漫画『ライドンキング』面白い魅力をネタバレ紹介!新しい異世界転生漫画が誕生?

更新:2021.12.7

異世界転生マンガやストーリーに飽き飽きしたという声が多いなか、圧倒的な画力と独特のストーリーで読者を惹き付けてやまないのが、『ライドンキング』。作者の筋肉フェチと異世界に行ったのにとにかく何かに乗りたいという気持ちメインで動く主人公の魅力が爆発した作品です。 この記事では、「次にくるマンガ大賞2019」や「このマンガがすごい!2020」のオトコ編でも入選した本作の魅力を最新2巻までご紹介!

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『ライドンキング』が面白い!普通の異世界転生ものに飽きたあなたに!【あらすじ】

武術・格闘技の達人としても名高く、世界最強の大統領と称されるアレクサンドル・プルチノフ。彼は数多の闘乱や政治の陰の噂もありながらも、強い指導者を待ち望む国民から支持されプルジア共和国終身大統領として国を統治していました。

そんな彼は並々ならぬ「騎乗欲」の持ち主。バイクから戦闘機まで、さらにサメなど、とにかく何かに乗って征服したという感情を抱くことに得も言われぬ満足感を得るのでした。政治をするのも「国家」をのりこなし、操っているという快感からでした。ちなみに彼の移動手段は、もっぱら愛虎のアスランです。

そんなある日、アスランを乗りこなしてへ任務と向かう途中、テロリストにトラックでひかれそうになります。

著者
馬場 康誌
出版日
2019-01-09

とはいえ、武術に長けた大統領は路面をひと踏みしてコンクリートのを粉砕してトラックと自分の間に壁をつくり、それにつまずいたトラックを背負い投げしてしますのです。意味が分からないかもしれませんが、起こったことをそのままお伝えしております。

そうしてテロリストは難なく返り討ちにするのですが、それによって崩れた銅像の頭が上から落ちてきて気を失ってしまいます。

そして、目覚めた時には、人間とモンスターが共生する異世界にいました。そして異世界の生き物の乗り心地に恍惚とします。そして大統領就任後、初めての長期休暇(バカンス)としてここで過ごすことにして……?

壮大なストーリーが真面目なのかギャグなのか分からない独特の作風とともに展開されていきます。

作者・馬場康誌とは

著者
馬場 康誌
出版日
2015-08-07

1994年に「超剣士 雷王丸」でデビューした漫画家で、代表作として『ゴロセウム』があります。

代表作も今回ご紹介する作品も、とにかく筋肉の描写が一級品。ガチムチを描かせたら右に出るものはいないというくらいのこだわりが感じられるキャラ造形です。

また、闘いのシーンを描くストーリーが多い作者で、代表作も本作も肉弾戦がメイン。体と体のぶつかり合いが楽しめます。

また、なぜかロシアの大統領プーチンを彷彿とさせるキャラを描くことが多く、『ゴロセウム』では「ウラジスラフ・プーチノフ」、本作では「アレクサンドル・プルチノフ」として登場しています。フェチなのでしょうか……。

『ライドンキング』の魅力1:異世界転生マンガに飽きた人にこそおすすめ!

『ライドンキング』の魅力1:異世界転生マンガに飽きた人にこそおすすめ!
出典;『ライドンキング』1巻

異世界転生作品は昔からある王道のストーリー設定ですが、昨今特に流行しているテーマです。人間界とは異なる魔界や神の国、未来の世界や過去へのテレポーテーションをはじめ、体が誰かに乗り移る、歴史上の人物と対峙するなど、違いはあれど既視感のある作品が山ほどあります。

漫画好きのなかには異世界転生ストーリーには飽きた、どれも展開が見えるなどという声をよく聞きます。

その理由のひとつとして、人気だからという理由で作られたと思われる作品が多いことが挙げられるのではないでしょうか。ジャンルとして異世界のよくある設定を踏襲しているものの、画力、ストーリーが弱く、楽しめないものをよく目にするような気がします。

