの一人ニ人とても敵にはならないのですが、一般人として普通の生活を送ることを自らのミッションとしている明は、わざとヘタレを装ってヤクザをいなします。そんな様子がとにかくシュールで、絵柄が一見するとハードボイルドにも見えるため余計に面白みが増しているのです。一風変わった殺し屋漫画の第1巻をぜひ手に取ってみてください。

漫画『ザ・ファブル』2巻の面白さをネタバレ紹介!

大阪で一般人として普通の暮らしをすることになった殺し屋・ファブルこと佐藤明。ある日、明に休養を命じたボスから、ペットを飼えという指令が送られてきて……。

著者
南 勝久
出版日
2015-06-05

殺しの天才でありプロ中のプロの殺し屋・ファブル。裏の世界で恐れられていた彼も、今は大阪で佐藤明という一般人として暮らしていました。とはいえ、人を殺した後に平気でハンバーグを食べることができるような殺しの天才が、至って普通に一般人として暮らせるわけもありません。それでも真面目に普通に暮らそうとしている明の行動の面白さは前巻から引き続き、本巻にもしっかり描かれています。

一方、相変わらず明のことをよく思っていない真黒組の若頭達は、明のことを監視したり嫌がらせをしてきたりします。前巻では嫌がらせ程度でしたが、本巻ではそんな真黒組の人間と明の戦闘がついに幕を開けてしまいました。

明と若頭との対立は、この戦いを経てとりあえずは一件落着するようですが、新たな関係になったともいえる明と若頭が今後どうなっていくのかも気になるところです。

一方、明のサポート役で、今は明の妹として暮らしている洋子も、一般人としての生活を謳歌している様子。ペットとして飼ったインコを可愛がったり、戦いの中で圧倒的な強さを見せたり、面白さとカッコよさが魅力の第2巻です。

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漫画『ザ・ファブル』3巻の面白さをネタバレ紹介!

お笑い芸人のジャッカル富岡が大好きな明。新しいチャレンジをしているジャッカルに感化され、アルバイトをすることを思い付きました。しかし、これまで殺し屋としてしか生きていない明は、履歴書に書けるような経歴がまったくなく……。

著者
南 勝久
出版日
2015-09-04

明のことをよく思っていなかった真黒組の若頭とは、戦いを経て決着を付けた明。元より組長は明に関わることをよしとしていなかったので、若頭に釘をさし、明達を監視していたヤクザ達も引っ込むことになりました。

一方、ペットにインコを迎え、普通っぽい暮らしをし始めている明は、大好きなお笑い芸人・ジャッカル富岡に影響を受け、アルバイトをすることにします。洋子に言われるまま履歴書を書くのですが、物心ついた時から殺し屋として生活をしていた明に、まともに書ける経歴があるわけもありません。そこで適当に書くことにするのですが、それも、広島へ行ったり九州へ行ったり名古屋へ行ったりと滅茶苦茶。当然、面接はことごとく全滅してしまいました。

そんな中、明に仕事を紹介してくれたのは、5つのアルバイトを掛け持ちしている少女・ミサキ。彼女が本巻の注目ポイントです。ミサキと明が今後どういう関係になっていくのかも気になるところですが、まず気になるのはミサキの正体。

というのも、ミサキはどうやら元グラドルらしく、彼女を密かにストーカーしている男・貝沼によって気になる過去が明かされていくのです。ミサキが今後どうなってしまうのか、明がそれに関わってくるのか、ぜひ注目してみてください。

他にも、明に憧れるようになった真黒組の男など、個性溢れるキャラクターも魅力的。本巻は、笑いと日常とほのぼのの割合が多いので、楽しく読むことができるでしょう。

漫画『ザ・ファブル』4巻の面白さをネタバレ紹介!

ミサキに紹介してもらったバイト先で仕事に励む明。そんな中、真黒組では若頭が倒れ、入院するという騒ぎが起こっていました。若頭が倒れたことで、真黒組の男・小島の動きがどんどん不穏なものになっていき……!?

