漫画『進撃の巨人』最終回までをネタバレ解説・伏線

更新:2021.5.27

実写映画化やアニメ化など、様々な話題で旋風を巻き起こしてきた漫画『進撃の巨人』。この記事では約11年半という連載を経て最終回を迎えた本作の軌跡を、魅力やあらすじの紹介をしながら追っていきます。 大ボリュームの記事になりますので、知りたい項目をすぐ読みたい方は目次からお進みください。

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約11年半の連載に幕!漫画『進撃の巨人』とは

ストーリーや見どころなどの軌跡を追う前に知っておきたい『進撃の巨人』の知識をざっとさらいます。

漫画『進撃の巨人』は、別冊少年マガジンの創刊号である2009年10月号から連載をスタート。約11年半の連載を経て、別冊少年マガジン2021年5月号で最終回を迎えました。

本作は巨人という圧倒的な存在による、恐怖に支配された世界が舞台の物語。壁に囲まれた街の中で生活する人類がくり広げるダークファンタジーです。奇怪な風貌の巨人が人類を捕食する姿は、読者に鮮烈な印象を焼き付け一躍話題となりました。

2019年12月に、累計発行部数1億部を突破。2020年12月より放送開始したアニメ『進撃の巨人』The Final Seasonは、第1話がアニメ作品歴代1位の視聴数を獲得(2021年4月現在)。本作は数々の偉業を成し遂げてきた大ヒット漫画なのです。

『進撃の巨人』1巻

 

 

2020年12月より放送!アニメ『進撃の巨人』The Final Season

アニメ『進撃の巨人』最終章となるThe Final Seasonは、2020年12月より放送開始。2021年3月に Part1の最終回が放映され一旦終了していますが、続編となるPart2の放送開始が2021年冬に決定!いよいよアニメも2021年冬より、物語の終焉へ向かって走り出します。

アニメ『進撃の巨人』The Final Seasonから登場する新キャラクター、ガビ・ブラウンファルコ・グライスのキャストは注目ポイントのひとつ。

ガビ役はアニメ『僕らのヒーローアカデミア』のヒロイン・麗日お茶子(うららかおちゃこ)役を務めた声優佐倉綾音、ファルコ役はアニメ『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)役で有名な声優・花江夏樹が演じています。

果たしてPart2で最終回まで描かれるのでしょうか?続編の放送に関する続報が今から待ち遠しいですね。

 

さてここからは、『進撃の巨人』のあらすじを各パートに分けて紹介していきます。それぞれのパートからさらに単行本の巻数ごとに見所もピックアップします。

【ネタバレ注意】シガンシナ区陥落編 『進撃の巨人』第1巻

シガンシナ区に暮らすエレンたちの日常と、突然平和な日々が崩れ去るさまが描かれています。

 

第1巻のあらすじ

エレンが暮らすシガンシナ区では、平和な時間が流れていました。平和に甘んじ堕落する憲兵に、危機感を抱きイラ立ちを隠せないエレン。

壁の外に広がる世界へ興味を抱くエレンは、壁外調査を担う調査兵団への入隊を希望していました。そんななか、街を突然の地震が襲います。地震の原因は、巨人の襲来。壁の高さよりも高い巨人がシガンシナ区の壁を壊し、無数の巨人が壁内に侵入。

それは壁の中で暮らしていれば大丈夫だという安全神話が、崩れ去った瞬間でした。陥落したシガンシナ区は多数の犠牲者を出し、エレンも母を失くします。

時は流れエレン、ミカサ、アルミンは、第104期訓練兵団に入団。訓練中に再び巨人の襲来に合い、やむを得ず実践を経験することになるのでした。

『進撃の巨人』1巻

 

著者
諫山 創
出版日
2010-03-17

 

【ネタバレ注意】トロスト区防衛・奪還作戦編 第2巻~第4巻

再び巨人の襲来を受け、苦境に立たされる第104期訓練兵。そんななか、巨人を殺す巨人が現れ……。

『進撃の巨人』2巻

 

第2巻のあらすじ

破壊された門から、次々と壁内に進入してくる巨人。兵士も訓練兵も、圧倒的な巨人の力になす術なく命を落としていきます。エレンも巨人に捕食されてしまい、茫然自失となるアルミン。

トロスト区の住民たちが、壁の内側へ避難するため押しかけてきます。私欲のために、住民たちの避難を妨げる住民をミカサが一喝。淡々と任務をこなしていくなか、ミカサは両親が惨殺された日のことを思い出します。

度重なる過酷な状況に、戦意喪失していく兵士たち。訓練兵は持てる限りの力を振り絞って巨人に立ち向かいますが、ミカサが危機的状況に陥ってしまいます。ミカサの窮地に、巨人を殺す巨人が出現。ミカサはこの巨人を利用して、生き延びるための提案をします。

著者
諫山 創
出版日
2010-07-16

 

第3巻のあらすじ

巨人に捕食され命を落としたと思われていたエレンが、巨人を殺す巨人の中から気を失った状態で姿を現した。巨人に喰われたエレンは絶望的な状況下で、巨人を一匹残らず駆逐するとつぶやき続けながら巨人となって目覚めたのでした。

巨人から人へと戻ったエレンを受け入れることができない、駐屯兵団はエレンを恐怖の対象として捉えます。エレンは再び巨人化しますが、その姿は不完全なもので……。

自宅の地下室に行けばすべてがわかると、父が言っていた記憶の断片が蘇るエレン。駐屯兵団に命を狙われかねないエレンの状況を打破するべく、臆病な自分を打破したアルミンが説得を試みます。ピクシス司令がその場を収め、エレンの力を用いてのトロスト区奪還作戦案が浮上。

巨人に壊された壁をふさぐための作戦が始動します。

著者
諫山 創
出版日

 

第4巻のあらすじ

巨人化したエレンは自分の意志で巨人の力を制御することができず、作戦は失敗するかのように思われました。アルミンの魂への訴えかけによって、自我を取り戻すエレン。巨人に空けられた穴を、エレンが無事に岩で塞ぎ作戦は成功。人類は初めて勝利を実感する場面を迎えます。

