リアクションが面白い料理漫画5選!

更新:2021.12.17

人は、美味しい物を食べるとどんなリアクションをするのでしょうか。今回ご紹介する漫画は、数あるグルメ漫画の中で特にリアクションが話題になったものばかり。その独特の世界観をぜひ楽しんでみてくださいね。

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美味しさを「変身」で表現?

幸平創真は、中学3年生の男の子。父親は凄腕の料理人で、食堂を営んでいました。そんな父親を追い越すために、日夜、料理に励む創真。しかし中学を卒業し、食堂で料理作りに専念できると思っていた矢先、父親が海外に行ってしまいます。食堂は2、3年の間、閉めることになってしまうのでした。かくして行き場を失った創真は、父親の勧めで、実力がある者しか入学できない料理学校遠月学園に入学することになって……。

著者
附田 祐斗
出版日
2013-04-04

ライバルたちと料理対決をしながら、腕を磨いていく創真。ライバルに勝ちたいと思うからこそ、より一層工夫し、努力して、実力は上がるものです。ハイレベルなライバルたちとの戦いは、思わず息を呑むものがあります。また創真の料理に対する情熱と思い入れ、発想の素晴らしさには、読者はどんどん引き込まれていくことでしょう。その自信はどこからくるのかと思うほど自分を信じる強さは、羨ましく爽快でもあります。

さらに、全身を使ったオーバーリアクションで、料理の美味しさを表現する人々は、読者の笑いを誘います。たとえば、残り物の野菜を使った料理の美味しさを表現するために、登場人物であるちょっと強面な男性や少女たちが、プリキュアかと見間違うキャベツの妖精のような集団「マジカル☆キャベツ」に変身してしまうシーンは圧巻です。

迫力ある構図で、魅力的で独創的なレシピもたくさん掲載されています。少し頑張れば、真似できそうなものが多いので、再現料理にもチャレンジできますよ。

パンが美味しすぎて……

主人公は16歳の東和馬。小さい頃はご飯が大好きな男の子でしたが、6歳の時、姉に連れていかれたパン屋で初めて食パンを食べたことから、パンの美味しさを知ることになるのです。そのパン屋の店主の思いは、世界に誇れる「ジャぱん」を創ること。そこから和馬の最高の「ジャぱん」作りへ飽くなき探究が始まり……。

著者
橋口 たかし
出版日
2002-03-18

温かい手は、パンの発酵に適していて、太陽の手と言われるそうです。太陽の手を持つ人が作るパンを食べてみたいと思いませんか? そんな恵まれた手を持つ和馬は、中学卒業後、東京で修行に励んでいきます。

また、パンを食べた人々が美味しさを表現するリアクションは、驚くほどオーバーで、見ている読者が驚き、笑ってしまうほどです。和馬が新人戦で作ったパンを食べた審査員は、美味しさのあまり、なんと死亡してしまうのです。後に蘇生するのですが、彼は臨死体験をし、天国の様子を見てきてしまいます。さらにはパンの種類ごとに、人間ではない容貌になる人も登場。これらの想像もできないリアクションの数々には、戸惑いすら覚えてしまうことでしょう。

ギャグ満載のリアクションは、面白いことが大好きな少年たちに大人気です。もちろん少年だけでなく、年齢性別問わず楽しめる内容。普通のグルメ漫画には飽きた方に、おすすめしたい作品です。

スボラだけど、リアクションはビッグ!

駒沢花は、30歳のズボラ主婦。旦那のゴロさんが、単身赴任で家にいないことをいいことに、部屋は片付けず、料理は手間をかけず簡単に済ませていました。しかしいくら簡単な料理でも、美味しさは忘れてはいなかったのです。

大ブームを巻き起こしたグルメ漫画『孤独のグルメ』の原作者である久住昌之が原作を手がけています。作画は水沢悦子。久住の原作というだけで、グルメ漫画の期待度が上がりませんか? 2012年にドラマ化されていることからもわかるように、社会に衝撃を与えたズボラグルメ漫画で、とりわけ主婦の間では話題になりました。