著者
南 勝久
出版日
2015-12-04

前巻で、ミサキが過去にグラドルをやっていたことが明らかになりましたが、本巻ではその過去に絡み、不穏な雰囲気が漂い始めています。真黒組の若頭が倒れたことをきっかけに、手下の小島は若頭の忠告も聞かずにデリヘルをやろうとしていました。そのための女の子を集めようというのですが、その標的となったのが、ミサキです。

実は、ミサキはかつて真黒組に関わり合いのあるプロダクションに借金のために所属しており、そこで過激なグラドルをやっていたのです。今はやめて普通のアルバイトを掛け持ちするようになっていますが、そのことに目を付けた小島は、彼女をデリヘルの看板にしようと考えたのでした。

前巻では、明がミサキの紹介でアルバイトを始めるなど全体的にほのぼのとして面白い雰囲気でしたが、本巻は裏世界をメインにしたストーリーで、シリアスな雰囲気が漂っています。ギャグ漫画かと思えば殺し屋漫画らしいシリアスな話が出てくるなど、その緩急の切り替えは本シリーズを通しての見所。真逆の要素が異なって描かれるのではなく、絡み合って面白くなっていくのがすごいところ。

ミサキに振りかかりそうな災難は次巻へと持越しなので、気になる方はぜひ次も合わせて一気に読んでみてはいかがでしょうか。

漫画『ザ・ファブル』5巻の面白さをネタバレ紹介!

デリヘル譲として働かせるため、真黒組の小島に目を付けられてしまったミサキ。ミサキはきっぱりと断るもののそれで小島が簡単にあきらめるわけもなく、いろいろな手段で脅かしてくるようになります。

一方、順調にアルバイト生活を送っている明に、入院中の真黒組の若頭が接触してきて……。

著者
南 勝久
出版日
2016-03-04

前巻に引き続き、不穏な雰囲気の漂う本巻。3巻辺りまでは、どちらかというとほのぼのと、世間ずれした殺し屋のプロが普通の暮らしをすることに面白みを感じさせるエピソードが多くありましたが、前巻からは裏の世界のストーリーがメインになり、なかなかシリアスな雰囲気です。

それと同時に注目したいのが、明と若頭のやり取り。当初、明のことを認めず監視を付けるなどいろいろとやらかしていた若頭ですが、明のことを本物のファブルだと認めてからは、それなりに一目置いているようです。

本巻では、小島絡みの件で若頭が明に協力を求めるのですが、明は普通の生活を送るため、いったんは協力を断ります。しかし、その後の若頭のある行動をきっかけに引き受けることにしたのです。この若頭の行動、そしてそれを受ける明の様子がとてもカッコイイ。本来、裏の世界のヤクザ達、まして明は殺し屋なので、そこに正義があるはずはないのですが、そんな彼らをつい好きになってしまうのが、本巻の魅力のなせる技だといえるのかもしれません。

一方、デリヘル嬢として働かされそうなミサキのことも気になります。ピンチはまだ次巻へ続いていくので、気になる方はぜひ一気読みしてみてください。

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漫画『ザ・ファブル』6巻の面白さをネタバレ紹介!

小島の脅しに耐えかねたミサキは、とうとうデリヘル嬢になる契約を結んでしまいました。小島の動向を探っていた明はミサキの危機を知り、ミサキを助けようと動き始めるのですが……!?

著者
南 勝久
出版日
2016-06-06

真黒組の若頭に頼まれ小島の動きを探っていた明は、ミサキが窮地に立たされていることを知りました。ミサキを助けるために動き出した明は、初めて誰かを助けたいと思っている自分に気が付きます。

洋子はそんな明を、恋したのだなどとからかっていますが、明とミサキの関係がどうなるのかは読者としても気になるところです。しかし、本巻では、そのミサキがひどい目にあってしまうので、読んでいてちょっと辛い気持ちにもなるかもしれません。

本巻は全編を通してハラハラドキドキする展開が続きます。暗躍する殺し屋やヤクザ、暴力に満ちた世界はまさに裏の世界。本格的な殺し屋漫画になってきました。

また、明の上司であるボスも登場し、明に協力を求めた若頭に、明を裏の世界のことに関わらせるなと釘をさす場面も。このボスにも何か目的がありそうで、今後の動向が気になるところです。明は無事にミサキを助けることができるのか、ぜひ手に取って確認してみてください。

漫画『ザ・ファブル』7巻の面白さをネタバレ紹介!

