2011年の連載スタートから変わらぬ人気を誇っているのが『源君物語』です。美人でスタイルバツグンな叔母と同居することになり、しかも彼女の「研究対象」になれと言われて……。 今回は、14人の女性との交際を目指す、現在の光源氏ストーリー?『源君物語』の魅力をご紹介!最新15巻までの見所もネタバレ有りで解説します。 下のボタンのアプリから読むこともできますので、興味を持った方は是非、ご覧ください!
主人公の源光海(みなもとてるみ)は重度の女性恐怖症でした。それというのも中学時代にクラスメイトの女子から普通の女子よりも可愛いからというどうしようもできない理由でイジメを受けていたからです。
その過去がコンプレックスとなり、鬱屈した高校時代を過ごしていましたが、やはり女性と交流したいという気持ちは残っており、大学デビューを決意。
そんなタイミングで父が再婚したことをきっかけに2人以上住むのは難しいということで家を追い出され、叔母の家に一緒に住むことに。この叔母である藤原香子がスタイル抜群の美女ながら、かなりの曲者。
古典文学を専門とする准教授で、特に『源氏物語』を研究しているのですが、なんと研究の一環として、光海に女性と付き合いその感想を逐一伝えろ、と要求してくるのです!しかも、光源氏と同じ、14人の女性と。
こうして叔母に言われるがまま、彼はさまざまな女性と交流を始めます……。
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2012-04-19
『源君物語』の元ネタである『源氏物語』はプレイボーイである光源氏を主人公としています。香子が望んでいるのは光海に光源氏を演じさせることでした。それを再現するには光源氏と同じ14人の女性と同時に交際しなければならないと言うのです。
本作の魅力は、この14人の女性がそれぞれにとても魅力的なこと。必ずあなた好みの美少女がいるはずです。
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2012-10-19
たとえば一人目の女性として登場する桃園朝日はエロ漫画が愛読書の腐女子ながら、恋愛に奥手というギャップが可愛らしい女性。美少女ではあるものの二次元にしか興味がありませんでした。
しかし光海から迫られだすと徐々に恋愛に興味を抱き、彼から求められた後は自慰行為をするなど、恋愛や性に関心が出てくる成長の様子が見られます。
さらに光海が自分だけでなくほかの女性にも手を出していることを知ると、嫉妬の感情も覚えるようになってくる様子もこれからに期待したくなる可愛さがあります。
このように個性豊かな女性が多数描かれており、傾向として当初恋愛に興味がなかった女性たちが恋心を抱く過程が描かれているのも『源君物語』の特徴の一つです。
本作の目的は光海が多くの女性と交流することです。しかし、そのなかに叔母である香子は含まれていません。彼女にとって光海は恋愛対象ではなく観察する対象でしかないからです。
一方で光海は複雑な感情を抱いていました。美人でグラマーな女性とひとつ屋根の下にいるのですから、好意を抱くのは無理もありません。しかし、関係性は叔母と甥っ子。もし恋心を抱いても血縁関係にあります。
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2013-04-19
それゆえに光海は自分の気持ちを押し殺そうとするのですが、香子はそんな気持ちを知ってか知らずか時に大胆な行動に打って出てくるのです。
たとえば女性恐怖症である光海の恐怖心を和らげるために一緒に寝たり、女性と交流するための手ほどきをしてきたりします。
当初は香子が光海に対して恋愛感情を抱いているような描写はなかったのですが、巻数が進むにつれて徐々に彼を気をかけるような様子も描かれるようになりました。2人の今後の展開にも注目したいところです。
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2013-10-18
光海は中性的な美少年として描かれています。よって、男性恐怖症に悩む女性に対しては女装した姿で接し、警戒心を解くといった試みさえ行います。
何より特筆すべきなのが女装した光海もまた可愛いということです。ひょっとしたら作中の女性よりもずっと可愛いのではないか、と思えるほどの美貌であり、読者の注目がここに集まることも少なくありません。
光海の女装は頻繁に行われるわけではないのですが、いつ女装するのかを楽しみにしている読者もいるくらいです。 頻繁というわけではありませんが、定期的に登場するレアな姿は必見です。
香子による光源氏計画は14巻まで順調に進んでいます。だいたい1巻に一人のペースで女性たちが登場するのですが、ここまでで12人の女性と関係を結ぶことに成功した光海。もっとも、必ずしも予定調和に物事が進んでいるというわけではありません。
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2018-11-19
そもそも光海は14人の女性と同時に交際することを目的としているわけですが、当然それをよく思わない女性もなかにはいます。特に六条先生の存在感は特筆すべきものです。彼女はいわゆるヤンデレ。光海が他の女性と付き合おうとしているところを邪魔してきて、そこがこの計画の障害のひとつ。
もちろん物語に絡んでくるのは六条先生だけではなく、他の女性たちとの関係も複雑になってきて、必ずしも順風満帆とは言い切れません。
うらやましいながら波乱万丈な光海の大学生活から目が離せません。
ここからは2019年9月時点での最新15巻について紹介していきましょう。この巻では13人目である明石夢告(あかしむつげ)がメインヒロインとなります。彼女は光海から恋愛感情を抱かれていると気づきつつ、自分からはそれほど好意を抱いているわけではありませんでした。とはいえ今後の占いの糧になるならば、といったん彼の想いを受け入れることに
- 著者
- 稲葉 みのり
- 出版日
- 2019-05-17
香子の計画を成功させるためには女性と心を通わせることが重要。表面的な付き合いでは許されません。果たして光海は恋愛にも彼についても興味のない明石をその気にさせ、身も心を通わせることができるのでしょうか。
15巻の見所は、そんな明石との衝撃の出会いのシーン。可愛らしいヒロインとの刺激的な神社での初対面は、そのシチュエーションにうまくエロさがからみ合い、不思議な魅力に引き込まれるシーンです。
その他にも読者にもファンが多い月子の可愛さも加速!本作の人気ナンバーワンの正統派ヒロインといえるでしょう。どこを見ても可愛い子ばかりで15巻になっても勢いが衰えません!