会社で働かなくていい、嫌なことから逃げていい、わたしの部屋でいい子にしていればいいよ、と美少女に言われたらどうしますか? そんな夢のような設定の『ポチごっこ。』。仕事に疲れ果てて自殺をしようとした青年が女子高生に犬として飼われるというストーリーです。今回はその魅力をご紹介!下のボタンからダウンロードできるスマホアプリで読むことができますので、そちらから読んでみるのもおすすめです。 果たして、美少女は救いの飼い主なのか、それともやっぱりただ犬扱いをしてくるご主人様なのでしょうか……。
主人公の友寄は、ブラック企業に心を擦り減らしている会社員。山積みの仕事を身を粉にして片づけるものの、上司に罵倒されるばかりの日々に嫌気がさし、ある日飛び降り自殺を試みます。
しかし、意識を取り戻すとそこは見覚えのない女の子の部屋でした。 花と名乗る謎の女子高生に「ポチ」と名づけられ、飼い犬としての生活を始めることになります。
強引で、後先を考えない彼女の言動に戸惑いますが、徐々に心を許していきます。しかしそれぞれの家族や周囲の人間がそう簡単に受け入れるとは到底思えません。
波乱の2人の関係性にご注目ください。
本作は友寄と同様、疲れた心が花に癒されるところが魅力です。
急に部屋に連れ込み、今日から飼い犬にしてあげる、と無茶苦茶な展開から始まったこの関係。花は時折、疲れた友寄の心に寄り添ってくれます。
まずは2人の出会いのシーン。友寄が徹夜で仕事を持ち帰った翌朝、終わらない仕事を抱えたまま勤務先へ向かっていると、携帯に上司からの催促と思われる電話がかかってきます。出ようか出まいか迷っていた彼に、まだ見知らぬ彼女はこう言うのです。
「出たくないなら出なくていいよ」
(『ポチごっこ。』第1話より引用)
社会人であればそんな気まぐれは当然許されません。しかし自分の存在価値を見出せないほど仕事に疲弊していた彼は、その瞬間だけ、今の苦しい現状から離れられたように見えます。
また、彼女に犬扱いされていることに反論した際には、こう返されます。
「ポチはさあー 誰の目気にして生きてんの?」
(『ポチごっこ。』第3話より引用)
まだ少女ということもあってか、常識ではなく、その人の生き方を尊重する考えです。社会に揉まれていないがゆえの意見の純粋さや真っ当さに、友寄はしだいに心のよりどころを求めていきます。
ただ、彼女もまた、友寄と同じように何か事情があるようで……。
また、本作は危うい2人の関係にも引き込まれていきます。
飼い主と犬という主従関係を宣言されてはいるものの、女子高生の部屋に20代半ばの男性が寝泊りしているという状況。読者がつい期待してしまうようなことが、起きないわけがありません。
朝目が覚めると彼女が着替えの真っ最中だったり、花の家庭教師との名目で至近距離で勉強を教えたり、ドキドキする要素が満載です。
また、彼が勝手に連れ込まれた家に住んでいるのは、花だけではないことがのちに判明します。そこにいるのは、彼女の姉と妹。
友寄がいることなど知るはずもない姉妹が、お風呂に入るためにバスタオルを押し入れに探しに来るシーンでは、2人が密着せざるをえない状況になってしまいます。
まだ連載が始まったばかりですので、今からでもすぐにストーリーに追いつくことができますので、彼らの行方をぜひご覧ください。下のボタンからダウンロードできるスマホアプリで読めます。