ミサキを助けることに成功した明は、ミサキを安全な場所に逃がした後、小島を若頭に引き渡しました。気にかけていた手下である小島の不始末に対し、若頭が取った行動とは……!?

著者
南 勝久
出版日
2016-09-06

小島を巡る裏の世界での駆け引きや殺し合い、そしてミサキに降りかかった災難とシリアスな展開が続いていましたが、それもようやく本巻でひと段落します。

ミサキは自分を助けてくれたのが明だということを認識はしていませんが、無事に解放された後、行くあてもなかったためにすでに知り合いだった洋子の元を訪れました。

そこに明もいたのですが、明はひょんなことからミサキの裸を見てしまいます。それをきっかけにミサキは明のことを避けるようになってしまうのですが、これは明を意識しているからなのかもしれません。もっとも彼は彼女の裸のことも避けられていることも気にしていない様子なので、この2人の温度差が今後どうなっていくのかは気になるところです。

一方、以前から明に憧れを抱いていた真黒組の男・クロは、今回の一件を通してますます憧れを強くします。何とか弟子にしてもらいたいと考え、洋子にも協力してもらい、山籠もりをするという明に同道することに。この2人の山籠もり編は次巻へ持越しです。

どこか憎めないクロのキャラクターはとても魅力的。しばらくシリアス展開が続いていたこともあり、久しぶりのほのぼの回に安心できる方も多いのではないでしょうか。ギャグもたくさんあって笑える一冊になっています。

漫画『ザ・ファブル』8巻の面白さをネタバレ紹介!

2泊3日の予定で山籠もりへと出かけた明と、明にくっ付いてきたクロ。クロは食糧やテントなどの道具を持ちこもうとしますが、明は、それではただのキャンプだと道具を選別してしまいます。そうして始まった2人のサバイバル生活とは……!?

著者
南 勝久
出版日
2016-12-06

一般人として普通の生活を送っていきたい明ですが、何だかんだで裏の世界のドタバタに巻き込まれ、それが解決したところで次は山籠もりサバイバルが始まります。だんだんと普通の生活から離れていっているような雰囲気もありますが、この山籠もりは明にとっては日常の一部の様子。物心ついた頃からナイフ一本で山に放り込まれていたこともある明にしてみればそれも普通のことなのかもしれません。

そんな山籠もりに、今回は明に憧れを抱くクロも参加。2人は小川の近くを拠点に、ヘビを食べたりクマと戦ったりします。慣れていないクロはいろいろとやらかしてしまいますが、明はどこかイキイキとしてさえ見えます。

日常回というには少し世間離れしている展開ですが、明とクロのやり取りにはつい笑ってしまうほのぼの回とはいえるかもしれません。

一方、同じ頃、洋子はバーで男とある戦いをくり広げています。それぞれの戦いからめを離せない一冊です。

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漫画『ザ・ファブル』9巻の面白さをネタバレ紹介!

山籠もりを終え町へと帰ってきた明とクロ。ある日、明は過去に自分が殺した男と一緒にいた少女を見かけ……。

著者
南 勝久
出版日
2017-03-06

普通の生活を送りたい殺し屋の日々を描く本巻も第9弾。本巻からは新しい章「ウツボ編」が始まります。

2泊3日の山籠もりを終えて帰宅した明とクロ。明は、クマとの戦いの中で失くしてしまったクロのドスの代わりに自分のナイフをあげるなど、2人の距離もちょっと縮まった様子です。

そんな中、明は公園でリバビリをしている少女・ヒナコを見かけます。この少女が、明が過去に殺した男と一緒にいた少女であることに気が付いた明は、気になって、洋子にも協力してもらって少女の身辺を調べてみることにしました。

