主人公ジョルノ・ジョバァーナは正義の心を持ったギャングスター志望の少年で、彼の抱いた輝かしい夢によって多くのキャラの運命が大きく変わっていきます。この記事ではそんなジョルノの名言3選をご紹介します。 『ジョジョの奇妙な冒険』第5部「黄金の風」は、シリーズでは異色の裏社会を舞台とした能力バトル漫画です。
「ジョジョ」シリーズ因縁の敵、ディオの息子であるジョルノ・ジョバーナ。実母が再婚したことでイタリア籍になっています。
冷静沈着で勇敢な主人公ですが、幼少期は両親から愛されず、悲惨な生活もあって卑屈な性格でした。あるマフィアと出会って人間的に成長し、ギャングスターを志すようになりました。
スタンドは物体に生命を与える「ゴールド・エクスペルエンス」。
そんな彼を象徴するような名言をご紹介します。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
入団審査で非道な幹部・ポルポを始末したジョルノは、無事に組織へ入団し、ブチャラティらとともにポルポの遺産回収に乗り出します。
ヨットで移動していたブチャラティチームは、遺産を狙うパッショーネ組員に襲われて、1人ずつ行方不明となっていきました。絶体絶命のピンチでジョルノは自ら犠牲となって、ブチャラティとアバッキオに後を託しました。
「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!」
(『ジョジョの奇妙な冒険』49巻より引用)
この名言はその時のものです。
組織でのし上がるには、チームの団結が必要不可欠。厄介な新参者と疎んじられていたジョルノは、信頼を獲得しつつ窮地を切り抜ける方法として、自己犠牲を選択したのです。
確固たる信念と夢のためにすべてなげうつ勇猛さ、そして計算高さまで読み取れる名言です。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1999-05-01
数え切れない困難の果てに、ジョルノはラスボスを打倒することに成功しました。ラスボスは生きてきたありとあらゆる痕跡を消去し、正体を掴むことさえ一筋縄ではいきませんでした。用心深い上にほぼ無敵のスタンド能力まで持っており、ジョルノが勝利できたのは奇跡としか言いようがありません。
しかし、そのために数多の犠牲が払われました。勝利を信じて散っていった者達の「先へ進む意志」、それこそがジョルノの勝因であり、彼が犠牲者から受け継いだものに他なりません。
「去ってしまった者たちから
受け継いだものは
さらに『先』に進めなくてはならない!!」
(『ジョジョの奇妙な冒険』63巻より引用)
先へ進む意志がある限り、ジョルノは振り返ることも立ち止まることもしません。仲間が信じてくれた輝かしい夢のために、ギャングの立場から正義を行っていく覚悟が感じられる名言です。
- 著者
- 荒木 飛呂彦
- 出版日
- 1997-11-01
「『覚悟』」とは……
犠牲の心ではないッ!
『覚悟』とは!!
暗闇の荒野に!!
進むべき道を切り開く事だッ!」
(『ジョジョの奇妙な冒険』55巻より引用)
パッショーネのボス直々の指令でヴェネツィアに向かう途中、ジョルノとミスタは組織を裏切った暗殺チームのギアッチョに襲撃されました。ギアッチョの極低温攻撃で2人は追い詰められます。
そこで捨て鉢になりかけたミスタに対し、ジョルノは上記の名言とともに文字通りの血路を開いて、勝利に貢献しました。
犠牲になる決心は覚悟ではなく逃げ。本当の覚悟とは、絶望のなかでもか細い勝利を掴み取る姿勢、希望を繋ぐ行為なのだと強く思い知らされるシーンです。ジョルノの「覚悟」に圧倒されます。
ギャングとは、世間的に見れば悪党でしょう。そんなギャングに憧れるジョルノ。しかし、彼は風変わりではあるものの、なぜか爽やかで正義の心が感じられるキャラです。
裏社会でくり広げられるジョルノ達の戦いは、「ジョジョ」第5部そしてスピンオフ小説『恥知らずのパープルヘイズ』で見ることが出来ます。
ジョルノ本人だけでなく、彼に感化された者達によって物語は劇的な最後を迎えます。正義のギャングによる活躍はぜひ第5部本編でお楽しみください!