絵本/児童書

6歳の子におすすめの絵本28選!ともだちとの付き合い方を知る

更新:2020.11.30 作成:2017.4.17

6歳の子どもが経験する大きな環境の変化と言えば小学校の入学ですね。親から離れて子どもだけで過ごす時間が増えるターニングポイントとなる重要な時期。絵本を読んでともだちとの付き合い方を学べるとしたら、親からぜひプレゼントしてあげたいものです。

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世界がひろがる絵本

小学生になると、子どもの世界は一気に広がります。それまでは幼稚園の先生やお母さんが常にそばにいてくれたという子どもも、子どもだけで登下校し、放課後は子どもたちだけで遊び始めることでしょう。親の目の届かない場所でたくさんの新しい経験をするはずです。

『はじめてのかり』はドキュメンタリー番組を見ているような物語です。ライオンの子どもたちが3頭、親の力を借りず初めての狩りにチャレンジします。物語の中で大きなハプニングや感情を揺さぶるようなシーンはありませんが、親元を離れて成長していく若者の頑張る姿は子どもの心に何かを伝えてくれるのではないでしょうか。
著者
吉田 遠志
出版日
いつかは子どもたちも成長するし、社会は厳しく、失敗を重ねてめげることもあるかもしれません。でも、『はじめてのかり』に登場する若いライオンたちは、決してめげることはありません。その姿はとてもたくましく、頼もしいものです。

いつのまにか引き込まれてアフリカにいるような気分にさせてくれるリアルなタッチが目を引きます。動物たちの姿は躍動感にあふれ、今にも絵本から飛び出してきそうなほどです。

日本に生まれた子どもが、実際にアフリカに行くことはまれだと思います。でも、遠い世界であるアフリカを身近に感じられるこの絵本を、これから広い世界に羽ばたいていく子どもに読んであげたいですね。

くんちゃんがんばれ!

こぐまのくんちゃんシリーズのなかでもこの絵本は、新一年生になる子どもが共感できる絵本ではないでしょうか。『くんちゃんのはじめてのがっこう』は、学校に通いはじめる新一年生そのものです。

学校にむかう朝、お母さんはいつもよりきれいにしているし、くんちゃんもそわそわしています。学校に向かう道すがら出会う森の友達に学校へ行くことを報告する姿はとても微笑ましいものです。でも、いざ学校に行ってみたら文字が書けないし、読めない。くんちゃんはなんと、教室から逃げ出してしまいます。

初めてのことにわくわくしたり戸惑ったり、逃げ出したくなってしまうのは、大人でもあることですね。くんちゃんは本当に教室から逃げ出してしまいますが、窓からこっそり先生のおはなしを聞いています。
著者
ドロシー・マリノ
出版日
はじめてのことに一喜一憂するくんちゃんの姿がとても可愛らしく描かれた絵本です。外の世界に対する好奇心と不安が心の中でせめぎあっている子どもも、夢中になって物語に引き込まれるかと思います。

くんちゃんは希望を抱いて教室に入りますが、自分にはできないかもしれないと不安に包まれるのです。でも、先生はくんちゃんに難しい問題は出しません。

実際に小学校に行くようになっても、学校の先生は優しいだろう。お友達も、きっと怖い存在ではない。そんな安心感を感じられる魅力がこの絵本にはあります。

ともだち買います!?

『ともだちや』は、きつねが1時間100円でともだちになってくれるというお話です。きつねはお金がほしいのかともだちがほしいのか、森の中を歩き回ります。

「ともだちやです。ともだちはいりませんか?」(『ともだちや』から引用)

ともだちやなんて、お客さんはいるのでしょうか?森の中を、呼び込みしながら歩き回るきつねに、くまが声をかけました。くまは1時間100円という決められたお金を払ってきつねに友達になってもらいます。きつねはくまの機嫌をそこねないよう無理をして食べられないいちごを一生懸命食べ、おなかを痛めてしまうのでした。

ともだちやとしての仕事をひとつ終えたきつねの前に、おおかみが現れます。おおかみに遊ぼうと声をかけられたきつねは再び、1時間100円で遊んであげることにするのですが……。
著者
内田 麟太郎
出版日
「ともだちって買えるものかな?」この絵本を読む前に、子どもに聞いてみたいものですね。ともだちとしてくまに1時間買われたきつねは、本当は食べられないいちごを無理をして食べました。おなかを痛くしてまでともだちにあわせるなんて、おかしいですね。

きつねがおおかみに呼び止められ、トランプをして遊ぶと、おおかみはとてもうれしそうにしてくれました。でも、お金を払ってほしいと言われたおおかみは驚きます。本当のともだちってなんだろう、深く考えさせられる一冊です。

ぼくのほんとうの気持ち

頭ごなしに叱られて、居場所をなくして悲しい気持ちになったことはありますか?この絵本の主人公は本当の気持ちを言えずに苦しみ、苦しい気持ちの行き場をなくしてしまいます。

