絵にあこがれて入った会社は、実はエロゲーの会社だった!? 普通の女子がひょんなことからエロゲー会社の新米社員になるのが、『就職先はエロゲー会社!?』。 たいてい全裸の社長、ロリコン趣味のガテン系、触手好きの年齢不詳キャラなど、濃いメンツで濃い世界が描かれるギャグ漫画です。 この記事では本作の魅力を結末までご紹介!下のボタンからダウンロードできるスマホアプリからも読めます!
高倉美咲は小さいころから絵が描くのがとても好きで、将来は絵の仕事に就きたいと思っていました。その夢に一歩近づけるチャンス!と思い就職した先は……なんと男性向けエロゲー制作会社だったのです。
ゲーム会社に勤める友人、原田京子から新しい絵描きを募集していると聞いて応募したこの会社。「男性向けのゲーム」とは説明されていたのですが、美咲はサッカーやプロレスなどのスポーツゲームだと思っており、まさかエロゲーだとは思っていなかったのです。
エロゲーはまったくの未経験である美咲ですが、軽く話しただけで即採用されます。そして社長に「とりあえず勉強がてらに同人ゲームを一本作ってみなさい」と言われます。果たして彼女は、未経験そしてエロゲーに免疫がないなかで、ゲームを完成させることができるのでしょうか?
就職先はエロゲー会社!? 新人原画マン美咲のセキララな日々 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
本作品には濃いキャラが多数出てきます。まず会社の女性社長は、面接時にはじめて対面するのですが、開口一番、「あなたの今日の下着は何色かしら?」と聞いてきます。出会って数分でセクハラ……!
美咲が戸惑いながらも「白です」と答えると、自身は何もつけていないと発言。そして本当に下着をつけていませんでした。その後も裸でちょっかいをかけてくるなど、トップがこれなのですから、そのほかの社員も濃いメンツばかりです。
企画の杉山は不愛想だけど真面目な青年で、いかつい感じの見ため。しかし「貧乳」「ロリ」などの小さい、可愛いものが大好きで、お弁当の腕前はそこらの主婦を凌駕するほどというギャップの持ち主です。そのため、タイプではない美咲とは話さず、基本はチャットで会話をします。
彩色の田中は触手や異種が好きで、見た目はかわいらしいけど何やら毒を持っていそうなタイプ。語尾が「にょ~」とつくのが特徴です。見た目は若いですが、実は社長の同級生なのです。
また、プログラム担当の冴木は、自粛行為多数など謎の性癖を持っています。未知数なところがあり、彼がもしかすると最もヤバいかもしれません。
このようにさまざまな色の濃いキャラクターが楽しめるのが本作の魅力です。
すぐ脱ぎたがる社長ですが、各シーンで名言を連発します。ただエロい言葉を使って、うまいこと言っているだけ……ともとれますが、まとめ方がうまく、センスを感じます。
「あなたの隠された『どスケベ』という名の本能(寺)
ガツンと燃やして天下を取ってみなさい!」
(『就職先はエロゲー会社!?』#01より引用)
美咲が初めて仕事を任されることになったときの助言です。それまで普通に優しい言葉をかけられて感動していた美咲が、一気に冷め、「それは何かイヤです…」と返してしまいます。
つづいてはこちら。
「『金玉磨かざれば光なし』 精進しなさい」
(『就職先はエロゲー会社!?』#Last episodeより引用)
最終話で美咲がもっとこの世界を知りたいですと社長に言ったときに返したセリフです。
磨けば磨くほど光っていくように、この世界も鍛錬していけば腕が磨かれるということを意味しているのでしょうが、「金」は余計ですね……。
就職先はエロゲー会社!? 新人原画マン美咲のセキララな日々 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
はじめは戸惑いばかりの美咲でしたが、ゲームを完成させたり、コミケに参加したり、どんどん業界での経験を積んでいきます。そして「これからも作品を楽しみにしています」と、コミケでお客さんに言われて感動したことなどをきっかけに、この仕事にやりがいを見出し始めるのです。
エロに対しての耐性もつき、最終話では「もっとこの世界を知りたい」と考えるほど成長していく姿を見ていけるのも魅力の一つでしょう。
エロゲーという要素と濃いキャラ、溢れるやばい性癖などの要素のなかで、ひとりの新米社員の成長を描いたストーリー。ぜひその様子と結末はご自身でご覧ください。