物語は第104期訓練兵入隊時の回想へ。様々な目標を掲げ、訓練へと挑む第104期訓練兵たち。エレンは立体機動基礎訓練に苦戦し、意志の相違から同期兵と衝突。2年の訓練機関を経て、それぞれの訓練兵たちが頭角を現していきます。

再び現在へ物語が戻り、亡骸で発見された訓練兵同期のマルコ・ポット。戦死した仲間たちが火葬される様を見つめ、ジャン・キルシュタインは調査兵団への入隊を決意します。

一方、3日間に渡り昏睡状態だったエレンが、牢獄の中で目覚めます。目の前にはリヴァイ兵長とエルヴィン団長の姿が。2人はエレンの意志を確認したいと言い……。

著者
諫山 創
出版日
2011-04-08

 

【ネタバレ注意】調査兵団による第57回壁外調査編 第5巻~7巻

審議にかけられ、特別作戦班配属となったエレン。調査兵団による第57回壁外調査の終焉までが描かれています。

『進撃の巨人』6巻

 

第5巻のあらすじ

調査兵団分隊長のハンジ・ゾエによって、審議所へ案内されたエレン。エレンを憲兵団と調査兵団、どちらの所属とするのかを決める審議が開始されます。各自の主張と詰問の末、エレンは調査兵団に託されることに。

巨人の力を行使した際の抑止力として、特別作戦班(通称リヴァイ班)所属となります。捕獲した巨人に対する研究の話をハンジから聞いたエレンは、調査兵団とは変革を求める人間の集団なのだということに気がつきます。

訓練兵の所属が決まり、同期入隊のライナー・ブラウン、ベルトルト・フーバー、ジャン、コニー・ブリンガー、サシャ・ブラウス、クリスタ・レンズ、ユミル、ミカサ、アルミンをはじめ21名が調査兵団配属に。

新規兵をともなった調査兵団による、第57回壁外調査がスタートします。

著者
諫山 創
出版日

 

第6巻のあらすじ

知性を持った女型の巨人の出現により、命の危険にさらされたアルミン。女型の巨人は顔を確認するだけで、その場を去っていきます。アルミンは女型の巨人が、エレンを探していると察知。アルミン、ジャン、ライナーは女型の巨人の足止めを決意し、命からがら巨人へ立ち向かっていきます。

一方、捕食ではなく驚異的な力で人類を殺していく女型の巨人に翻弄され、巨大樹の森に辿りついたリヴァイ班。次々とリヴァイ班の仲間が女型の巨人に殺害され、巨人化しようとしたエレンはリヴァイ班とハンジによる力を制御するための訓練の日々を思い出します。

仲間を信じるエレンは巨人化を思いとどまり、作戦に沿って動いた調査兵団が女型の巨人の捕獲に成功します。

著者
諫山 創
出版日

 

第7巻あらすじ

巨人との応戦を繰り返しながら、撤退命令を待つ調査兵団の兵士たち。アルミンとジャンは、人為的に壁を壊そうとする者たちが、兵団の中にいるという事実に気がつきます。

エルヴィンはそのことを確信しており、今回の壁外調査の目的は壁を壊そうとした巨人を捕獲するためのものだったのです。

女型の巨人の本体を取り出そうとするなか、強烈な叫び声をあげる女型の巨人。その声に呼応するかのように、多くの巨人が一斉に森へ駆けつけます。駆けつけた巨人たちに巨人体を捕食させ、本体に逃げられてしまう調査兵団。

作戦を終了し撤退を試みますが再び女型の巨人が出現、驚異的な攻撃によりリヴァイ班は壊滅状態に。巨人化したエレンは女型の巨人に立ち向かっていきますが、攫われてしまうという展開に。リヴァイがエレンを取り戻し、調査兵団は壁外調査からの凱旋を果たします。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】ストヘス区急襲編 第8巻

エレンは憲兵団に身柄を移送されてしまい、アルミンは女型の巨人の正体を追うことになって……。

『進撃の巨人』8巻

 

第8巻あらすじ

調査兵団が王都へ召還される際、警護強化の命を受けることになった憲兵団。そこにはエレンたちの同期兵アニ・レオンハートの姿もありました。憲兵団には性根が腐った兵士が多く、それを正したいとマルロは言います。

任務に向かう途中、アルミンと再会するアニ。アルミンはエレンを逃がす作戦への協力を、アニに促します。ジャンをエレンの替え玉にし、エレンを逃がそうとするアルミン、ミカサ、アニ。逃走経路に地下通路を選び、先へ進もうとしますがアニは中に入ることを拒否します。

今まで抱いてきた数々の疑問をアルミンがアニに問いかけ、仲間たちが身柄を拘束しようとした瞬間にアニが巨人化。巨人化したエレンとアニの戦いが、ストヘス区内ではじまります。壁をつたって逃げようとしたアニを、ミカサが捉えエレンが押さえ込みます。

しかしアニは結晶体になってしまい、破損した壁の中から巨人の姿が垣間見えて……。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】ウォール・ローゼ内地編 『進撃の巨人』第9巻

多数の巨人にウォール・ローゼが襲撃されるという事件が発生。兵士たちが獣の巨人たちとくり広げる戦いが描かれています。

『進撃の巨人』9巻

 

第9巻あらすじ

巨人たちの急襲により充分な装備を与えられないまま、借り出されることになった第104期生たち。調査兵団分隊長のミケは巨人討伐に務めますが、17m以上の大きさを誇る獣の巨人に馬を投げつけられたうえ、巨人に捕食され絶命。

サシャとコニーは調査のために、故郷を訪れます。サシャの故郷は巨人に襲われていて、ほとんどの住民たちはすでに逃げていました。サシャは弓矢で巨人に挑み、父との再会を果たします。コニーの故郷には人の姿がなく、動けない巨人が一体いるだけでした。

ウォール教の司祭・ニックを連れ、ハンジやリヴァイ、エレンたちはエルミハ区へ。エルミハ区の現状を目の当たりにしたニックは愕然としますが、いっこうに壁の秘密について話そうとしません。壁の秘密を握る血族の者が、調査兵団にいるという事実のみ伝えるニック。