主人公の男の子は、小さな妹の世話をしてあげてもうまくいかず、妹が泣くので母親に怒られてしまいました。学校では、言葉の暴力を受けてこぶしでやり返したところ、先生に自分だけが怒られてしまうのです。自分の気持ちをうまく言葉にできない、そして、大人はわかってくれないとあきらめてしまいます。

七夕の短冊に、おとこのこは「おこだでませんように」と一文字一文字丁寧に書きました。その短冊を見た先生は初めて、男の子の苦しみを知るのです。
著者
くすのき しげのり
出版日
自分の素直な心を相手に伝えることの大切さを、この絵本は教えてくれます。小学生になれば、自分で自分の意思を伝えなくてはならない場面に必ず遭遇します。そんな時、この絵本の主人公を思い出せば「どうせ大人はわかってくれない」となげやりにならずに、素直になることの大事さを思い出せるのではないでしょうか。

ともだちとどんなふうにコミュニケーションをとるべきなのか。傷つく言葉を言われたら、どうすればいいのか、この絵本を読み終わった後、家族で話し合う機会を持つのもいいかもしれません。

まわったら、なにが起きる?

昔遊びに興味を持つきっかけにもなるこの絵本。びゅんびゅんごまに夢中になる小学生と校長先生の姿につい笑ってしまいます。

主人公のこうすけは、とてもやんちゃな男の子です。学校から生徒たちの大好きな遊び場につづく一本橋を最初に渡れるようになった一年生もこうすけでした。でもあるとき、こうすけは遊び場で大けがをしてしまいます。こうすけがけがをしたせいで、生徒たちは遊び場に行くことを禁じられてしまうのです。

校長先生に遊び場のかぎを開けてくれるよう頼みに行くと、校長先生はびゅんびゅんごまを回せればいいと条件を出しました。そこから校長先生とのこままわし対決が始まります。
著者
宮川 ひろ
出版日
1982-07-20
こんな先生がいてくれたらな、そんな思いにさせられるこのお話。大人はみんな杓子定規でつまらない生き物だと思っている子どもがいたら、ぜひ見せてあげたい一冊です。

この絵本に登場する校長先生は一見怖そうに見えて、誰よりも生徒を思っている優しい先生です。こままわし対決では、すごい方法でこまをまわして見せて、皆を驚かせます。校長先生はあまのじゃくだけど、子ども心を忘れない素敵な先生でした。

この絵本を読むと、昔遊びの楽しさを子どもに教えてあげることができます。竹馬やたんぽぽ雛、自然と触れ合う遊びがどれほど楽しいものか、読み聞かせる大人は自分が子どもの頃を思い出して懐かしむ気持ちになれることでしょう。

子どもといっしょに考えよう

子どもは大人が考えもしない事を突然質問する時があります。朝と夜があるのはなぜ?空にはなぜ雲がういてるの?おなかが減るのはどうして?などなど。

小学生になる前に、集団行動のためにとても大事な時間というものの概念を、この絵本は優しい語り口で教えてくれます。小学生になると「じかんわり」を渡されて、教室には時計があり、生徒はみな、チャイムに合わせて行動します。

1分が重なっていき、1時間になる。そんな当たり前のことも、未就学児にとっては不思議な概念なのかもしれません。
著者
ベス・ユーマン グレイク
出版日
時間は目には見えないし、つかみどころがありません。でも、大人たちは時計を見ながら行動している。それはなぜだろう。子どもが疑問に思うのは当然かもしれませんね。

本を読み進めていくと、1秒・1分・1時間のお話から、季節のうつりかわり、そして過去から現在未来が続いているということまで優しく説明されています。時計に興味を持ち始める時期にちょうどいい、学びになる一冊です。

うまくいえないこのきもち

小学校にあがると、いろんな人との出会いがあります。体が大きくてケンカが強い子や、賢くて優しい子など、自分と似たような性格の人に出会うこともあれば、全く違う性格や価値観の子どもと同じクラスで過ごすこともあるでしょう。

『けんかのきもち』には、二人の男の子が登場します。主人公のたいと、友達のこうたです。ふたりはいつもはとても仲良しですが、ケンカが始まるとたいへんなことになります。なんせ二人ともうでっぷしが自慢なので、そのケンカはすさまじいものになるのです。

たいは、負けるはずがないと思っていたこうたに突き飛ばされ、くやしさに泣き出してしまいます。
著者
柴田 愛子
出版日
一度ぐらぐらと揺れた気持ちはそう簡単には収まりません。おかあさんの膝にしがみついて泣いても、こうたがあやまっても、おやつに誘われても。

たいは、自分の気持ちが落ち着くまで一人、涙を流して過ごします。でも、時間がたつと不思議とけんかのきもちが消えていました。彼の心からくやしい気持ちや泣きたい気持ちが薄らいでいく様子は、絵の具で書かれた豊かな表情からうかがい知ることができます。

