なしくずし ああなしくずし なしくずし 付き合う前に肉体から始まる・・・って、なんだかビターで大人な味?いやいや、腰乃先生の話を読めば、そんな考えは消えてしまうこと間違いなし。どちゃくそエロティカルなのに、びっくりするほど甘酸っぱくて、たとえ社会人ものだとしても、どこか青春の味がする。なぜなら、どれも根底にびっくりするほどの純粋でひたむきな好きが溢れているから。 よごれっちまった心が洗われること請け合い。滝行より腰乃作品。さぁ、幸せを浴びに行きましょう!
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2011-03-20
「このBLがやばい!2012年腐女子版」にて1位をとった超メジャー作品。
弱腰天然(途中覚醒あり)攻め×男前受け。
大学の同級生でバイトも一緒の友人・鮫島くんに告白され、足の指まで舐め回された笹原くん。
スルーを決めればちゃんと自覚しろなんて強気で攻められ、受け入れようとすればヘタレて逃げ出す・・・
同級生の大学生ものです。鮫島くんのおどおどっぷり・・・かーらーの覚醒後の超然たる攻めっぷりがたまらなくキュンときます。大学生らしいアホさとにぎやかさにも癒される・・・おまえらどっちもかわいすぎか・・・。そしてシンプルな線からは想像できないほどのがっつりエロ。もうこれはあれです、冷やし中華なんてあっさりしてるからローカロリーかと思ったら530kcalもあったときの衝撃と一緒です。腰乃先生の真骨頂、おなかいっぱい、読後の幸せ確約ストーリー。
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2013-12-25
『鮫島くんと笹原くん』のスピンオフ。こちらは高校生同士のBL。腰乃先生の筆は衰えることを知らない・・・。
笹原くんの弟・高校生の真希ちゃんは二次元が大好きなオタク男子。なのに、リア充な同級生・新庄くんの恋愛相談(対・生物教師♂)に乗るハメに。日に日に自分の方が新庄くんを意識し始めてしまい…。
あらすじだけでもうピュアッピュアですね。恋愛なんてどうでもいいと思って一人で殻に閉じこもっていた真希ちゃんが、他人に興味を持ってどんどん恋心が育っていくのに葛藤している過程が丁寧なモノローグで描かれていて、読み手もドキドキしてしまいます。ともすると暗くなってしまいそうなところを、コミカルに描いているのでテンポよく読める・・・どころか、読みすぎて次が待ち遠しくなる一冊。まだ恋人同士にはなってないけど、2巻でどうくっつくのか。お待ちしています。
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2008-07-18
表題作は遊び人のゲイ×ノンケのリーマン。腰乃先生のデビューコミックス。
引っ越してきた当日に隣人・東大寺が男性とキスする現場を目撃してしまった沢田。ドン引きして近づかないようにしようと心に誓うが、なんやかやで何かと身の回りの面倒を見てもらうことに。口が悪く意地悪、でも実は世話焼きで優しい東大寺と接する内にノンケだった筈の沢田の気持ちは変化を始めるが・・・。
とにかく東大寺の飴と鞭がすごい。容赦ないセリフ(怯える沢田に「自意識過剰っしょ 全然好みじゃない」とかいう)があったかと思えば、雨の日に洗濯物がぬれているのを見て「俺仕事在宅だし 今度から取り込んどいてやろーか?」とか。それに応えて合鍵を渡す沢田の頼りスキルもすごい。世話好きと世話やかれ好きの生活風景がとても平和で見ていて癒されます。
そして、恋に一発で落ちるのではなく、日常を過ごすうちにいつの間にか恋に染まっていたという描き方がとてもリアル。そう、幸せの青い鳥はすぐそこにある。
他、コンビニの店長×ホモの間男、高校のクラスメイト同士、高校時代に好きだった先輩と同じ会社で働くことになった後輩、金欠主任に片思いする後輩、自由気まま課長(たぶん縁なし眼鏡)×気苦労系部下(黒縁眼鏡)、など色々詰まったお得な一冊。
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2010-01-09
純情がすぎるストーカー手前の後輩×仕事できる誘い受け先輩。
カッコよくて仕事もできる北川先輩に、一升瓶相手に告白するほど思いを寄せる後輩の中村くん。仕事終わりに一緒に飲んだら、先輩は酔っぱらって前後不覚、自分の部屋に連れ込むことに…。こんなつもりじゃなかったのに、と混乱していたら、なんと先輩から「お前俺のこと好きだろ?」と言われて…!
なるほど、憧れの先輩に思いを寄せる後輩、というのは王道ラブコメです。しかし、でもこれは告白された後に「好き?わかったいっちょやってみっか!」的な少年マンガ要素が入っていて、そのギャップがものすごい笑いを誘います。北川先輩、受けなのに男前がすぎます。とはいえエロシーンはセリフも体位もしっかりエロス。
その他、後輩のゲイ×アラフォーよいどれ上司、片思い相手と会社で徹夜作業をするゲイなど、リーマンラブが多数収録されています。
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2009-11-25
つくす系若手敏腕営業×朴念仁アラフォー。
彼女にプロポーズしたら振られた42歳の岩黒課長。失意のままに酒を飲んでいたら隣の席の若いリーマン男性も、どうも電話で振られた様子。意気投合したその男性・二子川は実はゲイで、そのまま初のラブホで一夜を過ごしてしまうが朝には一人になっていた。混乱が覚めないうちに、なんと翌日会社で再会。しかも「俺と付き合ってください」!?人生が急カーブすぎやしないか!!?
とにかく黒岩課長、朴念仁っぷりがひどい。告白されているのに「男と男は付き合ったりしない 目的はなんだ理由を言え」とか言っちゃう。そらあんた彼女にも振られると思うよ!そんなもっともBLから遠い位置にいる黒岩課長を引き寄せて落とす二子川君。さすが敏腕営業!
黒岩課長の固い氷のような心が二子川のストレートな優しさでゆっくり溶かされていく様子がなんとも味わい深い一作。こんなに愛されりゃほだされるよな!お幸せに!!
『隣の』キャラも登場する表題シリーズほか純情高校生×淫乱リーマンシリーズも収録されてます。こちらもお得!
- 著者
- 腰乃
- 出版日
- 2013-03-09
「好きな子ほどいじめてしまう」小学生男子的な愛情表現の攻め×振り回され系受けのコミカルリーマンラブストーリー。
新人のくせに余裕があって終日しゃあしゃあしている会社の2コ下入社の渋谷。同じ会社の寮に住む先輩の本田は、ひょんなことから渋谷の秘密を知ってしまう。そう、なんと渋谷は男性向けセクシーランジェリーパンツ大好きコレクターだったのだ!
パンツといってもブルセラ的なやつではなくて、自分で穿く用です。フリル付き紐パンからTバック、マイクロボクサー…未だかつてみたことがないほどの男性向けパンツがガンガン出てきます。しかもそれが渋谷が自分から能動的に見せてるのではなくて、ほとんど本田が無理矢理剥いているというシチュエーションだという。振り回される渋谷に同情しつつもいいぞ、本田、もっとやれ!と、楽しく読んでしまうお話。
腰乃先生の作品はどれも外れなし!コメディとエロスのミルフィーユを味わったが最後、忘れられないその味を求めて、すべての作品を集めることになるでしょう。