しかし本作は、ストーリー、画力ともにレベルが高く、異世界という設定が魅力のメインにおかれていません。

そもそも設定が面白く、強靭な肉体を持つ大統領が、悪人どもや非道なモンスターを肉弾戦でバッタバッタと倒しまくっていく姿が痛快。しかし主人公はそこに重きはおいておらず、ただただ自分の騎乗欲を満たすことのみ求めているのです。

異世界に迷い込んでも戸惑うことなくすんなり受け入れるのは異世界漫画でよくある流れですが、そんなことは気にならないくらいにストーリーに引き込まれていきます。センスある漫画家が描けばこんなにも面白くなるのかという感想も多い異世界漫画です。

『ライドンキング』の魅力2:主人公に惚れる!

『ライドンキング』の魅力2:主人公に惚れる!
出典;『ライドンキング』1巻

本作でついつい笑えてしまうのが、主人公であるプルジア共和国終身大統領のプルチノフが、実在するある大統領を彷彿とさせること。体格や特技、イメージはまさにあの大統領そのもの。実際にモチーフにしているかはともかく、そこに本作独特のキャラクター設定がプラスされ、魅力的な主人公になっています。

騎乗欲が強く、とにかく何かを乗りこなすのが好きな彼は、異世界でオーク、ワイバーン、ケンタウロスなどさまざまな魔獣に乗ってはご満悦。しかしそんなギャグ要素だけでなく、善悪の基準が明確でリーダーとしての素質を感じさせる考え方に好感が持てるという声も少なくありません。

これまで歩んできた人生や経験に根付く、しっかりとした価値観があり、現実の世界にそんな大統領がいてほしいと感じるような理想的なリーダーなのです。

笑わせるところもありつつ、しめるところはしめていくかっこいい主人公がプルチノフなのです。

『ライドンキング』の魅力3:作者・馬場康誌の力量がすごい!

『ライドンキング』の魅力3:作者・馬場康誌の力量がすごい!
出典;『ライドンキング』1巻

また、作者・馬場康誌の漫画家としてレベルの高さも見逃せません。表現がパワフルかつ細やかなのです。

些細な部分も手を抜かない画力ですみずみまで丁寧に描かれ、それが画面の圧倒的な迫力に繋がっています。作者のこだわり満載の筋肉をはじめ、動物の動きや迫力あるバトルシーンはつい引き込まれてしまうもの。実在するもの以外のモンスターなどのクリーチャーデザインも繊細を極め、ページを開く度に見入ってしまいます。

また、画力だけでなく随所にネタが散りばめられており、ストーリーのスパイスとなっています。痛快な腕力と人間力のある男に引き込まれつつ、すみずみまで丁寧に描かれた世界観も見事なのです。

『ライドンキング』2巻の見所をネタバレ解説!

異世界に迷い込んでも、ぶれることなく、持ち前の力強さと包容力で新たな世界を果敢に生き抜いていくプルチノフ大統領。子どもたちと魔狼(ガルム)を苦しめる山賊を撃退し、みんなが安心して暮らせる村づくりに着手することにしました。ですが、村のすぐそばに魔物を生み出す厄介なダンジョンがあることが発覚し……?

著者
馬場 康誌
出版日
2019-05-09

どくろ剣士やレイス、ゾンビドラゴン、リッチなどの死霊たちがうごめく異界のなかの異界に足を踏み入れ始める2巻。これまでよりもさらに暗く、この世のものではないパワーを持つ死霊たちが集まるアンデッドダンジョンでの戦いが見所です。

とことん正のパワーを持っている大統領がこの暗黒の世界にどう向き合い、退治するのでしょうか?持ち前のリーダ資質を活かしまくり、異世界でも存在感を示し、異世界の人々や魔物たちの心も虜にしている大統領の活躍に目が離せません!

 

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