集団生活をしている人間なら、誰もが一度はけんかのきもちを味わうことでしょう。悔しい気持ちや怒りの気持ちはどう変化していくのか、この絵本はそれを子どもたちに教えてくれます。

ともだちと力を合わせると……

わくわくして、前向きな気持ちになれるこの一冊。『どんぐりむらのぼうしやさん』は、かわいらしい3粒のどんぐりがぼうしを売るために一生懸命頑張るお話です。

最初に主人公の3粒が住んでいるどんぐりむらでは、ぼうしがなかなか売れません。世の中そんなにあまくないのです。でもそんなことで3粒はへこたれません。彼らは都会にある町でどんぐりを売るため、旅に出ます。

旅先でお店を始めた3粒ですが、やはり簡単にはお客さんは来てくれません。そこで考えたどんぐりたちは、お知らせを配ってお客さんを呼び込むことにするのです。
著者
なかや みわ
出版日
2010-09-01
この絵本はともだちと力を合わせること、工夫をすることの大切さをおしえてくれます。

森の中で出会ったすずめは、どんぐりを食べることはせず、ぼうしをくれたらお知らせを空からまいてくれると言いました。すずめにお知らせを託すと、それからたくさんのお客さんがどんぐりたちのお店を訪れます。でも、お客さんたちは不満そうな顔をしてなにも買わずに帰ってしまうのです。

うまくいかないことが重なって、めげてしまいそうなものですが、ある日訪れたねずみの親子にヒントをもらったどんぐりたちは売れに売れるかわいいぼうしを作ることに成功します。登場するキャラクターたちの愛らしいこと、めげないどんぐりたちがかわいくて応援したくなる絵本です。

声をかけあおう

赤ちゃんが成長し、一人で外の世界に出ていく時、まわりの大人がかけてあげられる言葉にはどんなものがあるでしょうか。大切な子どもや大事な誰かにかけてあげたくなる『だいじょうぶだいじょうぶ』この絵本は幅広い年齢の人の心に響く絵本かと思います。

赤ちゃんだった男の子は、おじいちゃんといっしょにいろんなものを見たり触ったりしました。男の子の世界はおじいちゃんと歩くたびに広がっていきましたが、世界が広がれば広がるほど、怖い・困った・痛いことも増えて行ったのです。

でもそんな時、おじいちゃんはつぶやきます。

「だいじょうぶだいじょうぶ」
著者
いとう ひろし
出版日
1995-10-17
小学生になったら、友達とケンカをして傷つくこともあるでしょう。転んでけがをしたり風邪で苦しむこともあるでしょう、でも、世界はそんなに怖いものではないと、おじいちゃんの言葉が男の子を強くしてくれます。

この絵本を読み終わった後、子どもは読む前より少し、勇気を持つことができるかもしれません。そして、自分に安心感を与えてくれる誰かを愛おしく思い出すことでしょう。

それは子どもの世界

『ぼくのかえりみち』はドキドキしながらページをめくりたくなる、そんな絵本です。大人も子どもの頃を思い出すかもしれません。子どもと一緒に読むことをおすすめします。

主人公は小学生のそらくん。そらくんは周りの大人から見たら、下ばかり向いている危なっかしい男の子に見えるかもしれません。でも、そらくんのかえりみちには、そらくんだけの世界があるのです。

そらくんは、道路に描かれた白い線の上だけを歩くというルールを胸に秘めていました。想像して見てください。自分が小学校から帰る道に、白い線はありましたか?あったとしても、家から小学校まで途切れなく続いていたでしょうか。
著者
ひがし ちから
出版日
表紙の絵の真剣なそらくんの顔が可愛らしいこの絵本は、子どもの際限ない想像力を大人に思い出させてくれます。絵本の中に広がる風景はどこか懐かしく、胸に手を当てて深呼吸したくなるノスタルジックな雰囲気です。

そらくんが白い線をたどっていくと、家の前まで来て白い線も、代わりになる白い何かもないことに気づきます。そこへ白い服を着たお母さんが現れて……素敵な結末ですね。

世界が繋がっていることを教えてくれる絵本

ある国の子どもの様子を写真を使いながら展開していく作品です。物語性はないものの、写真を使うことで現実の出来事であり、世界の出来事の一つだと知らせてくれます。

ある国の森に住む子どもたちの様子が写真で掲載されています。遊び場は森や川、村人全員が住む家、食べ物は狩りで手に入れる……。日本ではありえない、経験できない光景が淡々と続くのです。

しかし写真のなかの子どもの様子に親近感がわく読者もいるのではないでしょうか?なぜならその子たちも笑い、怒り、泣いているからです。自分たちのように感情を持ち、生活をし、自分たちと同じ人間であることを知らせてくれます。

著者
["坂 文子", "長倉 洋海"]
出版日
1998-10-01

自分たちの生活が幸せで、それができないのは不幸せ……。それが間違った考えであること、世界には様々な生活や文化があること、それらを認めることを教えてくれるでしょう。これらに加え世界が広く、自分の可能性も広がっていることを教えるのは大人の役目です。

この作品は子どもによって着眼点や解釈が大きく変わる作品です。お友達と読みあって意見を交換するなど、教材のような使い方をしてみるのも良いかもしれませんね。

“これはなぜ?”だけではない、“これはなに?”に答えてくれる絵本

科学の本らしく、海について細かく解説した作品です。学びに興味が尽きない子どもだからこそ純粋に楽しめる作品といえるのではないでしょうか?

