小説『この素晴らしい世界に祝福を』の見所全巻ネタバレ紹介!このすば映画化

更新:2021.11.15

トラックに轢かれたと思ってショック死してしまった少年。そんな彼が転生して手に入れた能力は……女神そのもの!? 小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた作品で、2013年に書籍化された本作。その後コミカライズやテレビアニメ化、ゲーム化など幅広いメディア展開がされるなど、高い人気を得ています。 また2019年に劇場アニメの公開も予定されており、これからますます注目が高まるであろう作品です。そんな本作の既刊分すべてご紹介しましょう。

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小説『この素晴らしい世界に祝福を』1巻の見所をネタバレ紹介!【このすば】

 

ゲームオタクで引きこもりの少年・佐藤和真。ある日、珍しく外に出かけた際、トラックに轢かれそうになった女性を助けて代わりに自分が……轢かれた訳ではなく、轢かれたと勘違いしてショック死してしまいました。

そんなこんなで、この世から去ってしまった彼の前に現れたのは、アクアという水を司る女神様で……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2013-09-28

 

現世で死んでしまった少年が異世界に転生するというところから、物語は始まります。始まりは、いわゆる異世界転生ものの王道。しかし本作の面白いところは、転生の際に手に入れられるチートな能力が、女神そのもの、という点です。

これはトラックに轢かれたと勘違いして(しかも実際はトラックではなく「トラクター」で)ショック死したというマヌケな死に様を、女神のアクアがあまりにもからかってきたため、そのことに怒った和真が、異世界に「1つだけ好きな物を持っていっていい」といわれたので、だったら「あんたで」とアクアを指定したからなのでした。

その代わり、異世界でのチートなアイテムも能力も手に入れ損ねた彼の異世界での生活は、まずは当面の生活費を稼ぐことから始まります。

引きこもりで死に方さえ間抜けとしかいえない状況の主人公は、異世界へ行っても冒険者としては最下級。女性にも弱く年相応な邪な気持ちも持っていて、面倒なことは嫌い……と、なかなかにヘタレなのですが、頭が良く、いざとなったら頼りになるところが仲間からも認めらている憎めないキャラクターです。個性的すぎないところも、親近感のわく理由かもしれません。

本巻では出だしということもあり、やや世界観を掴みにくいところもあるかもしれません。しかしバトルでは、頭のよい主人公の頭脳戦を読むことができたり、意外な展開に驚いたりすることもできるでしょう。

エピソードをやや詰め込んでいる感もありますが、そのぶんテンポが速く、どんどん読み進めることができます。まずはぜひ、気軽に手に取ってみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』2巻の見所をネタバレ紹介!

 

異世界で、初めての冬を迎えようとしている和真。しかし冬を越すだけの備えも金も持たない彼は、稼ぐために割の良さそうな仕事を受けることにします。

しかし、そんなうまい話がそうそうあるわけもなく、ピンチに陥った彼は、強力な敵にあっさりと首をはねられて殺されてしまい……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2013-11-30

 

物語の冒頭でいきなりアクアではない女神と向かい合っている彼。敵と遭遇し、実にあっさりと2度目の死を味わってしまったのでした。

女神の名前はエリス。アクアの後輩の女神で、アクアが彼とともに異世界へ行ってしまったため、彼女の仕事を引き継いでいます。死んだ彼に、今度は現世に転生するかと聞いてきたのでした。

彼女は清楚で上品なタイプの女神。和真はとても気に入って、アクアと代わってくれと頼んだほどです。読者からの人気も高いキャラクターなので、ぜひ彼女に注目してみてください。

さて、敵にあっさりと殺されてしまった和真は現世に転生することもできましたが、アクアの能力によって蘇生、復活を遂げることに。序盤から思いがけない展開で、一気に物語に引きこまれます。その後の話も前巻同様に、テンポも速く、笑いながらサクサクと読み進めることができる展開です。

本巻ではダンジョンが登場し、バトルシーンも前巻に比べると多く、戦い方も多彩になっています。和真の持ち味である頭の良さを活かした戦いもあり、あっさり殺されてしまった不名誉もしっかり挽回。また、ちょっと過激なセクシーシーンもあるので、そちらもぜひ楽しみにしてみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』3巻の見所をネタバレ紹介!

