『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』はCHIROLUのライトノベル小説です。既刊8巻の本作品は、2019年7月よりアニメ放送も決定しました。ほた。によるコミカライズも展開中の話題作です。可愛すぎる魔人族の子供を拾った冒険者のアットホームファンタジー。 この記事では、健気な少女と残念勇者による本作のあらすじと見所を、各巻ごとにご紹介していきたいと思います。ネタバレも含まれますので、ご注意ください。ちなみに漫画作品は無料のスマホアプリで読むこともできるので、そちらもどうぞ!
凄腕冒険者の青年・デイル。依頼で入った森で、魔人族の幼い娘・ラティナと出会います。勇者として魔人族を警戒するデイルですが、訳ありの幼い子供を無視することはできず、連れて帰ることに。そして、デイルは彼女の保護者となる決意をしたのですが……
「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」と言いだす始末!幼いながらも、デイルの役に立とうと健気な姿を見せる可愛い「うちの娘」に骨抜き状態のデイルは、完全な親バカと化してしまうのでした……。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2015-02-20
本作品は、新米保護者と健やかに成長する娘・ラティナとの、ほのぼのアットホームファンタジーです。デイルの親バカっぷりや、ラティナの生い立ちに関わるシリアスな展開がありつつも、2人が育む絆にちょっぴり泣かされてしまう、心あたたまる物語です。また、ただの親バカ展開で終わるだけでなく、保護者と娘であった2人の関係も変化していきます。そんな展開も見所の本作。
高スペックなのに、ラティナに関することは残念な発言ばかりの勇者と、規格外の可愛さを見せるラティナに癒される本作は、優しい気持ちになりたい時におすすめの作品です。
コミカライズ版は無料のスマホアプリで読むこともできます!
- 著者
- ほた。
- 出版日
- 2017-01-23
本作品の魅力の1つは、デイルとラティナのあたたかな関係です。
デイルは勇者としての任務で疲弊した心を、ラティナに癒されていきます。守るべき者の存在は、自身が戦う意味となってデイルを支えてくれます。
そしてデイルに全幅の信頼を寄せるラティナ。とある理由で故郷を追放された彼女にとって、失ったもの全てを与えてくれたデイルこそ、救いそのものでした。
互いの存在を必要とし合う2人。彼らが紡ぐ時間は愛情と優しさに溢れています。そんなぬくもりを感じる事ができるのが、本作の魅力ではないでしょうか。
クロイツの街の酒場兼宿屋・踊る虎猫亭でラティナとともに暮らし始めたデイル。デイルの兄貴分の店主・ケニスとその妻・リタは、デイルの親バカぶりに呆れ気味。けれど2人は素直で可愛いラティナをあたたかく受け入れてくれるのでした。
そこで暮らすうちに、同年代の友人もできたラティナ。学舎へと通い始めたラティナの身にとある事件が……。幼い葛藤の末、ラティナが取った行動とは……!?
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2015-02-20
魔人族を追い出されたラティナが手に入れたもの。それは美味しいご飯、帰る家、師匠に姉貴分、目標、友人達……。
デイルに拾われて得られた幸せな生活に、ラティナは精一杯報いようと頑張ります。お留守番やお手伝いを頑張り、できないことは周りに教えてもらいながら覚えて、いつかもっとデイルに頼られる自分になろうと努力するラティナ。
自分ができることを見つけて、精一杯頑張る彼女の健気さに癒される1巻。踊る虎猫亭に来る常連さんたちも、ラティナのお手伝いを見守ります。みんなで愛でている様子が微笑ましい作品です。
ラティナの保護者となって早2年。久しぶりに帰郷する事になったデイルは、彼女を故郷の家族に紹介する事になりました。デイルが仕事の時は、基本お留守番のラティナは一緒に旅が出来ると知って大喜びです。
初めての2人旅は、帰郷騒ぎなどがありつつも、ふもふわんこと出会ったりと、賑やかに過ぎていきます。娘の成長と保護者の思い、2人の日々は今日も幸せ一杯です。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2015-09-19
特殊な一族の出身であるデイルの抱えるしがらみが明らかになり、彼がラティナを大切に思う理由の本質が語られる本巻。
故郷での一幕では、規格外なとある才能を発揮するラティナに、デイルも思わずたじたじになってしまう場面も……?
娘と保護者、ともに成長していく姿をお楽しみ頂けます。
旅を終え、クロイツに帰ってきた2人。しかしデイルの知り合いである妖艶な美女・ヘルミネの登場以来、ラティナの様子がおかしくい……「早く大人になりたい」と思い詰めるラティナ。小さな娘が悩む、その理由とは?
そして時が経ち、14歳になったラティナは、デイルにとある宣言をして……親バカ保護者、大ショック!?「大人になりたい」というラティナの願いにも繋がる、彼女の宣言とは……?