作者の加古里子は東京大学工学部卒業後、民間の研究所に在籍しながら児童文化活動を中心に活動してきました。代表作『だるまちゃん』シリーズのほか、多くの絵本を発表してきました。一方、『地球』や『宇宙』といった科学の本も多く発表しています。

著者
加古 里子
出版日
1969-07-25

海の魚、海鳥、海の植物、海のお仕事、さらには気象や地学についてまで事細かく描かれています。まるで海に関わる全てのプロフェッショナル達が集結して作られた作品のようです。6歳といわず、理科に興味のある読者なら年齢問わず楽しめる作品といえるでしょう。

海に関するあらゆる分野の興味に応えられる作品となっています。最後の数ページの細かい解説は大人が読んでも新たな発見が多い絵本ですから、子供は未知の世界について学ぶ気持ちではないでしょうか。子どもの“知りたい!”を満たしてくれる作品です。

恐怖感をあおることが、考えることの最初の一歩なのかもしれない

この作品は独特な世界観を醸し出す作品です。著者自身をモデルとした兄弟が登場し、兄が決めた『夏のルール』とは何か、守らなければどうなるのか見どころ満載の作品です。

兄が設けたルールは一風変わったものばかりでした。ただそれは夏休みを楽しむためにはどうしても欠かせないルールだったのです。ルールを守れなければどうなるのか、ルールは守らなければいけないものだという教訓を伝えてくれます。

著者
ショーン タン
出版日
2014-07-23

背筋がぞっとするような少々恐怖感をあおるイラストですが、怪談や怖い話のようについ次を期待してしまいます。ページをめくる手が止まらなくなる読者は多いはずです。独特な世界観と油絵のべったりとしたタッチがやみつきになるでしょう。

この世界観を完璧に理解することは出来ません。もしかしたらモヤモヤとした読後感が残って子どもにとっては”面白くない絵本”となるかもしれません。しかしそれも読者それぞれの感性をもって楽しむべきとする作品でしょう。読後感がどうだったか、何が印象に残ったのか、何を感じたのか、考えることの多い作品です。夏休みに入る前に読んでほしい1冊ですね。

ただのお仕事図鑑ではない。働くうえで必要なことを教えてくれる絵本

なんてことのない『パンやのくまさん』の一日を描いた絵本。丁寧に作られた作品なので、小さな子どもにも読んであげたい作品です。

パンやのくまさんの一日はパン作りから始まります。パンの発酵の合い間に朝ご飯を食べ、焼きあがったパンやパイ・ケーキを車に積み込み町に行くのです。パン屋さんの仕事は何が行われているのか、淡々と描かれておりお仕事図鑑の一節のようにも感じられます。

著者
フィービ ウォージントン セルビ ウォージントン
出版日
1987-05-30

この作品で出てくるくまさんはとてもまじめで丁寧に仕事をします。挨拶もしっかりしますし、謙虚にお客さんに接するのです。仕事をするうえで大切なことが、実はあちこちにちりばめられているのです。

働くことの楽しさ、仕事のやりがいをシンプルに描きつつ働くうえで、そして生きる上で必要な要素をふんだんに描いています。とても分かりやすく描かれているので子どもが働く大人へ憧れを抱きやすい作品です。また、実はシリーズで発表されています。社会の勉強の一環としても利用しやすいので、他のシリーズ作品とともに、ぜひ手に取ってみてください。

本を楽しむ方法は一つじゃない

本が好きな人ならだれもが憧れる“図書館暮らし”ですが、読むだけが本を楽しむ方法ではありません。本を書くというもう一つの楽しさを教えてくれる作品です。シリーズ作品のうちの一冊なので、読み終えた後には他のネズミたちの様子も知りたくなるでしょう!

図書館に住むネズミ・サムは、毎夜静かな図書館で様々な本を読みます。絵本や物語、料理や旅行本など様々な本を読むサムの頭の中は空想や風景でいっぱいです。そんな彼がある時思い立ちます。“自分の本を作ろう!”彼の作品はどんな評価を得るのかドキドキの作品です。

著者
ダニエル カーク
出版日
2012-01-16

物語のテンポが良く、どんどん読めてしまう作品です。その中で二転三転急展開が待ち受けているので、ドキドキワクワクが止まりません。最後まで飽きずにスピード感を持って読めます。

この作品はサムの発想力が見どころです。短期間で3冊も本を完成させてしまうことだけでなく、サムに会いたいといわれて取った対応は大人も脱帽してしまうほど秀逸なものでした。これほど柔軟な対応は大人こそ見習わなければいけないのかもしれませんね。

サム自身だけでなく、周りを巻き込んで更なるアイディアを生んでいく楽しさや盛り上がり、興奮はその場でないとなかなか経験できません。それらを臨場感を持って教えてくれる作品です。

6歳に読ませたい絵本。本当の友達ってなんだ?

