「あまちんは自称」が面白い!4巻までネタバレ紹介!男の娘は好き?

更新:2021.11.24

男でも女でも性別なんてどうでもいい! そんなことを叫びたくなってしまうほど可愛い男の娘が登場するのが、「あまちんは自称」。とにかく可愛いけど実は男の子の「天澤こころ」と彼の幼馴染「上下タツミ」のラブ?コメ漫画です。超絶可愛い女子と、なぜか後ろにある男子用の便器というギャップのある表紙に驚いた人も多いはず。 こんなギャップこそがこの漫画の面白さなんです!この記事では、そんな本作のあらすじや面白さの秘密、最新4巻の見所をを紹介していきます。

ブックカルテ リンク

「あまちんは自称」が面白い!【あらすじ】

天澤こころ(通称あまちん)と上下タツミは幼馴染み。タツミのベッドに乗って彼を起こして「おそっちゃうぞ」という会話をしているのを見ると、よくある幼馴染み同士のカップルの漫画に思えるでしょう。しかし本作は平和なカップル漫画とはなりません。

その後、入学式のあとクラスで自己紹介するあまちん。そのキュートさでクラスの男子たちはメロメロになるのですが、ここで衝撃的な一言が。

「俺 男(オス)なんで♂」 
(『あまちんは自称』1巻より引用) 

著者
寺井 赤音
出版日
2017-11-16

あまりの現実を受け止めきれない男子たち。うっかり一目ぼれしてしまい告白してきた男子に、さらに容赦ない言葉が放られます。

「え? いいの? ついてるけど」 
(『あまちんは自称』1巻より引用)

もはや犯罪レベルといえるほどの可愛さを持ち、成績も優秀、スポーツ万能でモテる要素しかないのに、見た目と性別のギャップがありすぎるあまちん。そして彼らの幻想を砕くかのように「ついてる」とあっさり言ってしまうあまちん……。

そんなつれないところもありますが、誰に告白されても本命は幼馴染みのタツミ。彼に優しくされると……?

「勃つわぁ」 
(『あまちんは自称』1巻より引用)

……。そんな個性の豊かなあまちんと、彼に負けず劣らず濃いキャラクターとの学校生活が幕を開けます。

作者・寺井赤音とは?

著者
寺井 赤音
出版日
2013-08-23

作者・寺井赤音は2011年にデビューした漫画家、イラストレーター。

石川県出身で金沢美術工芸大学を卒業し、現在も同県在住です。地元愛が強く、石川県野々市市のPR漫画を描いたり、HPのイラストを描いたりしています。過去には、テレビドラマ、そして映画にもなった『ATARU』の劇場版の漫画を執筆していたこともあります。

そんな亜kれの魅力は、正統派の可愛い絵。本作のあまちんのような可愛い女の子?や、タツミのようなかっこいい男の子が登場します。少しHなものやBL作品も描いていますが、どのストーリーもシリアスになりすぎないものなので、軽く楽しめる作品が多いのが魅力の漫画家です。

「あまちんは自称」の面白さ1:あまちんの独特の魅力にハマる!

著者
寺井 赤音
出版日
2018-05-17

なんといってもこの作品の魅力は憎めない「あまちん」ではないでしょうか。

周囲からの期待の気持ちを分かっていながら男であることをあっさりバラしたり、「勃つわぁ」なんて言葉を可愛い顔と仕草で(時にはキノコを持って)言ってしまったり……。しかしそれでもいいと思わせる魔力のあるキャラです。

そんな彼はタツミが好きなことを公言しており、一途なところもまた、好感度が上がります。なんだかんだ本当に彼のことを大事にしているのが感じられるのです。

つれないところがあるものの、純粋さを感じられるところもあり、何をしても許してしまうような反則級に可愛いキャラです。

 

