FX初心者におすすめの本5選!失敗しないための入門編

更新:2021.4.13

FXは各国の通貨を取引するタイプの投資です。銘柄の馴染みやすさや24時間自由に参加できる手軽さから、いまや大人気の投資の選択肢となりました。これからFXに挑戦しようという初心者にとって、頼もしい道案内役になるであろう5冊の本を選びました。

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FXとは?

FXとは、各国の通貨を取引するタイプの投資(金融商品)です。取引される通貨は、米ドルや日本円に限らず非常に多岐に渡り、英国のポンド、欧州統一通貨ユーロ、オーストラリア通貨豪ドルなど……中国元なんかも最近、見かけるようになりました。

儲けの仕組みはとてもシンプル。例えば、1ドルが100円の時「買い」、1ドルが110円にまで上がった時「売る」なら、差額の10円が利益を得られることになります。

こういった取引のダイナミズムもそうですが、簡単なルールで大金が手に入ることが注目を集め、老いも若きも、主婦から大学生まで、大人気の金融商品となりました。

参加の仕方は簡単。インターネット環境を整えたうえで、FX会社に口座開設を申し込むだけ。あとは24時間、いつでもどこでも取引できます。(注……取引通貨、取引単位、取引時間などは、FX会社によって微妙に異なります。詳細は各会社にお問い合わせください。)

まず、FXとは何かを理解しよう!

一見、簡単に見えるFXですが、いざ踏み込んでみると、そこは投資の世界。難解な用語が飛び交い、目まいがしてしまうかも知れません。そこでまず、基本中の基本をおさえるために、おすすめしたいのが本書、『超ど素人が極めるFX』。FX関係の書籍・サイト・雑誌等々で、大変お見かけすることの多い著者「羊飼い」の執筆した超入門書になります。この一冊を読めば、FXという世界にくっきりとしたイメージが持てるはずです。

著者
羊飼い
出版日
2016-05-10

謎めいたペンネームの作者・羊飼いですが、「羊」はオーストラリアの豪ドルのことで、「飼い」は「買い」をもじったとのこと。トレーダーとしての才能はもちろん、何よりも初心者目線でFXの世界を描くのに大変長けている方です。

本書の内容は、「勝つテクニック」を伝授する前に、FXの必要最低限の知識を提供すること。実はこれ、思っている以上に難しいことです。その得難い情報をコンパクトにまとめたのが、本書になります。

「円安って何?」「FRBって何?」FXを始めようとする人には、こういった素朴な疑問を持つ方が少なくないでしょう。でも、こういったことに限って、インターネット上の説明や、証券会社の文章は、難しくできているんですよね……。

そこに現れた優しいカリスマ先生が、羊飼いだと思ってください。「超ど素人」の看板に偽りはありません。「取引画面の操作に慣れよう!」なんていう腰砕けな事項も、至極ていねいに解説いたします。

この本さえ読めば、FXの世界で道に迷うことはありません!

次は、チャートの読み方を習得しよう!

先ほどの羊飼いの著書でFXの基礎を学んだなら、次はチャートの読み方を学びましょう。そのためにおすすめなのが『ズバリわかる! FXチャートの読み方・使い方』。多彩な絵と、的を得た文章で、刻々と変化するチャートの本質をズバリと解説します。本書を読めば、あなたにも、チャート読解能力という最大の武器が手に入りますよ!

著者
横尾 寧子
出版日
2010-02-01

著者の横尾寧子は、大学卒業後、株式評論家として有名な早見雄二郎に師事しました。その時に叩き込まれたのが「市場で戦うための武器を持ちなさい」ということ。それが、チャート読解術だったわけです。

「ファンダメンタルズの情報は一部の機関投資家でもなければ手に入らないが、チャートの情報は万人に開かれている」(本書より、一部要約)という著者の考えは、説得力があり、引き込まれるものがあります。

著者の投資道への情熱も素晴らしいですが、他方で、本書を魅力的にしているのは、たくさんのイラスト。視覚的に情報を配置することで、読者を飽きさせません。

ローソク足の読み方、そして移動平均線の使い方、というチャート読解術、言い換えればテクニカルな戦術の基礎体力を養いながら、「3倍儲かる」高みへと読者を誘います。

「通貨ペア」の本質を知る

FX固有の特徴として、銘柄が「通貨ペア」として提示されることがあります。ドル/円、ポンド/円などと提示される通貨ペア。これは一体、何を意味しているのでしょうか。素人にも分かりやすく説明する所から始めて、各通貨ペアの本質に迫らんとするのが、岡安盛男による好著『稼ぐFX実戦の極意』です。

