物語とおかしのレシピを一緒に楽しむことができる「ルルとララのおかしやさん」シリーズ。かわいらしいイラストが子どもたちに大人気です。火や包丁を使わないレシピばかりなのも嬉しいポイント。本を読んだら、ぜひお家で挑戦してみてください。
子どもたちに大人気の児童書「ルルとララのおかしやさん」シリーズ。作者はあんびるやすこです。作家になる前は、アニメの美術設定や女の子向けの玩具の企画、デザイナーなどを担当していたそう。本シリーズでも、登場人物たちのかわいらしい服やおかしに、そのセンスが活かされています。
「ルルとララのおかしやさん」シリーズの舞台は、かえでの森にかこまれたメープル通りにある、小さなおかしやさんです。店長を務めるのは、小学生のルルとララ。ルルは茶色いロングヘアーで、少し心配性な女の子。ララは黒のショートカットで、のんびりとした性格です。
2人は、隣でパン屋をしているシュガーおばさんから助けてもらいながら、知恵を絞っておいしいおかし作りに挑戦していきます。
対象年齢は小学校低学年から。ただどのページにもイラストが挿入されているので、就学前の子どもでも読むことができるでしょう。また本シリーズで紹介されているおかしは、火や包丁を使わないレシピばかり。失敗しづらいよう工夫されているので、本を読んだ後に実際に作ってみるのもおすすめです。
森の妖精から、女王様の誕生日に「たべられる宝石」を作ってもらいたいと頼まれたルルとララ。まだオーブンでケーキを焼くのは難しいので、ゼリーを作ることにしました。
宝石が大好きな女王様へ、宝石のように見えるおかしを作ろうといろいろな工夫を凝らします。
- 著者
- あんびる やすこ
- 出版日
- 2006-04-28
ゼリーは、ゼラチンに水と砂糖を混ぜて作ります。きれいな色を出すためには、かき氷シロップを入れて。ダイヤモンドのゼリーにはサイダーを入れてさっと混ぜて、キラキラ輝かせました。
カラフルにするだけで、本物の宝石みたいに華やかなおかしに大変身。混ぜて冷やすだけなので、初めて料理をする子どもにもおすすめです。
アレンジの仕方で自分だけの宝石が作れるのも魅力的。ぜひいろいろなパターンを試してみてください。
あんびるやすこが手掛けるもうひとつの人気児童書「なんでも魔女商会」シリーズとのコラボ企画です。
お洋服のお直しが得意な、なんでも魔女商会リフォーム支店の主人、シルク。彼女の召使をしている猫のコットンが、ルルとララにマカロンの作り方を教えてくれます。
- 著者
- あんびる やすこ
- 出版日
- 2014-06-23
マカロン生地は、卵白と砂糖で作ったメレンゲに、アーモンドパウダーと粉砂糖を混ぜて作ります。ヘラをボウルに押し付けるようにして混ぜあわせ、生地がヘラからリボンのようにゆっくりと落ちるようになったら、次は絞り出しです。クッキングシートに生地を絞り出した後は、1時間乾燥させてからオーブンで焼きます。
あいだに挟むガナッシュは、生クリームをレンジで温め、チョコレートを加えれ完成。
マカロンというとおしゃれでちょっと難しそうですが、お家で挑戦できるのが魅力的。焼き物は作った時の満足度も高く、子どもの自信にもつながるでしょう。
今回のルルとララは、おかあさん猫から、娘のお誕生日におかしを作ってほしいと頼まれました。
娘のスノーウィは、頭からつま先まで真っ白な姿をしているのですが、彼女はどうも自分の毛色を好きになれない様子です。そんなスノーウィのために、ルルとララは、真っ白で素敵なおかしを作ろうと考えました。
- 著者
- あんびる やすこ
- 出版日
- 2015-09-24
ミルキープリンの作り方は、とても簡単です。レンジで温めた牛乳と生クリームに砂糖を加えて、よく混ぜ合わせます。そこに水を加えたゼラチンとバニラエッセンスを入れて、冷やしながら混ぜます。
生地が冷たくなったらグラスや型に入れて、冷蔵庫でさらにしっかり冷やして完成です。竹串を使って型から離し、盛り付けましょう。
白はそれだけで美しく、何にでもなれる色。スノーウィも、自分を好きになることができました。ルルとララのおかしは、きょうも森の動物たちを幸せにしています。
冬が終わり、もうすぐ春がやって来ます。森はひっそりとして、動物たちはため息をついていました。イタチのエリカは、そんな何にもない日常があまり好きではありません。そして、平凡で何にもない自分にも自信をもつことができないでいます。
そんなエリカのために、ルルとララは食パンを使ったおかしを作ることにしました。普通の日が大切な日に変わる素敵なレシピです。
- 著者
- あんびる やすこ
- 出版日
- 2018-04-20
ルルとララがエリカのために作ったのは、トランプサンドイッチ。四角く切った食パンの真ん中を、ハートやダイヤなどのかたちにくりぬいて、色とりどりのジャムを挟むだけという簡単なものです。
でもそんなひと工夫をするだけで、ただの食パンがかわいいおかしに変身します。平凡な毎日を楽しくするのは、少しのアイディアで十分だということ。特別な材料は必要なく、身近な食べ物だけでできるので、お家でも気軽にチャレンジできるでしょう。
まるで今日から春が始まったかのような、あたたかい日。ルルとララは、コンサートで草ぶえをふくことになったリスのロティのために、幸福を引き寄せる「おまじない」のようなおかし作りに挑戦します。
ボルボロンというスペインのおかしには、食べる時に「ボルボロン」と3回唱えることで幸せが訪れるという言い伝えがあるそう。でも小学生が作るのは少し難しいので、今回はスノーボールというクッキーに願いを込めることにしました。
- 著者
- あんびる やすこ
- 出版日
- 2019-02-21
生地はバターとグラニュー糖、小麦粉、アーモンドプードルを混ぜて作ります。手でこねて丸めた後は、いったん冷蔵庫で寝かせましょう。
寝かせた生地を取り出したら、2センチほどのおだんご状に丸め、オーブンで焼けば、ほろほろとした食感のクッキーの完成です。
ルルとララが作ったおまじないクッキーは、どんな幸せを引き寄せるのでしょうか。