このヒナコの絡んでいる男で表向きは興信所の経営者である男・宇津帆が、今回の事件のキーパーソン。彼は、表向きは興信所の経営者ですが、実は殺し屋で、世間知らずな若者達から金をだまし取っては殺すという非道をくり返していました。

この男の次なるターゲットとなってしまったのが、ミサキのことをストーカーしているあの貝沼。これが今後どう明と繋がっていくのか、ぜひ注目してみてください。

前巻では、クマと戦ったり蛇を食べたりサバイバルをしてはいたものの、どちらかというとほのぼの回でしたが、本巻からは再びシリアス回に突入していきます。裏の世界のストーリーが好きな方はこれからに期待です。

漫画『ザ・ファブル』10巻の面白さをネタバレ紹介!

過去の因縁から車いすの少女・ヒナコのことを気にするようになった明は、ヒナコの働く興信所へ出かけます。しかし、ヒナコに変態扱いされ追い払われてしまい……!?

著者
南 勝久
出版日
2017-06-06

前巻から始まった新章「ウツボ編」。メインの敵となるのは、ヒナコの働く興信所の経営者・宇津帆です。この男は、過保護に育てられ世間知らずな若者達をターゲットに金を巻き上げ、最後は殺してしまうという非道の限りを尽くす殺し屋でした。

宇津帆は、次なるターゲットである貝沼を陥れるため、貝沼が執着しているミサキを利用することにします。以前に散々ひどい目にあったミサキですが、また災難が降り掛かりそうでかわいそうになってしまう方も多いかもしれません。

実際、宇津帆達によって追い詰められた貝沼は、しだいにミサキへの執着を歪ませ、ミサキを殺そうとまで企てるのです。しかし、ヒナコのことを気にしている明は、ミサキの窮地には気が付きません。明が初めて他人を助けたいと思った相手であるミサキですが、今回はむしろヒナコといい雰囲気になっています。今後、明がヒロイン2人に対してどういう行動を起こしていくのか、目が離せません。

また、宇津帆はどうやら「ファブル」と過去に因縁がある様子。この辺りも、明にとってどういう影響を与えていくのかぜひ期待して見てください。

漫画『ザ・ファブル』11巻の面白さをネタバレ紹介!

宇津帆達に追い詰められ、ミサキを殺そうとした貝沼。それを阻止したのはやはり明でした。しかし、貝沼を一瞬で気絶させた明の姿を見た社長から、明がタダ者ではないと見抜かれてしまい……!?

著者
南 勝久
出版日
2017-09-06

前巻から引き続き「ウツボ編」の本巻。相変わらずシリアスな雰囲気、ハラハラドキドキするスリリングな展開が続いています。

そんな中、ミサキを逆恨みして殺そうとした貝沼を気絶させた明は、その姿をバイト先の社長に見られてしまいます。もともと社長は、明のことを泣き虫で喧嘩のできない弱い男という認識を持っていたため、一瞬で貝沼を気絶させたことを不審に思わないわけはありません。宇津帆達の動きも不穏な中、まさかこんなピンチまで訪れるなんて、なかなか盛りだくさんな展開です。

しかし、ここは社長が一般人らしい普通の考え方をしてくれたおかげで、明も危ないところを乗り越えることができました。社長の良心的な考え方は、裏の世界での話が続いている中で、これが普通だと感じさせてくれるエピソードかもしれません。

また、本巻では洋子の活躍も光ります。洋子は基本的に明のサポート役で、殺しの仕事をしていた時は運転手を務めていました。酒に強く男を手玉に取るといった意味での強さはこれまでにも見せていましたが、それだけではない物理的な強さも本巻では見せてくれます。

一方、宇津帆のほうは明の正体に気が付き、さらに彼とファブルの関係、そしてヒナコを側に置いている理由なども明らかになります。まだまだ波乱が続きそうな「ウツボ編」から目が離せません。

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漫画『ザ・ファブル』12巻の面白さをネタバレ紹介!

