「なろう系」漫画『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』公爵令嬢の魅力をネタバレ!

更新:2023.11.9

婚約破棄されたスカーレットの最後のお願いとは、王子の新婚約者と取り巻きの悪徳貴族たちをぶん殴ることだった!主人公が自ら拳をふるうという痛快なストーリーがクセになる、注目の令嬢もの漫画『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』のあらすじや魅力をネタバレ紹介します。

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『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』とは?「なろう系」ライトノベル原作の爽快漫画

2019年から「アルファポリス」で連載されている『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』は、投稿サイト「小説家になろう」などで活躍中の鳳ナナによるライトノベルを原作とした漫画です。

婚約者である王子から突然婚約破棄を言い渡された公爵令嬢・スカーレットが、ムカつく相手を次々とぶん殴っていくというストーリー。悪徳貴族たちがボコボコにされていく様は痛快で、「最高にスカッとする!」と話題になっています。

女性向けの「なろう系」作品では、前世の記憶を取り戻した主人公が未来を変えようと奮闘するストーリーが多いです。

しかし本作の主人公は転生者ではないので、未来に起こるべきシナリオや世界の裏設定などは知りません。そのため、今後どのような事件が起こっていくのか、スカーレット本人も読者も予想が立てられないのが特徴で、先の展開が楽しみになっています。

この記事では、そんな本作のあらすじやキャラクター、見どころなど、ネタバレを交えつつ紹介していきます。

著者
["鳳 ナナ", "ほおのき ソラ"]
出版日

公爵令嬢の拳が唸る!『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』のあらすじと世界観解説

あらすじ

主人公スカーレットはパリスタン王国ヴァンディミオン公爵家の令嬢。クールな美貌の持ち主である彼女は、生まれる前から第二王子・カイルとの婚約が決まっていました。

しかしある日、舞踏会の最中にカイル本人から突然の婚約破棄を言い渡されます。今まで傍若無人なカイルに振り回されてきたこともあり堪忍袋の緒が切れたスカーレットは、婚約破棄を受け入れる代わりに最後にひとつだけ、彼にお願いをするのです。

それは、カイルの新たな婚約者・テレネッツァを拳でブッ飛ばすこと!

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』1巻

 

テレネッツァをはじめ、その場にいたカイル派の貴族たちが次々と彼女の鉄拳に沈められていく様子は最高にスカッとします。そしてその日から、スカーレットの拳は国内のさまざまな悪党を成敗していくことになるのです。

世界観を解説

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の世界では多くの神々が存在し、人々は何かしらの神に祝福されて生まれてきます。しかし、その力を使いこなせる人はごく僅か。スカーレットはその数少ない人間の一人で、神から与えられた力を存分に発揮して活躍していくのです。

また、貴族たちが通う学校では魔法も教えられており、成績優秀なスカーレットもさまざまな魔法を使いこなしています。

数多くの神が存在する世界ですが、パリスタン王国ではディアナ聖教とパルミア教が二大宗教として人々の信仰を集めているようです。このパルミア教は、悪徳宰相ゴドウィンとも何か繋がりがあるらしく……今後の展開にどう関わってくるのかが気になりますね。

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の見所その1:主人公の鉄拳制裁が気持ちいい!

本作の見どころは何と言ってもスカーレットの鉄拳制裁!悪党たちがボコボコに殴られていく様子は見ていて気分爽快です。

スカーレットは幼いころから人を殴ることが大好きというちょっと変わった性格でした。ムカつく相手にはすぐ手が出ることから、ついたあだ名は「狂犬姫」

父親や兄のレオナルドにたしなめられ、その拳は長い間封印されていました。

しかし、カイルから婚約破棄され、ありもしない罪を着せられてついに怒りが爆発。今まで我慢していた反動もあるのか、彼女の鉄拳の勢いは誰にも止められなくなっていきます。そして新たに「鮮血姫」が彼女の二つ名に加わることになるのです。

人を殴ることが好きな彼女ですが、決して乱暴者というわけではありません。相手や状況を見て判断し、その拳は殴るべき相手にのみ向けられています。

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』1巻

 

幼い頃からバイオレンスな趣味を持ちつつも、クールで理知的なところも彼女の魅力です。

そんなスカーレットの強さの秘密は、時の神クロノワの加護にあります。自分の拳を加速させたり、相手の動きを停止させたり、その能力は大活躍。加速を使って壁伝いに建物を登るなど、超人的な動きも可能になっています。アクションとしてもしっかりと見応えがあり、楽しめるでしょう。

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の見所その2:スカーレットの婚約はどうなる?登場人物の関係性