ウトガルド城跡にたどり着いた第104期生たちは、巨人たちに囲まれ絶望的な状況に面してしまいます。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】ウトガルド城跡での攻防戦編 第10巻

休息するために訪れたウトガルド城跡に、多くの巨人が侵入。第104期生を含む兵士たちと巨人の攻防戦が展開されます。

『進撃の巨人』10巻

 

第10巻あらすじ

ライナーやベルトルト、コニー、クリスタ、ユミルたちは、ウトガルド城跡にあった乏しい武器らしきもので侵入してきた巨人との攻防戦をくり広げます。ギリギリの状態で巨人との攻防戦がくり広げられるなか、獣の巨人の攻撃が襲来。絶体絶命の状況を迎え、ユミルはクリスタに「雪山訓練時に約束したことを思い出してほしい」と言います。

クリスタに胸を張って生きろという言葉を残し、巨人化して多数の巨人に立ち向かっていくユミル。ユミルの働きと駆けつけたミカサやエレンの加勢により、クリスタたちは窮地を脱します。

生き残ったものたちが壁上に運び上げられるなか、ライナーやベルトルトと言葉を交わすエレン。ライナーが意味不明な話をし始めたかと思うと、ライナーとベルトルトが巨人化して……。

著者
諫山 創
出版日
2013-04-09

 

【ネタバレ注意】エレン争奪戦編 第11~12巻

連れ去られてしまったエレンとユミル。ライナーたちに攫われたエレンを取り戻すための戦いがくり広げられます。

『進撃の巨人』11巻

 

第11巻あらすじ

ライナーとベルトルトの裏切りに激昂したエレンは巨人化し、訓練兵時代にアニに仕掛けられた技を駆使して奮闘。ハンジが立てた作戦とエレンが優勢になったことにより、鎧の巨人であるライナーを追い詰めます。

しかし、ベルトルト扮する超大型巨人が急襲し状況が一変。エレンとユミルが、連れ去られてしまいます。鎧の巨人と超大型巨人の襲来で、甚大な被害が出た兵団はエレンたちの後を追うことができずにいました。

エレンとユミルを連れ去ったライナーとベルトルトは、巨大樹の森へ。巨人たちに囲まれ日が暮れるまで身動きがとれない状況のなか、ライナーは精神が分裂しているかのような言動をし始めます。

ライナーは周囲をだまし続ける潜伏生活を続けた結果、2つの人格が交錯するようになってしまった模様。シガンシナ区を急襲した時のことを、エレンが咎めはじめます。

著者
諫山 創
出版日

 

第12巻あらすじ

エレンを救出するために調査兵団が駆けつけたことに気づき、出発を早めるライナー一行。ユミルはクリスタに会いたい一心で、今すぐクリスタを一緒に連れ去ってほしいと懇願します。巨人化したユミルはクリスタを攫って、ライナーたちとともに逃亡を開始。

必死に逃亡を続けるなかユミルはクリスタに、自分を助けるため一緒に来てほしいと言います。調査兵団が追いつき、ユミルに襲い掛かるミカサ。クリスタはユミルを殺さないでほしいと懇願しますが、互いが大切にしたいものの相違から交渉は決裂。

エルヴィンの機転と度重なる交戦により、ついにエレンを奪還するもエレンとミカサは絶対絶命の危機に瀕してしまいます。巨人に襲われそうになったエレンの拳が巨人へ当たると、無数の巨人がエレンを襲った巨人やライナーに襲い掛かるという事態が発生。ユミルはクリスタを開放し、ライナーとベルトルトともに逃亡します。

著者
諫山 創
出版日
2013-12-09

 

【ネタバレ注意】王政編 第13巻~17巻

数々の謎の真相へ調査兵団が迫るなか、強まる中央からの圧力。エルヴィンは王政へ反旗を翻すことを決意し……。

 

第13巻あらすじ

一週間におよぶ調査の結果、壁は破壊されておらず安全が確認されたウォール・ローゼ。今回現れた巨人は、コニーの故郷ラガコ村の住民である可能性が高いという結論に辿りつきます。

エレンには死に物狂いになれれる環境が相応しいと判断したリヴァイは、ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、クリスタをリヴァイ班に任命。クリスタはヒストリア・レイスという本名を明かし、クリスタ・レンズと名乗ることになる経緯までの生い立ちを語りはじめます。

エルヴィンの指示により、トロスト区を訪れたリヴァイ班。クリスタとエレンに扮したジャンとアルミンが攫われ、クリスタとエレンは身を隠します。ジャンとアルミンを救出するため、リヴァイとミカサが拉致現場に突撃。犯人はリーブス商会の会長で、裏で中央憲兵が糸を引いていたことがわかります。

リヴァイがリーブス商会の会長へ、交渉を持ちかけ……。

著者
諫山 創
出版日
2014-04-09

 

第14巻あらすじ

子どもの頃教員である父の教室で、歴史に関する疑問を投げ掛けたエルヴィン。教室内では質問に答えず帰宅後質問に答えたエルヴィンの父は、王政の手で殺害されてしまいます。エルヴィンは一連の出来事から、107年前に壁に逃げ込んできた人類は記憶を改ざんされたという仮説を立て……。

ハンジとリヴァイは第一憲兵のサネスを、拷問し問い詰めます。拷問に屈せず壁の平和が守られて来たのは、第一憲兵のおかげだと主張するサネス。しかしハンジとリヴァイの作戦に嵌められ、ついにレイス家が本当の王家だという真実を告げてしまいます。

ヒストリアの実父ロッド・レイスの身柄を確保し、ヒストリアを即位させる革命計画を立てるエルヴィン。作戦の最中、ヒストリアとエレンは、ケニー・アッカーマンに連れ去れてしまいます。さらに調査兵団が無実の罪を着せられ、ケニーたちと交戦することに。

著者
諫山 創
出版日

 

第15巻あらすじ

ハンジは新聞社を訪れ、自分たちを1日でいいから取材してほしいと頼みます。リーブス会長の息子フレーゲル・リーブスの働きにより、トロスト区の住民たちは会長が殺害された事件の真相を知ることに。新聞社に真実を記し、調査兵団の潔白を晴らしてほしいと伝えます。

