『女子高生の無駄づかい』を最終回まで全巻紹介!アニメ化漫画の脱力な面白さ

更新:2021.11.16

1度は連載が終了したものの、まさかの再開を果たした「女子無駄」。今度は、なんとアニメ化が決定しました!そんな今をときめく話題の本作は、残念な女子高生たちがシュールな笑いを誘う学園コメディです。 ツボにはまる人が続出の「女子無駄」の魅力とは、いったい何なのでしょうか。ここでは、1から4巻のエピソードと見所をご紹介いたします。

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『女子高生の無駄づかい』が面白い!「女子無駄」がアニメ化!【あらすじ】

 

ビーノによる作品である通称、「女子無駄」は、女子高を舞台に、ちょっと残念な女子高生たちのゆるい日常を描いた短編ギャグ作品です。

第3巻でフィナーレを迎えましたが、読者の熱い要望により第4巻が刊行されました。さらにはアニメ化も決定し、ますます注目を集めている作品なのです。

 

著者
ビーノ
出版日
2016-04-07

 

さいのたま女子高校には、個性豊かな生徒たちが通っています。だいぶ偏差値が足りない田中(通称・バカ)、BLを愛する菊池(通称・ヲタ)、無表情な才女である鷺宮(通称・ロボ)をはじめとする女子高生たちは、そろいもそろってちょっと残念。

彼女たちは、女子高生という貴重な時間を、ただただ浪費する日々を送っています。そんな彼女たちの、普通だけれど普通じゃない日常とは……?

バカ、ヲタ、ロボのほかにも、さまざまな仲間たちが登場しますが、全員どこか残念さを持ち合わせている個性派JKたち。女子高生ならではのノリとテンポを持ちながら、女子高生であることを無駄にする日常は、1度ツボにはまると抜け出せません。

くだらないけど笑える彼女たちの日常を覗いてみましょう。

 

「女子無駄」の魅力とは?

 

本作が支持される理由は、いったい何なのでしょうか。

淡々と展開するシュールさ、それにマッチするあっさりしたタッチの絵、想像の斜め上をいく会話センスなど面白さを感じるポイントは多々あります。またショートストーリーで読みやすいことも、魅力として挙げられるでしょう。

それらのなかで特に輝いているのが、個性際立つキャラクターたちです。本作のメインキャラは3人ですが、そのほかに何人ものJKが登場します。その個性と個性がぶつかる時、面白さが生まれるのです。

 

著者
ビーノ
出版日
2016-11-10

 

それでは、女子高生でいられる日々を浪費する彼女たちをご紹介しましょう。

個性的なキャラのなかで物語の中心となるのが、バカ、ヲタ、ロボの3人です。性格がそのまま愛称になっているので、すぐに覚えられるはず。

びっくりするほど偏差値が足りない田中望は、通称・バカ。彼女は発言も行動も問題有りで、おまけにあまり可愛くないという残念ポテンシャルです。

BLに傾倒し、漫画家を志望している菊池茜は、通称・ヲタ。漫画、アニメやゲームが好きで、恋多き乙女です。バカに対する当たりの強さはピカイチかもしれません。

天才で無表情な鷺宮しおりは、通称・ロボ。ひとりだけ目に輝きがなく、冷めきった印象のクールビューティーな人物で、ちょっと世間とずれている変わり者です。

そんな彼女たちが通う学校には、ほかにもどこか残念なJKたちが集っているのでした。悪ぶっているけれど本当はよい子の百井咲久(通称・ロリ)、中二病を患っているツインテールの山本美波(通称・ヤマイ)、優等生だが頭も体も弱い一奏(通称・マジメ)といった面々が、ゆるい毎日を過ごしているのです。

彼女たちが交わる時、どんな化学反応が起こるのでしょう。愛すべき残念JKたちの毎日がただ浪費されていくショート漫画を、ぜひお楽しみください。

 

『女子高生の無駄づかい』1巻の面白エピソードをネタバレ紹介!

さいのたま女子高校を舞台にくり広げられる「女子無駄」ワールド。

女子高に通うバカ、ヲタ、ロボのゆるい会話の応酬から、彼女たちの性格をつかんでしまえば、あとは淡々と読み進められることでしょう。

本巻は、バカのおバカな発言からゆるゆると展開します。

著者
ビーノ
出版日
2016-04-07

 

うちらって、今がピークなんじゃない?
(『女子高生の無駄づかい』1巻より引用)

バカ的衝撃発言。その発言に対して、ヲタとロボは「すごい頭わるそう」「自分を過大評価しているところがすごい」とディスり祭り開催です。

顔・スタイル・性根、どれもいまひとつ冴えないバカ、ヲタ、ロボの3人の武器とは……?バカなりにたどり着いた、モテ要素皆無な女子高生の唯一の武器は「若さ」という理論は、果たして事実なのか!?

ぽんぽん進むJKたちの会話が、そのまま自分に突き刺さります。中の下という自己評価さえも過大評価だと言われるバカ。そんな彼女を抱きしめたくなる一冊でしょう。

『女子高生の無駄づかい』というタイトルにも、思わず納得させられるのではないでしょうか。

 

『女子高生の無駄づかい』2巻の面白エピソードをネタバレ紹介!