著者
岡安 盛男
出版日
2016-10-27

FXの銘柄、つまり取引の対象となるのは、ドル/円、ポンド/円といった「通貨ペア」です。ほとんどの方が、「円から見た外貨の価値」程度の認識で、ドル/円と、ポンド/円を区別しませんが、実は、この二つの銘柄は、大きく異なっています。

例えば買いの場合、前者(ドル/円)では、直接円でドルを買ってそれで終わりーいわゆる「ドルストレート」-ですが、後者(ポンド/円)の場合、まず円でドルを買い、更にそのドルでポンドを買うことになるのです。

本書の特徴は、この後者、いわゆる「クロスレート」の実態を分かりやすく解説している所にあります。ポンド/円だったら、少なくともそれを、ドル/円、ドル/ポンドに解体して見なければならない。そのとき浮かび上がってくれるのが、通貨の相性。氏いわく「通貨ペア同士の関係性がわかれば、ぐっと勝ちやすくなる」。こういったことを教えてくれる本書第5章が、出色の出来だと言えます。

「売り」の極意を学ぶ

入門書で、しっかり基礎ができたなら、本当に勝つためのトレーダーに変身したいものです。プロトレーダーとは、一体、どのような人物か。そのポートレイトの一つとも言えるのが本書、『世紀の相場師ジェシー・リバモア』に描かれています。ギャンブル的な投機の天才、ジェシー・リバモア(1877-1940)。あの世界恐慌を予測し、ウォール街の「グレート・ベア」と呼ばれた天才投機家の人生が、作家のリチャード・スミッテンの鮮やかな筆で蘇ります。

著者
リチャード スミッテン
出版日

ジェシー・リバモアは、誰もが歴史の教科書で学んだ1929年世界恐慌、あの時代に活躍した投機家です。

「投機」とは、銘柄の未来にお金を提供するスタンダードな投資から大きく外れた、まさに「ギャンブルとしての投資」。実際の投資の現場で活躍するプロトレーダーは、このリバモアのようなエグい手法で、成功を収めているのも事実です。

ちなみにリバモアのあだ名「グレートベア」の「ベア」とは、売りを仕掛けること。FXで言えば、「日本円の価値が下がる」と思って、それを売り払ってしまうことです。代わりに例えば、ドルをもらい、日本円が十分に値下がりしたところで、その値で円を買い戻せば、差額分が利益になります。

銘柄の不幸を願う様な投資の仕方なので、大方の人は、この投資の手法を嫌がります。しかし実は、プロトレーダーの多くが、勝つために、この「売り」の手法を決め技としているのです(ジョージ・ソロスのポンド売りなどが有名ですよね)。

誰もが怖がる「売り」。その度胸とタイミングを、このジェシー・リバモアの本から学んではいかがでしょうか。

投資に関わる全ての人が読むべき

投資の世界で最も成功した一人であり、今もなお尊敬され続ける「オマハの賢人」、ウォーレン・バフェット(1930- )。本書の題名『スノーボール(雪玉)』とは、彼がその人生と投資の手法をなぞらえたもの。複利の力で資産が雪玉を転がすように大きくなっていくことを示しています。

バフェットが全幅の信頼を寄せるアリス・シュローダーとのインタヴューによって実現した、一人の投資の天才の伝記。その決定版が本書に他なりません。

著者
アリス・シュローダー
出版日
2014-06-03

本書の主人公であるウォーレン・バフェットは、主に株式への投資で、大成功を収めました。それでいて投機的な取引は行わず、長期的に銘柄を保持する正統派の投資を行います。

彼の「スノーボール」という言葉は、この彼のスタイル、言い換えるなら「決済のタイミングを決して焦ってはいけない」ということを巧みに、私達に伝えていると言えるでしょう。

実際、この言葉を実行したバフェットは、たった100ドル(約1万円)しか出資しないで始めた投資会社で、自己資産を何億ドル(何兆円)にも増やしました。まさしく本書の題名通り「スノーボール」。バフェットの言葉が刺さったあなたは、もしかしたらFXではなく、長期投資の方が向いているのかもしれません。

本書を通じ、最早、投資の世界を超え、人生訓の域に達した「賢人」バフェットの言葉に耳を傾けましょう。FXも含め、お金を通じて取引する投資の世界が、ただのギャンブルではなく、そのひとの人生観に支えられたものであることを実感できるはずです。トレードの傍らにでも本書を一読すれば、気分もぐっと、高まりますよ!
 

いかがだったでしょうか。FX初心者におすすめの本を、基礎から実践に向かう形で紹介しました。テクニックを解説する本から、そのイメージを膨らませる本まで。これからあなたを待つFXの世界が、以上の本の力によって、より実り豊かなものになることを願っています。

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