とても有名な物語ですね。主人公は赤鬼です。鬼と言っても人間を取って食べようとする悪い鬼ではなく、赤鬼は、村の人間たちともっと仲良くしたいと思っていました。赤鬼は村人に見えるところに立て札を立て、お茶とお菓子をごちそうするから遊びに来てくださいと書いて待つのです。

しかしそれを見た村人は、赤鬼が人間をだまして食べようとしていると思い込み、逃げ出してしまいます。悲しくなった赤鬼は、悩める心の内を友達の青鬼に相談しました。すると青鬼は思いもよらない提案をするのです。

青鬼が村に行って大暴れし、悪者役をやるから、赤鬼は青鬼を退治してくれればいい。そうすれば、赤鬼は村人の信頼を得られるというのです。その通りにしてみたところ、赤鬼は村人と仲良くなることが出来ました。

著者
浜田 広介
出版日

人間の友達がいっぱいできて幸せな赤鬼でしたが、青鬼のことが気がかりで家に行きました。すると青鬼は、赤鬼と仲良くしていると人間たちと赤鬼が仲良くなれないから旅に出る、そう書置きを残して姿を消していたのです。

赤鬼は何度も書置きを読み返して泣きました。

この物語を読むと、真の友情について深く考えさせられます。相手の気持ちを汲み取ったり、察したりすることや、自己犠牲や後悔などの気持ちを感じることが出来るでしょう。

小学校に入れば人間関係で悩みを抱えることもあるでしょう、そんな時、友情とは何かを考える手助けにもなるのではないでしょうか。

6歳に人生について考えさせる絵本

ダチョウのエルフは足が速く強い若者で、サバンナの子どもたちの人気者でした。

「エルフ」という名前は、アフリカの言葉で1000を意味します。エルフはひといきで1000メートルも走ったことがあるのでした。子どもたちはエルフの背中に乗って散歩するのが大好き。エルフはみんなの人気者だったのです。

しかしある時、平和な草原に現れたライオンに立ち向かったエルフは、足を食いちぎられてしまいます。それからエルフの人生は変わってしまいます。

著者
["おのき がく", "おのき がく"]
出版日

主人公のエルフの一生を描いたこの作品。エルフは常に、友達や周りで遊ぶ子どもたちのために生きていました。子どもたちを守るために足を失っても、子どもたちの声に励まされ、黒ヒョウが現れれば、命をかけて子どもたちを守ったのです。

一度きりの人生、どんなふうに生きていくのか、そんなことを考えさせられます。子どもは、絵本を読んで初めて涙があふれる経験をするかもしれません。どんな過酷な状況でも命を燃やしたエルフに、何かを感じ取ってもらえるのではないでしょうか。

これからどんどん大きくなる6歳の誕生日にぜひ、自分の手で読んで欲しい一冊です。

6歳児に、やさしい嘘もあることを伝える絵本

節分の日。物置小屋の天井に住んでいた黒鬼の子、鬼太は、鬼太がいる事を知らないその家の子どもに豆をまかれてしまいます。

鬼太は良い鬼で、その家の子がなくしたビー玉を探してやったり、雨が降り出した時に洗濯物を取り込んでやったりしたことがありましたが、豆まきをされたのでたまらずその家を飛び出しました。

角隠しの古い麦わら帽子をかぶって外に出た鬼太は、ある家にたどり着きます。そこは節分の支度の匂いがしない家でした。その家に忍び込むと、女の子が病気のお母さんを看病しています。女の子はお腹がぺこぺこなのに、病気のお母さんを心配させるわけにはいかないとある嘘をつくのです。

お母さんが寝ている間に、男の子がやってきて節分のごちそうの余りをくれた。女の子はお母さんにそう言いました。でも、その家の台所にはなんにもなかったのです。

鬼太は可哀想な女の子のために走り回り、ごちそうを集めて差し出します。

著者
あまん きみこ
出版日

子どもはある程度の社会生活を営むようになると、嘘はいけないことだと教えられます。でも、ついていい嘘というものがこの世に存在することもこの絵本は教えてくれるのです。

鬼太がなぜ雪の降る晩に麦わら帽子をかぶらなくてはいけないのか。女の子はなぜお母さんに嘘をついたのか。言葉の裏にあるその人の優しさを、6歳にもなればきっと理解できるようになると思います。

鬼だから、悪者に決まっている。もしそんなレッテルを子どもが考えなしに受け入れたら、きっと悲しい世の中になってしまいますね。子どもの優しい心を育みたい、そんな気持ちでプレゼントしてあげたい一冊です。

