アニメ化も話題!『ピーチボーイリバーサイド』をネタバレ紹介! 漫画『ピーチボーイリバーサイド』は日本のおとぎ話と聖書の世界にインスピレーションを得て、童話の続きをファンタジックかつエロさもまじえながら描くというユニークなストーリーです。 Web漫画のカリスマ的存在であるクール教信者の原作をもとに、新人漫画家が作画を手がけた作品です。 本記事ではそんな2021年7月にアニメ化も決定した『ピーチボーイリバーサイド』の個性あふれる漫画の魅力や作者の特徴もご紹介します。ネタバレを含みますのでご注意ください。 読んでみたいという方は、スマホアプリで無料で読むことができますよ!
日本の童話である桃太郎の世界観が密かなベースになった物語。キャッチコピーは「壮大な世界観で紡がれる、心に響く超本格ファンタジー」。
桃太郎役のキビツミコト、そのお伴として描かれたサル・トリ・イヌを彷彿させるネーミングのサルトリーヌ(通称サリー)という名のお姫様が主役です。
見たことがない広い外の世界に憧れを抱くお姫様は、旅人の少年ミコトと出会い、「連れ出してほしい」とお願いします。
そんなとき、強大な力を持つ鬼たちが城を攻め、平和だった国が存亡の危機に陥ってしまうのですが……。
ミコトとタッグを組んだサリーの、鬼退治の旅がスタートします。さまざまな能力をもつ個性あふれる鬼たちが登場。キャラ設定や背景も細かく、深みのあるストーリーになっています。
斬新なストーリーで話題の『ピーチボーイリバーサイド』。2021年7月よりTOKYO MXやBS日テレ系よりアニメ化されました!(公式サイトはこちら)
そんな大注目の漫画『ピーチボーイリバーサイド』。本項ではそのバズ作品の作者についてみていきます!
クール教信者はもともと2ちゃんねるで絵を投稿していたネット界の住人。2ちゃんの漫画投稿サイト「新都社」のメンバーに加わります。
「初音ミクアニメ化!」といった釣りのようなスレタイにつられたのがきっかけといいますが、2ちゃんで漫画を描く人間の溜まり場で仲間が作れるならと、軽いノリで参加したそうです。ですが、楽しみが増えたとスピードもアップし、どんどん作品を輩出していきました。
2012年に『小森さんは断れない!』で商業誌デビューを図ったほか、『旦那が何を言っているかわからない件』『小林さんちのメイドラゴン』『おじょじょじょ』『チチチチ』など多くの作品が人気を集めています。
おっぱいが大好きと公言するエロい面も持ち合わせ、投稿サイトではエッチな画も惜しみなく披露しています。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
『ピーチボーイリバーサイド』はクール教信者のWebコミック代表作を原作として、新人漫画家ヨハネの作画で少年漫画向けにリメイクした作品です。
ヨハネはこの作品で本格デビュー。多くのWebコミックファンをもつ、クール教信者の作品を、新人ヨハネがリメイクするとあって、不安の声もあったようですが、作品の評価は高いです。
クール教信者の原作はやわらかなタッチで、デフォルメの利いたラフな絵柄が特徴的。片や、ヨハネは少し硬めの線で、やや写実的でスッキリしたテイストの絵柄が特徴です。
クール教信者のタッチが好きなファンには、少し物足りないかもしれませんが、キッチリした絵柄が好きな方にとってはクール教信者の初期時代のラフさより、画質が上と評価する声もあります。
バトルシーンの迫力は、「ヨハネの実力が圧倒的!」という意見も少なくありません。キャラクターそれぞれの違いについては、おおむね原作ファンにも受け入れられています。
本作は、日本の昔話と西欧の聖書が融合しながら、新たなファンタジーが組み合わされた個性あふれる作品です。
子どもの頃、誰もが読んだ昔話の桃太郎と、旧約聖書のエノク書などがベースになっています。
原作者であるクール教信者は、「桃太郎の桃の根源はどこにあるのだろう」とずっと気になっていたそうです。わからないなら自分で創作してみようと考えたのがこの作品が生まれた経緯。
エノク書に登場する知恵の実は通常はリンゴにたとえられますが、実際のところはどうなのか、形は桃にも似ているのではと想像しました。
桃は中国などでも伝統的に重視されてきた果物ですし、聖書のリンゴを桃に変えて話をごちゃ混ぜにしても面白いのでは……とストーリーを作っていったのです。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2016-02-17
人、鬼、亜人、天使などさまざまな種族がからみ合いながらくり広げられる、この世ともあの世ともわからない壮大な世界でのストーリーが展開されていきます。
一見、美少女と見まがう桃太郎のミコトや、クール教信者の好みが反映したのか巨乳な姫サリーが敵をどんどん圧倒してく姿はスカッと感があり、読んでいて気持ちがいいです。
ネタキャラと見せかけたホーソンや遊鬼も続々と登場し、惚れ惚れするほどかっこいいシーンも見ものです。
レジェディア編に登場したドメニカにいたっては、話が変わるたびにキャラの印象が次々と反転し、読者をほんろうします。
ストーリーのなかに散りばめられたどんでん返しは、読んでいて飽きません。
Web漫画ならではの自由度や気ままさも存分にあり、おとぎ話のファンタジーストーリーかと思いきや、恋仲になったサリーとミコトの本番シーンまで登場します。
少年漫画はこうでなくてはならないという縛りがなく、エロ展開も自由に投入されるのです。こうした伸びしろの高さも、作品の魅力かもしれません。
まだ自分の運命を知らない姫サリーと、桃の衝動に付き従う少年ミコトの壮大な冒険は、巻を追うごとにスリルも増していきます。
6巻では、ホーソンが仲間たちに自分の力を見せつける目的で参加したバルクェンド武術大会会場が、轟鬼たちの襲来にあいます。にぎわいのイベントは、一転、殺戮のくり広げられる戦場へ。
一方でサリーは一国の姫として、高鬼・皇鬼がつき付ける「鬼と人間との共存」と、信頼する相棒のミコトが使命に掲げる「すべての鬼の滅殺」かの選択を迫られていました。
あらゆる者がピンチにおちいり、血で血を洗う死闘がくり広げられるなか、その行く末がどうなるのか見どころです。
- 著者
- ヨハネ
- 出版日
- 2019-06-17