槙ようこのおすすめ漫画5選!大人になった今こそ読みたい少女漫画

更新:2021.12.15

1999年、高校2年生でデビューした、槙ようこ。大人になってから少女漫画を読んでも……と思いがちですが、ひとときタイムスリップして、キュンキュンする時間味わってみませんか? 今回は、槙ようこのおすすめ漫画を5作ご紹介します。

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槙ようこ代表作!『愛してるぜベイベ★★』

『りぼん』で掲載され、アニメ化もされた人気作品です。

主人公は、イケメンで女にだらしない高校生片倉桔平。桔平は毎日言い寄ってくる女の子とイチャイチャ適当に過ごしています。ある日、桔平が家に帰ると、ゆずゆという女の子がいました。彼女は、桔平のイトコで母親はゆずゆを捨てて失踪中。桔平は、母親が見つかるまで片倉家で暮らすことになったゆずゆを世話していくのでした……。

著者
槙 ようこ
出版日
2010-11-18


 

女にだらしない桔平が、保育園の送り迎えをしたり、幼稚園の運動会に参加したり、作ったことのないおにぎりを一生懸命作ったりする姿にキュンとします。もはや桔平に女を追いかける暇などありません。おにぎりだけではなく卵焼きだって作れるようになって、次はハンバーグに挑戦……と以前とは異なる充実した日々を送りはじめます。しかしある時、「どんなに自分とゆずゆが良い関係だとしても、結局ゆずゆの母親にかなうことはない」と気づく桔平が切なくてたまりません。

家族愛を存分に描き出す本作、ぜひお手に取ってみてくださいね。

『愛してるぜベイベ★★』については<『愛してるぜベイベ★★』の見所を最終回までネタバレ紹介!無料で読める!>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。

高校時代をリアルに思い出せる!『ソラソラ』

主人公は、静岡から東京へ引っ越してきた空緒。ヒロインは、京都から同じく東京へ引っ越してきた空子。2人は偶然同じ日に転校してきて、同じクラスになります。名前の頭文字に「空」がつくソラソラコンビはすぐに仲良くなっていきます。ところが空緒に恋をするライバル結季が現れて……。空子の恋の行く末はどうなっていくのでしょうか?

著者
槙 ようこ
出版日


明るくてちょっぴり面倒くさがりな空子と、イケメンで芯の強い優しい男の子空緒。転校した頃、空緒が空子を気遣って「別に誰かに合わせる必要なんてねえじゃん。逆に向こうから合わせてくれるよーな根性でいくぞ(『ソラソラ』から引用)」というシーンには、思わず胸キュンしてしまうでしょう。

1巻で完結する『ソラソラ』。勉強よりも、恋や友情が大切だった高校時代をリアルに思い出せる1冊です。

ヤンキー現る!『枯れ気に恋を咲かせます』

主人公は、16歳の栗沢亜純(あずみ)。まわりの友達からは「冷めてる」と言われ、毎日を退屈に過ごしています。仲の良い友達は、陽太と香名。香名は少し前に転校してきたばかりですが、陽太とすぐにラブラブカップルになります。

著者
槙 ようこ
出版日


ある日亜純の学校に、虎の刺繍が入った短ランを着たヤンキーが転校してきました。彼の名前は平松明石(あかし)。明るくて個性的な明石の転校の理由はなんと、すでに陽太とラブラブの香奈が好きだったからで……。ショックを受ける明石に、亜純はどんな行動をとっていくのでしょうか?

槙ようこの描く男の子は、個性的で芯が強く、胸キュン要素盛りだくさん。1巻完結のコミックです。

槙ようこが描く、高校デビュー!『あたしはバンビ』

主人公は、高校1年生になる吉村麻衣。中学時代は天然パーマでメガネをかけて、ぽっちゃりさん。制服のスカート丈を長くしていたため「くるぶしさん」というあだ名まであった過去を持つ、女の子です。そんな彼女の目標は、彼氏を作ること!ダイエットをして、コンタクトにして、髪の毛だってストレートにして高校デビューを目指します。

著者
槙 ようこ
出版日


麻衣の高校デビュー初日、学校で出会ったイケメン石垣泉(せん)。見た目は麻衣の好みで、同じクラスの隣の席になってドキドキしたのも束の間、麻衣をバカにする泉。もちろん彼の印象は最悪になりましたが、その後ピンチに陥った麻衣を救ってくれます。麻衣はあっという間に恋に落ちてしまいます。そんな麻衣の前に、登場した恋のライバルは泉の小学校時代からの男友達である東八重蔵(あずまやえぞう)で……。

少女漫画で同性愛を扱う本作。八重蔵の優しく温かい想いが魅力的です。また普段はなにを考えているかわからないタイプのイケメン泉の、謎の言動にも要注目です。

本作を通して少女時代にグルグル考えていた、好きな人の幸せを願うこと、自分の幸せはなにかといったことを思い出せるはず。全3巻お楽しみください。

槙ようこの名言も!『山本善次朗と申します』

主人公は、小学4年生の女の子山本ほたて。母親が亡くなってしまい、母方のおばあちゃんと東京で2人暮らしていました。

そんな彼女は霊が見えたり、触った人の考えていることがわかってしまう少女。ある日彼女はとある事情によって、親戚だという山本善次郎に引き取られ、彼の住む鹿児島に引っ越すことになります。善次郎は、鹿児島の田舎で農業をする青年。大らかな性格で村のお年寄りの人気者です。ほたては、鹿児島でも霊と仲良くなっていき……。

著者
槙 ようこ
出版日
2007-05-15


作中の「人は生まれたときは丸い心を持っているんだけど、生きている間に傷ついてその玉に傷がいっぱいついてしまう。でもその傷はダイヤモンドみたいに輝いて、心が強くなっていく(『山本善次朗と申します』から引用)」といった槙ようこらしい、素敵な表現にも注目です。

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