エルヴィンが無実の罪で裁かれた時、ウォール・ローゼが突破されたという報せが入ります。住民の避難を最優先させようとするピクシス司令に反し、王政幹部たちはウォール・シーナの扉を閉鎖する命を出し避難民の受け入れを拒否。

実は巨人襲撃の報せは嘘で今の王政は、自分たちのことしか考えていないということが明るみになります。真実を記した新聞記事の後押しもあり、もはや腐敗した王政に従うものの姿はなく王政は失墜。

ロッドとヒストリアに手を触れられ、エレンはある記憶が蘇りはじめます。

著者
諫山 創
出版日

 

第16巻あらすじ

ヒストリアの姉フリーダ・レイスは巨人の頂点に立つ巨人の力を有していて、巨人化したエレンの父グリシャに喰われその力を奪われていました。さらにグリシャは、レイス家の人々を次々と殺害。グリシャはエレンにレイス家の力を受け継がせます。

巨人の力と失われた世界の記憶は、百年に渡り巨人化して先代を捕食することで受け継がれてきました。フリーダが有していた巨人の能力は、レイス王家の血を引くものしか使うことができません。

つまりエレンをレイス家の者が捕食しなければ、この力を発動することができないのです。ヒストリアは巨人化してエレンを捕食することを決意しますが、なぜ今までの継承者は巨人の脅威を排除する道を選らばなったのか疑問を抱きます。

ヒストリアは巨人化することを拒み、エレンを解放。変わりにロッドが巨人化してしまい……。

著者
諫山 創
出版日
2015-04-09

 

第17巻あらすじ

ヨロイの瓶を飲み巨人化したエレンは、今までできなかった巨人体の硬質化に成功。巨人化したロッドは超大型巨人の倍近くある身体で地を這い、人間が密集する方へ吸い寄せられるようにオロブド区に向かって侵攻をはじめます。

巨人化したロッドから街を守るため、兵団は総攻撃を開始。一連の出来事を通じて芯が強くなったヒストリアは、自分の果たすべき使命のために動きます。ロッドが壁を越えようとした瞬間、エレンが巨人化。多数の火薬をロッドの口中へ投げ込みます。飛び出した本体にヒストリアが止めを刺し、窮地を回避。

ケニーはウーリ・レイスや、リヴァイと出会った時のことを思い出します。リヴァイへ巨人化する注射を託し、命尽きるケニー。

ヒストリアは巨人の暴走を止めた者として、民衆の心を掴み女王として即位。エレンの硬質化能力は、対巨人兵器の誕生にも貢献するのでした。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】ウォール・マリア奪還作戦編 第18巻~21巻

エレンが生まれ育った家にグリシャが残したものを探すため、準備を整えた調査兵団によるウォール・マリア奪還作戦がはじまります。

 

第18巻あらすじ

両親と旧知の仲であるシャーディス教官に話を聞くため、会いに行くエレンたち。調査兵団だった頃壁外調査の帰りに、壁の外でグリシャと出会ったというシャーディス。グリシャには名前と医者であること以外の、記憶がありませんでした。伝染病からカルラたちを救ったことをきっかけに、グリシャはカルラと結婚。

シガンシナ区が巨人の襲来を受けた日、グリシャはエレンを連れて森へ。異変を感じたシャーディスが様子を見に森へ入ると、横たわるエレンの姿がありました。エレンを寝床へ返し、それ以外のことは何も知らないと語るシャーディス。

壁の外にある世界から来たと思われるグリシャが、自宅の地下室に残したもの。それは初代レイス王が、人々から消した世界の記憶なのではないか。その真実を探るため、調査兵団はウォール・マリア奪還作戦を決行します。

シガンシナ区に辿りついた調査兵団は、ライナーたちとの交戦が始まり……。

著者
諫山 創
出版日

 

第19巻あらすじ

故郷のシガンシナ区で再び拳を交わす、巨人化したエレンとライナー。巨人に全てを奪われたこの場所で、エレンの咆哮が鳴り響きます。ハンジとアルミンによる指揮の下、新兵器・雷槍をライナーに浴びせるリヴァイ班。

物語は遡りライナーとベルトルトが、トロスト区でマルコに会話を聞かれた時の話に。マルコに会話を聞かれたことによって、鎧の巨人と超大型巨人の正体が自分たちだと感づかれてしまったライナーとベルトルト。そこへアニが駆けつけマルコから立体機動装置を外し、巨人に捕食させてしまいます。

満身創痍のなか、咆哮をあげるライナー。その叫びに呼応し、獣の巨人が樽に潜伏したベルトルトを投げ入れます。アルミンはベルトルトを説得しようと試みますが、互いが背負うものの違いから交渉は決裂。ベルトルトは巨人化し、爆風を巻き起こします。

著者
諫山 創
出版日
2016-04-08

 

第20巻あらすじ

手当たりしだいに火を撒き散らすベルトルト。超大型巨人との圧倒的な力の差に、巨人化したエレンも蹴り飛ばされてしまいます。雷槍攻撃も超大型巨人が発する熱風に跳ね返されてしまい、成すすべがない状況。さらに仕留めたはずのライナーが回復するという危機的状況に。

一方エルヴィン率いる獣の巨人対策チームは、獣の巨人の投石攻撃に成すすべなく兵力をそぎ落とされていきます。エルヴィン率いる決死の騎馬突撃作戦を仕掛け、リヴァイの獣の巨人への奇襲攻撃が炸裂。獣の巨人から本体を取り出すことに成功します。しかしあと一歩のところで、車力の巨人に本体を奪われてしまいます。

鎧の巨人と超大型巨人、絶望的な状況を迎えるリヴァイ班。アルミンの命を賭けた作戦によって、超大型巨人を仕留めることに成功しますが代償はあまりにも大きくて……。

著者
諫山 創
出版日

 

第21巻あらすじ

ベルトルトを倒すため自らの命を投げ打ったアルミンは、全身が焼けただれ瀕死の状態。獣の巨人への捨て身の作戦で、内臓損傷の重症を追ったエルヴィン。

リヴァイのみが決定権を持つ巨人化する注射を使えば、どちらかひとりの命は救える。リヴァイはエルヴィンに注射を使おうとしますが、アルミンを救いたいエレンやミカサと言い合いになります。その場にいる全員の思いが交錯。

