桜場コハル『そんな未来はウソである』全巻ネタバレ!ゆる超能力漫画

更新:2020.12.15 作成:2019.2.12

目が合った人の未来が見えるという能力を持つミツキと、相手がウソをついているかわかる能力を持つアカネ。そんな2人が知り合ったことをきっかけに、周りの環境や未来が変わっていく様子を描いた作品が、『そんな未来はウソである』です。派手ではないものの、その能力で日常が変わっていく姿が面白い本作。今回の記事では、見所を全巻分ご紹介しましょう。ネタバレ注意です。

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『そんな未来はウソである』が面白い!あらすじを紹介!

 

席が隣同士の、大橋ミツキ佐藤アカネ。彼女達はこれまで人付き合いを避け、ずっと1人で学校生活を送ってきました。しかし、ミツキは人の未来が見え、アカネは人のウソがわかるという互いに特殊な能力を持っていることが分かってからは、ミツキはアカネに懐くようになるのです。

2人が仲良くなったことをきっかけに、手作りのご飯を食べたらその人の人柄がわかる能力を持つ江口、好きにな人を不幸にしてしまう能力を持つ白石マドカ、そして未来でミツキかアカネと結婚するはずの高山ナオトと親しくなっていきます。

ちょっと変わった女子4人に振り回されるナオトと、さまざまな思惑で行動する少女たちは、それぞれが望む未来へたどり着くために行動を起こすのでした。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2011-03-04

 

「週刊ヤングマガジン」で漫画家デビューし、3姉妹の日常を描いた『みなみけ』が大ヒットした桜場ハルコの『そんな未来はウソである』。決して派手ではないものの、特殊能力を持った少女たちの日常を描いた本作は、日常を描くのを得意とする作者らしい作品といえるでしょう。

『そんな未来はウソである』1巻の見所をネタバレ紹介!

 

人のウソがわかるアカネは、隣の席に座るミツキのウソのつき方に違和感を覚えました。そのことが気になって話しかけてみると、ミツキから人と目が合うと未来が見える能力があると教えられます。

そのことがきっかけでアカネは、人のウソがわかる能力を持っていると知られることになるのです。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2011-03-04

 

本巻の見所は、自分の何気ない行動でミツキの未来を変えてしまったと思ったアカネが、将来ミツキと結婚する予定だったナオトと彼女をどうにかしてくっつけようとした挙句、ナオトの人生にいろいろと口を出すところではないでしょうか。

ナオトがミツキと無事結婚に至るように何かと2人をくっつけようとしたものの、恋愛は失敗してナンボという考えから、ナオトの恋愛観に惹かれていた白石マドカと1度付き合うよう提案。もはや恋のキューピッドというロマンチックな存在ではなく、音声ガイド付き恋愛指南書のようですね。

最終的に、ミツキと結婚させるためなら過程の手段を選ばないあたり、なかなかすごい覚悟です。ありがたいような、ほっといてほしいような、なんとも言えない気持ちになります。

しかし精一杯頑張る姿は、彼女の面倒見のよさがうかがえますよね。

 

『そんな未来はウソである』2巻の見所をネタバレ紹介!

 

ミツキとナオトのため、パーティーを開くことにしたアカネ。ミツキの前に座る江口のアドバイスをもとに、ナオトの家でピザパーティーをおこなうことになりました。

アカネはなんとか2人の仲を深めようと奮闘。しかし、なかなか自分から行動できないナオトは、ミツキと親しくなれずにいたのです。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2011-11-04

 

そもそもアカネがあれこれと動かなくてはいけないのは、中学3年間をただミツキを見続けることで過ごし、高校でも話しかけることができないナオトのせい。彼がもっと積極的に動くことができれば、こんなことにはならないのです。

そう思うと、なかなかのヘタレですよね。なんとも思ってないマドカ相手には割とはっきりした物言いをするのに、ミツキ相手ではそうもいかないあたり、アカネが世話を焼いてしまうのも頷けます。

しかし、その世話焼きが災いしてか……なんとミツキはアカネとナオトが結婚する未来を見てしまうのでした。ミツキが2人の将来を見てしまってから、彼女の勘違いが加速していく姿は見事に空回っていて、面白いところです。

『そんな未来はウソである』3巻の見所をネタバレ紹介!