強者と弱者の物語「火曜日のごちそうはヒキガエル」1作目

題名を見ただけで内容が気になりますね!とってもハラハラする物語です。冬には冬眠するはずのヒキガエルのウォートンは、雪の中、カブトムシの砂糖菓子をおばさんに届けに行きます。

雪の中を行くウォートンはミミズクにつかまってしまいます。でもミミズクはすぐにウォートンを食べようとはしません。1月16日、火曜日に誕生日を迎えるミミズクは、誕生日のごちそうにとカエルのウォートンを取っておくのです。

誕生日までの5日間、ウォートンはミミズクを観察し、ミミズクがとても孤独なことに気が付きました。それからウォートンとミミズクの会話の中で、少しずつ2匹の関係が変わっていき……。

著者
["ラッセル・E. エリクソン", "ローレンス・ディ フィオリ", "Russell E. Erickson", "Lawrence Di Fiori", "佐藤 凉子"]
出版日

食べるものと食べられるもの、天敵同士に友情が成立するわけがない。知識のある大人からしてみれば、そう思うかも知れません。ヒキガエルのウォートンは逃げ道を探しながらも、ミミズクに誠実に接していきます。

ウォートンの前向きな態度や考え方は、子どもにも見習ってほしいものですね。自分を食べようとしている相手と、夜更かしをしながらお茶を飲んで語り合うのですから。

涙も笑いもあり、ハッピーエンドを迎えるこのお話は、読み聞かせるより子ども自身が手に取って読み進めてほしいと思います。

スタンレーはどこへ行く?

寝ているスタンレーの上から大きな分厚い板が落ちてきてしまい、スタンレーはぺちゃんこになってしまいました!普通なら驚き落ち込んだり嘆き悲しんだりしそうなものですが、スタンレーは楽観的です。

ぺちゃんこの体を生かして、ドアの下をすり抜けたり、くるくると体をまいて排水溝に落ちたものを拾ったり、封筒に入って旅をしたり……。

スタンレーがなぜぺちゃんこになってしまったのか、いつまでぺちゃんこのままなのか、わからないまま物語は進んでいきます。

著者
["ジェフ ブラウン", "トミー ウンゲラー", "Jeff Brown", "Tomi Ungerer", "さくま ゆみこ"]
出版日

人間がぺちゃんこになってしまうという奇想天外なこの物語。子どもは想像力を働かせて、もし自分がぺちゃんこになったらどうしようと考えを巡らせることでしょう。

楽しかった日々の雲行きが怪しくなってゆき、有名になったスタンレーは周りからバカにされてしまうのです。ぺちゃんこは便利だけど、やっぱり元の姿が良いと気づくスタンレー。

弟や両親の愛を感じられるこの物語。山あり谷ありですが、最後はハッピーエンドです。文量が多いですが、ワクワクしながら読み進めていき、読み終わった後は達成感を感じられるのではないでしょうか。

6歳の子に、好きなものを追求することの大切さを教えてくれる絵本

作者が自分の父の半生を描いたノンフィクションです。

本作の主人公である父は子供のころからとにかく石が大好き。将来の夢は「石に関係のあること」。まわりの人たちに「ポケットにもあたまにも石が詰まってる」と言われても気にも留めません。

お金のために、大人になるとガソリンスタンドや車の修理などの仕事を始める父。しかし、ことあるごとに石を集め続けて……さてその後父は石に関係のある職業につけたのでしょうか?

著者
["キャロル・オーティス ハースト", "ジェイムズ スティーブンソン", "Carol Otis Hurst", "James Stevenson", "千葉 茂樹"]
出版日

子ども、特に男の子はモノを集めるのが大好きでしょう。大人になっても趣味で好きなものを収集している方が多いのではないでしょうか?この父はとにかく石が大好きで、事あるごとに石を集めます。大人になっても、他の職でお金を稼ぐようになってもひたすら集め続けているのです。

ここで大切なことは、父が石を「集めている」だけでなく、石について「学んでいる」ということです。好きだからもっと知りたい、詳しくなりたい、という学びの精神は、石だけでなく車の修理などお金を稼げる職にも役立っています。主人公は何事も真面目に学んだ結果、正式に学校で石について学ぶ機会を得ることとなり、さらには夢であった「石に関係のあること」の職まで手に入れるのです。

6歳になるとヒーローになりたい、お姫様になりたいという夢の世界から、先生になりたい、お花屋さんになりたいという現実の職業へ夢が変化してくることでしょう。子どもによっては「これはお金があまり稼げない仕事」などと言い始めることがあるかもしれませんね。

「お金を稼ぐこと」と「夢を追い続けること」。その両方を求めることは決して不可能ではありません。自分がどのように行動をするのかによって夢も現実になります。この本は、あれ?無理かな?と現実を見始めていた6歳の子どもたちが夢を持ち続けることを後押ししてくれる絵本です。

ひとつのことをやり遂げる素晴らしさを知る絵本

トミーはお父さんの仕事が忙しく、夏休みなのにどこにも行けません。そこで何でも好きなことをやっていいというお父さんの言葉を元に、トミーは旅行に行く人の鉢植えを1個1日2セントで預かるアルバイトを始めます。

トミーの仕事を良く思っていないお父さん、温かく見守るお母さん、毎日どんどん成長する鉢植えたち、家はどんどん狭くなり……。トミーは無事に仕事を完了することができるのでしょうか?