明の正体を、裏の世界で恐れられている殺し屋・ファブルだと知った宇津帆は、明を殺すための作戦を実行します。明は宇津帆に呼び出され興信所へと赴きますが、そこには罠が仕掛けれていて……!

著者
南 勝久
出版日
2017-12-06

前巻で、明が殺し屋・ファブルであることに気が付いた宇津帆。実は、過去に明が殺したヒナコと一緒にいた男は、宇津帆の弟だったのです。そのためファブルに対して恨みを持っていた宇津帆は、彼を殺すために興信所に爆弾を仕掛け、さらにヒナコが明に恨みを抱くように嘘の情報を与えるなど、様々な罠を張り巡らしていきます。

この罠というのがかなり手の込んだもので、銃はもちろんのこと手榴弾や地雷まで出てきます。そのぶん当然アクションシーンは派手になっているので、迫力ある戦いにワクワクすることも多いのではないでしょうか。

また、ヒナコの悲愴な決意も注目ポイント。ミサキもそうでしたが、散々ひどい目に合っている女の子が懸命に立ち上がる姿には心打たれるものがあります。そんなヒナコを明が守り切ることができるのか、ぜひ手に取って確認してみてください。

漫画『ザ・ファブル』13巻の面白さをネタバレ紹介!

山奥でくり広げられている明と宇津帆の戦い。手榴弾や地雷の爆発の中、何とかヒナコを助けた明でしたが、自身は怪我を負ってしまい……!?

著者
南 勝久
出版日
2018-03-06

長く続いた「ウツボ編」も本巻で完結です。

殺し屋・ファブルに対して恨みを抱いていた宇津帆は手段を選ばず明を殺そうとしてきますが、怪我を負いながらも明はヒナコを救出し、宇津帆に勝利することができました。「ウツボ編」の結末では、散々ひどい目にあってきたヒナコが前を向いて歩き出そうとするエピソードなどもあり、思わず感動してしまう方も多いかもしれません。

ちなみに、本巻はちょっとホロリとする心温まるエピソードがあるのも特徴です。「ウツボ編」の他、明の勤め先の社長が企画したクリスマスパーティーで、明、洋子、ミサキ達がワイワイとする話が収録されているのですが、そこでは洋子の過去を少しだけ見せるようなちょっとした心温まるエピソードがあります。

ほんのささやかな話ではあるのですが、これまで派手な殺し合いが続いていたぶん、そういうほんの少し心を揺さぶる話に思わずホロリとしてしまうこともあるかもしれません。久しぶりのほのぼの回もぜひ楽しんでみてください。

漫画『ザ・ファブル』14巻の面白さをネタバレ紹介!

いよいよ新章に突入!ますます目が離せません。

著者
南 勝久
出版日
2018-06-06

 

ボスの下に、山岡という男がやってきました。彼は育てたばかりの殺し屋を紹介しようとしていましたが、ボスがあっという間に殺してしまい、その男を使い物にならないと切り捨ててしまいます。

山岡は明のいる真黒組で、近々内部抗争があると言いました。それは海老原の弟分・小島と揉めた砂川が、組織の何者かを殺すということを意味していました。

一方、明のいる大阪では、年末に奇妙な髭面の男がやってきます。この男こそ、砂川の雇った殺し屋。仲介したのは山岡でした。「二郎」という偽名を名乗ったこの男の標的は、真黒組の組長・浜田と、若頭・海老原の2人だったのです。

山岡は砂川に真黒組を乗っ取らせて、組織にさらなる仕事を舞い込もうと画策しています。

その後、物語は年末に入り、黒塩は明たちに家族のように迎え入れられます。海老原はそれを見守りつつも、明に黒塩を殺し屋にはしないと釘を刺すのです。

海老原が明達にお年玉をあげたり、年末年始を満喫していたりと、なんだかほのぼのした場面も目立つ本巻。しかし、ヤクザらしからぬアットホームな雰囲気を漂わせるなか、二郎はやってくるのでした。

この殺し屋とは、一体何者なのでしょうか。なにやら不穏な空気に、殺し屋同士の戦いを予感させる展開。ギャグ、そしてシリアスが混ざった『ザ・ファブル』らしい本巻に、ぜひご注目です。

 

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漫画『ザ・ファブル』15巻の面白さをネタバレ紹介!