 

お泊まりがしたいというミツキの言葉を受け、ナオトの家での決行を決めたアカネ。

ナオトとマドカが交際中で、周りはアカネとナオトの仲を疑い、アカネはナオトとミツキをくっつけたがるという、難しい関係性のなか、少しずつナオトとミツキは距離を縮めていくようになります。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2013-08-06

 

本巻では半分ほどお泊まりネタをやるのですが、そのなかで、なぜミツキとナオトが結婚する未来だったのかが示唆されることに。

ナオトにとってミツキは長い片想い相手でも、ミツキにとってはほとんど何も知らない相手。そもそも何かしら理由が備わってなければ、結婚する未来はありえなかったわけです。

ヘタレなナオトが今後積極的になるとは思えないので、ミツキが彼を好きになる要素があったよう。読者にだけ示されるその要素が、今後どうキャラクターの心を動かすのか気になりますね。

2巻でミツキは、アカネとナオトが結婚する未来を見ました。彼女のナオトに対する想いがどう変化するか、ナオトのミツキ以外は好きにならないという気持ちに変化が生まれるのか、アカネが彼を好きになるのかが重要になってきそうです。

 

『そんな未来はウソである』4巻の見所をネタバレ紹介!

 

再びナオトの家に泊まることとなった面々。それぞれが別々に目覚めたことで、ナオトはアカネのラッキースケベに遭遇します。

アカネとナオトが距離を縮め始めるなか、バレンタインではミツキからのラッキーハプニングがナオトに起こるのです。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2014-04-09

 

本巻では、2人きりで会うミツキとナオトの話が多く登場。

今まではアカネとナオトが2人きりの話が多く、ミツキが見たとおりアカネとナオトが結婚する未来になる予感もありましたが、このあたりから盛り返している感じが出始めます。

基本的にナオトはミツキに対して甘々で、ミツキも何かと一生懸命取り組むので、なかなか微笑ましいのがこの組み合わせの可愛いところ。特にアカネの差し金で、ナオトの家にミツキがご飯を作りにいく話は見所です。

アカネとナオトもいい雰囲気になっているように思っていましたが、この話のナオトの反応を見る限り、彼の意思の固さがうかがえます。ナオトとともにアカネがミツキの料理を味見しているシーンは、まるで嫁姑のような印象も受けますよ。

アカネは恋人候補というより、父親と2人暮らしのナオトの母親候補のようです。

 

『そんな未来はウソである』5巻の見所をネタバレ紹介!

 

アカネが風邪をひく未来を見たミツキは事前に注意をしますが、アカネはそれを逆手に取り、仮病を使ってナオトの家に泊まって、ミツキに看病してもらえるよう誘導。

見事釣られたミツキはアカネの看病のためナオトの家に行きますが、再びアカネのラッキースケベが発生してしまうのです。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2015-07-09

 

本巻ではどんどんアカネにナオトが惹かれ始めているような展開も。しかもミツキは、夏にアカネとナオトが付き合う未来を見るという、完全にアカネの行動が裏目にで始めているような様子が見え始めるのです。

そんななかでも、ミツキと2人きりのナオトの反応を見る限り彼の心は1ミリも動いていない様子も見え、読者もどんどん混乱していきますね。しかし、ミツキの見た未来は半分正しい未来として訪れました。確かに、ナオトはアカネと付き合うのですが……なんと、それはミツキを含めた3人での交際。

完全に人間関係がこんがらがってますね。しかし、このことがきっかけで、ミツキはナオトを交際対象として意識することに。彼女は相変わらずナオトとアカネの仲を勘違いしたままですが、まだまだ未来はわかりませんね。

 

『そんな未来はウソである』6巻の見所をネタバレ紹介!最終回は…

 

アカネは偶然ナオトの友人であるユイトと会い、話しをすることに。しかし、予定があって早々に別れることになったアカネは、別れ際に「また偶然会いましょう」と彼に言います。

その後、その言葉通り偶然会い、再び同じように別れた2人。アカネは、彼との約束は必ず守られるのではないかと考え始めました。

 

著者
桜場 コハル
出版日
2016-09-09

 

ナオトの友人たちとアカネたちの絡みもあり、もしかしてナオト以外と付き合う未来があるのでは、と考えさせられる6巻。見所はやはり、最終話ではないでしょうか。

アカネとミツキの強い繋がりから生まれたナオトとの関係が、ミツキとナオト、アカネとナオトというそれぞれの繋がりに波及し始めるのです。

アカネもなんだかんだナオトのことを嫌ってはいないようで、ミツキとのことがなければきっと純粋に好きになっていたでしょう。ミツキは、自分とナオトをくっつけようとするアカネに、絶対に彼を好きにならないのか問い詰めますが、アカネは言いよどんでしまうのです。

しかし、再びミツキが見た未来は「アカネとナオトが結婚する」というものが揺らぐような内容で……。果たしてナオトたちは、どういう未来を選ぶのでしょうか。最後まで見逃せない展開。最後は、まさかのオチで、本作は実は恋愛漫画ではなかったのか……?などとあらためて考えさせられるようなものになっています。


ちょっと変わった能力がある以外はいたって普通な少女たちと、それに巻き込まれる少年の日常を描いた『そんな未来はウソである』。未来が見えても、本当にその未来に着地するかはわからないということを表した本作は、未来の可能性も考えられる作品ですよね。