子どもが喜ぶ面白い絵本5選!タイトルだけでも笑っちゃう!?

更新:2017.4.25

一日の終わりに子どもと一緒に絵本を読んで笑いあえたら、どんなに幸せなことでしょう。大勢の子どもたちの前で読み聞かせる時、子どもたちが喜んでくれたら、これほどうれしい経験はありません。タイトルからして面白い、笑顔になれる絵本を紹介します。

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絵本って楽しい!『りんごりんごりんごりんごりんごりんご』

子どもと大人が一緒になって声を出したくなる楽しい絵本です。主人公のりんごが木から落ちてしまうところから物語は始まり、りんごは冒険の旅に出ます。

りんごがブランコに乗ったり、ブランコから落っこちたり、地面の穴に落ちたり、もぐらに助けられたり。りんごが転がっていく様子を思い浮かべながら楽しく「りんごりんご……」と読んでみましょう。コロコロと転がるりんごの表情もかわいらしくて、生まれて間もない赤ちゃんも楽しめると思います。

りんごが転がりながら、少しづつ表情を変えていくのもこの絵本の面白いところです。りんごという言葉を繰り返し読むので、読んでいるほうはいかに子ども心をくすぐるか、いろんな読み方を試してみるのも楽しいですね。
著者
安西 水丸
出版日
2005-12-09
繰り返しのリズムが楽しいこの絵本。自分なりのリズムと音色をつけて歌うように読んでも面白いかもしれません。手も足もないりんごがブランコに乗って大丈夫かと思ったら、次のページですぐにゴロンと落ちてしまいます。

赤ちゃんの機嫌が悪くなった時も、「りんごりんご……」と呪文のように唱えれば、あっという間に笑顔を取り戻すことでしょう。りんごが出会うたくさんの果物たちもカラフルで、赤ちゃんが果物の名前に興味を持つきっかけにもなりますね。

意外にも奥が深い物語『うんちしたのはだれよ!』

いきなりもぐらさんの頭の上にうんちが落ちてくるという衝撃的なオープニングで始まるこの絵本。頭の上にうんちなんかされたら、誰だって怒りますよね!もぐらくんはうんちを頭の上に落としたけしからん犯人を捕まえるため、旅に出ます。

ハトに尋問すると、ハトは自分のうんちがどんな色と形をしているか、もぐらに見せてくれます。もぐらはそこで犯人捜しをやめることはなく、いろんな動物に尋問をしては、その動物のうんちと対面するのです。そして、真犯人を突き止めるため、もぐらはうんちにくわしいあの虫を頼ります。
著者
ヴェルナー ホルツヴァルト
出版日
頭の上にうんちをした犯人を探す旅の絵本です。推理小説の要素もあり、冒険物語の要素もあり、動物のうんちの種類を紹介する教養番組のようでもあります! しかも物語の最後は犯人に仕返しをする復讐の場面まで……。

こんなにたくさんの要素が詰まっているにもかかわらず、内容が「うんち」に関するものなので、読んでいるほうも聞いているほうも笑いが止まらなくなるから不思議です。あまりに多くの動物のうんちが出てくるので、お食事前に読むのは控えたほうが賢明でしょう。

はげたお父さんにも読んでほしい『ぼくのおとうさんははげだぞ 』

どんな特徴も前向きにとらえるかっこいいお父さんの姿が描かれた絵本です。一つのページに一つの文章なので、とても読みやすく作り手の真意がすっきりと伝わってきます。「ハゲ」という身体的特徴について子どもと一緒に考えるための良い教科書にもなるかと思います。

主人公のお父さんははげていますが、それはお父さんのお父さん、つまり主人公のおじいちゃんから譲り受けた素敵な特徴だと本人は思っているのです。お父さんはおじいちゃんからはげという特徴を譲り受けたけど、他にもたくさんの素敵な特徴を譲り受けている、と主人公の少年にそう言い聞かせます。
著者
そうま こうへい
出版日
笑いを求めてこの絵本を手に取るのもいいですが、子どものコンプレックスを吹き飛ばしてあげるためにもこの絵本はおすすめです。誰もが一つや二つ、「こうなりたい、ああなればよかった」と思っている部分があるかと思います。そんなコンプレックスも、前向きな気持ちで受け入れて丸ごと自分を愛せるように、そんな気持ちがこの絵本から伝わってきます。

絵本のラストには、クスっと笑えるような少年の一言も。読んだ後に心がほんのりと温まる一冊です。

だるまがまさかの○○○に変身!『だるまなんだ』

「だるまさんが……」と来たら次に来る言葉は「ころんだ」ですよね。でも、この絵本は読み手の期待を気持ちがよいほど裏切ってくれます。一番初めは「だるまさんが……ならんだ」の言葉に、七色のだるまがかっこよく並んでポーズを決めてくれるのです。この時点で次に何を見せてくれるか楽しみになってきますね。

七色のだるまさんたちがいる場所も、龍の背中、海の中、あるいはベッドに寝ていたりとさまざまです。洋服を着こみすぎていたり、シンクロナイズドスイミングのようなポーズも見せてくれます。まさかの展開に、子どもも大人も笑いが止まらなくなること請け合いです!
著者
おおなり 修司
出版日
2013-12-20
「だるまさんが」のあとの文に「ころんだ」以外のたくさんの面白い言葉が待っています。しかも、絵本に登場する七色のだるまさんは、その言葉の通りに動いたりポーズを決めたりするのです。

「浮かんだ」「さけんだ」「寝込んだ」「着こんだ」などなど、だるまさんが言葉に合わせて真面目にポーズをとる姿はシュールで、ユーモアにあふれています。とにかく今日は笑いたい、そんな気分の日にぴったりの絵本です。

強がりなトマトさんがいじらしい!!『トマトさん』

表紙の絵も題名もインパクトのある『トマトさん』。大きくてずっしりと成長したトマトさんが、ある夏の日にどたっと地面に落ちてしまいます。トマトさんは暑くてたまらない夏の日差しの中、ただただじっとすることしかできません。

気配を感じて小川のほうをみると、小さくて身軽なミニトマトが次から次へと冷たい川の中に飛び込んでいきます。トカゲが通りかかってトマトを川に誘いますが、みっともないからいい、と言って素直になれません。本当は体が大きくて、自分で転がることができないのです。かわいそうですね。
著者
田中 清代
出版日
2006-07-15
日差しが暑くて、あまい涙を流したトマトさんの声に気づいて、虫たちがみんなで力を合わせてくれます。虫たちが頑張る姿を見てトカゲたちが助けに来ると、トマトさんはついに冷たい川に飛び込むことができました。

冷たい川の中を気持ちよさそうに浮いたり沈んだりするトマトさんの表情がかわいくて、読み手にその爽快感が伝わってくるようなこの絵本。ちょっとひねくれているトマトさんを、みんなの力で笑顔にさせた達成感も感じられます。

繰り返しの言葉に子どもだけでなく大人まで夢中になれる絵本や、うんちについて大真面目に語られた絵本などなど、読んでいるほうまで笑ってしまう絵本はこんなにたくさんあるものなんですね。『だるまなんだ』に関しては、もう完全に言葉遊びの絵本と言えるでしょう。面白くて笑える絵本を繰り返し読んでいけば、楽しいだけでなく笑いのセンスも磨かれて一石二鳥ですね。

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