カイルとの婚約が正式に白紙になったスカーレット。しかし、神の加護を持つ貴重な人材である彼女を、王国としては手放したくはありません。そして、カイルの兄である第一王子・ジュリアスも、スカーレットに興味を惹かれています。

ジュリアスは愚かなカイルとは違い、優秀で聡明な人物。しかし、幼いころから周りに媚を売られてきたせいか、少し捻くれた性格のようです。スカーレットのことを珍獣呼ばわりしたり、わざと怒らせてからかったりしています。

ジュリアスからの好意をスカーレットは「からかって遊んでいるだけ」と思っているようですが、変わり者同士お似合いかも知れませんね。漫画では原作以上に2人の甘いシーンが楽しめます。

しかし、ジュリアスの他にも彼女の周りには個性的な男性がたくさんいます。

騎士団長の息子・シグルドは騎士としても強く、誠実で頼もしい存在。しかしスカーレット相手に照れてしまうなど、初心で可愛らしい一面も魅力です。

スカーレットが奴隷身分から助けた獣人族のナナカは、女装しても違和感がないほど可愛らしい顔立ち。助けられた恩からスカーレットを主人として慕うようになります。

そして、スカーレットの美貌と強さに一目惚れしてしまったのが、隣国ヴァンキッシュ帝国の第一皇子・アルフレイム

初対面のスカーレットに躊躇なく求婚し、彼女の拳や蹴りを見てますます好きになってしまいます。一度は振られたアルフレイムですが、彼女のことは諦めていないようです。

スカーレットを巡って男性たちが対決する日が来るのでしょうか?恋愛の面でも今後の展開が気になります。

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』の見所その3:汚職の裏に渦巻く陰謀……テレネッツァの目的は?

スカーレットと婚約破棄した王子・カイルは、傲慢で愚かな人物でした。スカーレットに対しても、婚約者でありながらまるで奴隷のように扱う傍若無人ぶり。

しかし、そんな愚かな王子だからこそ、悪徳貴族たちにとっては都合のいい存在でした。汚職で自分たちの私服を肥やしながら、それを追求する気もない愚かなカイルを擁立しようとしていたのです。

そんな悪徳貴族たちの筆頭が、宰相であるゴドウィン

奴隷所持が禁止されているパリスタン王国で、彼は密かに奴隷オークションを開催していました。そして、ゴドウィンにはカイルが新たな婚約者に選んだ女性・テレネッツァとも繋がりがあったのです。

どうやら彼女がカイルに接近できたのもゴドウィンの協力によるものらしく、テレネッツァからゴドウィンに魔道具や銃を渡しているシーンもあります。

最初は愚かなカイルと恋に落ちただけのゆるふわな女の子のようにも見えたテレネッツァですが、じつは自分の目的のためにかなり狡猾に策略を巡らせているようです。

ゴドウィンの方が彼女にいいように操られているような描写も見られます。果たして彼女の目的とはいったい何なのでしょうか?

テレネッツァと、彼女と深い繋がりがありそうなパルミア教が今後どのようにスカーレットの前に立ちはだかっていくのかにも注目です。

原作者・鳳ナナとは?「小説家になろう」で活躍

原作者・鳳ナナは、2018年から「小説家になろう」などWebで作品を発表してきました。

婚約破棄ものや悪役令嬢ものが好きとのことで、「小説家になろう」では2020年現在『いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と』が公開されています。

本作のノベル原作ではスカーレットのちょっと棘のある語りが軽快に描かれていて、コミカライズとはまた一味違った面白さを楽しむことができるでしょう。

著者
鳳 ナナ
出版日

漫画家・ほおのきソラとは?少女漫画や小説の挿絵も担当

握りしめられたスカーレットの拳や流血の飛び散るアクションシーンなど、本作の見所のひとつである描写を担うのは、漫画家ほのおきソラ。

ほおのきソラは『ワンニン!』や『戦国ヴァンプ』など、少女漫画作品を執筆してきた他、青い鳥文庫の「トキメキ図書館」シリーズなどで表紙や挿絵を描いてきました。

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』では、凛々しくも華やかな印象を受ける絵柄ですが、他作品ではやわらかく可愛らしい雰囲気の絵も多くあります。作品のテーマやカラーに合わせた絵を描くという卓越した技術を感じさせる漫画家です。

著者
ほおのき ソラ
出版日
著者
ほおのき ソラ
出版日

まとめ

自らの拳を武器に活躍するというニュータイプな令嬢・スカーレット。彼女の今後の活躍に期待が高まります。ぜひ一度読んでみてください。

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