エルヴィンとの会話を思い出したリヴァイは、結局アルミンに注射を打つことに。巨人化したアルミンは、ベルトルトを捕食し超大型巨人の力を手にします。

多くの犠牲を払い、念願のウォール・マリアを奪還。いよいよイェーガー家の地下室へ赴いたエレンたちは、グリシャが記した3冊の本を見つけます。そこにはグリシャの幼少期や大国マーレについて、エルディア復権派への加入、パラディ島の始祖奪還についてなどが記されていました。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】世界の真相編 『進撃の巨人』第21巻~第22巻

グリシャが残した3冊の本に記されていたのは、壁の中の世界で暮らす人々が知らなかった世界の真相でした。

 

第22巻あらすじ

王家の血を引くダイナと結婚し、ジークという息子を授かったグリシャ。ダイナとグリシャは、ジークに自分たちの思想を植えつけようとします。その結果ジークに見限られてしまい、マーレに連行される事態に。

楽園送りの刑に処されたグリシャは楽園・パラディ島の境界線に連行され、エルディア復権派の仲間たちが次々と巨人化の注射を打たれ突き落とされる姿を目にします。あとはグリシャのみという時に正体を現す、エルディア復権派に情報を送っていたフクロウ。

フクロウは九つの巨人の力を継承したものに課される寿命、ユミルの民と座標、始祖の巨人、始祖ユミル、壁内の世界の成り立ちについてグリシャに伝えます。

世界の真相を知った壁内の世界に生きる人々は、これからどういう選択をするべきか考えなければいけません。トロスト区襲撃から一年が経つころ、壁外調査に出かけたエレンたちは生まれてはじめての海を目にして……。

著者
諫山 創
出版日
2017-04-07

 

【ネタバレ注意】マーレ編 第23~26巻

物語の舞台は大国マーレへ。明かされるライナーの過去、そしてマーレに生きるエルディア人の暮らしとは……。

 

第23巻あらすじ

中東連合と4年におよぶ戦争をくり広げているマーレ。無数の巨人を放ち、獣の巨人、鎧の巨人、顎の巨人、車力の巨人を用いて、連合艦隊を壊滅。戦争は終結します。

巨人の力に頼りきっていたマーレは、巨人の力を持たない諸外国に兵器開発の技能において大きな差をつけられていました。このまま航空機が発展していけば、主戦場は空へ移り巨人の力が及ばなくなってしまう。マーレが大国であり続けるために通常兵器の開発と、パラディ島にある始祖の巨人奪還が必要であるという議論になります。

戦争終結に伴い、故郷へ帰る戦士たち。久しぶりの自宅でライナーは、戦士を目指した日々のことを思い出します。

著者
諫山 創
出版日

 

第24巻あらすじ

物語は時を遡り、明らかになるライナーの過去。ベルトルトとアニ、マルセルとともに、始祖奪還計画の戦士として選ばれたライナー。ウォール・マリアに向かって歩を進めるなか、マルセルが突如現れた巨人に喰われてしまいます。

予想外の出来事にアニとベルトルトは撤退しようとしますが、ライナーは作戦の続行を誇示。作戦続行を選んだ3人は、必死の思いでウォール・マリアに到達。そしてシガンシナ区を襲撃の上、パラディ島の民のフリをして潜入生活をはじめます。

舞台は現在に戻り、ファルコはクルーガーという青年と知り合い、親交を重ねていきます。ヴィリー・タイパーが大衆に向けての演説をする当日、ファルコに連れられたライナーが足を運んだ先にはエレンがいて……。

著者
諫山 創
出版日

 

第25巻あらすじ

広場ではタイパーの演説がスタート。エルディア帝国が歩んできた殺戮の歴史、巨人対戦を終結させた真の立役者カール・フリッツについて語りはじめます。

カール・フリッツが生み出した不戦の契りにより、世界はパラディ島に潜む幾千万の巨人による脅威にさらされることなく平和が保たれていました。しかし始祖の巨人の力がエレンに奪われたことにより、世界は再び危機的状況を迎えていると言います。

タイパーの演説を聞きながら、ライナーと静かに会話するエレン。苦しい胸の内を明かし自分を殺してほしいと懇願するライナーの手を取ったエレンは、敵を駆逐するまで進み続けるといって巨人化します。

広場に飛び出し戦槌の巨人と戦闘になるエレン。パラディ島の仲間と、顎の巨人、獣の巨人、車力の巨人が駆けつけ新たな戦いがはじまります。

著者
諫山 創
出版日

 

第26巻あらすじ

顎、獣、車力、戦槌、そして進撃。九つの巨人の力を有する者たちの、熾烈な戦い。ジークとピークが巨人から本体を取り出され、状況はパラディ島勢力が優勢に。

エレンは結晶化した戦槌の巨人の本体を、顎の巨人の顎を使って粉砕し捕食。さらに顎の巨人も捕食しようとします。死ぬことを望み沈黙していたライナーが目を覚まし、巨人化して応戦。顎の巨人が捕食されることを阻止します。ミカサがエレンを連れ、パラディ島勢力はマーレから撤退。

飛行船を駆使して撤退していくパラディ島勢力、大切な人たちを目の前で奪われ怒りを隠せないガビは飛行船にファルコとともに乗り込みます。ガビが放った銃弾によってサシャは命を落とし、飛行船の中には死んだと思われていたジークがいて……。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】『進撃の巨人』もいよいよ佳境!パラディ島の戦い編 第27巻~第30巻

兵団内では今後の対応について、意見が割れていた。様々な思惑が交錯するなか、パラディ島が選ぶ道は……。

 

第27巻あらすじ

3年前にジークがパラディ島に送った反マーレ義勇兵の協力により、パラディ島に港が完成。唯一の友好国となるヒィズル国を迎え、ミカサの母がアズマビト将軍家の末裔であったことがわかります。

