プレゼントにぴったりなおすすめの絵本5選!あげて喜ばれる!【用途別】

更新:2021.12.3

子どもや孫、出産を控えた友人に何か贈りたい、でも何が喜ばれるかわからない。おもちゃや洋服は好みがあるだろうし、どうせなら喜んでくれるセンスのいいプレゼントをしたい。そんな悩みを解決する、贈る相手やシーズンに合わせた絵本を紹介します。

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出産祝いに『じゃあじゃあ びりびり』

出産祝いに『じゃあじゃあびりびり』はいかがでしょうか。赤ちゃんといっしょに初めて読む本として、とてもおすすめの一冊です。

持ち運びにも便利な14cm×14cmサイズで、マザーズバッグにもすっぽり入ってかさばりません。1ページ目をめくるとそこには、持ち主である赤ちゃんの名前が書き込めるようになっているので、プレゼントとしての特別な雰囲気があります。

赤ちゃんは初めて目にするものの名前を、どのようにして覚えていくでしょうか。外に出て車が走っていると、「ぶーぶー」と口にしたり、電車がくると「ガタンゴトン」と言ったり、ものが発する音を先に覚える子が多いと思います。

著者
まつい のりこ
出版日

この絵本には、赤ちゃんを取り巻くありとあらゆる音が詰まっています。自動車・いぬ・蛇口から流れる水・紙がびりびり破ける音など。赤ちゃんは読み聞かせてくれる人のマネをして、じゃあじゃあ・コケコッコーなど、いろんな言葉を話してみようとチャレンジするかもしれません。

ページごとに背景の色が違うので、ページをめくるごとに赤ちゃんの気をそらすこともできるこの絵本。お出かけの時に赤ちゃんがご機嫌ナナメになってしまっても、気持ちの切り替えを手助けしてくれることでしょう。

大人へのプレゼントに、懐かしの名作絵本『100万回生きたねこ』

とても有名な絵本ですね。ミュージカルや映画などになっているこの物語は、主人公の猫が100万回も生きるという不思議なお話です。読み手によってさまざまな解釈がありますが、恋の物語だと捉えることもできるでしょう。

一度でも本気で誰かを好きになったことのある人ならば、この絵本に登場する主人公の猫の気持ちがわかるのではないでしょうか。

猫は100万回も生まれ変わり、いろんな飼い主に愛されました。飼い主は猫が死んでしまうとひどく悲しみましたが、猫はその気持ちが理解できません。何度も生まれ変わった猫は、野良猫になりました。誰の猫でもなく、自由な猫です。

著者
佐野 洋子
出版日
1977-10-19

野良猫になった猫は、立派なオス猫だったので、たくさんのメス猫が言い寄ってきました。しかし、猫は自分に見向きもしなかった白猫と恋に落ち、子どもを持ち、幸せに暮らしたのです。

ある日、白猫が動かなくなると、猫は100万回以上泣きます。そしてもう、二度と生まれ変わることはありませんでした。

この物語は悲しいラストを迎えますが、若いころには気づかないある種の傲慢さや、本当の愛を亡くした後の喪失感が、読み手の心をつかみます。猫が生まれ変わるのをやめたのは、白猫のいない世界に生きても仕方ないと思ったからでしょうか。人生をかけて愛したいと思える相手に、プロポーズの言葉と一緒にプレゼントするのも素敵ですね。

子供の誕生日に贈りたい『ずーっとずっとだいすきだよ』

家族やともだちを大切に思っても、普段は照れくさくて言葉にできないものです。でも、この絵本は、気持ちを言葉にして伝える大切さを教えてくれます。

学校の教科書にも採用されたこともあるこの絵本は、男の子と飼い犬の出会いと別れを描いた絵本です。犬のエルフィーと男の子は、赤ちゃんの頃からずっと一緒に過ごしてきました。エルフィーは犬なので、男の子よりも早く成長し、年老いていくスピードも早いのです。

たくさんの幸せな思い出を作りながら、時間が過ぎ、いつしかエルフィーはおじいさんになってしまいました。

著者
ハンス ウィルヘルム
出版日

男の子はエルフィーに、大好きだという気持ちを、毎晩毎晩言葉でしっかり伝えてやります。散歩に行くのがおっくうになればカートに乗せてやり、階段を登れなくなると、大きく成長した男の子がエルフィーを抱えて自分の部屋に連れて行くのです。

男の子の家族もまた、エルフィーを好きだと思っていましたが、家族はその気持ちを言葉にしませんでした。でも男の子は、エルフィーが死んでしまうその前の夜にも、大好きだよと抱きしめます。エルフィーが死んでしまっても、ずっと大好きだと伝えていたから、男の子の心に後悔はなかったのです。

愛するものとの別れは、いつ訪れるかわからないものです。この絵本は、子どもの心に残る感動の一冊になるかもしれません。

クリスマスプレゼントに『クリスマス・イブ』

クリスマスが近づくと、子どもたちは皆そわそわし始めますね。この絵本には4人の兄弟が登場します。子どもたちはクリスマスの前日に寝つけず、起き出してくるのです。

大人はこの本を読み聞かせながら、自分が子どもだったころを懐かしく思い出すかもしれませんね。クリスマス・イブは特別な夜。何か素敵なことが起こるかもしれないと思うと眠れなくなる気持ちもわかります。

子どもたちはベッドを抜け出し、クリスマスツリーに触って願い事を言うことにしました。

著者
マーガレット・ワイズ ブラウン
出版日

この絵本は全編あたたかなオレンジ色を基調に描かれていて、夜の場面に華やかさを感じられます。

暖炉の火や、モミの木、そして外にしんしんと降る雪がクリスマスの雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。日本では大人がクリスマスの夜に歌う風習はありませんが、外国ではそんな風景も当たり前なのかもしれません。子どもたちの視野も広がりますね。

この絵本はクリスマスの物語なのにサンタが登場しません。普通の絵本じゃ満足しない子どもにもプレゼントとしておすすめの一冊です。

お正月に、お年玉と一緒に絵本を『あけましておめでとう』

お正月には、どんな風に過ごすのか、おせち料理にはどんな意味があるのか、かわいらしい絵を見ながら学ぶことができる絵本『あけましておめでとう』。この絵本は、古くから伝わる日本の風習を孫に教えたい。そんな気持ちでおじいちゃんおばあちゃんからプレゼントするのもおすすめです。

絵本の始まりは初日の出と、1月1日の晴れやかな様子。玄関や車に正月飾りをして、テレビの中の人も着物姿で華やかにしています。おとそは若い人から飲むものだということや、おせち料理に込められた意味も、れんこんを覗き込むお母さんの面白い顔で、すぐに覚えられることでしょう。

著者
中川 ひろたか
出版日
1999-10-20

日本のお正月は、お年玉、お節料理、初もうでに正月遊びなど、子供にとっては楽しいイベントが目白押しです。元旦に贈るのも良いですが、年末にこの絵本をプレゼントして、子どもと一緒に初めての年賀状を書くことにチャレンジするのもいい思い出になると思います。

1年の始まりを祝う元旦に、お年玉と一緒にプレゼントしても喜ばれるかもしれませんね。

誰かの事を思いながらプレゼントを選ぶのは、楽しいものですね。季節の絵本や大人向け、子ども向けなど様々な絵本がありました。自分が気に入った絵本があれば、いつも頑張っている自分へのご褒美に購入するのもいいと思います。

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