僕の「自己啓発本」が嫌いな理由は「バイト先の先輩による、聞きかじった自己啓発の押し売り」でした。
押し付けがうっとおしすぎて、毎日気が狂いそうでした。そして、僕は次第に先輩と自己啓発本が嫌いになっていきました。自己啓発本を否定すれば、その先輩を否定できると勘違いしていました。
そして、数年の月日が経ちました。
自己啓発アレルギーを抱えたまま僕はある日、大好きな先輩と出会いました。
道に行き詰まっていたときに、その方が松下幸之助の『道を開く』を薦めてくれました。
ページをめくるごとに、伝説の経営者から勇気をもらっているような感覚に陥りました。
そして、「啓発書に罪は無い」と肌で感じるようになりました。その固定観念はただもったいないだけだと、気付きました。
そもそも自己啓発本、それ自体には何の罪もありません。自己啓発は使う人次第です。
「自分が良くなるために読むか」、「他人を正すために読むか」を間違えなければ、素晴らしい一冊もあります。それこそ、自己啓発の命題である「人生を変える一冊」との出会いだってあります。
近年では本田、長谷部、長友選手らが有名ですが、トップアスリート達も自らのパフォーマンスを最高のものにするために、多くの啓発書に触れていることをインタビューで語っています。僕も読書が持つ破壊力を信じています。「たかが本」とは思っていません。
そこで今回は元・自己啓発ヘイト野郎である僕でも抵抗なく読めて、かつ効果があった『自己啓発本ランキング BEST10』をご紹介します。
10位 Think Simple
「iMac」を命名したアップルの伝説的ディレクターが「シンプル」という哲学を紐解いた一冊。「神」とか「リーダー」とか「人生を変える」とか「いかにも啓発っぽいタイトル」ではないので、手に取りやすいと思います。
意思決定の仕方や、社内でのコミュニケーションの取り方なども書かれているため、万能な啓発書という印象です。アップルファンとして、10位にランクイン。
9位 反応しない練習 あらゆる悩みが消えて行くブッダの超・合理的な「考え方」
僧侶の方が書いた一冊。
宗教の匂いにアレルギーがピクっとしそうですが、全然危なくありません。草薙龍瞬さんというお坊さんなのですが、宗派には属していないとのこと。僧侶のインディーズみたいな感じなのでしょうか。
内容としてはネット社会に生きる僕たちにとって、強く生きるヒントが散りばめられている一冊です。
そして、お釈迦様こと、ブッダは人類の歴史的に見ても、超クールなタフガイだということです。
読みやすさと面白さと、ちゃんと「啓発」があります。9位です。