二郎は若頭、もしくは組長の暗殺を依頼され、それに向けて動き出します。もちろん、そこに絡んでいるのは山岡です。

そんな2人が計画を進めているなか、洋子は山岡を見かけます。そうやら彼女は、彼に見覚えがあるようで……。

著者
南 勝久
出版日
2018-09-06

彼女は10歳の頃、1度だけ彼と会ったことがありました。ボスと対等に話す彼を見て、彼女を不安を感じます。そんななか、彼らの計画は着実に進んでいったのです。

砂川の、真黒組を掌握する計画を実現させるための前哨戦が描かれる本巻。二郎による暗躍がメインで描かれます。彼が暗殺に向けて凶器を用意するシーンなども細かく描かれており、その用意周到さを感じることができるでしょう。

主人公の明は、本巻での出番はほとんでありません。しかし、たまたま見かけた砂川の表情に違和感を覚えるなど、悪い予感を察している様子。

次巻には、彼の活躍が見られるのか……?16巻に期待です!

漫画『ザ・ファブル』16巻の面白さをネタバレ紹介!

元便利屋のマツによって、真黒組幹部のデータを手に入れた山岡。彼はマツに、組長殺しを押し付けるつもりでいました。

そんななか、明は組長の死因がカビ毒であったという報告を受けます。彼はこの時すでに、砂川が雇った人間による犯行であるだろうと、目星をつけていたのです。

著者
南 勝久
出版日

着実に計画を進める砂川。目標まで目前となった彼ですが、そんな彼にとって、彼のことをよく思っていない水野という幹部が邪魔な存在をして立ちはだかります。そして当然のごとく、彼を消そうと考えるのです。

水野が参加する乱交パーティーの日に計画を実行することに決めた、砂川と山岡。明も彼らの行動に勘付くなか、当日がやってきて……。

本巻で注目したいのは、砂川の部下・ユーカリです。水野たちを2分で制圧すると自信満々に言ったり、どう見ても只者ではない様子。しかも当日、彼はなんと正面突破を試みるのです。銃を持った相手にも冷静に対処し、そのまま心臓を射抜いて殺してしまいます。

その強さは圧倒的。今後明を対面することがあったら、彼は勝つことができるのか……読んでいて、思わず考えてしまうかもしれません。

漫画『ザ・ファブル』最新17巻の面白さをネタバレ紹介!

砂川と山岡が中国から部下を集め、水野を襲撃してアジトとなる倉庫を強奪しました。

そこに、もう1人の殺し屋がやってきて……。

著者
南 勝久
出版日

バレンタイン当日。明や洋子は、チョコをあげたりもらったり、和やかな様子。

その一方で砂川たちは、新しく来た殺し屋・アザミに、自分たちの計画を説明します。なんと彼らは、明と洋子を、ユーカリにぶつけるつもりだと話すのです。

山岡の存在が気になっていた洋子は、彼らのアジトを突き止めます。中に入った洋子は、山岡に過去の話を聞き出そうとするのですが、ここでユーカリが邪魔に入るのです。自分が思っていたよりも早く洋子が来て計画が狂った山岡は、予定を急遽変更させるのですが……。

洋子と山岡が過去にどういった繋がりがあったのか、明らかになっていきます。山岡は洋子にとって、絶対的に許せない相手だったのです。この2人の関係、そして怒りに燃える洋子の姿は必見です。

本巻から明、そして洋子の活躍が再び見られそうな展開。ますます続きが気になる最新巻です。

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いかがでしたか? 殺し屋が主人公の漫画は他にもありますが、本作の特徴は何と言っても殺し屋休業中の殺し屋の生活を描いているということ。

一般人になりきり日常の生活を送る殺し屋とそれを取り巻く人々の話に笑ったり泣いたり、かと思えば裏の世界の話にハラハラしたりといろいろな面白さのある本作はまさに新感覚殺し屋漫画です。これを機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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