著者
久住 昌之 水沢 悦子
出版日
2010-12-20

一度は憧れるズボラ生活。そんな憧れの生活を、花は日常にしています。自分1人分の食事だったら、できれば洗い物もしたくないし、手間をかけず簡単に済ませたいというのが本音ですよね。花は、そんな主婦の願いが叶うレシピを実現します。

また、食べ物をとても美味しそうに食べる時の、とろけてしまうような花のリアクションには、こちらまで幸せになってきます。すいかを食べた時などは、目を大きく丸くして、「んー!!」「うっまーい!!」と、普段のズボラからは想像できないほど激しく感動。そんな姿には、思わず吹き出してしまいそうになることでしょう。

花のリアクションを見ていると、すぐにでも同じものが食べたくなってしまいます。主婦だけでなく、1人暮らしの男女に参考にしてもらいたい漫画です。

こだわりの料理に、思わず目から……

味吉陽一は、中学2年生の男の子。母が営んでいる日之出食堂を手伝っています。ある日、日本の料理人のトップである、味の世界の天皇「味皇」と呼ばれている村田源二郎が、日之出食堂を訪れました。味皇は陽一の作ったカツ丼を食べて、その美味しさに驚きます。そしてその時から、陽一の運命は大きく動き始め……。

著者
寺沢 大介
出版日
2001-11-09

陽一の1つの料理の美味しさをどこまでも探究していく姿に、読者は気迫を感じることでしょう。やはりどの世界でもその道のプロは、細部まで工夫し、どこまでも諦めず、最高のものを目指して追及し続けます。陽一の姿勢も料理界のトップにふさわしいもので、数々の料理人と対決していく姿に妥協はみられません。ひとつひとつの料理に陽一の魂が入っていると言っても過言ではないでしょう。

また、料理を食する人たちが詳しく具体的に美味しさを表現する様は、グルメレポーターの解説を聞いているかのようで、味の想像が容易にできますよ。さらに、大袈裟なリアクションも楽しみのひとつです。たとえば、味皇が陽一と彼のライバルである堺一馬がペアを組んで作ったカレー丼を食べた場面。なんとその美味しさを、口からレーザー光線を出すことで表わし、さらにはそのレーザー光線で大阪城を浮き上がらせてしまうという、想像もできないようなオーバーリアクションが楽しめます。その表現は、驚き以外の何物でもないでしょう。そんなオーバーリアクションが、幾度も出てくるのです。

料理の段取りも解りやすく描かれていますので、こだわって美味しい料理を作ってみたい方にもおすすめの漫画です。ぜひ、陽一の世界を味わってみてください。

中国が舞台の壮大なグルメ漫画

19世紀の清の時代末期が舞台の『中華一番!』。主人公は、天才的な料理人だった亡き母が料理長をしていた「菊下楼」を守るために、勝負を挑む少年のリュウ・マオシン(マオ)です。そんな彼は母が亡くなる原因を作った裏切り者のショウアンと「菊下楼」の次の料理長の座をかけて料理対決をするのですが……。

著者
小川 悦司
出版日
2010-02-10

大陸をテーマにしているからか、料理を作っている姿も、躍動感溢れていて、時にアクションかと見間違うほどの迫力です。なかなか真似はできませんが、アツアツに炒めたフカヒレを高く掲げて油ごと一度に裏返したり、アクロバティックな調理法なども描かれています。さらには、マオが作った料理をものすごい勢いで食べていく人々など、スピード感溢れるリアクションも楽しめますよ。

他には、チンゲン菜の泥臭さを取る方法など、ひと手間かけることによって素材を生かす、真似しやすい下処理法が登場する点も楽しみのひとつでしょう。また料理好きの人が、レシピを再現しているという中華料理の数々が載っていますから、本格的な中華料理を作ってみたい人にもおすすめの作品です。

グルメ漫画は、男女年齢問わず人気があります。美味しい物を味わいたいという気持ちは、万人共通のものなのでしょう。食べたい物のレシピを再現できる点も、魅力のひとつなのではないでしょうか。それに加えて今回ご紹介した漫画では、想像を超えるようなリアクションの数々を楽しめます。ぜひお手に取ってみてくださいね。

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