偽夏油は、呪力を持った人間を使って「蠱毒」を行おうとしている!? 今回の記事では、漫画『呪術廻戦』第136話にて明かされた情報や、古代中国の儀式「蠱毒」、歴史上に存在した「両面宿儺」の逸話を元に、偽夏油の真の目的を徹底考察していきます! ※週刊少年ジャンプ本誌をまだ読んでいない方は、ネタバレ注意です!
はいどーも、『呪術廻戦』考察YouTuberのポチです。
突然ですが、皆さんは「蠱毒」という言葉をご存知でしょうか。
蠱毒とは、小さな入れ物の中に大量の毒虫を閉じ込めて戦い合わせ、最後に残った1匹を強力な呪物として呪詛の媒体に用いるという、古代中国で発祥した呪術の一つです。
……まぁ改めて考えてみると、なかなかエグい儀式ですよね。
そんな蠱毒なのですが、漫画『呪術廻戦』の第136話が公開されたとともに、偽夏油が起こした非術師同士の戦い合いが、「めちゃくちゃ蠱毒と似てるやん!」と話題になっています。
確かに、「毒を持った虫を戦い合わせる」という行為と、「呪力を与えた人間を戦い合わせる」という行為は、規模は違えど、やってる事はかなり近いですよね。
では、偽夏油は何のためにそんな事をわざわざ何百年も準備してまでやっているのでしょうか?
個人的には、そこには両面宿儺が大きく関わっているんじゃないかと考えています。
- 著者
- ["芥見 下々"]
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実は「両面宿儺」が「蠱毒」によって生み出されたという都市伝説が残っているんです!
明治から大正にかけて存在したカルト教団の教祖である物部天獄(もののべてんごく)という人物は、奇形の人間を集めて蠱毒を行い、生き残った結合双生児の奇形児を強力な呪物として即身仏としました。そして、その見た目からそれを「両面宿儺」と名付けたとされています。
ちなみにその後、両面宿儺は日本に様々な呪いや災害をもたらしたらしく、元凶である物部天獄も両面宿儺の前で首を切って自害したと言われています。
まぁもちろんこれは、明治から大正にかけての出来事なので、この流れがそのまま『呪術廻戦』に当てはまるとは思っていません。
しかし、もし『呪術廻戦』の両面宿儺も同じように、蠱毒によって生み出された存在なのであれば、全盛期の呪術師達が束になっても勝てない程の、人並み外れた呪力を持っている事にも納得がいきます。
そして、もしその経緯を偽夏油が知っている、もしくは、偽夏油自身がその首謀者なのであれば……?
次はより強力な存在を生み出す為に、規模を日本全国に拡大して「蠱毒」を行ってもおかしくないですよね。
もし『呪術廻戦』に登場している両面宿儺も蠱毒によって生み出された存在であり、それを偽夏油が何らかの理由で知っているのであれば……?
偽夏油が起こそうとしている非術師同士の戦い合いは「現代版蠱毒」であり、それを勝ち抜いた人間の身体を奪う事こそが、偽夏油の真の目的なのではないでしょうか!
そう考えれば、偽夏油が両面宿儺の器である虎杖に期待している理由も分かりますし、最悪の場合は死んでも構わないというスタンスなのも納得できます。
何より、ここまで周到に計画を練ってきた偽夏油が、ただ戦い合わせて終わりって事は無いと思うので、これが真の目的である可能性はかなり高いのではないかと思っています!
今回の考察で、より『呪術廻戦』の奥深い世界の魅力が伝われば幸いです!
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