絵本/児童書

「ほうれんそうマン」シリーズと「ゾロリ」の関係は?魅力とあらすじも紹介!

更新:2020.12.3 作成:2019.5.12

1984年に1作目が刊行された「ほうれんそうマン」シリーズ。超人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズと同じ世界が舞台です。勧善懲悪のストーリーは小さな子どもにもわかりやすいでしょう。この記事では主な登場人物や、シリーズのなかでもおすすめの作品を紹介していきます。

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「ほうれんそうマン」シリーズとは。作者は「ゾロリ」の原ゆたか

 

みづしま志穂が文、原ゆたかが絵を担当している児童書「ほうれんそうマン」シリーズ。第1巻は1984年に刊行され、全7巻で完結しています。

主人公はブタの小学生、ポイポイ。ピンチになると、ほうれんそうを食べてほうれんそうマンに変身し、キツネのゾロリが企むいたずらから友人たちを守ります。小さな子どもにもわかりやすい、勧善懲悪の物語だといえるでしょう。

またゾロリは悪役ながら憎めないキャラクターで人気を博し、1987年からは「かいけつゾロリ」シリーズとして新たな物語が始まりました。

 

「ほうれんそうマン」シリーズの主な登場人物を紹介!

 

ポイポイ(ほうれんそうマン)

「ほうれんそうマン」シリーズの主人公です。ちょっと冴えないブタの男の子ですが、ピンチになるとほうれんそうを食べてほうれんそうマンに変身。通常の数倍のパワーが出せるようになります。

コスチュームは、青いパンツにほうれんそうのマークが描かれたオレンジ色のシャツ、ほうれんそうの葉っぱの形をしたマント、そして麦わら帽子をかぶっています。初登場時は小学1年生でしたが、シリーズが進むにつれて小学2年生まで成長しました。

ゾロリ

ゾロリ城にひとりで住んでいる、ずる賢いキツネです。目的を達成するためには手段を選ばず、いたずらをしたり騙したりしてきます。ただほうれんそうマンとの戦いに敗れた時は素直に負けを認めたり、優柔不断なところがあったりと憎めない性格。また間抜けなところがあり、ポイポイたちにいたずらを仕掛けるもののすべて失敗に終わっています。

「ほうれんそうマン」シリーズ最終巻の『ほうれんそうマンのゆうれいじょう』で、102歳の誕生日を迎えました。

すみれちゃん

ポイポイの同級生でガールフレンドの、うさぎの女の子。ゾロリに恋心を抱かれてしまい、最終巻ではゾロリが発明した牧師ロボットによって洗脳され、自らゾロリに告白しそうになるピンチに陥ります。

ポンチ

ポイポイの同級生で、タヌキの男の子です。泳げません。

シマオ

ポイポイの同級生で、トラの男の子です。大きい体が特徴です。

イヌジ

ポイポイの同級生で、イヌの男の子です。エスキモーの血を引いていて、食いしん坊です。

さゆり先生

ポイポイたちのクラスの担任の先生です。バラのように美しく、誰に対しても分け隔てなく接する心の優しい女性です。

ゾロリーヌ

ゾロリの母親で、「ゾロリママ」と呼ばれています。「ほうれんそうマン」シリーズではゾロリが3歳のときに亡くなっていて、幽霊として陰ながら息子の悪事を応援しています。「かいけつゾロリ」シリーズでは存命で、良き母親としてゾロリの旅を応援しました。

 

『ほうれんそうマンのおばけやしき』のあらすじと魅力を紹介

 

『ほうれんそうマンのおばけやしき』は「ほうれんそうマン」シリーズの第3巻。1985年に刊行されました。

夏休みのある日、おばけが苦手なポイポイに、キツネのゾロリから招待状が届きます。彼がひとりで住んでいるお城に、晩ごはんを食べにおいでという内容。

ポイポイは怪しいと思いながらも、出掛けていきました。しかしそこには、恐ろしいおばけやしきの罠が仕掛けられていたのです。

 

著者
みづしま 志穂
出版日

 