 

どこにでもいそうで、実は全然普通じゃないJKたち。本巻でも、女子高生ブランドを無駄にして生きています。

個性が波のように押し寄せる本巻。あんまり可愛くなかったり、頭が悪かったり、口が悪かったり、ひたすらに残念なバカ、ヲタ、ロボの安定3人組に、新たなメンバーが加わります。

 

著者
ビーノ
出版日
2016-11-10

 

バカこと田中を攻略せんとする者が現れます。彼女の名前は一(にのまえ)。体と頭が弱い優等生です。バカによって、マジメというあだ名を付けられます。

マジメは、天才・ロボのことを尊敬しており、常に観察しているのです。そして、バカと会話するロボがかすかに笑った瞬間を見たのでした。彼女はロボと仲よくなるため、バカの攻略に乗り出します。

真面目な彼女は、型破りなバカとの会話を成立させることが出来るのでしょうか。

わずかに笑っただけで「あの鷺宮さんが」と言われるロボと、筋金入りの無表情な彼女を笑わせることが出来るバカの関係性にも注目してみてください。いつも悪口を言い合っていますが、女子高生同士の関係ってこういうものだっけと、ふと自分の学生時代を思い出すことでしょう。

小悪魔百合少女のリリィ、コミュ障オカルト女子のマジョの登場もお楽しみに。

 

『女子高生の無駄づかい』3巻の面白エピソードをネタバレ紹介!

 

バカ、ヲタ、ロボの3人組、さらにマジメ、マジョ、リリィたちも加わって、残念女子高生活はますます面白くなってきました。

本巻では、マジメがロボと仲よくなろうと頑張ったり、コミュ障のマジョがナチュラルに溶け込んでいたりと、全員の存在感が増していきます。

 

著者
ビーノ
出版日
2017-05-10

 

コミュ障のはずが、いつの間にかバカたちに馴染んできたマジョ。彼女は「バカさん、ヲタさん、ロボさん」と親しげにやって来ると「死に方あみだ」を差し出します。撲殺、圧死、病死など、さまざまな死に方が選べるあみだはオカルトマニアの彼女らしい一品です。

中二病を患っているヤマイこと山本は、そんな彼女を要注意人物に指定。そして、誰よりも怪しい自身のことは棚に上げて、マジョの秘密を探ろうとするのでした。

本巻では、これまで同様、バカ、ヲタ、ロボの通常運転なやりとりが楽しめます。さらに、おなじみになってきたそのほかのキャラも参加してくることで、さまざまな関係性が生まれてくるのです。

ショートギャグ作品ながらも、少しずつ人間関係が構築されているという部分も、面白いところかもしれません。

 

『女子高生の無駄づかい』4巻の面白エピソードをネタバレ紹介!

 

前巻から1年以上の月日を経て刊行された、第4巻です。

バカたちはなんの成長もなく、相変わらずくだらないやりとりで女子高生を浪費しています。終わりがなさそうで、いつかはやってくる女子高生最後の日。その日まで、彼女たちが変わることはないのでしょう。

 

著者
ビーノ
出版日
2018-11-10

 

ヲタの家で「毛深くなりたい」と、およそ女子高生らしくない発言をかますバカ。しかし、彼女が普通の発言をすることの方が異常なので、ヲタとロボはさらりとかわします。「なれば?」といつもの冷めきった口調です。

身体を守るために生えているはずの無駄毛は、なぜ胸には生えていないのか。なぜ優先順位の低そうな腕や脚にばかりに生えるのか。バカ独自の視点からくり出す質問は、いつも通りの不思議さです。

おっぱいも胸毛もないといってふてくされる彼女は、一体どうなりたいのでしょうか。ここまできても変わらず、おっぱいやら無駄毛やらで盛り上がってしまうのが「女子無駄」なのです。

そして、気になる最終回では、チョコをめぐってのじゃんけん大会が勃発。殺気の宿ったまなざしからくり出すじゃんけんの決着はいかに!?

バカのおバカさ、ヲタのツッコミ、ロボの冷静さは、安心するほどのいつもの安定感を見せます。くだらなさもここまで極めることができるのか、というテンポのよい掛け合いは見逃せません。

最後の最後まで、残念さで笑わせてくれるJKの日常を、ぜひお楽しみください。

 

『女子高生の無駄づかい』がドラマ化決定!

ちょっと残念な女子高生の日常をコメディー風描いた『女子高生の無駄づかい』が、実写ドラマ化されることが決まりました!

放送開始はテレビ朝日にて2020年1月24日23時15分からです!キャストは岡田結実、恒松祐里、中村ゆりか、町田啓太が担当します。

今後、ドラマに関する詳細情報は金曜ナイトドラマ『女子高生の無駄づかい』公式サイトからご確認ください。

大人になって思い出す高校生活は、特別なもののように感じます。しかし当時は、当たり前に友だちと過ごして、毎回同じような話題で盛り上がって、そんな日々が特別だなんて思ってもいなかったのではないでしょうか。

さいのたま女子高の生徒たちも同じように、ただただ女子高生であることを無駄にしています。ただ、バカさのレベルは規格外ではありますが……。しかし、だからこそ、誰もが彼女たちに好感を持てるはずです。彼女たちを見て、何もかもを笑い飛ばしていきましょう。

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