ジークは巨大樹の森に幽閉され、捕らわれの身となっていたガビとファルコは逃走。ヒストリアは、子を身ごもっていました。エレンも拘束される身に。

エレンの真意が読み取れず、コニーやジャンはエレンに対して疑念を抱き始めます。義勇兵やジーク、エレンのことを信用できないと考える兵団は義勇兵を拘束し、エレンを信頼できる者に捕食させ始祖の巨人を継承させることを画策。兵の一部が反乱を起こし、エレンを脱獄させたことで事態はさらに複雑化していきます。

著者
諫山 創
出版日

 

第28巻あらすじ

フロック・フォルスターをはじめとする反兵団破壊工作組織イェーガー派は、兵団の意向に不信感を抱き反旗を翻した。イェーガー派の目的はエルディア人が生き残るために、地鳴らしの発動に必要なジークとエレンを引き合わせること。

ニコロの店で兵団組織高官に優先して振る舞っていたワインに、ジークの脊髄液が混入されている恐れがあることを知ったハンジたち。そこへエレン率いるイェーガー派がやってきます。エレンと話し合いを試みたミカサとアルミンでしたが、2人を突き放すような発言をエレンが放ったことで3人の思いは離れていくことに。

リヴァイの監視下で巨大樹の森に幽閉されていたジークは、自身の脊髄液を飲ませた兵士たちを巨人化させ脱出を試みます。リヴァイの強さに重症を負わされたジークは、幼少期のことを思い出して……。

著者
諫山 創
出版日

 

第29巻あらすじ

ジークはライナーとベルトルトからはじめてパラディ島の報告を受けたときに、エレンが異母弟であることやエレンが座標を使えた理由を悟りました。自身に打ち込まれていた雷槍を利用してリヴァイに自爆テロを仕掛けたジークは、命切れる寸前で何者かに助けられます。

ついにライナーやピーク、ガリアードをはじめとするマーレの戦士たちがパラディ島に上陸。マーレ軍の総攻撃により、パラディ島は激しい戦場と化します。

エルディア人安楽死計画を遂行したいジーク、地鳴らしを発動させたいイェーガ派、より強固な軍事力を欲するマーレ。それぞれの思いをもとに、始祖の巨人をめぐる戦いは激化。アルミンたちはエレンの真意は、別にあるのではと考えはじめます。

著者
諫山 創
出版日

 

第30巻あらすじ

エレンとジークの接触を阻止するため、顎の巨人と鎧の巨人が襲い掛かります。エレンの危機に、咆哮を上げる獣の巨人。ジークの脊髄液を飲まされていた人々が、一斉に巨人化しファルコも巨人化してしまいます。

ファルコに巨人の力を託して死を受け入れようとしたライナーでしたが、ガリアードがファルコに捕食され顎の巨人の力はファルコへ。ライナーが気を取られている隙にエレンはガビに首を吹っ飛ばされながらも、ついにジークと接触します。

すべての道が交わる座標で、始祖ユミルに会うジークとエレン。ジークとエレンはグリシャの記憶を辿り、進撃の巨人には未来の記憶を見る力があることがわかります。ユミルの過去を垣間見たエレンは、始祖の力を手にし……。

著者
諫山 創
出版日

 

【ネタバレ注意】地鳴らし発動編 第31巻~第34巻

始祖の力を手に入れたエレンは、パラディ島を守るため地鳴らしを発動。世界の行く末に待ち受けるものとは……。

 

第31巻あらすじ

はじめてマーレ大陸へ仲間とともに訪れた際に、世界の悪意がすべてパラディ島に向けられていることを知ったエレン。エレンはパラディ島の人々を守るため、島の外にある地表を踏み鳴らすための地鳴らしを発動させます。

エレンが大切に思っていたもの。それはミカサやアルミンといった仲間たち。壁外の人間たちがパラディ島の住民たちを悪魔と決め付けて、皆殺しにしようとしなければ違う未来があったのかもしれない。

数千万の巨人を引き連れたエレンの脅威は、世界滅亡のカウントダウンへ。パラディ島のイェーガー派は目的が達成されそうな現実に安堵し、ミカサやアルミン、ジャン、コニー、ハンジ、リヴァイは世界を救うためマーレと手を組むことを決意します。

著者
諫山 創
出版日

 

第32巻あらすじ

世界を救いたいという思いは同じでも、過去の遺恨からついいがみ合いになるマガトとジャン。イェレナはわだかまりを整理させるため、各自が背負ってきた罪を口にします。もっと話し合っていれば事態は変わっていたのではと考え、本音を吐露しはじめる一同。

アズマビトを頼ることにしたハンジたちでしたが、イェーガー派に先回りされ港は占拠されていました。無用な血を流さずに目的を達成したいアルミンは策を弄しますが作戦は失敗、イェーガー派と交戦することになります。九つの巨人の力を駆使して、なんとか船を奪取しパラディ島を出発する一同。

エレン率いる無数の巨人たちは大陸に到達、巨人たちによる地鳴らしがはじまってしまいます。

著者
諫山 創
出版日

 

第33巻あらすじ

土地も人々も全てを踏み潰していく巨人たちの地鳴らしは、その歩みを止めません。なんとしても地鳴らしを止めたくないフロックは、船にしがみついたままハンジたちのあとを追い飛行船に穴を空けてしまいます。

一刻も早く飛行船の穴を塞ぎエレンの元に行きたい一同ですが、地鳴らしがすぐそこまで迫っており一刻の猶予もない状況に。危機的状況を打破するためハンジはアルミンを第15代調査兵団団長に任命し、ひとり命を賭して巨人の侵攻を遅らせます。ハンジの命と引き換えに、飛行船は命を吹き返し無事浮上。

持てる限りの軍事力を駆使してマーレは、地鳴らしを続ける巨人に爆撃を浴びせますが巨人の力はあまりにも強大で……。

著者
諫山 創
出版日

 

ネタバレ注意!『進撃の巨人』34巻の発売日は、いつ?物語は衝撃の最終回へ!