 

ひょんなことから領主の屋敷を破壊してしまった和真は、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられてしまうことに!審議の結果、彼に下された裁決は死刑で……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2014-02-28

 

1巻2巻ですでに2度も死亡を経験している彼ですが、本巻では何と死刑を言い渡されてしまいます。容疑は国家転覆罪。もちろん冤罪なのですが、本巻では終始疑われっぱなしの彼に、少し同情してしまう読者も多いかもしれません。

さて、本巻でもメインヒロインの1人として活躍しているキャラクターに、めぐみんという女の子キャラクターがいます。彼女は紅魔族の少女で、仲間の1人です。

小柄で可愛らしいタイプの女の子ですが、最初の頃パーティー入りを断られた際は、かなり強引な手を使って仲間入りを認めさせるなど、大胆な行動を取ることも多々あります。

キャラクター人気投票で1位を獲得するなど読者からの人気も高く、後の巻やスピンオフなどでは主人公になっている話もあるので、ぜひチェックしてみてください。ちなみに、彼女はロリキャラなので、ロリ系が好きな方にとっては、本巻のサービスシーンは結構ドキドキするかもしれません。

バトルシーンではアクアの活躍を見ることもできます。また、今後の伏線と思われる要素もたびたび登場しているので、次巻以降を楽しむためにも読み込んでおきたい一冊です。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』4巻の見所をネタバレ紹介!

 

国家転覆罪の疑いも無事に晴れ、報奨金も手に入れた和真は、念願だった家を手に入れダラダラと日々を過ごしていました。そんな彼を見兼ねためぐみん達は、冒険をしたいと、彼をある場所に連れ出して……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2014-04-26

 

前巻ではいろいろな偶然が重なって国家転覆罪の容疑をかけられてしまった和真ですが、無事に容疑も晴れたうえ、それまで抱えていた借金もなくなり、なんと家も手に入れました。そして彼は、すっかり家に引きこもってダラダラと過ごしていたのです。

そんななか、彼はめぐみん達によってある場所へと連れ出されることになります。行く先は温泉街・アルカンレティア。実は、ここはアクアを女神として奉っているアクシズ教という団体の総本山でもありました。

そんなこともあって、本巻ではアクアが大活躍!彼女は女神らしい美貌とは裏腹に、お調子者でヘタレ、食い意地の張った性格なので、女神だと信じられないこともしばしば。しかし本巻では女神らしい言動もあって、頼もしさを感じる場面も見られます。彼女の活躍を観たい方は、本巻は要チェックです。

また舞台が温泉街ということで、サービスシーンも多め。入浴シーンはもちろん、ラストは女の子の爆弾発言もあって、萌えへの期待も高まります。爆弾発言をしたのが誰なのかは、ぜひ手に取って確認してみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』5巻の見所をネタバレ紹介!

 

めぐみんの故郷である紅魔の里が、魔王軍に襲われたという知らせを受けた一行。さっそく仲間とともに里へと向かうことにしました。しかしいざ着いてみると、意外な事実が分かって……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2014-08-30

 

前巻で描かれた、ある女の子の爆弾発言。その発言の裏に隠された事実が明かされるところから、本巻は始まります。

舞台となるのは、めぐみんの故郷である紅魔の里です。その紅魔族の族長の娘で、めぐみんのライバル的な立ち位置にいるのが、ゆんゆんという女の子。抜群のプロポーションを持つ、引っ込み思案な大人しいタイプで、戦闘能力も割と高いという優秀なキャラクターです。本巻では、彼女がきっかけで物語が動くことになります。

また紅魔の里が舞台ということもあり、本巻で注目したいのは、めぐみんと和真の関係性です。人知れず悩んでいたらしい彼女の意外な葛藤なども明らかになり、ますますキャラクターに深みが出てきます。

それがさらに2人の距離を縮めることになるので、展開が気になって、ページをめくる手が止まらなくなってしまうでしょう。

そして新しく登場するキャラクターも、どれも個性豊かで飽きることがありません。ラストは次巻への含みを持たせながら終わりますが、紅魔の里編自体は本巻で完結なので、ぜひ一気に読んでみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』6巻の見所をネタバレ紹介!

 

紅魔の里の問題も解決し、久しぶりに自宅へと戻ってきた一行。そんななか王族の会食に招かれ、そこで王女のアイリスと出会います。

彼女にこれまでの冒険譚を語って聞かせ楽しく過ごしていた彼らですが、しだいに雲行きが怪しくなってきて……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2015-02-28

 

本巻では、新たなヒロインが登場。冒頭から「血の繋がらない妹が欲しい」などと言い出している和真ですが、その言葉通り、妹枠ヒロインが登場するわけですね。

アイリスは、正式名称はベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリスといい、その名のとおりベルゼルグ王国の王女です。まだ12歳の少女ですが、王女らしい気品のある女の子。

最初はぶつかり合うものの、和解した後は和真のことを「お兄ちゃん」と呼んで慕うようになりました。もちろん彼もまんざらではなく、彼女とともにお城で過ごすことになった際は、すっかり彼女の兄枠で楽しく過ごしています。