著者
["ジーン・ジオン", "マーガレット・ブロイ・グレアム", "森 比左志"]
出版日

休みの日に親が忙しくてどこにも出かけられず、つまらない思いをしたことはありませんか?この本の主人公トミーはそんな自分の立場を逆手に取り、自宅に居ながらにして楽しいチャレンジを始めます。

他人からお金をもらって世話をすることは親の立場からすると大変なリスクです。毎日水をあげなければいけない、枯らしてはいけない、各鉢植えに見合った置き場も考えなくてはいけない、ちょっと想像しただけでも手と口を挟みたくなりますね。しかしトミーの親はひたすら見守ります。そしてトミーはすべてを自分で学び、最高の結果を残すのです。

自宅にいてもアイディアと過ごし方次第で出かける以上の達成感を得ること、創意工夫してひとつのことをやり遂げることの大切さを教えてくれる一冊です。

6歳の子供たちの頭には、たくさんのアイディアが詰まっています。この本を読んで、自分ならどのように過ごすのか、どんなことをしてみたいか、考えてみましょう。きっとすごいことを思いつきますよ。

6歳でも言えるかな?物語として楽しむ落語入門の絵本

ある家に男の子が産まれます。両親は大切なわが子の名前を考えますが、良い名前が思いつきません。そこでお寺の和尚さんに名付け親を頼むことに。

さて、博学の和尚さんは色々なお話と共に名前のアイディアを出してくれます。覚えきれず紙にしたためてもらい帰宅した男の子のお父さん。めでたい名前がたくさんある……と悩んで赤ちゃんの両親が決めた名前は、その和尚さんが紙に書いた名前すべてでした。

あなたはすべて言えますか?

著者
川端 誠
出版日

日本の伝統芸能、落語の中で最も有名な「じゅげむ」を分かりやすい物語にした1冊です。

大切な赤ちゃんが産まれた時、親は良い名前を付けようと悩みます。この物語の両親も名前に悩み、挙句に選べないと言って長い長い名前を自分の息子に付けてしまうのです。

「パイポパイポ」や「ポンポコナー」など名前に入っていては笑われるであろう単語がたくさん含まれていますが、両親は息子のために至って真剣。ご近所さんも子どもの名前を知らずにお祝いに伺うのは無礼だと練習会まで開く始末。愉快な笑い話ですが、赤ちゃんに対する両親、そして周りの人々の愛を感じることができますね。

この本を読むときっと自分の名前の由来が知りたくなることでしょう。そしてぜひ、赤ちゃんのご近所さんになった気分で名前を練習してみて下さい。もしかしたら読み聞かせる大人よりも6歳の子どものほうが上手に言えるかもしれませんよ。

飴を埋めたらどうなった?

うっかりものの女の子まーちゃんは、間違えて5つの緑色の種と共に舐めていたメロン飴を畑に埋めてしまいます。まーちゃんは怠け者でもありますからその後のお世話もままならず、根や芽が出始めた緑色の種たちはのどがカラカラ、ぐったりです。

しかし根も芽も出さず最初とまったく変わらない姿の種が1粒。5つの種と1粒は変な奴だとケンカを始めます。メロン飴はつまらない奴ではない証明に自分を一度舐めてみろと言いますが……。

著者
たかどの ほうこ
出版日
1988-04-15

幼稚園、保育園、小学校などでは花や野菜の種を植えて収穫体験を行うことが多々あります。しかし、一度土に埋めてしまうと芽が出て土の外に顔を出してくるまで何が起こっているのか、なかなか見ることはできませんね。この本ではそんなベールに包まれた土の中を垣間見ることができます。

怠け者のまーちゃんは、お友達が畑に水をあげていても一向にあげません。もちろん、まーちゃんの種たちはぐったり。そこで登場するのがメロン飴です。まーちゃんのせいで水も栄養も取れない種たちはメロン飴の力を借りてグングン甘い飴玉のような豆に成長していくのです。

種は目に触れることはなくても土の中で一生懸命生きています。この本を読んで種や植物も生きていることをしっかりと理解し、お世話が出来たらいいですね。

自然について学べる絵本

草花の小学生1.2年生から読める絵本、下田智美「○○ともだち」シリーズの一冊です。草花の名前をイラストから見て、近所で実際に見かけたときに「本にもあったよね」と名前を呼んで親しみを感じることができます。

はるの草花あそびノートのページでは、簡単なタンポポのゆびわとうでどけいから、少し難しく時間がかかる4種類のはなわのあみ方・つなぎ方など、メイクやアクセサリーの作り方に目覚める時期におしゃれ心をくすぐりますね。