そして壮大な漫画『進撃の巨人』という物語は、衝撃の結末へと向かっていきます。

最終回を収録した最終巻34巻は2021年6月9日に発売!ここでは気になる最終巻と最終回の内容をネタバレありで、ちょっぴりご紹介したいと思います。

ミカサたちや九つの巨人を有するものたちが、地鳴らしを続けるエレンに追いつきます。エレンを止めるためエレンとジークの本体を探すものの、アルミンを奪われた上に歴代の九つの巨人が出現。

消耗戦がくり広げられ、アルミンはすべての道が交わる座標でジークに会います。アルミンの言葉に、ジークの心が動いたことで動き出す戦局。エレンとの別れのときは、すぐそこに迫っていて……。

果てしてエレンを止めるのは誰なのか?最後に衝撃の結末を選択する、エレンの運命は?

 

著者
諫山 創
出版日

 

究極のダークファンタジー!漫画『進撃の巨人』ならではの魅力を考察

ここでは異彩を放つ究極のダークファンタジー『進撃の巨人』ならではの、作品の魅力について考察していきたいと思います。

 

【魅力その1】幾重にも張り巡らされた伏線

本作には随所に伏線が張り巡らせれており、真実がわかるごとに伏線が回収されています。その仕掛けはまさに巧妙で最後まで読み進めたあと、もう一度読み返してみると新たな気づきがあるなんてことも。思わず伏線が放つ魅力の虜になり、何度も読み返してしまう人も少なくないのではないでしょうか。

【魅力その2】正義にはいろいろな形がある

「世界は残酷である」という趣旨のセリフが、作中に度々登場します。それぞれのキャラクターが抱える事情があり、世界が残酷に映る形も様々。通常であれば勧善懲悪で正義の形はひとつであることが多いのですが、この作品は違います。自分にとって正義でも、他人にとっては悪になることもある。作品を通して自分が信じる正義を、一歩ひいた目線で見ることも大切だと訴えかけているのかもしれません。

【魅力その3】主人公エレン

この作品の最大の魅力といっても過言ではないのが、主人公エレン。エレンはこの作品を通して、主人公らしくない面を多々見せます。巨人を駆逐するという熱い心で戦士になるさまはとても主人公らしさを感じますが、途中から心の内をさらけ出さなくなり信頼しづらい人物になっていきます。仕舞いにはマーレを襲撃し地鳴らしを発動して世界を滅亡へと導こうとするなど、主人公なのかラスボスなのか良くわからないという今までにいないタイプの主人公として異彩を放っています。

 

ネタバレ注意!最終回で回収された伏線

これまで多数の謎を投げ掛けてきた、漫画『進撃の巨人』。最終回で多くの伏線が回収され、インターネット上では神回収だとの声もあがっています。最終回で回収された伏線について、ネタバレありで考察します。

 

1.エレンの本当の目的

今まで登場人物も読者も真意を計り知れなかったエレンの本当の目的が、最終回で明らかになります。エレンが大切な人たちを守るために、なぜ地鳴らしを発動させたのか。大量虐殺は、なぜ行われなければいかなかったのか?その全ての謎が、解き明かされます。

2.始祖ユミルの思い

始祖ユミルがフリッツ王に二千年間、従い続けていたことで存在し続けてきた巨人の力。二千年もの時をなぜ、受け継がれてきたのか。始祖ユミルが、求めていたことなどが判明します。始祖ユミルの長きに渡る苦悩を、重要人物が解き放つことに。ちなみに始祖ユミルがまったく言葉を話さない理由は、舌を抜かれていたからだということもわかります。

3.ミカサに対するエレンの思い

これまでミカサは度々エレンが大切な存在であるという思いを言葉や態度で示してきましたが、エレンはミカサのことをどう思っているのか明確に言葉にしたことはありません。そんなエレンの、ミカサに対する素直な気持ちが吐露されます。

4.エレンの母が殺された理由

巨人化したジークの母ダイナに捕食され、命を落としたエレンの母カルラ。向かうべき未来のために、ダイナをカルラに向かわせた人物がいることがわかります。

このほかにも細かい伏線の回収などもあり、多角的な楽しみ方をさせてくれる漫画『進撃の巨人』。最終巻の発売が、今から待ち遠しいですね。

 

ネタバレありで解説!タイトル『進撃の巨人』が示すもの

最後にタイトルに込められた、『進撃の巨人』が示すものとは何だったのかについて解説していきたいと思います。

タイトルになっているにも関わらず、エレンが継承した巨人が進撃の巨人だったとわかるのはなんと第22巻。九つの巨人のひとつが進撃の巨人だとわかるまでは、巨人が進撃していく物語だからこのタイトルなのではと思った方もいるのではないでしょうか。

いついかなる時代においても自由を求めて進み続け、自由のために戦った進撃の巨人。実は進撃の巨人が、いくつもの時代を超えて進み続けてきた真相が最終回にあります。

来たるべき未来の結果に行き着くために、これまでずっと進み続けてきた。それが進撃の巨人というタイトルに込められた意味であり、エレンという主人公が歩んできた人生なのではないでしょうか。

『進撃の巨人』22巻

 

読むのを途中でやめてしまった方も、とりあえず22巻までは読んでみませんか?

著者
諫山 創
出版日
2017-04-07

 

【キャラクター紹介1】主人公・エレン・イェーガー

探究心と正義感あふれる主人公、エレン・イェーガー。10歳の時、目の前で母親が巨人に捕食されたことをきっかけに、巨人を一匹残らず駆逐すると心に誓います。

第104期訓練兵団5位の成績で訓練兵を卒業し、幼少期から志願していた調査兵団に入隊。

自分なりの強固な価値観があり、熱くなりやすい性格のため同期兵と衝突することもしばしば。初陣で巨人に捕食され命を落としかけた際、巨人化の能力が開花。その結果、特別作戦班(通称リヴァイ班)に配属されることになり、巨人化能力を活かした作戦に度々借り出されるようになります。

度重なる巨人との戦いの末、壁外の世界の真実を知ったエレンは大きな宿命を背負うことに。主人公エレンが選択していく未来が、この物語の大きな鍵となります。

アニメでは声を担当するのは、『七つの大罪』のメリオダスなど数々のキャラクターで人気を博す梶裕貴です。

『進撃の巨人』1巻

 