しかし物語は、そんなニセモノの兄と妹が楽しく過ごすだけでは終わりません。街に魔王軍が襲来してきて、彼らもその戦いに巻き込まれてしまい、なんとそのなかで和真は再び死んでしまうのです。

シリーズが始まって3度も主人公が死亡するというのは、他の作品にはなかなかない特徴かもしれません。

死亡した彼は、エリスと再会。例の如く、アクアによって生き返ることもお決まりコースとなりつつあるようです。しかし途中で死んでしまうとはいえ、アイリスのために奮闘していてカッコいいシーンもあるので、ぜひその辺りを楽しみにしてみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』7巻の見所をネタバレ紹介!

 

魔王軍を討伐したことで報奨金を得た一行は、そのお金でまったりと過ごしていました。そんななか、ダクネスが置き手紙を残して姿を消してしまい……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2015-08-29

 

本シリーズも7巻目に突入しましたが、主人公の死亡が早くも4度目になってしまいました。本巻の序盤、彼はモンスターに食べられて死亡、またしてもエリスと再会することになるのです。

もちろん蘇生することになるのですが、今回はモンスターに捕食されたことで、死体がちょっと溶けてしまうという状態。なかなか大変な状況になっています。

それでも、どうにか生き返ることに成功。モンスターも討伐してひと段落といったところで、今度はパーティーの1人、ダクネスが消えてしまいました。

彼女は、本名はダスティネス・フォード・ララティーナという貴族の1人です。見た目は金髪碧眼のクールな女騎士で、パーティの貴重な戦力なのですが、性格は根っからのマゾヒスト。本巻はそんな彼女と、横暴な貴族達の話が描かれていきます。

いろいろな理由から貴族に弱みを握られるような形になってしまった彼女。一行が颯爽と助けに現れるシーンは、バトルシーンとは違う爽快感がありるので、ぜひチェックしてみてください。

また、和真が死ぬ度に出会っている女神エリスのお忍び姿(地上に降りてきている仮の姿)の正体も明らかになります。お忍び姿の彼女が、今後彼らにどう関わってくるのかも楽しみです。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』8巻の見所をネタバレ紹介!

 

少年風の少女盗賊のクリスは、実は女神エリスの仮の姿でした。彼女が仮の姿を得てまで地上に降りてきていたのに、はいくつかの理由があったのです。その1つは、神器を回収すること。

クリスの正体を看破した和真は、その手伝いをされるように頼まれるのですが……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2015-12-26

 

和真が異世界で死ぬ度に顔を合わせていた女神エリスですが、盗賊クリスこそがエリスの仮の姿だと判明。以前エリスが彼に、地上ですでに何度も会っていたという発言をしていましたが、その意味がようやく分かりました。

クリスの正体が明かされたことで、彼にも神器集めという新しい目的ができたことになり、今後への期待もますます高まってきます。

そんななか、エリスの先輩であるアクアが、エリスを奉るエリス教団が、エリス祭をしているのに対し、アクア祭がないのはおかしい!と言い出したことに端を発し、アクア祭を開催することになりました。

祭りを運営するにあたっては、和真の現世での知識が役に立っており、それで儲けを出そうと彼もやや暴走気味のよう。もちろんアクアももれなく暴走しており、この2人の暴走を止めることができるのは誰かいないのか……なんて思う方も多いかもしれません。

本シリーズも、本巻で第8弾。めぐみんやダクネス、さらに正体のわかったクリスなども含め、ヒロイン達と和真の距離感もかなり近付いてきた様子です。メインヒロインであるはずのアクアだけはあまり恋愛に絡んでこないのが、逆に気になるところでもありますが、今後の恋愛パートからも目が離せません。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』9巻の見所をネタバレ紹介!

 

無事にアクア祭も終わり、打ち上げをすることにした一行。そんななか和真はめぐみんに、大切な話があるから今晩自分の部屋に来てほしいと言われ……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2016-06-30

 

遂に2人に春がやってきた!?と序盤からワクワクする展開の第9巻です。ヒロイン達との恋愛ストーリーも少しずつ進行している様子が見えてくるようになり、楽しみがますます増えてきました。

そんななか本巻では、邪心ウォルバクが登場します。ウォルバクは怠惰と暴虐を司る神様で、かつては紅魔の里に封印されていました。しかし、めぐみんが幼い頃に封印を解いてしまっており、解放されたことにより分裂。それぞれ女性と黒猫の姿となり、女性は魔王軍へ、黒猫はめぐみんの使い魔・ちょむすけとなったのです。

ウォルバクが王都近くの砦を攻めてきたと知らせを受けた一行は、めぐみんとの因縁もあるために放っておけず、砦へ救援に向かうことになりました。本巻はこのウォルバクとの戦いややり取りがメインに描かれつつ、めぐみんと和真のラブコメが進展していきます。

またラストでは、ウォルバクの片割れであるちょむすけにちょっとした変化が現れており、それもまた今後の波乱を予感させてくれます。まだまだ目の離せない状況が続きそうです。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』10巻の見所をネタバレ紹介!