著者
["松岡 達英", "下田 智美"]
出版日

どのように曲げて、どのようにつなげたらよいのか考えているうちに、自然にあるものの性質を知り、試行錯誤する習慣が身につきます。

遊び方を見て、書いてあったことは本当かな?と確かめたり、草花に手を加えることで生じる変化によって力加減の調節したりするようにもなりますよ。

「太いくきのタンポポをてきとうな長さにおり、くきをふたつにさく。」

(『草花とともだち みつける・たべる・あそぶ』から引用)

とはっきりと長さを明確にせず、個人個人のサイズに応じたものづくりをするように配慮されています。

実際にやってみないとわからない、挑戦してみよう。と、インドアになりがちな子をお外へ連れ出す口実にもなるでしょう。

歯の大切さについて学べる絵本

みんなが笑っている中で、楽しめない要因は歯にあると指摘しています。

「そんなにいたいんならいっそ「は」なんかなければいいとおもいませんか?」と歯磨きをしない子どもの代弁者になってくいるんですね。

歯の一本一本の形の違いの説明や違いがあるから、うまくからだが機能していることを教えます。絵と文字で歯の構造を示すことによって、少し違うけれど、みんな同じ分類なんだとわかるようになるでしょう。

著者
加古 里子
出版日
1972-03-01

親から「○○しなさい!」と言われることが多いお年頃ですが、理由が分からないと、納得できない時ってないでしょうか?歯の噛み方から歯磨きの必要性の有無の疑問に答えています。

また好き嫌いで、苦手なものはあまり噛まなくていいんだ、抜けばいいというわけではないんだよ、とも諭しているんですね。食事とともに、バランスのとれた価値観、そして自己も大切なひとりなんだと分かるきっかけにできる本です。

歯のしくみから、誰が欠けてもいけない、みんなで一緒に集まって、ひとつのものごとを実行していくということを学ぶのもによい絵本ですよ。

音楽について学べる絵本

「5ひきのすてきなねずみ」シリーズの1冊からです。尊敬するかえると同じ声は出せないけれど、似たもの同士みんなで考えて、今あって使えるものを寄せ集めてステキな音を作り出すことに成功します。

鉛筆を木琴にしたりと道具の性質を理解して活用し、様々な楽器を使って作り出しできたハーモニーは計算し尽くされた美しさがあります。音楽会も大成功です。発想次第で不可能を可能にでき、かえるに匹敵する音を手に入れることができました。

著者
たしろ ちさと
出版日

「かえるのおんがくかい かえるでないものおことわり」

(『おんがくかいのよる』より引用)

向こうからは、一度は断られましたが、今度は相手から一緒に演奏したいと言われて拒絶しないのが懐の広さや優しさです。何か一緒に大きなことを成し遂げるには、協力が必要不可欠なことをねずみたちは知っているからなのではないでしょうか?

結果、よりいっそうステキなハーモニーを奏でることとなりました。

不安な時期に音楽療法ではないですが、身近にあるもので家庭内音楽会を開いてみるのも楽しそうです。

個性について学べる絵本

妊娠中のお母さんをみて、将来はお母さんのようなお母さんになりたいとずっと思っていたさっちゃん。思ってはいたものの、言葉には出さずにいました。

ある日教室でのおままごとで勇気をだして、お母さん役をやりたいと理想の自分になるために行動に移しますが、片手がないため、クラスメイトにその資格はないといわれて大きなショックを受けます。一番近い身内である母にも手が生えてくるという自分が望んだ可能性はないと告げられ、その傷口は深くなります。

実際には、相手がいればお母さんになれる可能性はありますし、指を使った動きを再現することを望むなら義手をつけることができ、制限など無いのですが……。

著者
たばた せいいち
出版日
1985-10-01

できっこないと決めつけてしまった子、評判を大事にして一緒に遊ばなかった子、傷ついて逃げたしてしまった子、傍観者だった子、さっちゃんの想いとは違う提案をした先生。

できないと言われたときに、所属をお互いに変えられないのであれば、できる方法を考えていく必要があるんですよね。思っているよりも案外できるかもしれないよ、と認めることから何か希望が生まれることもあります。

どのように対処していくかをコミュニティのみんなで一体となり話し合い決定していき、本人のやりたいことをサポートをしていくのは、みんなで生きていく上で必要なことではないでしょうか。

「さちこのては どうして みんなと ちがうの?」「しょうがくせいに なったら みんなみたいに はえてくる?」

(『さっちゃんのまほうのて』より引用)

もし子どもが何かの壁にぶつかった時にも、子どもも大人もどう返事するか考える機会になる一冊ですね。

子どもが楽しみながらいろんなことを学べる絵本ばかりでしたね。物語自体も子どもの心に寄り添っていて、大人が忘れていた感覚を思い出せるお話もありました。子どもがわくわくするお話をたくさん読み聞かせれば、今よりもっと本が好きになってくれることでしょう。