七夕の短冊に書いてあったポイポイのお願いごとを見て、彼の弱みを知ったゾロリ。おばけで怖がらせようといたずらを仕掛けます。しかし悪役のはずなのにちょっと抜けていて、「そうめん地獄メカ」など数々のヘンテコな発明品を使ってポイポイに挑むのです。

怖がりながらもみんなを助けようとするポイポイの姿にも、小さな読者は勇気づけられるでしょう。

ゾロリが発明したメカの図解もついているので、どんな風に作ったのか想像しながら読めるのも嬉しいポイントです。

 

『ほうれんそうマンのじどうしゃレース』のあらすじと魅力を紹介

 

『ほうれんそうマンのじどうしゃレース』は「ほうれんそうマン」シリーズの第4巻。1985年に刊行されました。

ある日ブタのポイポイに、ゾロリから自転車レースのお誘いが届きます。ゾロリは優勝すれば女の子にモテると考え、レースでポイポイを打ち負かして、大好きなすみれちゃんにいいところを見せようと企んだのです。

 

著者
みづしま 志穂
出版日

 

ポイポイの「ボロシェ号」は、手作りのボロボロの車。時速は最高でも63キロしかでません。それに比べてゾロリの「F1ゾラーリ号」は最高時速が300キロと桁違い。しかもゾロリはあの手この手を使って、ポイポイに罠を仕掛けてくるのです。

しかしポイポイだって負けてはいられません。ほうれんそうマンに変身し、ゾロリ顔負けのちょっとズルい方法で勝利をもぎとります。痛快な大逆転が面白い一冊です。

 

『ほうれんそうマンのようかいじま』のあらすじと魅力を紹介

 

『ほうれんそうマンのようかいじま』は、「ほうれんそうマン」シリーズの第5巻です。1986年に刊行されました。

ブタのポイポイたちが通うどうぶつ小学校では、臨海学校が開催されることに。担任のさゆり先生は、どこに行けばよいか悩みます。

良からぬことを思いついたゾロリは、旅行会社の社員に変装。さゆり先生に「ようかんじま」を勧めるのですが、それは罠で、一行が向かうことになったのは「ようかいじま」でした。

 

著者
みづしま 志穂
出版日

 

「ようかいじま」に着いたポイポイは、妖怪たちにいたずらをされて、くいしんぼうになったりおねしょをしてしまったり……ちょっと変になってしまいます。怖いものが苦手なポイポイが、どうやってこのピンチを切り抜けるのかが見どころです。

また「かいけつゾロリ」シリーズでおなじみの、ようかい学校の先生も登場。ようかいたちはいたずらをすると一人前になれるので、ゾロリはとっても頼りにされているのです。主要人物のゾロリはもちろんですが、シリーズを超えて共通のキャラクターが登場するのも楽しいポイントでしょう。

 

シリーズ最終巻『ほうれんそうマンのゆうれいじょう』のあらすじと魅力を紹介

 

『ほうれんそうマンのゆうれいじょう』は「ほうれんそうマン」シリーズの7作目で、シリーズ最終巻です。1987年に刊行されました。

ミドロ森のゆうれい城で、ひとりご機嫌に歌を歌っているゾロリ。102歳のお誕生日祝いと結婚のプレゼントとして、ゾロリママが建てたゆうれい城を譲り受けることになったのです。

しかしこんなに長生きをしているのに、ゾロリは結婚をしていません。なんとかすみれちゃんをお嫁さんにしようと決意しました。

 

著者
みづしま 志穂
出版日

 

ゾロリは牧師ロボットを発明して、すみれちゃんを洗脳し、なんと彼女から自分に告白するよう仕向けるのです。しかしすみれちゃんは、自分の意志で「ほうれんそうマン(ポイポイ)が好き」と断言しました。

敗北を認めたゾロリは2人の幸せを願い、自分はいたずらの王者になるべく、ゾロリ城を飛び出していくのです。ゾロリの素直な一面がわかり、まずます憎めなくなってしまうでしょう。

このシーンは、「かいけつゾロリ」シリーズの第1巻で描かれる、ゾロリがいじわるの修行をするシーンへと繋がっていきます。「ほうれんそうマン」シリーズを読み終わったら、ぜひそちらもお手に取ってみてください。

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