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2016-02-20
天敵・ヘルミナの登場で、ラティナのデイルへの気持ちが明かされる本巻。思わず応援したくなる一途な恋心は、可愛いの一言につきます。
そしてラティナは初めて母親・モヴについて語ります。母親似のラティナは、成長しても「(胸が)おおきくならないのでは」という悩みをケニスに相談し……彼女の天然っぷりがうかがえて、微笑ましい一幕です。相談されたときの、困惑するケニスにもぜひご注目ください。
ラティナから「父親の代わりだと思った事なんてない」と言われ衝撃を受けるデイル。「ついに噂の反抗期!?」と凄まじく落ち込みますが、ケニスに諭されて、ようやく彼女の言葉の本当の意味に気付き……?
一方、告白を誤解されたことに消沈するラティナは、幼馴染であるルドルフから告白されて大混乱!ついにデイルとラティナ、2人の関係に大きな変化が訪れます。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2016-06-22
デイルとラティナ、2人も基本スペックは高いのですが……どこか残念なところが似た者同士でもあります。勘違いからすれ違う彼らにハラハラしつつも、その姿はどこか可笑しみがあって、微笑ましく見守りたくなってしまいます。
そして本巻では、ラティナがデイルにすら打ち明けずにいた衝撃的な事実が発覚します。しかしそんなことより「うちの娘可愛い」が勝るデイル。安定の残念仕様にひと安心。
お互いを大切に想う気持ちが全てに勝る展開に、心があたたかくなるでしょう。
ついにデイルと婚約したラティナ。しかし、8番目の魔王という事実から逃れられないと知った彼女は、大切なものを守るため、デイルの前から姿を消すことに……。
一方デイルは、八の魔王となったラティナを取り戻すためにある決断を下し……?
勇者として、八の魔王の眷族として、ラティナを封じた7人の魔王を倒すべく戦いに赴くデイル。魔王殲滅が始まり、タイトルの意味が明らかになる第5巻です。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2016-11-24
1巻から、少しずつ語られてきた人間族と魔人族の確執や、7人の魔王の存在、デイルの勇者としての能力……その全てが繋がり、離別と奪還へと向かっていく物語。
シリアス多めの展開ですが、最後はやっぱり残念勇者の名に恥じない(?)、安定のデイルの姿に、思わず安心してしまうでしょう。ラティナを溺愛するライバルも登場し、箱入り娘の可愛さも2倍になりますので、お楽しみに!
魔人族唯一の国・ヴァスィリオを治める一の魔王・フリソス。彼女はラティナの双子の姉でした。ラティナに瓜二つのフリソスに、勇者も形なしのデイルですが、彼女の協力によりラティナは封印を脱し……そしてデイルとともにクロイツヘの帰還を果たすのでした。
保護者と娘だった2人の物語、本編完結の第6巻です。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2017-08-23
デイルとラティナ、2人がようやく帰りたかった場所に帰還しての大団円。おとぎ話のようにしめくくられる結末は、幸せな日々が続くのだろうということを感じさせてくれます。
その他にも、本編で触れられた、幼い頃ラティナのトラウマになった事件の真相が明かされる、前日譚も収録されています。彼女がかつて語ったあれこれを思い出しつつ、最初から読み返したくなってしまうでしょう。
ようやく日常を取り戻したデイルとラティナ。穏やかな日々を過ごしながら語られるのは……ヴァスィリオの飯マズ事情!?今回の後日譚は、久しぶりの生まれ故郷で過ごすラティナの、知られざる飯マズ文化との戦いの物語です。
そして妹大好き姉魔王・フリソスの、クロイツ突撃訪問に皆が振り回される一幕も……?双子の仲良しっぷりが可愛い第7巻です。
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2018-02-23
料理上手なケニスに師事して育ってきたラティナ。彼女は人一倍美味しいものに対する意識が高いのです。そんなラティナを辟易させる魔人族のご飯とは……?
大好きな姉には「ご飯が美味しくないから、ヴァスィリオには住めない」という本音を言い出せない妹の、面白くも可愛らしい努力の行方をお楽しみいただけるでしょう。
人間族の国との国交が正式決定し、一の魔王・フリソスが突撃訪問してきたクロイツの街。少しでもラティナとともに過ごしたいフリソスは、外交の場に通訳としてラティナを同行させるために策を巡らせました。
その他、デイルとラティナの結婚式がデイルの故郷・ティスロウで行われると知った虎猫亭の常連達は、可愛いラティナの花嫁姿を見るため一致団結。最強勇者・デイルに挑みます……!
- 著者
- CHIROLU
- 出版日
- 2019-02-22
看板娘の花嫁姿を巡り「妖精姫(ラティナ)親衛隊」プレゼンツ『デイルを一発殴っておくか大会』が開催!
残念勇者と可愛い娘の結婚式は、最後まで愛情いっぱいで大賑わいです。読後は幸せな気分になれる、ほのぼのアットホームファンタジーを、ぜひご堪能ください。
- 著者
- ほた。
- 出版日
- 2017-01-23
以下続刊の可能性もアリの本作品、おすすめです。