 

ベルセルグ王国の第一王女アイリスから届いた一通の手紙。それは、許嫁に会いに隣国へ向かうから護衛をしてほしい、というものでした。

彼女のことを「妹」と思っている和真は、婚約を破棄させてやろうと護衛任務を引き受けることに……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2016-11-01

 

妹枠のヒロイン・アイリスが再びメインキャラクターとして登場する本巻。物語は、彼女が婚約者である隣国エルロードの王子・レヴィに会いに行くため、護衛を和真に依頼してきたところから始まります。

「お兄ちゃん」と呼ばれ、彼女のことを妹のように可愛がっている(やや不健全気味に)彼は、婚約者であるエルロードに呪いをかけようとするなど暴走気味です。しかし、なんといっても彼女は一国の王女。彼の暴走が外交問題に発展しかねない状況を心配しているのは、貴族の1人であるダクネスです。

ダクネスはアイリスの付き人であるレインとともに、彼の暴走を阻止する計画を立てていました。隣国に向かう道中は、そんなダクネスと彼の攻防がくり広げられていきます。

メインはエルロードに到着してからではありますが、ダクネスの複雑な気持ちも垣間見えて、面白く読むことができるでしょう。そして、エルロードに到着してからは、国と国の問題が展開されていきます。

相変わらず魔王軍の陰もちらついていますが、国と国の関係、そしてアイリスの婚約の行方が一体どうなるのか。ぜひ手に取って確認してみてください。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』11巻の見所をネタバレ紹介!

 

隣国エルロードからの資金援助を継続させることに成功したベルゼルグは、その立役者となった和真を英雄として迎えました。城での待遇にすっかり気を良くした彼は、だんだんと調子に乗ってきて……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2017-05-01

 

アイリスの婚約騒動に端を発した事件は、無事に解決。元はといえば、アイリスの婚約が気に食わなかっただけなのですが、結果として、隣国エルロードとベルゼルグとの友好関係に大きく貢献していたのでした。

帰国した彼らは英雄として扱われ、城で贅沢三昧の日々を過ごすのですが、だんだんと度を超してきた和真の態度に、周りの空気はどんどん不穏なものに……。

ツッコミところが満載の序盤から始まる本巻では、紅魔の里に暮らすめぐみんの妹・こめっこが登場します。5歳の彼女は、めぐみんをそのまま小さくしたような可愛らしい少女です。ちょむすけを非常食として見ているくらい食べることが大好きで、幼いながら魔法使いとしての素質は充分持っている様子。

人気投票では第9位にランクインするなど、読者からの人気も高いキャラクターです。

そんな彼女が彼らの元へやってきて、またひと騒動が起きてしまい、大奮闘します。彼女の意外な才能も明かされるなど、次々とくり広げられる展開に、あっという間に読み終わってしまうでしょう。

ラストでは、次巻が早く読みたくなるような出来事も起きます。ですので、次巻も手元に用意して読み始めるといいかもしれません。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』12巻の見所をネタバレ紹介!

 

ダクネスに子供が!? 彼女を「ママ」と呼ぶ少女の登場で、一行は大騒ぎになります。しかし、その子の存在が和真とめぐみんの関係を、さらに進めることに……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2017-08-01

 

前巻のラストで突如として登場した少女。ダクネスのことを「ママ」と読んだために、ギルドをも巻き込んだ大騒ぎになってしまいました。その正体は、デスティネス・フォード・シルフィーナというダクネスの従姉妹。

ただ、幼い頃から母親のいなかった彼女にとってはダクネスが母親代わりで、そのために「ママ」と呼んでいたのでした。

まだ小さな彼女と触れ合ったことで、めぐみんは母性本能をくすぐられたのか、あらためて和真とお互いの気持ちを確認し合います。結果、2人はようやく「友達以上、恋人未満」の関係となりました。遂に恋愛パートも一歩前進といったところでしょうか。

しかし、もちろんのんびりと2人の展開が進むわけもありません。デートにはアクアがついてきたり、ひょんなことから和真とダクネスが同じベッドで眠ることになったりと、相変わらずドタバタです。

当然ながら物語は恋愛だけではないのですが、本巻は和真、めぐみん、ダクネス、そしてアクアやシルフィードも巻き込んだ、恋愛関係の印象が強い一冊となっています。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』13巻の見所をネタバレ紹介!