【キャラクター紹介2】エレンの幼なじみ・ミカサ・アッカーマン

続いて紹介するキャラクターはエレンの幼なじみであり、本作のヒロイン的存在のミカサ・アッカーマン。

壁の中での世界でほぼ絶滅したと言われる、東洋人とアッカーマンの血を引く少女。幼少時、強盗に両親を惨殺された際、エレンに助けられました。この事件以降、イェーガー家に引き取られエレンと一緒に育っていくことになります。

エレンに執着に近い愛情を持っており、エレンを中心に世界が動いていると思わせる場面がしばしば登場。エレンとともに第104期訓練兵団に入団し首席の成績で卒業、調査兵団に入隊します。

身体能力が非常に高く、突出した戦闘能力の持ち主。エレンを守ると誓って生きるミカサは、エレンが選択していく未来に翻弄されていくことになります。エレンというヒロインを守る、ヒーローっぽい言動をすることも。

アニメでは石川由依が声を担当しています。

『進撃の巨人』2巻

 

【キャラクター紹介3】エレンの親友・アルミン・アルレルト

エレンとミカサの幼なじみであり、エレンの親友でもある青年。それが、アルミン・アルレルトです。

心優しく内向的な性格の持ち主ですが、探究心が強く頭脳明晰な優れもの。冷静な判断が求められる局面では、的確な判断や戦略を立てることができ皆に頼られる存在でもあります。

特にエレンからは、絶対的な信頼を寄せられているキャラです。小柄な体格で身体能力が低かったため、エレンとともに入団した第104期訓練兵団では上位10名にランクインすることができませんでした。訓練兵卒業後は、エレンやミカサと同じく調査兵団に入隊。

のちに巨人たちとの戦いの日々のなかで、巨人化能力を取得。アルミンに委ねられた采配が、エレンたちの運命を大きく動かしていくことになります。

アニメでは、 井上麻里奈が声を担当しています。

『進撃の巨人』3巻

 

【キャラクター紹介4】圧倒的な強さを誇る兵士長・リヴァイ

個性あふれる重要なキャラクターが多数登場するなか、もっとも特筆したいキャラクター。それが、根強い人気を誇る兵士長リヴァイです。

1人で約4,000人レベルの戦力を持つと噂されており、人類最強の兵士と言われるリヴァイ。本名はリヴァイ・アッカーマン。小柄な体格で感情の機微を見せず、逆手に持ったブレードで素早く鮮やかに巨人のうなじをそぎ落としていく戦闘スタイルの持ち主です。

神経質で潔癖気質だけれど、静かに仲間を思う一面も。母を病気で亡くした後、切り裂きケニーの異名を持つケニー・アッカーマンに育てられ、ナイフの使い方や身の振り方を教え込まれました。

リヴァイが魅せる圧倒的な強さは壁内で生きる人々の希望となっており、志半ばで命を落としていった仲間たちの思いを一心に背負い続ける孤独な戦士でもあります。

声を担当するのは神谷浩史です。

『進撃の巨人』14巻

 

【重要ポイント1】漫画『進撃の巨人』の鍵を握る、九つの巨人

『進撃の巨人』という物語で重要な役割を担う存在、それが九つの巨人です。

始祖ユミルの死後、始祖の力が9つに分割され九つの巨人となりました。九つの巨人の力には、それぞれ異なった能力があります。

『進撃の巨人』21巻

 

1.始祖の巨人

全ての巨人の頂点に立つ巨人。代々エルディア王家に受け継がれています。

2.進撃の巨人

エレンが継承した巨人。様々な時代で、自由のために戦い続けてきた巨人です。

3.超大型巨人

体長60メートルを誇る、脅威の大型巨人。作中ではエレンの同期兵ベルトルト・フーバーと、アルミンがこの力を使います。

4.鎧の巨人

硬質化で鎧のような皮膚に身を包み、圧倒的な耐久性を誇る巨人。エレンの同期兵ライナー・ブラウンが継承しています。

5.女型(めがた)の巨人

機動力や硬質化、無垢の巨人を呼び寄せるなど様々な能力を持つ巨人。エレンの同期兵アニ・レオンハートが現在の継承者。

6.獣の巨人

継承者の特性によって、姿や能力が変わる巨人。ジーク・イェーガーの巨人体は、猿系の風貌で人間の言葉を話し驚異的な遠投能力があります。

7.車力の巨人

四足歩行型で、多くの荷物を運搬できる巨人。長期間巨人の姿を保つことが可能。マーレの戦士ピーク・フィンガーがこの力の継承者です。

8.顎(あぎと)の巨人

強力な顎と爪を有する巨人で小柄で俊敏、顎と爪を用いて敵を粉砕します。作中最も多く所有者が変わっていく巨人です。

9.戦槌(せんつい)の巨人

様々な形の武器を形作って戦う巨人。タイパー家のラーラ・タイパーが継承しています。

 

【重要ポイント2】パラディ島とエルディアの関係

漫画『進撃の巨人』を語る上で外せない存在の、パラディ島とエルディア。この2つの関係について、ネタバレありで紹介したいと思います。

パラディ島とは、エレンたちが生まれ育った壁に囲まれた街がある島。エルディアは大国マーレを武力で打ち破り、約1700年の間大陸の支配者となった帝国です。衰退したエルディアの国民は、マーレの強制収容所で生活しています。マーレにおいてエルディア人に流れる血は悪魔の血と呼ばれ、過去の遺恨からエルディア人たちは虐げられる生活を送っています。

一方、平和を臨んだエルディア王家と、一部のエルディア国民はパラディ島に移住。移住した人々はウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナという三重の壁を作り、外界と断絶した生活をはじめました。

パラディ島に住む人々はエルディア人の血を引いており、マーレの強制収容所で暮らす人々と同民族になります。

 

『進撃の巨人』21巻

まとめ

独特の世界観で戦慄な印象を世間に与え、これまで数々の話題を巻き起こしてきた漫画『進撃の巨人』。衝撃のフィナーレを迎え、アニメもこれから結末へ向かって動き出します。物語の随所に散りばめられた伏線たちは、もう一度作品を読み返した際に新たな感動をもたらす原動力に。読み返す度に新たな気持ちをもたらせてくれる『進撃の巨人』の最終巻を読み終えたあと、再び最初から読み返してみてはいかがでしょう。

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