「あまちんは自称」の面白さ2:毎回登場する地元、石川県

著者
寺井 赤音
出版日
2018-11-15

「あまちんは自称」で発行されたこれまでの3巻全てに石川県の場所が描かれています。

たとえば、第1巻では、竪町通りや片町横の犀川大橋が登場。さらに地元民しか分からない石川ネタが盛り込まれているのです。

第2巻では柿木畠という実在の場所や、石川の銘菓が登場し、第3巻では灯篭流しの風景が描かれます。特に灯篭流しの描写は郷愁を誘うもの。安全面を考慮して今はやらなくなってしまった伝統行事なので、漫画作品内ではありますが、その様子が見られるのは日本人として感慨深いです。

さらにキャラたちが買い物に出かける場所は、片町のプレーゴ(PREGO)や実在のチェーンストア・LOFTのようなToft。特に石川県出身の方は感慨深く、それ以外の方も石川県に興味が出たり、行ってみたくなるような内容です。

「あまちんは自称」の面白さ3:個性豊かな登場人物

あまちんも個性的なキャラクターですが、その他の登場人物も超個性的!

彼の毒牙、もとい魅力にメロメロにならず、適度な距離を保ちながらも面倒見のよさを見せるタツミの精神力にも驚かされますし、タツミの妹・苗美ちゃんは、まだ小学3年生にも関わらず、あまちんに敵意むきだしで兄に甘えます。

あまちんの「勃つわー」の口癖に対して、苗美ちゃんは「なえるわぁ……」。小学3年生ながらどこか油断ならない雰囲気をもつ少女です。

さらに同級生たちもなかなか。あまちんが男だと知っても彼の裸を直視できないし、男ならではの発言を聞いて毎回泣き崩れたり……。そこまで彼の魅力はすごいのでしょうか。

そのなかでも特に驚きの展開でファンを獲得したのは、滑川優助(なめかわゆうすけ)。眼鏡をかけている彼は運動オンチで自信が持てなかったのですが、あまちんが彼を女装(と言ってしまっていいのか分かりませんが)の世界に引き込んでしまうのです。

とても可愛く生まれ変わった彼は、このことがきっかけで少しずつ自分に自信を持っていきます。そしてそれに続き、滑川君と同じ中学校出身の立杉君も、なぜか女装の世界に入ってしまうのです!!

男子の女装、しかも全員可愛い3人のショットはニューワールド感満載です。

「あまちんは自称」最新4巻の見どころをネタバレ紹介!

第3巻では浴衣姿のあまちんが登場します!タツミに「手…つなご……?」と恥ずかしそうにお願いする姿も可愛く、タツミとの仲がしっかり深まっていく様子も見られます。

そんななか、高校の恒例行事、滝行が行われます。しかし、張り切りすぎたあまちんは熱を出してしまいました。

著者
寺井 赤音
出版日
2019-05-16

そして4巻では、あまちんが熱のため学校を休むところからスタート。彼がいないことにショックを受ける男子たちですが、幼馴染として一番心配しているのはタツミでした。授業のノートは2冊分とり、1秒でも早く帰ろうとします。

そして風邪をひいた、あまちんに会いにいくのですが、彼は髪の毛ボサボサ、鼻水ジュルジュルな姿をタツミには見せたくないよう。

しかし、タツミはお構いなしです。そんな見た目のことより体調を気にする姿は、読者をもキュンとさせます。おかゆを作ってくれたり、背中を拭いてくれたりと、なんともかいがいしい……。

風邪ながらも、そんな姿を間近で見て、あまちんの妄想は止まりません。しかもその後、学校でタツミが落ち着かない様子だったとクラスメイトから聞いて、ますます嬉しくなるのでした。

そんな2人の仲の良さがほほえましい4巻。タツミもあまちんを思う気持ちがどんどん強くなっていっているようにも感じられますが、それは果たしてどういう意味の好意なのでしょうか?5巻も彼らの進展から目が離せません!

U-NEXTで実質無料で読んでみる
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る