 

てっとり早くレベル上げするために、臭くてまずいドラゴン肉を注文したり、お小遣い稼ぎにアクアがフィギュアを作ったり、日常はとても平和に過ぎていって……と思いきや、紅魔の里で次期族長を決める試練があったり、ウィズがストーカーに狙われたり、やっぱり波乱万丈な日々……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2017-12-01

本シリーズも、すでに13弾。本巻では、シリーズのなかでも古参のキャラクター・ウィズに焦点が当てられています。彼女は、色白巨乳、20歳の美女。しかし、実は20歳の時にリッチーという高位アンデッドになったために、その年齢の状態で成長が止まっているだけで、本当は何歳なのかわかりません。

マジックアイテム屋を営みながら暮らしていますが、実は魔王軍の幹部の1人。しかし、その内気で平和的な性格のために敵とはならず、一行も彼女のことを認めていました。

そんな彼女が、なんとストーカーに狙われてしまいます。この騒動では、ストーカーが思いのほか好青年で和真達が応援し始めるなど、予想外の方向へ展開されていきます。ラストでもどんでん返しが待っているので、ぜひ最後まで楽しんで読んでみてください。

他にも、紅魔の里の次期族長を決める試練を受けるため、めぐみんに協力を求めてきたゆんゆんの話なども描かれます。こちらは次巻へと続くエピソードでもあるので要チェックです。

小説『この素晴らしい世界に祝福を』14巻の見所をネタバレ紹介!

 

紅魔族の族長となる試練を受けるため、和真に協力を求めてきたゆんゆん。彼女とともに、紅魔の里へと行くことになりました。

すでに族長となる試練を2回失敗している彼女にとって、次がラストチャンスとなるのですが……!?

 

著者
暁 なつめ
出版日
2018-07-01

 

前巻で紅魔族の族長となる試練に、めぐみんとタッグを組んで挑んだゆんゆんでしたが、本巻では和真と組んで挑むことになりました。試練は全部で3回チャレンジすることができるのですが、めぐみんと組んで挑んだ2回をすでに失敗している彼女にとって、次がラストチャンス。

本巻は全編をとおし、紅魔の里を舞台に物語が進行していきます。試練はもちろんのこと、紅魔族という存在そのものの秘密についても、その一端が明かされます。

紅魔族というのが、どうやら誰かによって人工的に作られたのかもしれない……という事実は、ちょっとシリアスで、ゾクリとしてしまうような方も多いのではないでしょうか。

そんななか、和真はめぐみんとデートをするなど、2人の関係はゆっくりながらも順調な様子。そのぶんダクネスが少し不憫な空気も漂ってきましたが、今後この辺りにも何か変化があるのか楽しみなところです。

ラストではまた新たな火種が生まれる予感も漂っているので、次巻への期待もますます高まっていくでしょう。

 

小説『この素晴らしい世界に祝福を』15巻の見所をネタバレ紹介!

アクセルの街に、突如やってきたセレナ。なんと、その正体は魔王軍の幹部だったのでした。和真は彼女との戦いを強いられることとなります。

果たして、その戦いの行方は……?

著者
暁 なつめ
出版日
2018-11-01

セレナの能力は、相手に恩を着せて、自分の思うままに操ること。しかも、そのうえ自分が食らったダメージを相手に返す能力まであります。そんな強敵を前に、どのような戦いを見せるのでしょうか。

見所は、和真が見せた男らしい戦いっぷりでしょう。なんと彼は、相手に食らわせたダメージがこっちに跳ね返ってくるというのを承知で、セレナの顔面にドロップキックを食らわすのです。自分が負傷するのもいとわないその活躍は、まさに必見です。

その他に注目したいのは、アクセルの街が狙われる理由。正直大した取り柄もない街なのに、なぜ度々狙われることになるのでしょうか。そこには、ある意外な理由があったのです。RPGをプレイしたことがある人にとっては、思わず「なるほど!」と唸ってしまうような理由となっています。要注目です。

その他にも、まだまだ見所満載な本作。続きが気になる展開から、ますます目が離せません!

いかがでしたか?笑える要素がたっぷりの、楽しく読めるライトノベルである本作。キャラクターの魅力やストーリーの面白さはもちろん、ヒロインの可愛さやテンポの良さなど全てにバランスの取れた良作なので、ライトノベル通の方もそうでない方も、ぜひ一度読んでみてください。

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